ポケットモンスターノーブルバイオレット   作:ジャン=Pハブナレフ

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今回はタマムシシティに到着です。

タマムシシティには大都会のイメージがあるのと少しだけタマムシシティに関する小ネタも交じらせました。

スロットの誘惑は実際わざマシンとかミニリュウが欲しいとかで味わった経験のある日値は居るんじゃないかなと思います。


第10話 スロットの誘惑?タマムシシティの罠!

 タマムシシティについたユウトはその光景に唖然としていた。

 

「なんだここは?」

 

 町には高層ビルが多く建っており、集合住宅と思わしき建物があちこちにあった。しかもビルからはタマムシデパートのセール情報が流れていた。

 

「でっけぇ〜! 大都会ってやつかよ」

 

 あたりを見回していたユウトは目を丸くした。

 

「とりあえず、ジムを探すか」

 

 ジムを探す中ユウトが目にしたのはポケモンと歩く子供やサラリーマンたちで彼の住んでいたところや今までの街とは明らかに違っていた。

 

「どこからどこまでビル……これじゃ首が痛くなりそうだ」

 

 タマムシシティにはオーキド博士の学んだ大学がある。そこからポケモンジムやシルフカンパニーと呼ばれるカントー地方最大の企業の拠点も次次と建てられ今やカントー最大の大都会という声も少なくなかった。

 

 そんな街並みを歩くユウト、しかし一行にジムは見つからなかった。

 

「くそっ、どこだ? どこにあるんだよ!!」

 

 ジムが見当たらず、ヤケを起こしたユウトは目の前の建物に入った。

 

「おめでとうございまーす!」

 

 薬玉が割れた。

 

「なんだこりゃ?」

 

 糸目の青年が現れて諂ったような動作をとった。

 

「お客様は1000人目のお客様です! このタマムシゲームセンターは皆様の生活を支える娯楽の象徴となっています!」

 

「はぁ……」

 

 店員の雰囲気にユウトが目を丸くした。

 

「はいこれプレゼント! 今なら1000枚メダル付きでレッツスロット!!」

 

「まぁ……ちょっと遊んでみようかな?」

 

 椅子に座ったユウトはメダルをスロットに入れた。すると勢い良くレーンが回った。

 

「このボタンで止めるのか……えい!」

 

 すると止まったのはきのみ2つと赤い7でメダルが4枚排出された。

 

「え? これだけ? もっと欲しいんですけど!」

 

「でしたらメダルを3枚入れてみてください

 

 チャンスが広がりますよ」

 

「え? は、はい!」

 

 言われた通り3枚を一度にスロットに入れるとレーンが回転し始めた。

 

「……ここだ!」

 

 一つ目 シェルダー コイル 7

 二つ目 コイル シェルダー きのみ

 三つ目 コイル きのみ シェルダー

 

「よし当たった!」

 

「お見事です! ではこの調子でどうぞ

 

 そうそう! メダルが欲しかったらあそこの店員さんに言ってくださいね

 

 それから、メダルが貯まれば豪華な報酬が貰えるかも知れませんよ?」

 

 そういうと店員が去っていった。不気味な笑みを浮かべているとは知らずに……

 

__________________________________

 タマムシジム

 

「エリカさん、やはり間違いありません! このゲームコーナーができてから怪しい特殊車両がこの街を出入りしています」

 

「……なるほど、その中身は何か検討はつきますか?」

 

「はい、どうやらジョウトやホウエンから密輸されてきた道具にわざマシン、現地のポケモンたちです」

 

「……ありがとうございます。今ゲームコーナーでは何人か私のトレーナーを向かわせましたが無事に戻ってくるのを祈る以外ありませんね」

 

 着物を着た少女が欠伸をした後に眠りについた。

 

「エリカさま? エーリーカーさーまー! 

 

 ダメだ、寝ちゃったよ」

 

 ユウトの知らないところでタマムシジムのエリカも動き出そうとしていた。

 

 一方、ゲームコーナーではスタッフが飲み物をサービスする中キャップを被り短パンを履いた少年がレーンを回しながら周囲に目配せをしていた。

 

「……」

 

 店員が通り過ぎるのを横目に眺め、メダルをスロットに入れる。

 

(店員で確認される人はこの人たち……

 

 でもあからさまに怪しいところがある、特に店長)

 

 少年は店長の画像が載った書類に目を通す。

 

「彼はタマムシシティのおもちゃ屋さんの店長で3年前に事業が倒産したはず……エリカさまをはじめとした人たちの調査で分かったけどなぜ今ゲームコーナーに?」

 

 彼女が何を考えているのか、そしてユウトはこのゲームコーナーに何があるのか分かってはいない

 

_________________________________________

 

 地下室___

 

「オーナー、報酬のストック完了です」

 

「ああ、ご苦労様……っと、ここじゃオーナーでなくて良いんだぜ?」

 

 初老の男性が顔を擦るとピンク髪でニヒルな顔に変わる。

 

「はい、ラムダさん。それにしても連中は思いもしないでしょうね、ゲームコーナーの金がロケット団の資金源だったなんて」

 

「ああ、この辺はポケモンの種類も豊富だ。適当に捕獲して売り捌くのには格好の場所だぜ」

 

 ラムダがモニターをニヤニヤしながら見つめていた。

 

「それじゃあ監視を続けてくれ」

 

 そういうと顔をシャッフルして再び初老の男性の顔になった。

 

 別室ではモンスターボールに入れられたポケモンたちが静かに並んでいた。

 

 そして隣の部屋では何名かの人々が捕らえられていた。

 

「開けろ! ワシの夢をこんな扱いにしおって!!」

 

「私のポケモンも返して!」「俺のも返せ!」

 

 抗議するがその声は誰にも届かない。しかし、その揺れが一個のモンスターボールを落とした。

 

「……ケエエエエエエ!」

 

 叫び声が部屋にこだました。

 

 上の階ではユウトがスロットに明け暮れていた。

 

「だああ! なかなか777にならねえ!!」

 

<ケテ……>

 

「くそっ!」

 

 苛立ちながらコインをスロットに入れようとしたユウトだったがもうすでに使い切ってしまっていたため、やむなく席を立った。

 

<スケテ……>

 

「ん? なんだ?」

 

 その場から聞こえないはずの声が聞こえてきたのに対して彼が辺りをキョロキョロ見回す。

 

「今の声は……幻聴か?」

 

 まあいいやと呟いた彼はコインの交換所に向かう。

 

<タスケテ!! >

 

 一際大きな声が響いた。

 

「やっぱりおかしい……さっきからなんだこの声は? ううっ……」

 

 頭を痛めたユウトの足がふらつく。

 

「お客様?」

 

 店員が尋ねるため立ち上がるも制止される。

 

「大丈夫です、少し……外の風をッ!」

 

 頭の声が強く響いてきたポスターを破ったユウトが目の前にあったスイッチを押した。

 

「お客様? お客様!!」

 

 その後騒ぎと共に地下室のドアが開いた。

 

「なんだこれは!?」

 

「まさか……!」

 

 群衆の中に短パンの少年がいた。

 

「エリカさまビンゴです! 間違いなく怪しい案件です!」

 

「分かりました、あなたはそこを動かないで!」

 

 電話越しにエリカの声は緊迫していた。

 

「おいおい……なんだよこれ? 説明しろ!」

 

「いえ、我々も店長からは何も……聞かされておりません!!」

 

「だったら店長を出せ!」

 

 ユウトが気絶している中店員と客が揉めている中、表にパトカーがやって来てた。

 

「動かないで! ただちにこの場で捜査を行います!」

 

(な……ん……だ?)

 

 ユウトの意識が飛んだ。

 

________________________________________

 

 目を覚ましたユウトのそばに着物を着た少女が看病していた。

 

「おや、目を覚ましましたか」

 

「? あなたは誰ですか」

 

「申し遅れました、わたくしタマムシジムのリーダーを務めるエリカです」

 

「あなたが!?」

 

「ええ

 

 まずはその……お礼を言わせてください」

 

「お礼?」

 

「貴方のおかげでロケット団をタマムシから追い出せました」

 

「なんだって?」

 

「シメジさん、こちらに」

 

 エリカの言葉でゲームセンターにいた短パンを履いた少年らしき人物が現れた。

 

「よう、トレーナー」

 

「どうも……」

 

「では説明いたします」

 

 その後告げられたのはあのゲームコーナーはロケット団が運営しているものであるということだった。

 

 しかも景品のポケモンたちは皆どこぞから無理やり捕獲してきたものでトレーナーたちは知らないうちにそのポケモンを使わされていたのだ。

 

 ユウトが気絶してから警官たちが介入したが既に団員たちは逃走しており、騙されていた店長と真相を知るべく嗅ぎ回っていたトレーナーたちは皆解放されたそうだ。

 

「貴方のおかげで多くのポケモンが救えましたわ」

 

「いえ、そんなの偶然ですよ

 

 俺はただ助けて、っていう声が聞こえて頭痛くなっただけですから」

 

「なるほど、この子が入れ込むのもわかりますわね」

 

「え?」

 

 エリカがモンスターボールを手渡した。

 

「この子___ケーシィが貴方にテレパシーで呼びかけていたそうです

 

 どうやら無理やり捕獲されたところを偶然ボールから出られたそうで、貴方のことを探してたそうですの」

 

「そうなのか……」

 

「ユウトさん、明日タマムシジムでバトルいたしませんか? その時のそのケーシィを連れて一緒にバトルしてあげてください」

 

「え? どうしてですか?」

 

「ポケモンからトレーナーを選ぶなんてことは滅多にない事例です。

 

 あなたはこの子に選ばれた___その力を評価されたということですわ

 

 それをわたくしに見せていただけないでしょうか?」

 

「……分かりました、では明日タマムシジムに伺いますね」

 

「ええ、待っています」

 

 エリカが一礼して病室を去った。

 

________________________________________

 タマムシシティ外れでは___

 

「くそったれ、我々のビジネスの邪魔をしてくれたお礼はたっぷりとしてやるぞ」

 

 ラムダが下っ端を引き連れて草むらを歩いていた

 

「そうかラムダがしくじったか」

 

「はい、如何なさいますか? 我らの資金源は絶たれてしまいました」

 

「案ずるな、タマムシの資金がなくなろうとも既にこちらの手元にはサンダーがある

 

 フリーザーとファイアーを捕らえればその失敗など大したことにならん」

 

 高層ビルの一室からサカキが笑みを浮かべグラスを揺する。水面は揺らいでいたがやがて一気に飲み干した

 

「強大な揺らぎもこのわたしの手で飲み込んでみせるためにはやはり……

 

 アポロ、計画は進めておけ」

 

「ハッ! すでに例の人物と接触は図っております」

 

「ああ」

 

 戻ってタマムシ郊外、ラムダは暗闇の中目の前にあった存在を見てニヤリと微笑む

 

「こいつでぶっ壊してやるか

 

 働いてもらうぞカビゴン!」

 

 眠りし巨大な影がタマムシシティを襲う時が密かに迫っていた

 




まさかのケーシィゲットです。思えばアニメでユンゲラーが出てなかったって事でケーシィからユンゲラー、あわよくばフーディンまでユウトの手持ちとして活かせていきたいなと思ってます。

次回はエリカ戦、草タイプのエキスパートとの対決…ですが彼女の場合どくタイプも使ってくるから実質草と毒の混合ジムっぽい印象ですねあそこに関しては

前回ゲットして出番のなかったアーボは次回参戦させ、サンドはセキチクジムでの参戦を予定してます。ただ、手持ちのポケモンもこれ以上増やすかそのままにするか少し悩みどころではありますのでアンケート置いときます

手持ちポケモンは増やしていくべきですか?

  • かまわん、増やせ
  • いいや、減らして頂戴
  • そのままでお願いします
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