「あれ?征人どこ?」
さっきまで、僕と一緒に居たはずなんだけどな?
コアネットワークではここら辺にいることは確かなんだけど…
「あれ?シャルロットじゃん」
なんだ、一夏か。
「人の顔みてあからさまに嫌な顔をするなよ。」
「箒はどうしたの?」
「あぁ、箒ならアナウンスがなる前に帰ったぞ?」
え?箒が一人で?そんなバカな。一夏と二人っきりになる時間を上げるって言ったら喜んでついてきた箒が?
「ねぇ、一夏、確認なんだけど、箒はなんて言って帰ったの?」
「あぁ、なんか用事を思い出したから帰るって」
それは嘘だ。箒はさっきの条件で全ての予定をキャンセルしたのだ。まぁ、予定が入っていても征人が全てキャンセルしただろうけど。
「ふーん、そう。で、一夏今日入っていた予定ってなんだったの?」
「あぁ、家の買い物をする予定だったんだけど。まぁ、誘われたし行こうかなと思って。」
はい、ダウト。
「そう。で、君は誰なの?」
その一言で一夏の顔つきが変わる。
「!!あちゃー、俺もまだまだってことだな。」
そういうと一夏はどんどん変化して行く。人間であって人間では無い形に。
「じゃんじゃじゃ〜ん!今明かされる衝撃の真実ぅ〜。ここはなぁ!俺たち新生命体『ネクスト』が作り上げたお前たち特異点を確保するための捕獲場なんだよぉ〜!」
何やら背中に羽が生え、前衛的な髪型の男?はそう語る。
「ほう?それは面白い。詳しく教えて貰おうか?」
揺れる銀髪と黒い眼帯それに赤い瞳。ラウラボーデヴィッヒがやってきた。
「ラウラ!」
「すまないな。合流時間に10分の遅れだ。」
「ううん、大丈夫。」
これで2対1勝機はある。
「ふははははは!ひゃーひゃっひゃっひゃっひゃっ!2対1で勝てると思ってるんだろ?あめーんだよぉ!来い!ワールライダー!」
黒い霞掛かった物が化け物にくっついて行く。
そして、霞が晴れたところにはISらしきものを纏った状態で立っていた。
その出で立ちは、甲龍のアンロックユニット、ブルーティアーズのリアスカートと完璧に中遠距離主体機体だった。
「この世界、俺たちネクストが征服する!」
悪いけどそのセリフは小物臭しかしないよ…
「いいよ、僕と征人達のトリプルデートを邪魔してくれたんだもん。最上級でお返ししないとね。」
この時、新生命体は始めて背筋に悪寒が走ったとかはしってないとか。
「遅いな…あいつら何やってんだ?」
「まぁまぁ、征人何かあったんでしょ?
「で、お前は誰なんだ?何故我の名前を知っている?」
そう、目の前にいるのは、先程居た浩一では無く銀髪の少女だった。
「僕?僕は新生命体『ネクスト』の生体番号001番ファウストって呼ばれてる者だよ?でも、個人的にはアークナイトって呼んで欲しいかも」
何気無くそんなことを言うが、それってバラしたらいけないのではないのか?
「ほう?新生命体とはな。生体番号がある辺り作られた命なのだろう?お前達を作ったのは誰だ?」
そんなことを言っても相変わらずニコニコしているアークナイト
「うん、残念なんだけど、どういう理由でって言うのは教えられないな。」
「そうか、ならば死ね」
我はグラムを『王の財宝』から引き抜きアークナイトを切り裂く。
確かに切り裂いた感触はあった。返り血も浴びた。だが、そこには相変わらずニコニコしているアークナイトが立っていた。
どうやら一筋縄では行かないらしい。
「もう、いきなりとはひどいなぁ」
「ほう?どうやら新生命体とは伊達ではないようだな。」
「へへぇ、そうでしょう、そうでしょう?新生命体の凄さが分かった所で交渉しようよ。」
「交渉?」
「うん、そう。ここで遊んでいた人たちと征人の友達を逃がしてあげるその代わり、征人は僕たちと一緒に居てよ」
「そうか、ならば…」
さて、黄金君はどんな選択をしたんでしょうね?