だがぎゆしのイチャイチャの前に…まずはこの人に話さないと…ね?
昨夜に胡蝶、もといしのぶとリハビリがてら訓練したのちに病室に戻って眠りについたのだが…
「…ここは、一体…?」
暖かな温もりを感じつつ目を開くと見慣れた部屋の景色で見た感じの違和感はないが、まだ身体がふわふわと浮いている感覚が抜けないが起き上がる事にした。それにしてもここは一体何処なんだろうか?少なくとも俺が今いる屋敷はいつも通う蝶屋敷(最もそれは最終手段だが…)とはどこか雰囲気が似ているが何か違う気がする。はっ、まさか鬼の血鬼術か?確かに以前聞いた話では煉獄の最後の任務で出た鬼の一人も夢に関する血鬼術を使っていたらしい。
「まぁいいか、それよりも刀は…あるな。」
俺の傍を見ると普段俺が使っている日輪刀が黒光りしながら置かれていたので取りあえずは鬼が来ても直ぐに倒せる事に安堵した。だが何故傍に刀が?刀は部屋の入り口に立てかけておいたはずなんだが。
…今更だが夢?の中であろう俺は何故隊服のまま寝ているのだろうか…錆兎が死んで鬼を一体でも多く殺そうと荒れていたあの頃ではあるまいし。最近はちゃんと寝るときは寝間着に着替えているはずなんだがな…
「…取りあえず刀を腰に指して…これでいいか。ひとまずはあたりを探るか」
もしかした鬼が潜んでいるかもしれない。どんな状況でも冷静動けてこその柱だ。
鬼からの奇襲に対応できるように警戒しながら屋敷を歩き回っていると、ふとある
「あら?冨岡君じゃない!凄く逞しくなったわね!」
…言動から察するに目の前の女性は俺の知っている胡蝶カナエとほぼ同じだ。だがよく見ると羽織の重なりが逆になっているのでやはり彼女は亡くなっているのだろう。
「…そうだろうか?不死川に比べたら俺はまだまだ足りないと思うが?」
と先程の質問に答えると胡蝶は驚いた表情をした。少し間が空いてから
「まぁ!遂に冨岡君の言葉足らずな性格が治ったのね!」と言ってきたのだがそんなに俺は言葉足らずなのだろうか…確かにしのぶに貴方は言葉が足らなすぎです!とは言われたりしたが…だがやはり…
「…心外だ!?」
「あら、そうかしら?冨岡君言葉足らずで何回私が揉め事を仲裁したか覚えてるわよね?」
と青筋をうかべている。姉妹だと青筋の位置まで一緒なのか…
「…覚えている。あれはすまなかった。」
流石にあの話をぶり返されると俺の心が持たないので大人しく認める事にした。いや、あれは今でも思い出しただけで背筋が凍るぐらいに恐ろしい。
「分かればよろしい。さてと、本来ここは黄泉と呼ばれる場所で生者である冨岡君はここに来れないはずなのだけど…あっ、もしかしてしのぶとお付き合いをするから許可を得るためにここ来たのね!」
「な、何故それを知っているんだ…」
俺が動揺していると胡蝶はクスリと笑った。
「思ったことが口に出ているわよ?冨岡君?」
な、しまった、柱であるのに俺としたことが…不覚
「そうか~しのぶは冨岡君を選んだのね!冨岡君なら確かにしのぶを任せられるけど、私としてはいざという時に冨岡君がしのぶを守れるか不安なのよ…何せたった一人の残された家族だから…ね?」
その一言であらゆるピースがはまった。
そうか…繋がったぞ、何故俺が目が覚めると蝶屋敷に似た屋敷にいたのか、そして死んだはずの胡蝶カナエがここにいる
「あぁ、分かった。」
「準備はいいかしら?」
「あぁ、かかってこい。」
俺は胡蝶に言いながら柄を握り刃を目の前の超えるべき相手に向ける。
「そう、じゃあ行くわよ!」
花の呼吸 肆ノ型 紅花衣
胡蝶が俺より先に踏み込み高速の斬撃を俺に叩き込む。柱になったばかりの俺では捌き切れずにやられていた事だろう。だが今ならば…
水の呼吸 拾壱ノ型 凪
カンッ!!ガキィィィン!!と高い金属音を鳴らしながらその連撃を弾いて見せると胡蝶の顔が驚愕に変わった。
「拾壱ノ型…ですって!?すごいじゃない!よぅし私も全力で行くわよ~!」
花の呼吸 伍ノ型 仇の芍薬、続けて陸ノ型 渦桃…!!
9連撃からの高速の剣戟により捌き切れずに僅かに掠る。
「…ぐっ、流石に速いか…」
不味いな、まさか胡蝶の全力がこんなにも早いとは思っていなかった。どうする、まだ一度も考えたことがない拾参ノ型をこの戦いの中で出すか?いやこれは…
「どうかしら?花柱の本気は、速いでしょう?」
「…確かに速い、だが勝てないと決まったわけでは無い。」
水の呼吸 拾ノ型 改 生生流転
その技はいつぞやに炭治郎が使った神楽と似ているがそのはずだ。この技はその神楽を基に生み出したのだから。
そして拾ノ型と玖ノ型を掛け合わせたこの技で懐に一太刀入れる…‼
「やるわね~でもこれは甘いわよ!」
花の呼吸 弐ノ型 御影梅 肆ノ型 紅花衣
俺が高速で切りかかるがすべて受け流されてしまう、流石元花柱だ。だが、まだ俺は
「…唸れ…!」
ゴォォォォと音共に技が大きく変化する、生生流転で現れた龍は更に強大な顎と角が生えた。そして横凪に一閃。その一太刀は相手の空いている横腹に吸い込まれるように進んでいくが防がれ相手が放った致命の一撃を紙一重で避ける。
くっ、まだ足りない…!!もっと速く駆けまわれ、そして捻り唸れ!!
「…アアアァァ!!」
雄たけびを上げながら俺は更に一太刀を威力を載せてあの鉄壁が如き護りを打ち砕きにかかる。
まず踏み込み高速の大上段からの打ち下ろし、そして回転して左下か右上に切り上げるが、弐ノ型の御影梅で防がれるのは想定済みなので即座にその攻撃を弾き後退。直後に死角に回りこみ十字に二閃。だがこれも防がれる。なんて強さしているんだ…と予想以上に防がれて驚いていると胡蝶が
「まさかここまで冨岡君に剣の才能があるなんて…驚いたわ。」と言いだした。
そう言いつつ俺の剣戟を防ぐ貴方も規格外に強いと思いますが…とは言えこのままやっても俺がジリ貧で負けてしまう…ならば一応俺と錆兎は鱗滝さんに教わったあれを俺のすべてを持って放とう。
「…これでトドメだ。」
「…いいでしょう、ならば私もカナヲに教えていない技で対抗させてもらうわ。」
「「スウゥゥゥ…」」
「水の呼吸改め、、
「花の呼吸 漆ノ型 彼岸花」
俺は刀身を更に青に変化させつつ、思い切り踏み込み、一閃の構えをしながら突撃する。対して胡蝶はその女性特有の柔軟性と速さを生かして飛び上がり振りかぶる。
「ハアァァァ!!」
普段は叫ばないが今はそんなことどうでもいい。あの型を打ち破ることだけを意識しろ。しかし…胡蝶…いやカナエは少しだけ、蔦子姉さんと似ているな…いや、よそう、今更後には引けないのだから。だから俺は
そして俺は刃を凪ぐ様に振るった。
「やあァァァァ!!」
それにしても…冨岡君がここまで強くなるなんてね…あの頃はまるで‘自分は死ぬべきだった‘と言わんばかりに目に光りがなかったから不安だったけど、今戦ってみて解った、やっと心を取り戻してくれたみたいね、うん、これなら
そして私は最速の12連撃を叩き込んだ。
そして勝負を制したのは…
ズバッ…!!
「がっ、はっぁ!!」
「胡蝶!!」
俺だった。だが俺も全ての凪げず、二発ほどもろに受けたため身体が痛くて仕方ない、だがそれよりも…
「すまない、胡蝶…」
「いいのよ、冨岡君。これは私が決めたことだもの。だから気負わないで頂戴。」
「…解った。」
「それとね…
「…ぅあ…なんで涙が…俺は柱だから泣いちゃいけないのに…どうしてっ…」
「今は泣いてもいいのよ義勇君、だから…「『おいで、義勇』」
「…っ!姉さん…ぁぁああ!!」
数分後
「落ち着いたかしら?」
「…ああ、感謝する。」
すると突然視界がぼんやりしてきてしまい体勢を保てなくなって倒れかけたがカナエさんが支えてくれたので頭は打たなかったが、既にぼんやりし始めている。
「そう…お別れの時間みたいね。ねぇ義勇君、最期にお願いしてもいいかしら?」
「…大丈夫だ。」
「一度だけ私を姉さんってよんで?」
「あぁ…またいつか、姉さん…」
その言葉を最期に俺は意識を手放した。
「起きてください、義勇さん?」
またよく知る日常がやって来たのだった。
久々で相変わらずクオリティですが楽しんでいただけたら幸いです。
評価、感想お待ちしております。
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