ポケットモンスターノーブルバイオレット 作:ジャン=Pハブナレフ
軽く3週間経過ですね。後のエピソードはすでに書いてて区切りがいいので投稿です。今回は残念ながらカットしたグリーンとのバトルを入れました。
ロケット団との戦いでついにバッジを8つ集めたユウトはさっそくポケモンリーグに向かう。
「よし、登録完了っと!」
試合開始は1ヶ月後、一般のトレーナー以外にも四天王やジムリーダーの推薦を受けたトレーナーが凌ぎを削りプロリーグへと進出するのがポケモンリーグである。
「あら、久しぶりね!」
「モナさん!」
偶然声をかけられ、ユウトが一礼する。
「そっか、君もようやくここまで来たんだね」
「はい!」
「じゃあ私は決勝トーナメントで待ってるから」
「え?」
「実はね、四天王の推薦を受けたトレーナーは原則決勝トーナメントのシード枠として出場することができるの」
「そうなんですか!?」
「そういうこと。おっと、そろそろ行くわね」
「はい! 気をつけて!!」
「今まで俺はモナさんに勝てた試しはないけど出場すれば勝負は避けられない……」
ユウトの手持ちは現状以下の通りである。
ニドリーノ どく
ストライク むし ひこう
メタモン ノーマル
ゲンガー どく ゴースト
マルマイン でんき
サンド→サンドパン じめん
アーボック どく
ユンゲラー エスパー
パウワウ→ジュゴン みず
シェルダー→パルシェン みず
「どくタイプが3体か、気づけばかなり偏ってたんだな。
くさタイプにはとことん有利だがエスパーやじめんには弱いな。あとはがねタイプとかいうやつもだがそれはサンドパンでどうにかできるな」
戦略をじっくり練る中で彼が導き出した結論は一つ、他のトレーナーに頼ることである。
______________________________
トキワジム___
「なるほどね、それで俺のもとにか」
「はい!」
「いいぜ、特別にお前の相手をしてやる。バッジは渡したが今一度俺がコーチしてやるよ」
「お願いします!」
2人のバトルが始まった。しかしユウトは最初の1匹目サイドンにパーティの大半が撃破されてしまう。
「行けジュゴン、オーロラビーム!」
「サイドン、いわなだれ!」
オーロラビームが突如落ちてきた岩に阻まれてしまう。
「とっしん!」
「無駄だ! じしん!!」
正面から岩を砕きにかかったジュゴンだったが地面に着地したことで呆気なく倒されてしまう。
「嘘だ! 相性はこっちが有利なはず!」
「どうした? それだけか?」
「だったら……ストライク行け!」
「へぇ、機動力勝負か。相性をかなぐり捨ててのいい発想だ」
「れんぞくぎり!」
ストライクが飛行しながらサイドンを攻撃するもびくともしない。
「まだだ! つばさでうつ!」
「発想はいいが技が弱すぎるな! きあいパンチ!」
攻撃するストライクを強力なパンチで打ち落とした。
「そんな……! 俺の6体がサイドンだけに全滅した?」
すでにフーディンやゲンガー、パルシェンもサイドンに敗れていた。
「さてバトルは終わったが、いまのやつで掴めたか?」
「……」
ユウトは唖然としてしまう。
「なんだ言い出せないのか。
分かっているはずだぞ、お前のポケモンの育て方にも問題があるってな。
例えばさっきのジュゴン!お前のジュゴンは差し詰めこおり技しか使えないんだろう?」
「ッ!」
ユウトはハッとするとグリーンがため息をつきやれやれと言葉を漏らした。
「やっぱりな。だからサイドンに負けちまうんだよ。
こおりタイプは確かにドラゴンを含めおおよその奴には優勢だ。しかし、ほのお以外にもいわ、はがね、かくとう、はがねによわい。だから今のバトルではいわなだれでオーロラビームを減衰させられたんだ。
相性だけで見るなら確かにそっちに分があるが技の構成を見直すんだ。中にはくさタイプでほのおタイプに勝つトレーナーもいるんだ」
「え? 技構成で変わるものなんですか?」
「ああ、くさタイプ同士で戦った場合だって、相手がどくタイプをもつ場合ならじめんタイプの技でと言った具合に対策は立てられる。中には複数を組み合わせたタイプも存在しているが、片方のタイプの技ばかり覚えるタイプがいるのも忘れるな」
「はい!」
ユウトがポケモンを回復させ一体ずつ技の見直しにかかる。
_____________________________
数週間後___
ユウトは修行の成果を試すべくグリーンと模擬戦に挑む。
「行きます! ジュゴン!!」
「行けナッシー!」
両者睨み合う。
「ジュゴン、つららばり!」
「タマゴばくだん!」
ナッシーがジュゴンのつららばりを破壊してジュゴンを攻撃する。
「しろいきり!」
「へえ、ならこっちはにほんばれだ!」
ナッシーが周囲を明るくさせる。光により霧があまり意味をなさなかった。
「そうはいかない、れいとうビーム!」
ナッシーの頭部に光線を放つと当たった頭部が凍結する。
「今だ! とっしん!!」
ナッシーにすかさず突進攻撃を仕掛け突き飛ばした。
「やるな。なら次のやつを見せてみろ!」
「はい! 行け、ユンゲラー!」
グリーンはフーディンを、ユウトはユンゲラーを繰り出す。
「メガトンパンチ!」
「ゆびをふる!」
ユンゲラーが指を振るう。すると上空から雨が降り出した。
「あまごいか!」
「ユンゲラー、サイケ光線!」
フーディンは二本のスプーンで軽々とかき消す。
「やるな! 次!!」
「ゲンガー、どくどく! からのシャドーパンチ!」
「次!」
「マルマイン、ミラーコートで硬くしてころがる!」
「次!」
「ストライク! こうそくいどうで旋回してれんぞくぎり!」
_________________________________
一通りは自分のポケモンの戦術を披露したユウトとそれに付き合ったグリーンはポケモンセンターで食事をしていた。
「お前なかなかセンスあるな」
「え、そうですか?」
「ああ、形を掴んでどう活かすかを考えてポケモンの立ち回りを工夫できてたと思うぜ。
ただ、安心するなよ。ポケモンリーグじゃまずは予選を3つ勝たなきゃ行けない。しかも同じ3体を連続して出すことはできないんだ。
今のお前は控えを入れても10体、残る10日のうちにポケモンを新しく捕まえておくんだな」
「はい!」
翌朝トキワシティを飛び出したユウトはカントーの様々な場所でポケモンを捕まえに行くのだった。
そして____
「ポケモンリーグセキエイ大会! ここに開催を宣言します!」
ポケモンリーグが始まる。