ルビが上手く振れないので
贋作者(フェイカー)
「正義の味方?誰も傷つかない世界だと?おかしな事を。 誰も傷つかず幸福を保つ世界などない。 人間とは犠牲がなくては生を謳歌できぬ獣の名だ。 平等という奇麗事は、闇を直視できぬ弱者の戯言にすぎぬ。 ----雑種。お前の理想とやらは、醜さを覆い隠すだけの言い訳にすぎん。」
ーーーギルガメッシュ
目を覚ました我がまず目にしたのは崩壊した街だった。至る所に火は上がり、瓦礫は山積み、到底人が生きていることなど想像もできないだろう。
だが、奴は現れた。我と同じ髪、我と同じ瞳、我と同じ体格、そして我と同じ鎧。
間違いない。我が途方もなく憧れ、超えたいと思った男。ーーーギルガメッシュ
「ほう、貴様が我と同じ力を持った者か。なんの因果かは知らんが、我と同じ力を持つのは気に入らん。捻り潰してくれる」
ギルガメッシュは、ゆっくりとだが、しっかり此方に向かってくる。
「ギルガメッシュ、会いたかったぞ。本来ならば会う機会はなかった筈だが、そこはまぁ、いい。貴様は我の手ずから殺す。」
「ほざけ、贋作者。貴様は我なのではない。我になろうとした唯の卑しい亡霊だ。それにここは、貴様の心象風景だ。つまり、貴様の心は既に終わっている。それなのにまだ、足掻くと言うのか?」
奴は怒りを露わにせず、ただ、ただ何かに言い聞かせる様に、何かを確認しようと問いを投げかけてくる。
「我は、いや、俺はただ、諦めたくないらしい。今までは、自分を誤魔化して、あんたを演じて、でも、演じきれなくて心が壊れそれでもなお、この世界を変え、誰の涙もない世界を作りたくて立ち直ろうとしている。ほら、あのビルを見てみろよ。壊れては直り、壊れては直りを繰り返している。そうだな、俺はあんたになろうとした贋作者で卑しい亡霊だな。」
俺は迷わない。この不完全な世界を正し俺の、我としての第一の宝として宝物庫にいれてやる。
「くっ、あはははははははは。そうよな?貴様という人間はやはりそちら側の人間であろう。気に入った!良かろう!我の宝と力今しばらく貸してやる。それで何をするのか、見届けてやろうではないか。だが、努その在り方を忘れるなよ?」
そう言って、来た道をギルガメッシュは戻って行く。
だが、心象風景とはいえ、最大の目標を達成してない。
「まてよ、英雄王」
「ん?なんだ?贋作者?」
「我と戦え。」
ギルガメッシュは嫌な笑みを浮かべながらこちらに戻ってくる。
「ほう?面白い、この我と戦いたいと?」
「ああ、あんたと戦った先に何かを見つけられる。そんな気がする」
「面白い。興が乗ったぞ。贋作者相手をしてやろう。」
「ここは?」
一夏が目を覚ますと、目の前には、海と所々に樹木が見て取れる。
ひたすらに聞こえてくるさざなみの音が心地よく感じる。
「俺は確か、箒を庇って福音にやられて、ってことは俺は死んだのか?」
「♪〜」
何処かから歌声が聞こえてくる。
一夏は何処から聞こえてくるのか探す。すると少し離れたところに少女がいた。
「あ、ねぇ、君ここが何処だかわかる?」
そう、尋ねると
「もう、行かなきゃ」
少女はそうつぶやきその場を去っていく。
「え?俺なんかしたの?」
「力を欲しますか?」
すると、その場の景色が一変し背後から声が聞こえてくる。
聞こえてくる方へ向くと、顔は見えないが騎士の格好をした女性が立っていた。
「力を欲しますか?」
騎士はもう一度訪ねてきた。
「あぁ、欲しい。」
「何故です?」
試す様に女性騎士は続けて質問してくる。
「今の俺は1番弱い。征人は、まぁあれは論外だけど確かな強さがある。あいつは唯我独尊ぶってるけど必ず、誰かを助けようと動くし力の使い方を間違えてないと思う。浩一は、素直に、その力とその立場を利用して、全ての人を助けようとしている。だから、そんな2人に肩を並べて、傷つきそうな誰かを助けたい。だから!力が欲しい!」
その気持ちには嘘偽りはなく、その心は曇り一つない空の様に晴々とした心だった。
「いいでしょう、黄金の王、正義の白鬼それに並ぶ。『護る』為の力を授けます。さぁ、貴方を待つひとが居ます。もう、行きなさい。」
「あぁ、行ってくるぜ!白式」
そう言うと一夏の視界は真っ白になった。
「贋作者、なかなかやるではないか。なに、なかなかに良い時間だった。さて、そろそろ時間だ。そろそろ行くが良い。今の貴様なら貴様の宝を見つけられるだろうよ。」
視界がどんどん霞んで行く。だが、充実感はとても言い表せる様なものではなかった。あの、英雄王に片膝を付かせたのだ。ならば、あとは、あの獣を屠るのみだ。やってやる。
知ってるさ、俺の宝はもう見つかっている。行ってくるぜ
なんか無理矢理感が否めない
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