上弦の弐であり胡蝶の姉を殺した鬼の童磨は倒され、その後直ぐに炭治郎と胡蝶の継子の栗花落がやって来た後に伝令で禰豆子が人間化に成功したと知らせが届き、俺と胡蝶は炭治郎と栗花落に俺達は平気だから奴にとどめを刺せと告げ、炭治郎と栗花落は駆けて行った。後に隠の人たちが救助に来て俺達が治療を受けていると鎹烏から炭治郎と栗花落が鬼舞辻を倒したとの報告を聞き、俺達は無限城を脱出した。(他の柱や隊員も全員脱出したとのこと。)
それから数日後、俺と胡蝶はベットで未だに寝込んでいる。
何故なら胡蝶は左肺の一部が壊死仕掛けており治療にもう三週間かかり、俺は童磨に付けられた傷が深く、内蔵が少しダメージを受けた為に絶対安静と告げられてしまったからだ。
横を向くと胡蝶がスヤスヤと眠っている。
…黙っていれば可愛いのにな。どうしてこんなに毒舌なのだろうか?
傍から見ても胡蝶は美人と言われるほど綺麗なのに恋の噂が一切ないのも不思議ではあるが、今はそれよりも…
「これからどうやって過ごせばよいのだろうか…」
鬼舞辻を倒し、全ての鬼が消滅した現在、鬼殺隊の役割も無くなった、つまりは仕事をしなければならないのだ。だが俺は生まれてこの方仕事をしたことがない。ましてや普通の人よりもものを知らない。いったいどうしたものか…こんな時、お館様が生きていれば何かわかるのかも知れないが。
「まぁ、それはこの傷が治ってから決めるとするか。」
俺は童磨に切られた場所を見やる。そこには傷は塞がっているものの、大きな傷痕が残っていた。だが、このケガも…
「お前を守れたのだから、存外こんな風に思うのも悪くない…」
柄にもなく俺はそんな事を思った。
俺はベッドから立ち上がり胡蝶の横に座り髪を撫でてやると、胡蝶は幸せそうな笑みを浮かべた。
しばらく撫でていると胡蝶がもぞもぞしだした。
「ん…暖かい…姉さん?」
あ、ヤバい、胡蝶を起こしてしまった。取り敢えずビンタされないようにしよう。
「…俺は姉さんではないが、おはよう、
俺がそう返事を返すと、驚いたのか胡蝶は完全に目が覚めた様で…
「ふぇ?…えっと冨岡さん?なんであなたが私が寝ているベッドに座ってるんですか?説明を求めます。」
うぐっ、これは完全に怒ってるわ。どう説明しようか…あ、そう言えば…よく見ると胡蝶は、俺の姉さんに似ている。特に笑った顔の雰囲気が。
「…死んだ姉さんに似てたからだ。」
「はい?」
(いきなり喋りだしたと思ったら死んだ姉さんに似てる?カナエ姉さんのことなのでしょうか、聞いてみましょう。)
「一応聞きますが、それは冨岡さんのお姉さんのことですか?」
「そうだ。」
(冨岡さんのお姉さんだったようですが、すでに亡くなっているのですね…)
あまり言わせなかった方がよかったのだろうと想い、冨岡さんの方見ると、普段は凛とした富岡さんの目が行き場を無くした子供のような目をしていた。
どうしてそんな悲しい目をしているのですか…もう、仕方ないですね。
私は冨岡さんをそっと抱きしめた。
「全く…今回だけですよ?今回だけは冨岡さんの意外なことが聞けたので許してあげます。」
「…」
え、何故か胡蝶が俺を抱きしめているんだが引き離した方が良いのだろうか?
でも…こうして誰かに抱きしめ抱きしめてられるとこんなにも暖かいんだな…あの日、姉さんが死んでから鬼殺の道を歩んで冷たい血ばかり見てきたから長らく忘れていた…
いまだけは、この暖かさを噛み締めよう。
「…ありがとう、
俺は胡蝶の気まぐれに感謝しながら眠った。
『ありがとう、
「―っ!?」
まさか冨岡さんが感謝するなんて、明日は雪が降るかもしれませんね、それにしても…
「普段は仏頂面なのに寝顔は可愛らしいんですね。ふふっ、貴方が起きてる時には絶対言えませんが、私は貴方のこと…」
この時、私はここが蝶屋敷であることをすっかり忘れていました。
「師範様~お薬をもってきま…した」
「…あっ、来たのねアオイ。」
「いやいやその誤魔化し方には無理がありますよしのぶ様!?」
「それについては気にしないで頂戴…それで?確か薬を持って来たのですよね?」
随分と無理矢理話をそらしてしまったけどこれで言及はされないわよね?
「はい、肺機能回復の効果のある薬を調合してきました。」
私がいなくてもそこまでできるようになったのね。頑張ったわね、アオイ。でも、部屋に入る時はノックをしましょうね。
「ありがとうね、アオイ、あと、さっきの事は他言無用よ?」
「は、はい分かりました。それにしても、やっと師範にも春が来たのですね!」
突然アオイがおかしなことを言いだしたのけれど!?
「ちょっとアオイ!?別に私は冨岡さんのことなんて好いていませんよ!?ただ意外な一面が見れてうれしいだけで…」
私はアオイの一言を否定するがアオイ間髪入れずに否定する。
「それが恋って言うんです!まったく、どうして私の身の回りはこんなにも鈍感なんですか!冨岡さんぐらいですよ自分気持ちに正直なのは!」
ええええ!?あの仏頂面な冨岡さんが一番素直なのよ!?
「それはないわ、冨岡さんが素直だったら私はもっと素直よ?」
「師範が素直だったら冨岡さんと既にくっついていないとおかしいです!」
えええ…そんな馬鹿な…
「はぁ、そんなに言うんだったら師範が冨岡さんの事をどう思ってるのか教えてくださいね!」
はぁ、これは完全に墓穴を掘ったわね…
しのぶとアオイのやりとりは義勇が起きるまで続いたのだった…
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