ポケットモンスターノーブルバイオレット 作:ジャン=Pハブナレフ
ハナダシティでのジム戦を終えたユウトは悩んでいた。
「次のジムはいわタイプ……」
現状彼のパーティ5体にはいわタイプに対して不安があった。
むしでひこうタイプのストライク、でんきタイプのビリリダマと不利なポケモンが2体もいた。ニドラン♂に関しても、にどげりを持っているもののゴースやメタモンと合わせてとなると、僅かに不安が残っていた。
「いわタイプのスペシャリストタケシには軟弱な攻撃は通用しない。
かと言ってここに来ていきなり新ポケモンを持って勝てる保証はないわよ」
オツキミ山を不安のまま移動していたユウト、時折現れる野生のポケモンで手持ちを鍛えていたがわずかに技の構成やレベルが上がるだけでそこまでの成果が見込めずにいた。
「どうすりゃいいんだ……」
「焦らないことよ。じっくりと手持ちを育てていけば勝つ方法も見えて来るはず
ひとまずこの先に分かれ道がある。二手に分かれましょう」
「ええ!?なんでだよ!!」
「この山にはトレーナーが通る、と言う事は鍛えるには持って来いの場所だとは思わない?」
アンズが地図を投げ渡した。
「それを使って合流しましょう。それじゃあね!」
アンズが先に進む。
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一方オツキミ山の最下層では……
「あーあ、化石は全然みあたんねえよ〜」
「確かにあるのは石ころだけみたいですね」
黒い服を着た男女、ロケット団員が愚痴をこぼしていた。
「ちょっと前だったら私たちのものにできたかもしれないくらい化石があったのに……
どうやらポケモンリーグがある程度の化石を管理してるようですね。忍び込まないと奪えないか……」
「うむ……」
ぼやく2人が道を歩いているとたまたまユウトにぶつかってしまう。
「いてて……?お前らは!」
「なんだてめえは?ぶつかっておいてなんかようか?」
「お前たちロケット団だな!?どうしてここに!!」
「それは内緒だよ!生意気なガキめ、2人がかりでやってやる!」
「あいよ!」
「くそっ!」
やむなくニドラン♂とストライクを呼び出してユウトが立ち向かう。
対するしたっぱ2人はラッタとズバットを呼び出してきた。
「ストライク、つばさでうつ!」
ストライクが先制し、空から攻撃を仕掛けてきた。
「ラッタ!たいあたり!」
「させるか、ニドラン にどげり!」
ニドラン♂がラッタを横から攻撃した。そして追い討ちと言わんばかりにストライクの攻撃が炸裂する。
「チィッ!」
「けっ、舐めんな!ズバット、おどろかす!」
するとストライクがズバットの攻撃に引っかかってしまい、動けなくなってしまう。
「まずい!ニドラン、ストライクを守るんだ!」
「そうは行くかい!ラッタ、ひっさつまえば!」
ラッタの一撃がストライクに直撃してしまう。
「くっ……!ニドラン、つのでつく!」
ラッタをなんとか倒したもののズバット自体は空を飛んでおり、ストライクは重症だった。
「戻れストライク!行け、ゴース!」
「ゴースだと?」
「ゴース、したでなめる!」
「おっとそうはいかんぞ!ちょうおんぱ!」
ズバットがニドランを混乱させゴースに同士討ちするよう仕組んだ。
「そんな!ニドラン、かわせ!」
ゴースの攻撃を回避したニドランだったが……
「チャンス!ズバット、かみつく!」
ズバットのかみつくが急所にあたってしまった。
「そんな!」
「へへ!チャンスだ!」
ズバットがニドランにとどめをさそうとした瞬間、突如としてニドランに異変が起こった。
「なんだ?ニドランから突然光が!?」
すると小柄なニドランが大柄でいかつい表情をした姿へと変化した。
「なんだ、あの変わりようは!」
ポケモン図鑑を開いた。ニドリーノが鼻息を荒立てる。
「そうか……ニドリーノか!」
「ええい、進化した程度で舐めるんじゃねえ!」
ズバットが再びかみつく攻撃を仕掛けてきた。しかし、ニドリーノは動じずそのまま走り出した。
「よし、行け!つのでつく!」
「ニィイイドォオオオオオオオ!!」
ズバットに噛まれながらも、つのでつく攻撃でニドリーノが一撃で仕留めた。
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「ズバット!クソッタレ!」
「なにをしているのですか?」
すると奥から男が現れた。その眼差しにしたっぱ2人はすぐに震えてしまっていた。
「ひぃいいい!ランスさん!!」
「お前もロケット団か!?」
「子供1人に油断しましたね。ですが私相手ならどうでしょう?」
「くっ、行けるか?」
ニドリーノがうなづく。
「行け、ゴルバット!」
ニドリーノとゴルバットが睨み合う。
「ゴルバット、つばさでうつ!」
「にどげり!」
ゴルバットが正面から攻撃しかけてきたのに対して反撃しようとしたニドリーノが大きく吹っ飛ばされる。
「進化したばかりだからと言って侮らないことです!」
ランスの合図でゴルバットがちょうおんぱを発した。
「かわしてどくばり攻撃!」
口からどくばりと放つも相手もどくタイプ。簡単に切り開けるほど甘くなかった。
「おどろかす!」
すると正面に突然現れたゴルバットの攻撃を受けニドリーノは怯んでしまった。
「ふぅ……もういいでしょう」
「なに!?」
「このバトルは始まって早々に飽きたんですよ!」
すると突然呼び出されたドガースがその場で自爆しようとしていた。
「行きますよあなたたち!」
「はい!」
「ふっ、ご機嫌よう。そして良き旅の終わりを」
「くそっ!逃げないと!!」
したっぱ2人もランスに連れられて逃走した。ユウトもその場を離れ、少しして爆発音が響いた。
「ふぅ……」
ユウトがボールに入れていたニドリーノを繰り出した。
「ニドリーノ、お前……」
「ニィイイドォオオオオオオオ!!」
雄叫びを上げたニドリーノに対してのユウトが抱き抱えた。
「一緒に戦ってくれるか!」
「ニィドォ!」
ニヤッと笑うニドリーノ、しかし……
「うっ!ゲホッ、ゲホッ!」
咳き込んだユウトは自分にどくけしを使った。
「お前の体の毒、前より強くなっちゃいないか?でも、そうこなくっちゃな。タケシ戦は任せたぜ、よしいくか!」
ユウトが元来た道を引き返す。幸いロケット団は逃走しており遭遇する事はなかった。
「ここが出口みたいだな」
「おっ、来たのか」
出口にはアンズがすでに立っていた。
「!?そうか、進化に成功したのか。おめでとう」
「はい、でも俺の元にロケット団が現れたんです。そっちは大丈夫なんですか?」
「問題ない、したっぱを軽く追い払っておいた。しかし奴らは何を企てていたのやら……」
「あのランスとかいうやつすげー冷たい感じがした。あんなやベーやつがいるんですね」
「うむ、だが今は旅を急ごう。奴らがもし近くにいたら危ない」
「そうですね……」
アンズと合流したユウトはオツキミ山を出た。
そしてニビシティへたどり着く。
ニビは灰色、石の色、険しき山合いの町
現在ジムバッジ1つ 残り7つ
ロケット団幹部ランスが登場し、バトル中断として洞窟で自爆っていう結構危なげな手段を取りました。今後彼の出番はちょくちょく増えて行きますがそれはまだだいぶ先。その頃にはユウトくんも手持ちが潤っていることでしょう。
まずニドリーノに進化したニドラン♂、次回はニビジム編ですが…
あらかじめ言っておきますが、ニビジムでのバトルはありません。
ジム=バトルっていうパターンが8回分あるのが単純にめんどいのでジムバッジが貰える展開は単純にポケモンバトルだけにせずロケット団と絡めながらジムリーダーに認められてな展開を入れていくつもりです