IS〜我が行く道は王の道〜   作:ネオバレットファイア

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英雄王ときどきトーナメント

「2組に転校生が来たらしいよ!」

 

誰かがそんな事を言う

 

「あら、今頃わたくしの存在を危ぶんでの転校ですかしら?」

 

セシリアは腰に手を当てて勝ち誇った様に喋る。

いや、それ格好良くないから

 

「それはないな」

 

即答してやる。するとセシリアは芸人よろしく、ずっこける。

そうか、セシリアは国境を越えた芸人だったのか!

 

「征人さん!そんな直ぐに決めつけなくてもいいじゃありませんか!」

 

「イギリスの代表候補生を危険視するぐらいなら最強の我を危険視しての方が遥かに高いな」

 

「なんでも中国からの転校生らしいよ」

 

「中国かぁ」

 

一夏の一言に一夏Lovers(我、命名)の2人が食いつく。我読書再開!

 

「一夏!転校生など気にしている場合か!」

 

「そうですわ、一夏さん!黄金さんはともかくわたくしに勝てないのは由々しき事態ですわ!」

 

それ自分で言ってて悲しくならないか?

 

「そうだよ!織斑君が勝てば皆が幸せ!」

「デザート半年フリーパス!」

「魅力的だなぁ、欲しいなぁ」

「だが、勝たねば無意味だ」

「でも、専用機持ちは1組と4組だけだから、4組さえどうにかできれば優勝はもらったわ!」

 

「その情報古いよ」

 

凛と響くその声にクラス全体の視線が集まる。

勿論我は読書中だ。

 

「鈴?鈴か?」

 

ちらりと横目で見てみれば、入り口の壁に寄っ掛かりいかにも私はニヒルですとアピールする格好。

 

「なんだその格好、すっげぇ、似合わねぇぞ?」

 

「うっさいわね!」

 

「おい、ちびっ子」

 

危ない、後ろに阿修羅がおるで!

 

「何よ!」

 

「後ろ」

 

「へ?」

 

スパァァァン!

 

ふむ、此度の音の点数は50点と言ったところか

 

「邪魔だ。どけ」

 

ちびっ子は阿修羅の覇気に当てられそそくさと退場する。

 

「一夏!また来るから逃げるんじゃないわよ!それと、黄金も!」

 

「いいから、戻れ」

 

「は、はい!」

 

「「一夏(さん)!どういうこと(ですの)だ?説明し(てください)ろ!」」

 

「席に着け!馬鹿者共」

 

「「「イエアアアアアアアアアアアア」」」

 

箒、セシリアに続きクラス全体が一夏に集まる。

そこに阿修羅の出席簿が炸裂する。

どうだ、この様は!お陰でお昼休みになるまで教室内が墓場とかしていたとか、そうじゃないとか

 

 

▼▼▼

 

 

「遅かったじゃない!まぁ、いいわあたしも丁度頼んだ物が来たところだし、あそこに座ってるから来なさいよ!」

 

と言いながらそそくさと自分の指定した席へ去って行くちびっ子。

 

一夏?あぁ、まだ捕まってるんじゃないかな?だって昼になったら直ぐにでてきたもん。

 

とりあえず俺は今日はカルボナーラにしよう!

そのまま、ちびっ子の席へ向かう。

 

「で、何の用だ?中国代表候補生鳳鈴音」

 

「何の用だとは失礼ね。女の子を2度もボコボコにしておいて」

 

「大方用ってのは、一夏の事だろ?」

 

「う、うん」

 

率直に鈴音に言ってやると顔を赤くし俯く。

 

「約束は覚えてるみたいだぞ?」

 

「本当?!」

 

おぉ、食いつきがいいな

 

「だが、貴様の望んでいる答えではないがな。あいつ、お前が毎日酢豚奢ってくれるって勘違いしてるみたいだし」

 

「はぁ」

 

落ち方も凄い

 

「まぁ、そこんところは貴様次第なのではないか?」

 

「そうね、まぁ、頑張ってみるわ」

 

 

 

キングクリムゾン!

むっ!なんか変な電波を感じた気がする。

なんやかんやあってトーナメント当日。

一夏Loversの2人は一夏を応援しに行ってる。

俺?俺は、面倒だしパス。

あ、やべ眠いわね、ね、ね……

 

 

ズドーーン!

むっ?なんだ?俺が折角気持ち良く寝てると言うのに。

 

「警戒レベル4?隔壁、通路の扉閉まってて此方のコントロールも効きません!」

 

ふと、モニターに目をやると一夏に鈴に対して敵は3

こりゃあ、まずいな。気がつけば箒の奴も何処かに行った。

 

 

「おい、ブリュンヒルデ、通路の扉を破壊する許可を寄越せ、5分で全てのケリを着けてやる。」

 

「いいだろう、さっさと行け」

 

俺は瞬時に扉を破壊してピットへと急ぐ。

ピットへの道で地面にうさ耳が生えていたが気にしない。

 

 

≪一夏!男なら!男ならその程度の敵に勝てんとはどういうことだ!≫

 

あの、馬鹿!やっぱりやりやがった!

やっとの思いでピットに着く。そのままISを展開しフィールドに出る。

 

「おい!ちびっ子、一夏!大丈夫か?!」

 

「あ、あたしは大丈夫だけど!一夏が!一夏が相手のビームをモロに受けて」

 

「…そうか、鈴、一夏大義であった。一夏を連れてピットへ戻れ。」

 

「あたしはまだ戦える!」

 

「聞こえなかったのか?一夏を連れてピットへ戻れ」

 

「う、わかったわ」

 

俺の気迫に気圧された鈴はボロボロの一夏を連れてピットへ戻る。

 

「…貴様等、最早チリも残らんと思えよ?」

 

相手は喋らない、が一体がそのまま此方に向けて切りかかってくる。

俺は難なくそれをかわし『王の財宝』からエクスカリバーを抜く。

それと同時にもう一体が射撃をしながら此方に向かってくる。

 

「小賢しい」

 

俺の剣一振りで射撃型は破壊され、爆発する。

危機を判断したのか、格闘型は離脱を試みるが動けない。

体の至る部分に鎖が巻きついているのだ。

そのまま鎖が締まっていき、本来曲がるべき方向ではない方に曲がってしまい、事切れた様に動かなくなった。

 

 

残り一体を確認し、切りかかろうとすると残りの一体は爆発四散した。

 

「…己、この我の顔に泥を塗る真似で幕引きだと?絶対に許さん!今度は完膚無きまでに叩き潰してくれる!」

 

あとのフィールドには黄金の王の雄叫びが残った。

 

 

 




どうでした?
今回はちょっと難しかったです。
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