ポケットモンスターノーブルバイオレット   作:ジャン=Pハブナレフ

19 / 20
ポケモンリーグは今回が最終回です。




第19話 決勝開幕 ユウトとモナ

 

 

 ポケモンリーグ決勝戦! 全ての出場者たちが結果を見守るバトル!! 

 

 セキチクシティのユウトとカントーポケモンリーグ四天王推薦枠、モナの二人の最後の戦いが始まる。

 

「行け! ケンタロス!」

 

「お願いね、ヘルガー!」

 

 先鋒が現れる。

 

「ケンタロス たいあたりだ!」

 

「ヘルガー かえんほうしゃ!」

 

 駆け出して来るケンタロスにかえんほうしゃはほぼ通用せず正面からヘルガーを突き飛ばす。

 

「かみつく!」

 

「つのでつく!」

 

 ケンタロスが正面から食らいつこうとしたヘルガーを突き飛ばす。

 

「やるわね、けどこれはどう? スモッグ!」

 

 煙を吸い込んだケンタロスの動きが鈍くなった。

 

「まずい、もう一度たいあたり!」

 

 煙を潜り抜けようとしたがヘルガーがすでに待ち伏せていた。

 

「一気に行くわよ! だいもんじ!!」

 

 大の文字となった炎がケンタロスを焼き尽くす。かろうじて立っていたケンタロスだったが息をかなり切らしていた。

 

「くっ、戻ってくれケンタロス! 頼んだエビワラー!」

 

「みきりを得意としたエビワラーね、いい選択だわ」

 

「エビワラー、マッハパンチ!」

 

 先制でヘルガーに素早い突きを当てられたエビワラー、ヘルガーも怯んで動けなくなった。

 

「ならこっちも交代ね。エアームド!」

 

 銀色の鳥ポケモンが現れる。

 

「エアームド、だいたいジョウトの腕利きが使っとるやつやな」

 

「エアームド、はがねのつばさ!」

 

 羽ばたきにより鋼鉄製の羽がエビワラーを襲う。

 

「撃ち落とすんだ!」

 

 れんぞくパンチで羽を1発ずつ叩き落とすもエビワラーには飛行したままのエアームドに自慢の拳で攻撃する方法がなかった。

 

「エビワラー、マッハパンチ!」

 

 エビワラーが勢いをつけてジャンプしマッハパンチを放つも、大きなダメージにはならない。しかも空中から落下し態勢を崩してしまう。

 

「エアームド、エアスラッシュ!」

 

 エアームドの一撃は動けないエビワラーが正面から攻撃を受ける。

 

「まだだ! れんぞくパンチだ!!」

 

 ダメージを受けたエビワラーは怯んでしまい動けない。

 

「エアスラッシュの効果ね! このまま止めよ!!」

 

 再びエアスラッシュを仕掛けようとしたエアームドの攻撃だったがエビワラーはなんとか攻撃を回避する。

 

「みきりをやはり使ってきたわね!」

 

 攻撃を回避したエビワラーは立ち上がって素早くエアームドの背に跨る。

 

「フリ落としなさい!」

 

「いいぞ、このままれんぞくパンチ!」

 

 エアームドに跨りながら無我夢中でパンチを仕掛ける。

 

「エアームド! こうそくいどう!」

 

 エアームドが高速で振り落とそうとするもエビワラーは離れない。

 

「エビワラー! メガトンパンチだ!」

 

 エアームドの頭部にメガトンパンチを仕掛けエビワラーはエアームドごとフィールドに落下する。

 

 両者が激突したものの、エビワラーは辛くも立ち上がるのだった。

 

「エアームド 戦闘不能!」

 

「よし!」

 

「やるわね。でも次はこうはいかないわよ。バンギラス!」

 

 緑色の凶悪な目つきをしたポケモンが現れる。

 

「エビワラー戻れ!」

 

(やつは見たところあくタイプだが……ここは温存するしかない)

 

「ケンタロス頼む!」

 

 ケンタロスが息を切らしつつもバンギラスを睨む。

 

「ケンタロス、たいあたり!」

 

 ケンタロスが正面からたいあたりを仕掛けるもバンギラスはびくともしない。

 

「強い!」

 

「バンギラス、すなあらし!」

 

 フィールド中に砂あらしを発生させ、ケンタロスの視界を奪う。

 

「くそっ! これじゃどこにいるのかわかったモンじゃないな」

 

 すなあらしとともにバンギラスが現れる。

 

「あばれる!」

 

 ケンタロスを一方的に殴るもなんとか耐えられていた。

 

「さあどうする? 暴れたバンギラスは強いわよ!」

 

「まもる!」

 

 ケンタロスは守りの体制を敷いてバンギラスの攻撃を受け止める。そしてバンギラスは突然動きを止めおちゃらけた表情を浮かべる。

 

「今だ! 奴は混乱している! たいあたり!」

 

 ケンタロスがたいあたりするもまたもや受け止められてしまう。

 

「これで終わりね!」

 

「いいや! まだだ!!」

 

「ッ! たたきつけちゃって!!」

 

 バンギラスも混乱状態が解除され一気に叩きつけようと試みる。しかし……

 

「この距離ならどうだ! ケンタロス、はかいこうせん!!」

 

 口から発射された光線が至近距離からバンギラスに放たれる。土煙が生じるも次第に晴れてきた。

 

「すまない、ケンタロス……けどお前の活躍は無駄じゃないぜ」

 

「バンギラスはまだ無事のようね。さあ! リードするわよ!」

 

「ケンタロス 戦闘不能!」

 

 

 

 

 

ケンタロスを戻したユウトはすかさず次のポケモンの入ったボールを手に取る。

 

「頼むぞストライク!」

 

「ストライクはむしだけど……」

 

 観客席のアミとヒサが緊迫した表情を浮かべる。

 

「火力が低すぎるよ〜!」

 

「こうそくいどう!」

 

「やはり初手はそうよね! でもすなあらしには勝てるかしら? いわなだれ!」

 

 視界が防がれる中で岩山が次々とストライクを狙う。

 

「ストライク!」

 

 砂あらしが岩山により遮られた。

 

「バンギラス? どこ?」

 

 モナが声をかけるもバンギラスが膝をついていた。

 

「くっ! 今のはまさか、シザークロス? ちょっと厄介ね」

 

 ストライクの技に対して相性が不利と悟り、バンギラスを引っ込める。

 

「ウインディ!」

 

 ガーディの進化系ポケモンが現れる。

 

「ならこっちはマルマインで勝負だ!」

 

「ウインデイ、しんそく!」

 

 超スピードであっと言う間にマルマインが攻撃を受ける。

 

「なんだ、いきなりマルマインが攻撃された?」

 

「ウインディの自慢のスピードにあなたは勝てるかしら?」

 

「マルマイン、充電して反撃のチャンスを待つんだ!」

 

 マルマインが充電しながらも敵の攻撃を受ける。ウインディはスピードに任せて連続でマルマインを攻撃する。

 

「ウインディ、かえんほうしゃ!」

 

 マルマインが炎に包まれるも充電をやめない。

 

「マルマイン、フルパワーでスパークだ!」

 

「ウインディ、しんそく!」

 

 かえんほうしゃを止めしんそくで再び接近しマルマインを突き飛ばす。しかし、四方にスパークが飛び散り、その余波がウインディに命中する。

 

「マルマイン、ウインディ 両者戦闘不能!」

 

 

 

 

 

「マルマイン、ご苦労様。ニドキング行け!」

 

「ふーん、あのニドランがここまで大きくなるなんてね。けど負けはしない! ライチュウお願い!!」

 

 ライチュウがでんこうせっかを放つ。

 

「俺のニドキングを舐めないでください! じしん!!」

 

 背後を取ったライチュウがダメージを与えるまもなく一撃で倒された。

 

「ライチュウ 戦闘不能!」

 

「嘘……戻って!」

 

 瞬殺されたライチュウを戻したモナはニヤリと笑みを浮かべる。

 

「すごいね、あっという間にここまでなんて。でもその進撃はここまでだよ」

 

「そうはさせない! 俺が勝ちます!!」

 

「ヘルガー、だましうち!」

 

 ヘルガーが飛び出しニドキングに喰らいつく。

 

「さらにかえんほうしゃ! 相性はこちらが不利、だけど私にはそれをひっくり返す方法がある!」

 

 噛みつきながらかえんほうしゃを放つことでニドキングにやけどを負わせる。

 

「とどめよ! だいもんじ!!」

 

 大の字の炎を正面から受けてしまうニドキング、しかし逆の腕がその炎をかき消す。

 

「これは……!」

 

「なみのりだ!!」

 

 ニドキングの水を込めた拳がヘルガーを一蹴する。

 

「すげえ、ニドキングがあっという間にやってのけたわ!」

 

「けどまだバンギラス意外にも一体いることを忘れちゃダメだよ、マサくん!」

 

「おっとっと、そうやったわ!」

 

 モナがポカンとしつつも笑みを浮かべる。

 

「ここまで私を熱くするなんて本当に久しぶりね。いいわ、私の最高の相棒 カメックスの力を見せてあげる!」

 

「ニドキング、じしん攻撃!」

 

「カメックス、ハイドロポンプ!」

 

 ニドキングが地面を攻撃してカメックスを追い込むもハイドロポンプを足下に放ってダメージを軽減させる。

 

「れいとうビーム!」

 

「なんだと!?」

 

 唖然とする中で地面が凍結してしまう。

 

「くそっ! これじゃじしんをまともに打てない!!」

 

(しかも今のニドキングの状態異常はやけど……こうなったら状態異常に関係のないあの技で!)

 

「こうそくスピン!」

 

 甲羅に篭りながらニドキングに突撃したものの受け止めることに成功した。

 

「そう簡単にやられるか! ちきゅうなげだ!」

 

 甲羅を投げ飛ばし凍結した地面に一気に叩きつける。しかし、カメックスはなおも起き上がる。

 

「及ばずか!」

 

「見せてあげる! 勝利への激流を____ハイドロカノン!!」

 

 カメックスから放たれた水の球体がニドキングをフィールドの外まで吹っ飛ばす。

 

「バカな! なんて技だ!!」

 

「さてと、戻ってカメックス。温存するわよ」

 

「ニドキング戦闘不能!」

 

 バンギラスを呼び出したモナに対してユウトはエビワラーを放つも、体力を消耗した状態で勝てる道理もなくじしん攻撃を受けて戦闘不能になってしまう。

 

「頼むぞストライク!」

 

「そうはいかない! がんせきふうじ!」

 

 飛んでくるストライクを岩山で叩き潰そうと試みるバンギラスだったがシザークロスのダメージが残っていたため100%の状態ではなかった。

 

「れんぞくぎり!」

 

 一発目が当たる。

 

「すなあらし!」

 

「もう一発だ!」

 

 二発目_____

 

「いわなだれ!」

 

「行けええええええ!!」

 

 いわなだれと同時にバンギラスに攻撃が命中し両者が倒れる。

 

「また引き分けだ!」

 

「バンギラス、ストライク 両者戦闘不能!」

 

「これでお互い最後の一体になったわね!」

 

「頼むぞ、ゲンガー!」

 

「カメックス!」

 

「ゲンガー、さいみんじゅつ!」

 

 開始早々にカメックスを眠らせたゲンガーはシャドーパンチを放つ。しかし、全くと言っていいほどダメージが入らず、カメックスが目を覚ましてしまう。

 

「カメックス、ハイドロポンプ!」

 

 ゲンガーが吹っ飛ばされるものの、持ち堪える。

 

「ゲンガー、シャドーパンチ!」

 

 反撃を仕掛けるも通用しない。

 

「さいみんじゅつ! ゆめくい!」

 

 絶対にあたるシャドーパンチ、それに生じた隙を見逃さないゲンガーはゆめくい攻撃で体力を回復する。

 

「れいとうビーム!」

 

 すかさず放たれたビームを避けようとするもフィールド全体を凍結させられ転倒してしまう。

 

「今よ!」

 

 れいとうビームにより、ゲンガーの全身を固められてしまう。身動きも取れない。

 

「まずい! このまま一気にハイドロカノンを決めるつもりだ!!」

 

「よく頑張ったわね。けどこれで私の勝ち! 

 

 ハイドロカノンッ!!」

 

 激流がゲンガーに命中しゲンガーが目を回す。審判が様子を見ようとしたその時、突然ゲンガーから紫の光が溢れる。

 

「綺麗な光……」

 

 思わず目を奪われるもカメックスが突然倒れてしまう。

 

「カメックス、ゲンガー 戦闘不能!」

 

 その判定に会場がざわつき数分が経過した。

 

 

 

 

 

 

 

 大会が終わった。

 

「ユウトくん!」

 

 ヒサたちが会場を出たユウトの出迎えに来た。

 

「ほんま、ええバトルだったわ!」

 

「ああ、ありがとう。

 

 ああいう結果になったけどなぜだろう、不思議とスッキリした気持ちなんだ。自分もこんな大舞台でバトルして興奮するなんてちょっと数ヶ月くらい前じゃ思いつかなかった。

 

 それくらい楽しかったんだ」

 

 ユウトが空を見上げて笑みをこぼす。

 

「いいねそういうの!」

 

「これからどうするの?」

 

「どうするかか……たぶんポケモンリーグからお知らせが来るはずなんだ。それを待ってみるよ。みんなは?」

 

「私たちも元々、ジョウトの大会が終わってからだったしジョウトの大会に行こっかな〜って思ってたんだ!」

 

「そっか、じゃあまたいつか! その時はみんなで旅とかしてみる?」

 

「いいわね、この4人なら楽しくなりそうだわ」

 

 笑いながら宿に戻る4人を木陰からモナが見ていた。

 

「いいの? あんたはいかなくて」

 

「いいのよサブリナ、私もようやくチャンピオンや四天王たちのいるステージに登れるわ。私の小さい頃の夢、ポケモンマスターに近づいたけど彼はまだまだ夢を探してる旅人、私とは違うわ」

 

「ふーん……あの子のこと気にかけてるかと思ったらそういうことね。鈍いのね」

 

「?」

 

 サブリナがクスクス笑いながら歩き出し、モナは首を傾げるのだった。

 

 

 

 

 

 翌日、新聞やニュースにこんな一報が届く。

 

 カントー地方ポケモンリーグ大会

 

 優勝 モナ

 

 準優勝 ユウト

 




最後のゲンガーの技はみちづれです。しかしバトル的にみちづれで死んでもバトルには負けてしまうためユウトは準優勝です。

次回最終回です
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。