ポケットモンスターノーブルバイオレット 作:ジャン=Pハブナレフ
サンドは今回出番はありません。アーボに出番は来ますが
タマムシのゲームコーナーにおけるロケット団の癒着が発覚し店長はまた1からゲームコーナーの運営を始めるべく動いていた。
警察の方もロケット団の構成員の捜索を続けていたがそんなことはユウトには関係なかった。
「いよいよタマムシジム、しかも久々の全力でのバトルだ……気合を入れていくぜ!」
出発前彼はポケモンセンターで作戦を立てていた。
「タマムシジムのエリカはくさタイプやどくタイプの使い手と聞く。
くさだったらまずストライクにニドリーノ、アーボは欠かせないな!
どくタイプのポケモン対策にはケーシィだが……」
ボックスを見て今回のメンバーを選んだユウトはジムに向かう。
「たのもー!」
門を開けると、そこには植物園のように木々が生い茂り花が咲き乱れた自然の楽園が広がっていた
「待っていましたわチャレンジャーさん
わたくしは負けませんわよ? 強いですから」
「これよりバトルを始めます!」
審判には昨日病室に来たシメジが就いていた
「始め!」
合図と共に両者がボールを握る
「いけ アーボ!」
「ウツボット 咲き乱れなさい!」
最初の一体が現れた。
「アーボ どくばり!」
「ウツボット はっぱカッターで撃ち落として」
アーボがはっぱカッターでどくばりを一本撃ち落として無力化させた。しかも本体にはダメージは全くなかった。
「くっ…… だったらへびにらみ!」
アーボが鋭く睨むとウツボットの動きが鈍くなる
「まひを狙いますか!」
エリカはふふと余裕の表情を浮かべた。
「かみつく!」
アーボが至近距離まで接近して噛み付きその攻撃は命中する。しかし……
「甘いですね ツルのむち」
まひ状態で噛みつかれながらもツルで殴打して攻撃を払い除けた。
(接近しても並の攻撃じゃ意味がない! だったら……!!)
「どくばりを撃ちながら接近するんだ!」
アーボがどくばりを発射してウツボットに接近したがはっぱカッターが同様に放たれ、アーボにも命中してしまい目を丸くしてしまう。
「アーボ 戦闘不能!」
「勝利を焦りましたね? さあ次をどうぞ」
(接近して戦うやつじゃないなら、こいつはどうだ?)
「ビリリダマ 任せた!」
ビリリダマがウツボットを睨む。
「いやなおと!」
音を聞いてしまったウツボットは攻撃をやめてしまった。
「今だビリリダマ! ソニックブーム!!」
怯んだウツボットに空気の矢が突き刺さり、その場に倒れた。
「おやおや、随分と荒い技ですのね
では2番手を咲かせましょうか モンジャラ!」
エリカが続いて呼び出したのはツタだらけのポケモンだった。
「モンジャラ ねをはる!」
「ムッ……だったらこっちはじゅうでんだ」
根を張ったモンジャラと同時にビリリダマは電力を貯め次の一撃を放とうとした。
「モンジャラ どくのこな!」
紫の粉を吹き付ける。
「ビリリダマ スパーク!」
しかしビリリダマは粉を物ともせず電気を発射しモンジャラに命中させた。
「よし、そのままソニックブームだ!」
ビリリダマがすかさずソニックブームで攻撃しようとした瞬間、地面からつたが現れた。
「なに!?」
「かかりましたね、ねをはるはすでにあなたの足元にまで伸びてます
そしてギガドレインの連携であなたのビリリダマは戦闘不能となる!」
エリカの宣告通りビリリダマが倒れた。
「くっ……」
「回復させるだけがねをはるではありません
植物の根はどこまでも広がる性質を利用したのがくさタイプ!」
「ビリリダマ 戦闘不能!」
「だったら宙に浮いたポケモンなら勝てるはず、ゴース行け!」
ゴースを繰り出しユウトはゴースに距離を置くよう命令した。
「なるほど……陸でなければ有効と考えますか
ですが攻められないという保証はありません!」
モンジャラがツルのむちで攻撃を繰り返す。
「ゴース さいみんじゅつ!」
回避して無防備になった本体目掛けてさいみんじゅつを仕掛けた。
命中したモンジャラはそのまま眠りについた。
「やりますね
しかしモンジャラは根を張っている! それをなんとかしない限りは無意味です!!」
「だったら……これならどうだ!?」
ゴースが目を光らせるとモンジャラが苦しみ出した。
「それはまさか……ゆめくい!?」
「その通り! ゴースのゆめくいならモンジャラの体力をある程度は削れる
そして!」
ゴースの身体が輝いた。
「図鑑で見た時、お前の進化のタイミングは分かってたんだ。ただこの時のバトルにとっておいたんだよ」
するとゴースは腕二本と頭部だけの姿へ変化した。
「行けゴースト!」
するとゴーストがうなづいて一気に懐へ迫る。
「ゴォスゥ……トォッ!!」
すると両腕でモンジャラの腹部に強烈なパンチを浴びせた。
「これは……?」
「なるほどシャドーパンチですか」
「進化するのは読めてたけどまさか新技も覚えてるなんてすげえぞゴースト!」
するとゴーストがニコニコしていた。
「ほう……余裕ですね。しかし!」
なんとモンジャラは立ち上がる。
「なに!?」
「わたくしのモンジャラはタフなんですよ」
「……戻れゴースト!」
「おや? 誰で行くのですか?」
「行け! ケーシィ!!」
モンスターボールから飛び出してきたのは先日ゲットしたばかりのケーシィだった。
「おやおや呼び出してきましたか……ケーシィを!」
「ケーシィ テレポート!」
モンジャラが攻撃を仕掛けてくるのをテレポートで回避する。
「ケーシィの技はテレポートだけ。そんな状況で勝てますか?」
「大丈夫です。ケーシィもある程度は鍛えさせて来ましたから
さあひっかくんだ!」
ケーシィが背後からモンジャラを引っ掻いた。
「どくのこな!」
「テレポート!」
モンジャラの背後に回り込んでケーシィがひっかくを決めた。
「なるほど、特訓の中で無理やり覚えてたと言うわけですか。しかし!」
モンジャラが根を張っていた。みるみる傷が塞がっていく。
「そうくるのは読めていた! こっちもそろそろ……!」
するとケーシィが光だした。
「2匹目の進化!?」
「頼むぞユンゲラー!」
「ユンゲラァッ!」
眠ってた姿から凛々しくもミステリアスな姿となってユンゲラーが降り立つ。
「ユンゲラーの技は……」
ポケモン図鑑に目を通すと新しい技が確認された。
「サイケこうせん!」
七色の光線がモンジャラを吹っ飛ばす。
「モンジャラ戦闘不能!」
「ほう……やりますね
ラフレシア、最後に咲き乱れよ!!」
「戻れユンゲラー、行けストライク!」
ストライクを呼び出したユウトと最後の一隊を呼び出したエリカが睨み合う。
「ストライク、つばさでうつ!」
「ラフレシア、ねをはる!」
「またその戦法か! けどストライクはむしひこうの混合タイプだ。あなたのラフレシアには致命傷だ!」
「果たしてそうでしょうか? メガドレイン!」
ストライクの攻撃がヒットしたがラフレシアの傷は一気に塞がっていった。
「だったらこうそくいどうしながらつばさでうつ!」
「しびれごな!」
速度を上げて接近するストライクに放たれた粉が盾代わりにならずそのまま分散した。
「スットォ……!」
それでも粉を吸ってしまったストライクが攻撃をやめてしまう。
「しまった!」
「ようかいえき!」
避けられずようかいえきを受けストライクは動けなくなってしまった。
「ストライク戦闘不能!」
「ストライクが一撃で……!」
「さあどうしますか? あなたの場合、残った3体のうち2体はある程度は消耗している」
「そうかな? ニドリーノ!」
ニドリーノが鼻息を荒くして突撃する。
「命令もなしとは強引ですね!」
「にどげり!」
ラフレシアの脚部を狙うと体勢が崩れた。
「つのでつく!」
技を撃たせる前に攻められたことで思わずラフレシアは根を張るをやめた。
「いまだ! もう一度にどげり!」
「しびれごな!」
「粉にビビるな、攻め続けろ!」
ニドリーノが粉を吸ってもなお、攻め続ける。
「はなびらのまい!」
「させるか! どくばり!」
ラフレシアが技を仕掛けるも連続で放たれたどくばりを回避して隙が生じてしまう。
「つのでつく!」
避ける途中だったラフレシアも正面からニドリーノが突き飛ばした。
「ラフレシア戦闘不能! 勝者 セキチクシティ ユウト!!」
「ふふ……負けましたわ
お強いのですね。ふわぁっ……」
エリカがユウトを称えるも欠伸をしてすぐに眠ってしまう。
「お見事だよチャレンジャー、エリカ様はバトルが終わるとお昼寝に入っちまうんだ」
「お昼寝……」
「ってことであんたにやるよ。レインボーバッジをな」
「え、ありがとうございます!」
「おう頑張れよ〜」
シメジがエリカを運んで行った。
「うっし! これでバッジは4つ、半分だ!!」
レインボーバッジをゲットしたユウト、残るはあと4つ
タマムシジムを下し、いよいよセキチクシティです。次回はサイクリングロードでの一悶着を片付けてその次の回でアンズ戦とさせて頂きます。
そして今回戦闘中に2匹まとめて進化させるっていう荒技を使いましたが正直なところ今回だけにしといたほうがいいかもなとは思うくらいにはやらせていただきました。