ならば、僕は征人に何万本でも黒薔薇を送ろう。
ねぇ?征人?勿論わかってるよね?
「ここ…は」
少女は目を覚ますと自分が覚えている限りでは知らない所にいた。
そこへタイミングを見計らった様に自分の憧れ、織斑千冬が入ってくる。
「目が覚めたか、小娘」
「私はどうしてここに?」
「ヴァルキリートレースシステム、通称VTシステムはしっているな」
「はい。」
戸惑うラウラに千冬は続ける。
「何、お前がそんな物は使わない事ぐらい知っている。だが、一応の事もある。ドイツに確認はしている。」
「はい、所で教官、強さとは一体なんなんでしょうか?」
「は?…ははははは、そうか。ならまず、お前はなんだ?」
「私は…」
はっきり自分が何者であるか答えることが出来なかった。
「答えられないか?そうだろう?ならば、丁度いいお前は、誰でもないラウラ・ボーデヴィッヒになるといい。どれ、私はこれから会議がある。ゆっくり休んでゆっくり悩め。時間は3年もある。その間に見つけるといい」
そう言うと千冬は保健室を後にした。
▼▼▼
「ほら、征人!こっちだって!」
「何故我様が謝らないといけない!」
「出会い頭にあれは無いって!ほら、このあとギスギスした関係なんていやでしょ?」
「おい、浩一!」
ガラッ
前のめりになった征人とそれを引っ張ってきた浩一が保健室に入ってきた。
「やぁ、ボーデヴィッヒちゃん元気かい?」
やはり、こいつの顔は読めん。だが、そこがいい
「ふん、これが大丈夫に見えるか?」
「だよね〜、ほら、征人!」
「…そのだな、初対面であそこまで口悪く言って済まなかった。…これでいいか?」
こいつは不貞腐れながら言ってるものの内心済まないと思っているのだろう。私と似ているな。
「そんなこと、もう忘れた。」
「そうか、ならボーデヴィッヒ、一つ教えてやろう。強さとは、求めることだ。」
「求めること?」
「あぁ、これはあくまで我の持論だがな、人は持っていない物を求めることで強くなれると我は思っている。まぁ、強さは人それぞれだから貴様の納得行く強さを探してみろ。他人が違うと否定しようが力と強さを履き違えなければそれは、お前の強さなんだからな」
顔を赤らめ顔を明後日の方向に向けたまま喋る。
「あぁ、もう!我はもう帰る!」
「そうかい、じゃあね」
そのまま、征人は肩を怒らせながら保健室を出て行った。
▼▼▼
疲れた。正直、我ではなく俺が出てしまった気がした。
部屋に戻ると女の子の姿のシャルルが待っていた。
「あー、シャルル?」
呼ぶと、近づいてきて抱き締められる。
「(…他の女の匂いがする。)…ねぇ、征人、答えを聞かせてもらえないかな?」
「あ、あぁ、そうだな。」
我はシャルルの肩を掴み離し目と目を合わせる。
「我は、黄金征人は、シャルル・デュノアを愛してる。」
「…うん。ありがとう!それとね、僕の本当の名前はシャルロットって言うんだ。これからよろしくね?征人♡」
「シャルロットか、長いな、シャルなんてどうだ?」
「シャル、うんいいよ!シャルかぁ!えへへ!」
その後は何事もなく就寝した。本当だぞ?
▼▼▼
やっと、やっとだ!やっと征人が僕に応えてくれた!ここまで、本当に長かった。あとは、征人が僕から一生離れられない様にするだけ。
たのしみだなぁ、あぁ、征人征人征人征人征人征人征人征人征人征人征人征人征人征人征人征人征人征人征人征人征人征人征人征人征人征人征人征人征人征人征人征人征人征人征人征人征人征人征人征人征人征人征人征人征人征人征人征人征人征人征人征人征人征人征人征人征人征人征人征人!愛しい征人、もう、絶対に離さないんだから!
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今更だが、何故シャルロットは病んでいる?私の計画通りなら今頃健全にきゃっきゃうふふしている予定だったのに!
はい、一時の感情に流された私が悪かったです。