オール.フィジカル   作:まろかに

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『アルリア』は仲間からの注意を受け、土をしっかりと調べていた。

一方、『イメリルア』は変わり果てた家に驚く。

一体、なにが?一体、だれが?一体、どうなる?一体が混じり合う。


2話.全滅フェスティバル

ガチャ..ゴソ..

 

アルリア『しっかりと確認したが..ないぞ』

 

「土とかに混じってない?』

 

アルリア『ここら一帯は調べたが..なかった』

 

「あっそ~..ちゃんと、2つあった?」

 

アルリア『あぁ..ちゃんと、2..ん?』

 

「ん?どうかした?あった?ねぇ、あった?」

 

アルリア『おい、ちょっと待て..『2つ』だと..?』

 

『アルリア』は聞き間違いかと思い、焦って聞き直した。

 

「そう、2つ。だって2体出てるって言ったじゃん」

 

アルリア『..ヤバイ!』クルッ!!ダッ!!ダッ!!

 

「えっ!?あ!あと『アレ』送っ..」

 

ブツンッ!

 

アルリア『くそっ!』ダッ!!ダッ!!

 

ーーー

 

ーー

 

 

イメリルア『..なに..これ..』グチャ..グチャ..

 

地面..と言えないほど、原型が残っていないほど『溶けていた』

 

イメリルア『..アペ..?いる..?』グチャ..グチャ..

 

..と、いうよりかは『溶かされていた』。『歩くべき場所』も。『帰るべき場所』も。そして

 

グチャリ..!

 

イメリルア『..え..?』クル..

 

『守るべき』=『人』=『愛した』も

 

イメリルア『..あ..あぁ..ぁ..』

 

..ォ..ャン..

 

イメリルア『ぁぁ..ぁ..あ..』

 

ドロォ..

 

ーーー

 

ーー

 

 

アルリア『ッ..!』ダッ!!ダッ!!

 

『もう、手遅れだぞ?』

 

アルリア『..!』クルッ‼

 

『既に..何人かは殺した』

 

アルリア『..お前..『モグラ』か..?』

 

『ソレ』は、静かに訂正した。

 

モール.セパレィタ『正しくは『モール』..だけどねぇ』

 

アルリア『成る程..知性を優先して『進化』させたか』

 

モール.セパレィタ『正解』ドロドロ..

 

アルリア『..地面が溶けている..?』

 

モール.セパレィタ『『知性』があるからこそ言うが..こっちは『目』が見えない。故に..君がどんなファッションかも..どんな顔なのかも分からない』ドロドロ..‼

 

『ソレ』は、余裕な口調で喋った。

 

アルリア『..だから?』

 

モール.セパレィタ『故に『罪悪感』という『モノ』がない..『思う』という行為をしないで良い。故に『無差別』に殺せる..故に『本気』っていう事だ』ドロドロ‼ドロドロ‼

 

アルリア『『目』が見えなくとも..『聴覚』で悲鳴は聞こえる筈だぞ?』スッ..

 

ビビ..カチャ..

 

『アルリア』は、再び『空間』から『機械』を取り出した。

 

アルリア『そういう事には『罪悪感』はないのか?』カチャッ..カシュゥゥ..カチャンッ!!

 

モール.セパレィタ『故に、だ..1番に『喉』を潰す。悲鳴もあげられない程に』

 

アルリア『ふぅ..贅沢なぼっちゃんだな』カチャッ..カチィ!!

 

【ホップ】

 

アルリア『『装強』』ギュインギュインギュイン..

 

カチャンッ!

 

【Begin】

 

【ハイ ホップ】

 

ボシュンッ!ボシュンッ!ボシュンッ!ボシュンッ!ボシュンッ!ググググッ!

 

アルリア(チューンホップ)『やっぱ、欲張りなやつってのは..どこにでもいるんだな』

 

モール.セパレィタ『あ、友達!』スッ‼

 

アルリア(チューンホップ)『もう1体!?』クルッ!!

 

そこには、なにもなかった。

 

アルリア(チューンホップ)『騙しやがったな!?』クルッ!!

 

アルリア(チューンホップ)『い、いない..!?』ガチャ!!

 

ドロォ!

 

『アルリア』の後ろの地面が『溶けた』

 

瞬間。

 

アルリア(チューンホップ)『そこかッ!』クルッ!!ガチャ!!

 

ダァンッ!ダァンッ!ダァンッ!

 

『アルリア』が後ろに向けて『弾丸』を発射した

 

瞬間。

 

『地面を踏みしめる音は..よく、聞こえていた』

 

 

ヒュッ

 

 

ザシュンッ!

 

アルリア(チューンホップ)『ッ!?』ブシュッ!!!!

 

ドサドサッ!

 

アルリア(チューンホップ)『くそ..!』ドロドロ..

 

『セパレィタ』は、『土』から出てきた。

 

モール.セパレィタ『言ったろ、『目』が見えないって..故に友達がいる事なんて分からないのさ..君、騙されやすい性格だろ?』

 

アルリア(チューンホップ)『さぁな..自分の性格ってのは自分では分からないモノ..だぞ..?』ドロドロ..‼

 

モール.セパレィタ『丁度良い..未練があるまま..殺せる』スッ..

 

『セパレィタ』が攻撃をしようとした瞬間。

 

『アルリア』が足掻きをしようとした瞬間。

 

 

ザッ..

 

 

モール.セパレィタ『..!』ピクッ..

 

アルリア『..?』

 

モール.セパレィタ『..まだ、生き残りがいたのか』

 

アルリア『..!アイツは..!』

 

 

ザッ..ザッ..

 

 

アルリア『さっきの..!』

 

歩いてきたのは

 

 

イメリルア『..』ザッ..ザッ..

 

 

『イメリルア』だった。

 

モール.セパレィタ『..歩幅の感じからすると..喉を潰すほどでもなさそうだな』ニヤッ..

 

アルリア『ッ..おい!逃げろッ!家に籠ってろ!』

 

モール.セパレィタ『無駄だ、無駄だ..気づかれたとしても..なにも出来まい』ドロドロ..‼

 

『セパレィタ』は、再び『地面に潜った』。

 

アルリア『ッ..!』ググ..‼

 

既に【ホップ】は解除されていた。

 

イメリルア『..』ザッ..ザッ..

 

『イメリルア』は、うつむいたままだった。

 

アルリア『..!』

 

『アルリア』は『異変』に気がついた。『イメリルア』の『手』になにかがあるのだ。

 

アルリア『アレは..俺達の..?』

 

イメリルア『..』ピタ..

 

ドサ..ガチャ..

 

『イメリルア』は『突然』..手に持っているモノを開けた。

 

どうやら『アタッシュケース』のようだ。

 

イメリルア『..』ペラ..

 

『イメリルア』は『咄嗟』に、『説明書』を読み出した

 

イメリルア『..』ペラペラペラペラペラペラペラペラ..

 

パタン..

 

そう、とてつもない『スピード』で。

 

アルリア『なに、やってんだ..!おい!逃げろ!それを置いて!』

 

イメリルア『..』カチャッ..

 

そして..『アルリア』が使っている『機械』と同じ『機械』を取り出した。

 

イメリルア『..』ス..

 

カシュウウウ..カチャンッ!

 

アルリア『な..!?』

 

そして..『アルリア』が使っている『棒』と似たような『棒』を取り出した。

 

イメリルア『..』カチャッ..

 

そして『押し込んだ』。

 

カチィ!

 

【スピード】

 

イメリルア『..』ギュインギュインギュインギュイン..ギュインギュインギュインギュイン..

 

ガサァ!

 

『突然』ヤツが出てきた

 

モール.セパレィタ『そこだ』チャキ!!

 

 

『瞬間』

 

 

スカッ

 

 

アルリア『..は..!?』ブワッ..‼

 

モール.セパレィタ『当たらなかった..だと..?』ブワァァ..‼

 

ブワァァァァ..!

 

『イメリルア』は、『アルリア』の後ろに移動していたのだ。

 

アルリア『..嘘だろ..!?』ブワァァァァァ..‼‼‼

 

モール.セパレィタ『..!』クルッ!!

 

【Begin】

 

ブワァァァァァァァオオオオオオオオッッ!!!!!!

 

【クイック スピード】

 

イメリルア(チューンスピード)『..』ザザァ..‼

 

アルリア『一瞬であそこに..というか、使えているのか..?』

 

イメリルア(チューンスピード)『..『セパレィタ』とか、言ったな』ゴソ..

 

『イメリルア』は、いつの間にか拾っていた『アタッシュケース』から、『武器』を取り出した。

 

イメリルア(チューンスピード)『お前には『なにも』感じさせない..『瞬間的』に『殺す』..』チャキ..‼

 

モール.セパレィタ『殺す、ねぇ..随分と物騒な言葉を使うじゃないか..君はb.』

 

 

ヒュッ

 

 

イメリルア(チューンスピード)『話が長い』

 

『いつの間にか』、『イメリルア』は『セパレィタ』の真後ろにいた。

 

モール.セパレィタ『ッ!?』クルッ!!

 

ドパドパドパッ!ドパドパドパッ!

 

モール.セパレィタ『ガ..!?』ビチャビチャッビチャアッ!!ガクッ!!

 

アルリア『..なぁ..にがぁ..おこってるんだ..?』

 

イメリルア(チューンスピード)『..なぁ、聞かせてよ..』

 

そして静かに訊いた。

 

 

『私の『妹』を殺した時..どんな気持ちだった?』

 

 

アルリア『..!』

 

モール.セパレィタ『『妹』..?『妹』..っ..さぁ..覚えてないな..』

 

 

ヒュッ

 

 

ドパドパドパッ!ビチビチャァッ!!

 

モール.セパレィタ『グファ..!?』ビチャビチャッビチャアッ!!

 

イメリルア(チューンスピード)『まぁ、無理もないか..お前は『目』が見えないらしいからな。無理もない無理もない』チャキ..

 

 

ヒュッ

 

 

ドヒュッ!グシャグシリッ!ビチャッ!グシャリッ!

 

モール.セパレィタ『ガバァァ..がぁ..!』

 

イメリルア(チューンスピード)『だからさ..怒ってないよ』チャキ..

 

モール.セパレィタ『ハァ..!ハァ..!』ドロドロ..‼‼

 

イメリルア(チューンスピード)『『故に』..どんな気持ちだった?』

 

アルリア『..!』

 

モール.セパレィタ『ハァ..!ハァ..!ハァ..!』ボタボタッ!!!!ボタボタッ!!!!

 

イメリルア(チューンスピード)『なぁ..『楽しかった』か?『悔しかった』か?『虚しかった』か?『寂しかった』か?『悲しかった』か?答えてくれよ』

 

モール.セパレィタ『ハァ..!ハァ..!ハァ..!ハァ..!ハァ..!』ボタボタッ!!!!‼‼

 

『イメリルア』は、言った。

 

 

『答えてくれたら、迷わず殺せるからさ』

 

 

モール.セパレィタ『や..止めろ..!分かった..!答える..!答えるから..!..じゃなくて..えっ..あっ..なんだ..?え..?』

 

イメリルア(チューンスピード)『さっきの『鳥もどき』よりかは『知能』があるが..結局は中途半端だな』

 

モール.セパレィタ『っ..テメェ..!『ステータス』を『能力』に振り撒くる奴とは違うんだよ..!』ドロドロッ!!ドロドロッ!!

 

イメリルア(チューンスピード)『ふーん、凄いね。で..『違う』って事はさぁ』

 

『イメリルア』は、言った。

 

 

『死に方も『違う』様にしないと、駄目なんじゃないの?』

 

 

モール.セパレィタ『ッ!?』ビクッ!!

 

イメリルア(チューンスピード)『残念、時間切れ』カチャッ..

 

『イメリルア』は『機械』を回し、押し込んだ。

 

カチャンッ!カチャンッ!

 

【First Second】

 

そうして..それを更に押し込んだ。

 

カチィ!

 

【Attack】

 

『瞬間』『セパレィタ』は『初めて』恐怖を覚えた。見えないのに強大な恐怖を。

 

そして『初めて』声が出なかった。

 

言いたかったのに。言えなかった。

 

モール.セパレィタ『..!』

 

 

ヒュッ ヒュッ ヒュッ ヒュッ ヒュッ


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