ポケットモンスターノーブルバイオレット 作:ジャン=Pハブナレフ
彼らは今後終盤とか中盤あたりにでも再登場させますのでここで出会いをやります
「たのもー!」
ニビジムの扉を開いて早々、ジムリーダーのタケシは小難しい顔をしていた。
「チャレンジャーだね。実は少し困ったことがあってね。今大丈夫かい?」
「へ?いいですけど…」
「よし!
実はだ、今ニビシティ自体に謎の地震が次々と発生しているんだ。クチバのマチスが先日俺に救援を求めてきててな。その原因がディグダのあなにあることが分かったんだ。」
「なるほど…」
「ただ、俺もマサラタウンやトキワシティの方面から見たら一番最初に挑戦されるジムのジムリーダーということもあってな。
けどこの調査はポケモンリーグを通じてのもの。断るわけにはいかないんだ。
そこで、調査に協力してくれるトレーナーを募集していたんだ。この問題を解決してくれる強いトレーナーなら君の力を貸してくれ!」
「うーん、でも俺には手持ちが…」
「話は最後まで聞くんだ。今回はあくまで自然調査も兼ねたアシスタントを君らトレーナーにお願いしたい。報酬はこのグレーバッジだ」
「ええ!?いいんですか!!」
「ああ、ポケモンリーグの運営の理念みたいなのものにこんな一文があった。
ポケモンはバトルするだけじゃない。人と彼らが歩み寄って信頼することで初めて力を発揮する、ってね。
それに、貢献してくれたトレーナーだから渡すんだ。ポケモンたちの住処を知って大事にする心はトレーナーにとっても重要なことなんだよ。さて、君はどうする?」
「受けます!バッジは欲しいし、俺もクチバシティには行きたいですから。ここからクチバに向かう人みんなの問題なら、俺も付き合いますよ」
「よく行った!明日にでも出発するから準備は整えていってくれ!ポケモンセンターにもこのことは伝えてある。安心して止まっていってくれ」
「はい!」
ニビジムを後にしたユウトはアンズを残してポケモンセンターに向かっていた。
「さてと、アンズくんだったかな?俺に挨拶に来たようだが、なぜ彼と同行してるんだい?」
「あた…いえ、私はただあなた方先輩方への挨拶回りを兼ねて初心のトレーナーを導く体験がしたかったのです。ジムバトル以外ではそんなものは滅多にありませんから」
「そうか…一応ディグダの穴の調査を明日に行うことになってはいるが、ロケット団の動きにも警戒してくれ。奴らの組織力は恐ろしいものがある」
「そうですね、現に私や彼も何度か交戦しています」
「…カスミにはすでに連絡はしている。彼女も相性の良いみずタイプポケモンで援護してくれるくらいだ。あとはトキワのアイツも来てくれるそうだ」
「彼ですか?長らく閉鎖されたポケモンジムを復興してジムリーダーになったという…」
「ああ、彼も今この辺りでトレーナーをスカウトしている筈だ」
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一方ポケモンセンターには多くのトレーナーが集まっていた。
「これ…みんな挑戦する奴らなのか?」
ユウトがトレーナーを見回していた。
「およよ〜?君もスカウトされちゃった的なトレーナーかい?」
すると小太りなトレーナーが声をかけてきた。
「君は?」
「自分はコガネシティのマサだぜー!」
「コガネシティ?聞いたことないな」
「おいおいおい、ジョウト地方だよ!セキエイ高原より西の地方があんのよ!テレビとかでよくエンジュシティの観光もの番組とかあるのよ〜!」
「えっ…そうだったのか。なんかごめん…」
「いいってことよ!
にしても…ここのトレーナーたちはみーんな調査に向かう予定の連中らしいぜ」
「ん?ねえねえ!もしかしてあなたも一緒に協力するトレーナーさんなの?」
すると金髪の少女と黒縁メガネの少女が駆け寄った。
「ああ、セキチクシティのユウトだ。よろしくな!」
「トキワシティのアミ!こっちの眼鏡っ娘はヒサ!」
「あなたたちも来たのね。まっ、あたしたちの足は引っ張んないでよね」
「さてさて皆様方〜!トレーナーと言ったらやることは一つじゃないかな〜」
「うん!ポケモンを見せ合いっこしよう!」
するとアミが手持ちを見せてきた。
「ジャジャーン、手持ちのピカチュウに、バタフリーにラッタ!私は可愛い子が好きなんだ〜!」
「次は私、カモン!」
続いてヒサが手持ち4体を繰り出した。
「ニドリーナ、ピジョン、スピアー、ピッピ。みんななかなかの能力よ。小柄と思って甘く見ないことね」
「ではでは三番手はこの俺が!」
そしてマサが手持ちを繰り出した。
「ジョウトのポケモンだぜ〜!ヨルノズクにアリアドス、マリルリ、ノコッチ!どうだ〜?珍しいだろう〜」
「なにこれ!すっごい可愛い!!
こののんびりとしたお顔、癒されるなぁ〜」
アミはノコッチの顔を見てニコニコしていた。
「だろだろう?で、ユウトはどんな手持ちなんだ?」
「俺はこれだ!」
ユウトの手持ちを5体繰り出した。
「色々揃ってるわね。でんき、ゴースト、どく、むし、ひこう、ノーマルタイプか…」
ヒサが分析を続ける。
「でも、今回のポケモンたちは大体じめんタイプが生息していると聞くわ。
きっと、あなたのビリリダマやニドリーノ、私のニドリーナにスピアー、マサのアリアドスにアミのピカチュウは厳しいかもしれないわね。」
「集まってくれみんな!」
するとポケモンセンターの表にタケシとアンズ、そして長髪でニヒルそうな笑みを浮かべた男が立っていた。
「アンズとタケシさんの間にいるトレーナーは誰だ?」
「グリーンさん!?トキワジムの新人ジムリーダー、グリーンさんか!!」
「トキワジム?あの人がか!」
グリーンが集まったトレーナーたちに一礼するとマイクを手に取った。
「目的は話したとおりディグダのあなの調査だ!みんなの力を貸してくれ!」
「おおおお!!」
タケシを先頭にディグダのあなへ向かうトレーナーたちだった。
「まず洞窟には3つに分かれる。俺とカスミ 、そしてグリーンの3人を先頭に洞穴に入るぞ!」
「よし、お前らは俺だけ!」
ユウトはヒサにアミ、マサと共に一番最初にグリーンと共に潜って行った。
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「さて、このディグダの穴はそこまで広いとこじゃねえんだ。俺たちはクチバの方まで行こうぜ。一番異変が起こりやすい場所から探し出すんだよ」
「はい!」
(ねえねえ!グリーンさんって超カッコいいよね!クールだし、トレーナーとしても強いし!)
(なあ、グルーンさんのトキワジムってやっぱタイプは決まってんのか?)
ひそひそ話してる3人に対してグリーンは苦笑いを浮かべた。
「おいおい!そんなに緊張すんなよな!
俺に決まったタイプはねえ、ただどういったコンビネーションで戦えば勝てるかを考えてんだ」
「コンビネーション?」
「そうそう、たまにつええ奴がいるとだ、そいつはこっちの弱点を遠慮なくついてくる。
じゃあトレーナーがするべきことはなんだ?ポケモンの技だよ!それで不利な相手を逆に牽制するんだ。そうすりゃ自ずと流れが相手に持ってかれなくなる」
グリーンが地面や天井を眺め不審な点がないかを調査しながらユウトたちに話していた。
「それにしても、結構明るいんですね。最初暗いとばかり思ってたのに…」
「どうも誰かがいるみたいだな。あんまし離れないようにな。もし敵や野生のディグダやダグトリオが襲ってきた時のために対処するんだ」
「はい!」
全員手持ちのポケモンを呼び出した。アミはラッタを、ヒサはピッピ、マサはマリルリ、ユウトはゴースを呼び出した。
「来たか!」
するとディグダの大群が襲ってきた。
「ひとまず迎え撃つんだ!」
「はい!」
「ピッピ、おうふくビンタ!」
「マリルリ、みずでっぽう!」
「ラッタ、ひっさつまえば!」
「ゴース、ナイトヘッド!」
ひとどころに留まらずに4人が戦う間にグリーンが周辺を見回していた。
「いないか。行けっ、ナッシー!」
グリーンの手持ちであるナッシーがタネマシンガンで他の4体の援護に回る。
「ナッシー、さいみんじゅつ!」
攻撃してきたディグダがさいみんじゅつに倒れたがまだ敵は多かった。
「ゴース、こっちもさいみんじゅつだ!」
「だったらピッピ、こっちはうたう攻撃よ!」
ゴースとピッピが残った敵を眠らせる。
「だったら私たちはみんなを守るよ!」
「任せなアミ!マリルリ、バブルこうせん!」
「ん?」
乱戦の最中グリーンは何かを感じ取った。
「ラッタ、でんこうせっか!」
マリルリとラッタが多数を牽制するうちにゴースとピッピがナッシーと共にディグダの大群を眠らせることに成功した。
全員休息を取っていた。しかし先程倒したディグダの大群も襲ってくる可能性がありあまりのんびりとしてはいられない。
「上出来だぜ!」
「ありがとうございます。
それにしてもどうしてこんなにディグダたちが私たちを襲ったのでしょうか?」
「見たところこいつらの目は正気じゃなかった。
どこかにロケット団のやつらがいるな。奴らのことだ、きっとポケモンを捕獲するなり実験するなりでこの場所を占拠してるんだろう」
「よし!私たちでやってやりましょう!!」
アミが乗り気になる中ユウトは図鑑を開いていた。
「どうした、ユウト?」
「マサ、本当にここはディグダにダグトリオがいるんだな?」
「おいおい!どうしたってんだよ急に」
「いや、あいつらのデータを図鑑で確認しよっかなと思って試しに見てみたんだが、こいつら、じしんとかを引き起こす技を使うみたいなんだ。
けど…どうしてさっき攻撃してきたときに何匹も同時に打ってこなかったのか、ちょっと気になってな」
「うーん…俺たちを倒すために自分たちの住処を壊させないためじゃないか?」
「ん〜?なになに?」
図鑑の画面をアミがのぞいてきた。
「ポケモン図鑑を見てるようだけど彼らが覚えているのはマグニチュードよ?」
「マグニチュード?」
ヒサも自分のポケモン図鑑を開いた。
「そう、1から9まであって各段階によって威力も全く異なるじめんタイプの技よ。ちなみにその段階は毎回ほぼランダムみたい。」
「ランダムか…」
「行くぞ!もうすぐクチバシティだ!!」
グリーンの呼びかけで4人はついていく。
「あれがクチバシティの入り口?」
「戻るぞ」
出口から脱出しようとした4人をグリーンが止める。
「ここにはディグダはいない。だったら戻ってロケット団の連中を探すんだ」
「戻るったってグリーンさん…もうこんなとこに行く場所なんてありませんよお〜」
「いいやあるぜ、一箇所だけな」
そういう時全員先程戦闘した場所に呼び出された。
「少し離れてな、行けカメックス!」
カメックスがボールから飛び出してきた。
「カメックス、壁に向かってハイドロポンプ!」
背中の砲台から放たれた激流が壁を狙う。
「あれ?なんか割れてきてないか?」
「グリーン!」
すると他のトレーナーを引き連れたカスミがヒトデマンを呼び出して援護してきた。
「すいません、助かります」
「いいのよ!みずタイプならあなたのカメックスには負けないもの!!」
スターミーのみずでっぽうも加わり中から鉄製の扉が現れた。
「これは!」
トレーナーたちが息を呑むとドアを突き破ってロケット団のしたっぱたちが襲いかかってきた。
「こうなったらやけだ!やっちまえ!!」
「そうは行くか!みんな行くぞ!」
「おう!!」
したっぱたちと探索隊で乱戦が繰り広げられているが旗色は完全に探索隊優勢だった。ロケット団のポケモンは次々と撃破されていく。
「こうなったら!ドガース、じばく!!」
他のしたっぱたちも手持ちのドガースをじばくさせてあっさり逃亡した。
「待て!」
ユウトが1人のしたっぱを見かけたが、ドガースのじばく攻撃に怯んで前に進めなかった。
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じばくが止んだ頃、したっぱたちはみな逃走し傷ついた岩肌と地面だけが残った。
「…」
トレーナーたちが荒れ果ててしまったディグダたちの住処を見て胸を痛めるがタケシが懐から何か小さなケースを取り出した。
「みんな、後は俺たちジムリーダーやポケモンリーグに任せてくれ!」
「この施設は天然のトンネル、人にとってもポケモンにとっても無くてはならないものだから、私たちに任せて!」
タケシとカスミがトレーナーたちを励ます。
「もう間も無くポケモンリーグからも人員が派遣されて調査が開始されるはずだ」
「君たちにはお礼をさせてくれ!グレーバッジだ。人とポケモンの生きていく未来を守ってくれた君たちに感謝を込めて、俺に渡させてくれ」
トレーナーたちもグレーバッジを受け取った。それからトレーナーたちが解散したがユウトたちはその場に残っていた。
「さーて、俺たちはどうする?」
ユウトたちはディグダのあなを出た。
「そうだなぁ…ひとまずクチバシティには出たいかも。噂によると、パーティがあるそうだぜ!」
「私もそうしよっかな。ちょっと立ちよりたいところがあるんだよね〜
ヒサもそうでしょう?」
「ええ、そうね。っていうかあなた、アンズさんは?」
「ああ、さっきから姿が見えねえんだ。どこ言ったんだ?」
「おい、ユウト。お前、なんか帽子に紙が留められてるぞ」
「え!?」
「拝啓 ユウト
あたいはポケモンリーグからの司令を終えましたので正式にセキチクジムの運営を始めます。
いずれあなたとも相対する時がやってくるであろう。
ジムリーダーとして、君はチャレンジャーとしてあたいに挑戦することになる。
しばしの別れだ!」
「彼女、あなたの故郷の街のジムリーダーだったのね」
「ああ、でも…ポケモンリーグ出場には避けて通れない道だったんだ。
その前に他のジムでパワーアップだ!」
「いいねいいね!そういうのカッコいいよ!
ライバルに勝つために全力で強くなるってすっごいことだよ!」
アミがふふっと笑った。それからユウトは知り合った3人と共にクチバシティに入った。
ジムバッジ 2つ 残り6つ
クチバはオレンジ 夕焼けの色
夕焼け色の みなとまち
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一方___
「たった今、占領した無人発電所でコードネーム___サンダーの確保に成功したとのことです」
「そうか、伝説のポケモンも2体…残るポケモンを調査せよ!」
「はっ!」
男はパソコンを見つめながらニヤリと笑みをこぼす。
「ロケット団の大いなる野望は成就する。その日は近い。このサカキの元にな!!」
友達でもある新キャラクターたち
ここではその手持ちを改めて紹介します
アミ
ピカチュウ
バタフリー
ラッタ
ヒサ
二ドリーナ
ピジョン
スピアー
ピッピ
マサ
ヨルノズク
アリアドス
マリルリ
ノコッチ
彼らは次回までユウトくんと一緒にクチバシティに向かいます。最近アニメでめっちゃすげえ街並みになったであろうクチバシティ、サントアンヌ号やマチスとのイベントが待ってますね。
ここでお知らせ!来週の投稿はお休みします、新年は恐らく1月の8日くらいになると思います。とはいえ話が完成したら今週とかにもう一本出しても良いんですがね、それでは良いお年を!