久々に逆行編の続きをお届けします。
うーん…どうも義勇の口調がブレてきている気が…なんか喋りすぎな気がする。
カナエさんから呼吸と剣術の指導を受ける事になった俺、冨岡義勇は今日も今日とてカナエさん、もとい師匠に転がされております。どんな風にかと言うと……例えば今日の訓練場で師匠との打ち合いでの事。しのぶは治療で忙しく居ないが。
「何処からでも来なさい」
「……では……行きますッ!!」ダッ
師匠に木刀を構えて突進しながら呼吸を使う。
────花の呼吸 伍ノ型 徒の芍薬────
師匠の手先を狙って高速の9連撃を叩き込むがいとも簡単に受け流されてしまう。そしてここからが恐ろしい。
「今度はこっちから行くわよ?」
────花の呼吸 肆ノ型 紅花衣────
俺の攻撃を捌いた直後に俺より何倍も早く剣戟が飛んでくる、しかも一撃が重いため全力で弾かないと技の威力で吹き飛ばされると言うおまけ付きだ。俺はなんとか力技で技の軌道をずらしたが師匠の反撃はここでは終わらない。
「あらあら、手先がお留守よ?」
────花の呼吸 伍ノ型 徒の芍薬───
師匠は話しながら目で追うのもやっとな速さで俺の手先を仕返しとばかりに9連撃を撃ち込んでくる。────不味い、そう思った時既に遅し、自分の手先に師匠の技が逆巻く風と共に直撃し木刀を落とした直後に一瞬で背後に回り込まれ首元に木刀を付けられた。
「これで詰みよ」
「……参りました」
あぁ、今日も勝てなかったな……と師匠に背を向けて思う。目では追える。だが身体が着いてこないのは辛いな新しい
「義勇くん? どうしたのそんなに考え込んで」
「……いえ、なんでもないです。考え事をしていただけですから」
師匠はその回答に納得いかなかったようで続けて質問した。
「ふーん、どんな事を?」
どんな事、か。確かにカナエさんには俺が未来から戻ってきた事は知っているが……果たしてこれは言って良いのだろうか? 『 そう遠くない未来にカナエ自身が死ぬ』未来を。
「それは……」
これにはどうしても言い淀んでしまう。だが師匠は俺の表情でどうなったか気付いている様にふふっと微笑んで俺に問う。
「大丈夫よ義勇くん、その表情から見ておおよそあなたがいた未来では私はもう亡くなっていたのでしょう?」
俺の予感通りに師匠はその問を投げかけてきた。
「───ッ、はい……上弦ノ弐との戦闘の末……息を引き取りました……」
ああ、なんとも情けない、感情を顔に出してしまうとはまだまだ未熟だ。
「そう……夢で見た通りね」
師匠は哀しそうに、されど
「え……師匠、聞き間違えではなければ、今夢で見た……と仰いましたか?」
俺が師匠に問うと綺麗なその菫色の瞳で事実であると答えた。
「最近夢で誰かの記憶? みたいなのをよく見るのよねぇ、恐らく義勇くんが関係しているのかしら?」
「……恐らくはそうだと」
俺の言葉に理解は出来るが少し足りないといった顔で師匠は「あの夢にいたかしら……」と少し頭を抱え考え始めた。……今まで強くなるのに必死で気にしていなかったが、しのぶ程では無いにしろ綺麗だと思う(本人の感覚)。
だが言葉にはしないようにしよう。しのぶに聞かれたら『 姉さんに手を出すつもりですか!? 許しませんよ!!』とか言われかねん。
何を隠そうこの男、逆行する前の世界でしのぶの怒りをこれでもかと買っているのだ。流石に学習したのか今回は自重したようだ。
師匠が考え込んで5分程経ち、師匠は『 あっ!』と声を上げて立ち上がり俺に伝えた。
「義勇くんに言われてこの間の夢を思い出したけど、確かに義勇くんの姿があったわ」
「そう、ですか……」
何とも言い難くなる重苦しい空気が俺達の周りに漂い、会話が止まる。この重苦しい空気を打ち破ったのは俺や師匠ではなくドタドタと音を立てて走り血相を変えたしのぶの一言だった。
「姉さん! 今急患が来たから手伝って!!」
「あら、そうなの、今行くわ。 ごめんね義勇くん、続きはまた今度で良いかしら?」
「……いえ、お構いなく。それよりも早く急患を」
分かったわ。とカナエ師匠は先程の時よりも更に集中した状態で急患の元へと向かって行った。さて、これからどうするか。俺は不器用だから師匠やしのぶの手伝いは出来ないし、だからと言って大人しくしているのも性に合わない。こうしている間にも鬼に人が喰われているのだから。
なら答えは簡単だ、だが1人でやるのも良いが余り上手くいかない。
はてさてどうしようかと義勇がひたすら悩んでいると彼をじーっと何も言わず見つめる少女がいた。
彼女の名は
そんな彼女も
義勇があれから五分ほど悩んでいると後ろから自分を見ている視線に気づき振り向くと、訓練場の入口からひょこっと顔を出す今の義勇とそこまで年が離れていない女の子が瞳に映る。見たところ十、十一歳ぐらいだろうか。
「……?」
(あれは……栗花落か? だがそれにしては胡蝶から聞いたていた栗花落よりやけに顔に出ているような感じがする。あぁこんな時、炭治郎の鼻があれば何か分かったのかもしれないのだが。まぁいいか、とにかく話してみるべきだろう)
頭の中で考えを完結させた義勇はそろりと訓練場の入口に居るであろうカナヲに近づくが、もしこの光景を錆兎が見ていたら『男なら直ぐに聞け!!』とでも言うだろう。
先程俺を見ていた栗花落らしき姿の少女が隠れたので話を聞く為にそーっと近づくと案の定栗花落らしき少女がいた。
「……俺に何か用か?」
「……あの、冨岡さん、少し、大事な話をしませんか?」
(なんだ? 突然大事な話をしようと言うのは。それにこの頃の栗花落はこんなに話さなかったと思うのだが)
「……承知した」
俺は栗花落らしき少女について行き、通されたのは栗花落らしき少女の部屋だった。
「ここなら遠慮無く話せますね、まず知ってると思いますが自己紹介を。私は
さも当然の様に目の前の少女は特大の爆弾を投下した。
「……はっ?」
……空いた口が塞がらないとは正にこの事だろうか、まさか栗花落が炭治郎と結婚している事にも驚きだが最も驚くのは……
「……何故お前が……」
─────過去に遡って来たんだ。
義勇が驚きのあまりいつも鮭大根の前でしか仕事しない表情筋が少し仕事しながら栗花落もとい竈門カナヲにやや身を乗り出して問いかける。
「そうですね。まずどうして
「あれは冨岡さんが過去に行った直後の出来事です……」
──────────────────────
その知らせは急に訪れた。『冨岡義勇が亡くなった』との一報は。
私はその時自室の整理をしながら
「カナヲッ!! 落ち着いて聞いて、水柱様が亡くなったわ」
深刻な表情で駆けつけてきたアオイからの一報にストンッ……と私は衝撃のあまり手に持っていた手鏡を落とした。
「え……本当なの?」
「ええ……いつも通り私があの日から一向に目を覚まさない水柱様の様子を見に行ったれど、私が見に行った時にはもう……」
そう言われた私はどうにもそのことについて引っかかる所があったからアオイに私は問いかけた。
「……ねぇ、アオイ」
「はい、なんでしょうか、カナヲ?」
「冨岡さんが最後に起きていた時、何か言っていたりした?」
「えぇと……そうね。確かしのぶ様から何かお手紙を預かっているとおっしゃっていたと思うわ」
私がカナヲにそう伝えるとカナヲがそれよ!と叫んで、
「アオイ!今から姉さんの部屋を見に行きましょう!!」
「ちょっとカナヲ!? 私はまだ水柱様の訃報を「それは後で手伝うから後!」……えぇ……分かったわ……行きましょうか」
私達は何故冨岡さんが亡くなったのかを知るためにしのぶ様の部屋に向かった。
─────────────────────────
「……とまぁ貴方がこれが貴方が過去に遡って行った直後の出来事です」
…まさか過去に飛んだ瞬間に
「…何故お前が
「それはまた後ほど。あまり長い時間男性と部屋で2人だとしのぶ姉さんが飛んできますから」
「…あぁ」
もっと聞きたい事が沢山あるがしのぶにまた怒られるのも流石に困るからな…ここは大人しくしておこう。
「ところで冨岡さん?貴方この前師範と打ち合いした時に見た事ない呼吸使いましたよね?説明を要求します」
「…それは…」(なんだ!?この有無を言わさない圧力は!?15年経つとこんなに変わるものだろうか?)
その後、縁側に向かう途中で栗花落にひたすら説明をした。
一方その頃…
「うぅん…最近変な
───を覚ま───い!!─蝶──ぶ!!早く─ないと───になるわよ!!
「っ!!?何、今の声…いけない、冷静に出来ないのは未熟者よ…」
(早く姉さんの役に立てるように…!!)
ゆっくりと歯車が切り替わっていく…
うーん…今後の執筆は今まで以上にかかると思いますが…出来るだけ面白く書き上げるのでその日まで、ごきげんよう…
鬼滅完結おめでとうございます!!
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