ポケットモンスターノーブルバイオレット   作:ジャン=Pハブナレフ

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今回はシオンタウンについたユウトが前回ちょこっと出てきたトレーナーと旅をし、今後登場するジムの攻略順も決定されます。

また、シオンタウンといえばゆうれいネタですがカットです。そのかわり、3匹目のユウトの手持ちが明らかになります。


第3話 シオンタウンの幽霊ポケモン

 

シオンタウンに到着したユウトは何人ものトレーナーとのバトルを積んでいた。

 

「ここはシオンタウンだけど…ジムなんて見当たらないな〜」

 

ユウトがポケモンを回復させている間に街の看板を見ていた。

 

「当然でござるよ、シオンタウンはポケモンを弔う場所、なれば争うものなどは存在しない」

 

振り返ると忍者の格好をした少女が横で飲み物を飲んでいた。

 

「あんた…誰だ?」

 

「申し遅れた、あたいはアンズ!セキチクシティのジムリーダー候補のトレーナーである。以後お見知り置きを!」

 

「え!?セキチクシティのジムはお休みだったんじゃ…」

 

「否、父がジョウトの四天王として派遣されることになった今、あたいが父の後を継ぎポケモンリーグ本部の課題としてジムリーダーの顔合わせに励んでいる所存でござる!」

 

「そうだったのか…

 

 というかさっきのシオンタウンにジムがないっていうのはどういう意味なんだ?」

 

「お主はセキチクシティの出身ならば行く道は4つ、グレンタウンかタマムシシティ、クチバシティだったのでござる」

 

「ええ!?道間違えたってことか!!」

 

「心配は無用。グレンタウンに行くにはふたごじまを経由しなければならぬ上、タマムシシティには自転車がなければ通行は不可能でござる。

 

 別に今きた道を戻らずともあたいに良い考えがある」

 

アンズがタウンマップを広げた。

 

「まずジムリーダーがいるジムは全部で八つ。

 

セキチク、タマムシ、クチバ、ヤマブキ、グレン、ハナダ、トキワ、ニビ」

 

「うーん、シオンタウンで近いのはヤマブキシティか?」

 

「いいや、あたいは先日ナツメ女史の元に挨拶に向かったが、今はヤマブキシティ自体が慌ただしく検問が敷かれているため、挑戦者の数を減らして運営してるそうだ。今行っても挑戦してはもらえぬだろう。それよりも…」

 

アンズが指さしたのはヤマブキシティの北、ハナダシティだった。

 

「まずはこのハナダシティに挑戦してみてくれ。その上でニビジムを攻略する」

 

「で、トキワシティだな」

 

「いいや、あそこは最後だ。なんでもジムリーダーは私と同じくらいの新人だが最強にふさわしい実力を持っているのだ。いきなり経験もしに挑むのは無謀というものだ。

 

 それにあそこはポケモンリーグ本部最寄りのジム、大抵どんなトレーナーもあそこを最後にするという傾向になっているらしい。そこで!」

 

ニビシティの付近にアンズがバツ印をつけた。

 

「ニビシティにはどうやらクチバシティに繋がる道があるそうなんだ。そこを通ってクチバ、ヤマブキ、タマムシ、セキチク、グレンを目指すべきだ」

 

「そっか…じゃあ俺はまずハナダシティを目指してみるよ!」

 

「うむ!道中のジムならあたいも挨拶も兼ねて案内はできそうだ。君の旅に同行させていただく」

 

「うん!じゃあよろしくな」

 

「もちろんさ」

 

すると遠くから、呻き声が聞こえてきた。

 

「ヴァアアアアアアア…」

 

気味の悪い呻き声が耳に障る。2人は思わず辺りを見回すがその音源は見当たらなかった。

 

「なんだ?」

 

「おい、まただ…」「ああ…」

 

街の人の噂が耳に入った。

 

「すまない、いったい何が起こっているのだ?」

 

アンズが尋ねた。

 

「あんたら、この街は初めてか?」

 

「はい、そうですけど…」

 

「この街はな、ポケモンのお墓があるんだ。

 

 人により殺されてしまったポケモンや寿命で亡くなったポケモンのな」

 

「でも時々、ああやってデカイ亡霊が現れて人々を襲ってるんだ。理由はわからない…なんでもロケット団に殺されたポケモンによるものなんじゃないかって言われてるみたいなんだ」

 

「ロケット団!?」

 

2人の表情が変わる。

 

ロケット団___数年前くらいからしばしばメディアに取り上げられるほどの巨大組織である。

 

彼らはカントーの治安維持に影響を及ぼすだけでなくポケモンを利用したビジネスや強盗、野生ポケモンの乱獲と言ったさながらテロリストのような言動を取りつつも、その尻尾が未だ掴めていなかった。

 

中にはポケモン以外の事業を展開してカモフラージュしているのではとの噂も立っているほど謎もいくつか抱えている。

 

「…その話を聞かせていただきました。その場所はどこでしょうか?」

 

「おい!旅はいいのか?」

 

ユウトが横から割り込むもアンズは首を振った。

 

「否、あたいはジムリーダーである以上、見過ごすわけにはいかん。ナツメ殿が一番この街には近いが彼女は警戒中の身。

 

 調査を軽くすませて、この一件をポケモンリーグに報告させるつもりだ。

 

 それに、これはこの街にきたときに聞いた噂だが…その場所にはゴーストタイプのポケモンが何匹か確認されたそうだ」

 

「ゴーストタイプ?」

 

「もし君が興味を持っているのなら、あたいと同行を願おうか」

 

「…まあ、俺1人で旅って言っても何もできやしないわけだし、協力します」

 

成り行き上協力することになった2人がポケモンタワーに向かう。

 

「感謝する!では早速ポケモンタワーに向かおう」

 

 

________________________________________

 

ポケモンタワー自体は解放されており、ロビーにて2人は入場するためのお金を支払い二階に上がっていく。

 

「これは…」

 

そこにあった墓標には御供物としてモンスターボールや写真、飲み物などが置かれていた。

 

「寿命を迎えたポケモンたちはここで静かに眠っているのか…」

 

二回を見渡すものの特に怪しい気配も見られずに、2人は次の階へ上がった。

 

「私のガーディ…どうして死んでしまったの?」

 

ガーディの墓参りにきた女性の横を通り過ぎて2人はその階を見回るも特に怪しい影は見られなかった。

 

「うーん…全く幽霊の類が見当たらないな」

 

「街の人によると特に決められた階層に現れるわけではないそうだ。もっと上の階に行ってみよう」

 

さらに上の階に向かうと部屋自体は暗くなっており、そこに怪しい影があった。

 

「あーあー、墓まで来たのになーんの収穫もないとかしけてやがるよな〜」

 

「そういうな、ボス達の命令で俺たちもこんなところで資金繰りを…?

 

 誰だてめえら!」

 

「見つけたぞロケット団!貴様らを許すわけにはいかない!」

 

「黙りやがれ!」

 

「行け、ズバット!」

 

「行け、ストライク!」

 

ズバットとストライクが空中で戦う中もう1人のしたっぱはアンズとバトルしていた。

 

「ズバット、ちょうおんぱ!」

 

「かわすんだ!それからみねうち!」

 

ズバットの放つ音波をかわして頭上から刃で攻撃を仕掛けた。みねうちと言うだけあって、ダメージもそこまで入ってはいなかった。

 

「だったらかみつけ!」

 

「そうはいかない!ストライク、でんこうせっか!」

 

噛みつこうと正面を向いたズバットよりも速くストライクが正面からでんこうせっかを仕掛けて打ち落とした。

 

「しまった!」

 

ユウトがうろたえるものの、幸い墓石にダメージは入っておらず無事だった。

 

「よかった…お墓や下の階には問題ないな」

 

安堵した表情からすぐにしたっぱを向いた。

 

「くそったれが!行けコラッタ!」

 

コラッタを呼び出したしたっぱとのバトルの中ユウトは気付いていなかった。不気味な影がそれを見ているのを…

 

「でんこうせっか!」

 

「速い!だけど攻撃力ならこっちが上!ストライク、つばさでうつ!」

 

突撃してきたコラッタに対して反撃としてつばさで迎え撃ったストライクだったがすぐに戦いとは関係ない別の方向を睨んだ。

 

「どうしたんだストライク!?」

 

「隙あり!ドガース、やっちまえ!」

 

油断したストライクがスモッグに包まれたその瞬間、謎の幽霊がスモッグを吸収して両者の間に割って入った。

 

「なんだこいつは!?」

 

したっぱが驚く中ユウトはポケモン図鑑を開いた。

 

「ゴース…?ゴーストタイプか!」

 

するとゴースは怒りのままに幻を見せつけてドガースとストライクを攻撃した。

 

「やめろ、ゴース!俺はお前の場所を壊しにきたわけじゃないんだ!!」

 

聞く耳も持たないゴースは催眠術でドガースを眠らせてしまう。さらには再び放たれた謎の波動で倒れてしまった。

 

「ドガース!くそぉ…覚えてやがれ!」

 

したっぱがコラッタを引っ込めて逃げ出すともう1人の方もアンズに敗れたのか逃げ出していった

 

「どうやら向こうはやる気みたいだな、どうする?君が相手をするか?」

 

「ええ、もちろん!ストライクは休んでてくれ!」

 

ストライクを引っ込めたユウトは一か八か3体目のモンスターボールを手にした。

 

(相手がわからない以上、こいつの出番だ!)

 

「任せたぞメタモン!」

 

「メタモンだと!?」

 

「偶然ボール投げてたら捕まったこいつでやるしかない!頼んだぞ!!」

 

メタモンが無表情で怒るゴースを見つめているとすぐにゴースの姿へと変化した。

 

(あいつの技は、ナイトヘッドにさいみんじゅつ、あやしいひかり、それにしたでなめる…)

 

図鑑でメタモンのページに技構成が出現した。

 

「だったらあやしいひかりだ!」

 

変身したメタモンがゴースの技を使って混乱させることに成功した。

 

「メタモン、その調子でナイトヘッ…!やめだ!」

 

ユウトはすぐ近くに墓があるのを見て攻撃をやめさせた。その隙にゴースは墓とは別で壁を擦り抜け続けていた。

 

「メタモン、次に正面にあいつがきたときにもう一度ナイトヘッドだ」

 

ゴースの姿に化けたメタモンがうなづく。そして正面から混乱した本体が現れた。そしてナイトヘッドが放たれゴースは床に倒れた。

 

「頼んだぞモンスターボール!」

 

ボールが投げつけられ、ボールが揺れた。ユウトにメタモン、アンズが緊張した表情でボールを見つめる。そして揺れは治まった。

 

「よし!ゴースをゲットだ!!」

 

「ふっ、これで任務完了だな。どうやら幽霊騒ぎに関してはロケット団の仕業だったそうで問題はないな」

 

その後街の人たちに事情を話した。安堵した街の人に見守られながら、ユウトとアンズはハナダシティを目指す。

 

「さあ、まずはイワヤマトンネルを抜けよう。そこを抜けて仕舞えばハナダシティは近い」

 

「ああ、にしても…なんで俺にこんなヘッドライトを?」

 

「イワヤマトンネルは暗い。万一逸れた時にでも役には立つだろう?」

 

「なるほどね」

 

現在ジムバッチ0 残り8つ




3匹目のメタモンが参戦し新たにゴースが加入しました。

ゴース自体はポケモンタワーじゃ高確率でゲットできますね。今のところ彼の手持ちのタイプはどくに、むし+ひこう、ゴースト+どく、ノーマルって感じで弱点多めですね。とはいえまだ彼のエースと言うべきポケモンはいません。

とはいえちょこちょこ進化や新技等を入れて強くしていければいいなと考えています。
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