がっこうぐらし! RTA 全員生存END 参考記録 作:相感
あとみんなメス犬ねえに興奮しすぎぃ!! これはKENZENなRTAだゾ! 申し訳ないがノンケはNG。
あとアンケートありがとナス! りーさんが圧倒的で草。でも次点で好きなゆきちゃんが最下位で悲しいなぁ……。
12/8追記 そしてタイトルガバで草も生えない、やっぱホモガキの思考は糞やな!(血反吐)何が二日目だおるぁん!! 三日目だルルォ!?
都合のいい女となっためぐねえがいるRTA、はっじまるよー。
めぐねえを存分に撫で回して、とても教師とは思えない表情にさせたのを見届けたら胡桃・ゴリラモンド姉貴と合流します。
言ったとおりカーテンをつなぎ合わせてロープが出来ていますねえ!!
まぁ、本来のチャートだとここはりーさんに頼む予定だったんですが誤差だよ誤差! こんな初期段階で覚醒りーさんとかそんな不安定要素組み込めるわけ無いだろ!(半ギレ)
「こんなのでいいか?」
おーええやん、なんぼなん?(ご満悦)
ちなみに道具作成ですがゆきちゃんには絶対にさせないでください。資材を無駄にされます(辛辣)
めぐねえにも頼まないように、一応作成できますがクッソ出来が悪いので掴まってると破けます(一敗)
さて元々のチャート通りに駐車場に、ラジオ姉貴の車を誘導するのですが学校から離れた場所に止めてください。
カプ○ンヘリに巻き込まれて爆発炎上したら、終盤でもう気が狂うほど気が狂うっ!(一敗)
まずは上から駐車場を確認します、この時十体以上いれば掃除しましょう。
今回は……よし(NKNくんボイス)
五体ほどしかいません、甘ちゃんが、ペッ。
「……アタシもいけたらいいのにな」
おや? 知らぬ間に好感度稼いでいたようで信頼イベントみたいですね。
歯噛みしながら俯く胡桃ちゃんは新鮮でいいゾ~これ。
ただ覚醒状態でないので、足手まといはNG。
んー、まぁここはフォローしておきましょうか、選択肢選択肢……ろくなのがねえ!! 止めたくなりますよ~「寡黙」ぅ~。
ここは「いてくれるだけでいい」にしときましょう……おっ? ナンパかな?
「は、はぁ!? おまっ、お前、からかうなよ! それにりーさんがいるだろ!?」
巨乳もいいけど普乳もいいよね(守備力高め)
顔真っ赤にしながら腕をブンブン振り回す胡桃ちゃんかあいい(ホッコリ)。ただあの腕に当たると体力七割方持ってかれるので距離をとりましょう。ショタだと下手すると全損するから気をつけよう(一敗)
「……ったく、あといつまで半裸のままなんだよ、着とけ」
おっ、ありがとナス!
やっぱりゴリラは優しいんすねえ、ワイシャツをくれました。
完全に新しいもの装備するの忘れてましたね、半裸のまま夜中全力疾走とか露出狂かな?
「気をつけろよ、何かあったら駆けつけるからさ」
そう言って手を伸ばしてくる胡桃ちゃんの手をとらずに、握りこぶしを突き出しましょう。
「んっ、なんか映画みたいだな」
そうすると胡桃ちゃんが同じように握りこぶしを突き出して、打ち合います。
普通に手握るのもいいんですが、僕は映画みたいでこっちのほうが好きです。
さて、胡桃ちゃんとの信頼イベが終わったら行きますよー、行きますよー1919。
昨日と同じ方法で玄関まで降りたら、校門までダッシュします。お昼過ぎなので学食と校庭に集まっているため、今現在は少ないですが、ここからはスピード勝負です。
どうしても車の音でかれらが集まってしまうため、下手すると囲まれて詰みます(一敗)
なので信頼イベントでレベルアップしたときに取得した、スキルポイントを使って「疾走」を取りましょう。
移動速度が早くなるスキルですが、忍者と合わさってスキルレベル2並みの速度になります。
サラマンダーよりはやーい!(YY)
校門を飛び越えたら、真っ直ぐラジオ姉貴の車を確認します。
運が悪いと黒塗りの高級かれらに絡まれていますが……ヨシ!(現場猫)
周りには誰もいませんので運転席のドアを叩いて、ラジオ姉貴に作戦を伝えましょう。
「……荷物はどうする?」
んなもん後だ、後。
物資回収は夜やります、下校すれば校内はほぼかれらがいなくなるため、比較的に安全に回収ができます。
とりあえずラジオ姉貴だけ安全地帯に行かせれば後はどうにでもなるんだよぉ!!(ガバチャー)
あと忘れないうちに車に置いてある自分のかばんは回収しましょう。ここでラジオ忘れて、後の休息のときガバッたやつ、いるらしいっすよ?(二敗)
「キミに頼り切りなのは申し訳ないけど……やるしかないか」
そうだよ。
覚悟が決まったのを見届けたら、車に乗って出発シンコー! イクゾー!!
アクセルを全開にして、敷地内に突っ込みます。その際、かれらを何体轢いたか覚えておきましょう。
五体以上轢いたら「修理」スキルを取ります。チャート的にラジオ姉貴の車前提で考えてるから半壊したらリセットです。
「ついっ、たぁっ!!」
駐車場にドリフトしながら停車したら、そのままドアを開けてスーパーヒーローランディングを行います。えっ? RTA的に必要あるか? ないです(断言)ただの趣味です(屑)
ただ早く行動ができるので、もたついてるラジオ姉貴が降りてくるまで残ってる五体を片付けましょう。
通常なら足払い→暗殺コンボですが今回は「投擲」を取ってるため、暗殺しつつ近づいてきたら「投擲」でヘッショをキメましょう。
……あれ? 「投擲」スキルと併用するとものっそい殲滅速度上がるんですがソレは。脳筋チャートから流用したのがまずかったのか、今後「投擲」は必ず取るようにします(チャート変更しながら)
「映画か何かかな?」
カッコイイダルルォ!? と冗談はさておき、しっかりと車のロックを確認したらラジオ姉貴を抱えて走ります。
「運搬」と「疾走」スキル取ってるから、ぶっちゃけ二人で走るより安定するんですよね。
ただ筋力上げてないのでクッソスタミナ持ってかれるけど、この後休憩するからヘーキヘーキ。
「ま、待った!! 恥ずかしい!! 年下の男の子に抱えられるとか待って、シャワーとか浴びてないからその、わぷっ!?」
大人のお姉さんがワタワタする様子は可愛いですが、騒ぎすぎると寄ってくる奴らが要るのでお口チャックです。
そのまま走っていると生徒会室の窓が開いて、ゴリラがロープを垂らしてくれます。
ただ音に釣られて、登っていく予定の教室からかれらが手を伸ばしてくるかもしれないので、一階の教室を確認していなかったら、即座にジェットストリームアタックで二階に上がります。
さてまずはロープが垂れてる教室ですが……よし! いねえ! ほらいくどー!!
「しっかり捕まってろー!!」
「た、頼んだよ!!」
さて適当な一体を釣って私も二階に上がりましょう。
オーライオーライ、いやっふー!!(配管工ボイス)
さて次は二階の教室ですが……ボッチくんしかいませんねえ! というかいつまでうつむいてるんだアイツ(困惑)
運がいいゾ~これ、オリチャーでもいけるやん。
「もうちょい! もうちょいだから!!」
「あわ、あわっわわっわっ」
可愛い(小並感)
さてワタワタするラジオ姉貴がゴリラに回収されたのを見届けたら、二階の教室に入って帰りましょう。
オリチャーで不安でしたがなんとかなりましたね、さて教室から出て三階へ向かいましょう。
ぬわぁあああああああああああああんつかれたもぉおおおおおおおおおん(体力、スタミナレッドゾーン)
思わぬガバがありましたが、無事救出完了です……。
この後、夜中の回収に備えて休息を行いましょう。
「忍者さんおかえり!」
「……マジで忍者なんだな」
ゆきちゃんとチョーカー姉貴出迎えご苦労! でも余裕ないから休ませて(気絶寸前)
フラフラと体を揺らしながら、生徒会室に入ります。
ドサリと床に座り込んで、バッグからラジオを出しましょう。
偉大なる先駆者様の動画を見てる方ならご存知でしょうが、クラシック鑑賞会と参りましょう。
休息と合わせて体力・スタミナの回復速度が上昇します。さらに時間が経てば音につられて学園生活部など生存者が来ますので好感度も上がって、うん美味しい!
さぁ、みんな114514!!
「………………」
――――静かな曲だ、疲れ切った心と身体が癒やされるような気がする
いやメッセージはいいねん、誰か来て! 早く! ねえ誰か!
「………………」
――――音楽室があったな、周囲の安全が確保出来たら演奏をやってもいいかもしれない
いや、あの……あのぉ!?
「………………」
――――スシが食べたい、まぐ……いやタマゴだな
……(攻略wikiチラ見)
「………………」
――――スベシ、コロスベシ
はえー、全員生存ルートさらに開拓されてる。あっ、ショッピングモールルートもあんじゃん。隠しキャラルートもあぁ~いいっすねえ!!(wikiガン見)
「………………」
――――そろそろ休息もいいだろう、さぁガンバルゾー!
おっ、そうだな(白目)
えー、第一回音楽鑑賞会でしたが、えー参加者は……誰一人来ませんでした(無職ボイス)
どうしてっ! なんでこうなるのよっ! なんでっ! なんでっ! こんなのっ! どうしようもっ! ないじゃないっ!(りーさんボイス)
何てことだ……君の罪(ガバチャー)は止まらない、加速する……っ!(AINボイス)
おかしい、本来なら全員集合、クラシック鑑賞しながら自己紹介の流れだったんですがどうしましょ……ま、まぁ極稀に来ないってwikiにあったしそれを引いたんでしょう(楽観視)
さて休息が終わりましたら物資回収タイムです。
外を見て、完全に暗闇になっていることを確認してから回収メンバーに声をかけましょう。
覚醒りーさん! 胡桃ちゃん! ラジオ姉貴! イクゾぉ!!
本当は胡桃ゴリラ姉貴とラジオ姉貴と主人公の三人なのですが、今回は覚醒りーさんにも働いてもらいましょう……というか放置気味だからここいらで頼っておかないと暴走しちゃう(震え声)
「わかったわ……ゆきちゃん、るーちゃんをお願いできる?」
「はぁーい! るーちゃん、お姉ちゃんと一緒に待ってようか」
「……ゆきだけじゃ不安だ、私も見ておくよ」
「わ、私に任せないのっ!?」
るーちゃんがふくれっ面でこちらに抱きつこうとしますが、ゆきちゃんとチョーカー姉貴にドナドナされていきますねえ! あとスルーされためぐねえが涙目になってますねえ。
「にしてもこの人数で大丈夫かな? 外は結構いたけど……」
「駄目だったら陽動とか考えないとだな……ですね」
「いいよ、タメ口で。こんな状況で歳もなにもないし、自然体で接してくれたほうが私もありがたいかな」
ヤダ、イケメン……とラジオ姉貴と胡桃ちゃんの会話を聞きつつ、いざ鎌倉(出発)
ちなみに夜中回収しに行くことによって、夜にかれらが少なくなることも認知して♡が出来て一石二鳥です。
ただ油断されても困るので、三人には懐中電灯を渡しておきましょう。暗闇から出てきてガブリなんて事になったらリセットです。あと三人には運搬用のかばんも渡しておきましょう。
「……アイツら少なくないか?」
「もしかして帰宅時間だから帰った、とかではないよ……ね?」
「わからないわ、けど油断せずにいきましょう」
よし!(フラグ完了)
とりあえずメイン火力要員に「夜は少なくなるかも……?」と思わせておけばOKです。
あとは何日かすれば自分たちで調べてわかってくれます。
主人公が言ってもいいですが、余計なこと喋りすぎて「さてはオメー黒幕だな?」と思われたらリセット案件ですので気をつけましょう。
無事に駐車場まで着いたら、ドゥンドゥン荷物を運び出しましょう。
ただ二人一組で、一人ずつ勝手に行かせたら噛まれたことがあるのでここは安定チャートでいきましょう。
「ふんぬらばっ!」
「……えぇ……?」
ゴリラがかばん三つ装備してるんですがこれは……やべえな(素)
いつもはシャベルがあるので、一つか二つなんですが物資回収チャートではくるみちゃんにシャベル渡さずに運搬役に徹してもらったほうが早いかもしれませんね!
いやでも初期くるみちゃんはシャベルに依存してるので下手したらSAN値直葬されるかも。まぁ、この走りが終わったら検証しましょう。
さて予想外なゴリラの力で早々と終わりそうなので、倍速をかけましょう。
~~少年少女運搬中~~
「こんなに……よく貯蔵してましたね」
「父さんが昔から集めてたんだ、ウチにまだあるからまた持ってくるよ」
(序盤にしては)膨大な物資に、メスい……めぐねえ含めて目を輝かしています。
実際、一週間くらいは持つ程度には運んだので当面はバリケード強化などに力を入れられるのが、ラジオ姉貴回収チャートの強みですねえ。
さてここはドバーッと食料を使って豪華な食事をしましょう。
と言ってもレトルトですが、ここ二日間まともに飯を食べてない生活部メンバー、チョーカー姉貴、るーちゃん、そして人肌(意味深)に飢えていたラジオ姉貴は涙を流しながら食べます。
「う、うぅう……」
「美味しい、美味しいよぉ」
「ぐすっ、ぐす……るーちゃん、食べたいものあったら言ってね、お姉ちゃんが取ってあげる」
「もみにー、それとって」
「たかえちゃん、あーん」
「ばかっ、やめろって! 恥ずかしいから!」
「誰かと一緒に食べるってこんなにいいものなんだね」
なんか……温かい!
心温まるイベントですねえ、見飽きてるけど(屑発言)
腹いっぱい食べたら、今日の見張りの話になります。
「数が少ないけど、一応いるよなぁ」
「なら私が行くよ、新参者だ。それにこんなときくらいは大人をさせてくれよ」
「わ、私もいきます!!」
おや、ラジオ姉貴はチャート通りでしたが、めぐねえもですか、大丈夫? ナデナデする?
「そ、それは朝にしてくれたら嬉しいかなぁって……ご褒美、くれますか?」
紅潮した顔で見るのは、いやマズイっすよ(BPO案件)
というかなんか精神的依存とは違う? 違くない? んー? んー、まぁいいか、可愛いめぐねえ見れるし、セーフセーフ。
とりあえずめぐねえを撫でたら、寝室(生徒会室)に向かいましょう。
さてあとは寝袋に包まって寝るだけですが……。
「もみにー、いっしょにねよ?」
あぁ~^^^^^^^^^パパになるぅ!
るーちゃんの愛情度が高いと発生する添い寝イベントです。SAN値が回復する嬉しいイベントですねえ!
ちなみにこれを見た後にるーちゃんが死亡すると主人公が「るーちゃん(人形)」と添い寝する幻覚イベントを発生させるので、絶対に死なせないようにしましょう(厳命)。周りのSAN値も減少するからね、しょうがないね。
たまにりーさんも乱入する通称姉妹丼も発生するのですが、今回は遠慮してもう寝てますねえ、相変わらず恐ろしいほど寝付きがいいっすねえ。
周りも温かい目で見ていますので、寝袋に包まってそのまま寝ましょう。
それでは今回はキリが良いのでここまでにいたしとうございます。
****
「……静かだね」
「そう、ですね」
月明かりだけが二人を照らしていた。
静か、そう静かだ。
時折唸り声が聞こえるが、それ以外は何も聞こえない。
「……佐倉、センセーだったっけ」
「佐倉で、いいですよ。姫美那(きみな)貴桜(きお)さん」
「んじゃ佐倉さんでいいか」
姫美那は苦笑しながら、慈の肩を叩く。
対する慈も苦笑しつつも外を見る。
黒一色、電灯も何もついていない外を見てため息をつく。
「……生存者は、いないんでしょうか?」
「わからない、わからないけど今は生きてることを喜ぼうよ。この先がどうなるかはわからないけど、さ」
姫美那もため息をつく。
どうなるのかわからないのは確かだ。
ラジオ設備は送信も受信も出来た、最初の方は聞こえてた避難指示、政府の連絡なども2日でほぼすべて途絶えた。あるのは自動送信の音声のみ。
今、生きているのも奇跡のようなものだとわかっている。
「なるようになるしかないよ、なんせこっちには忍者がいるんだから」
「そう、ですね。彼ならどうにかしてくれます」
その時、姫美那は足を止めた。
慈も足を止め、振り返らずにじっと黙っている。
「……彼、紅葉くんに頼り切るのは駄目だよ。限界すれすれだ」
姫美那はそう断言する。
音楽が聞こえた、そう救出されてすぐ、水で喉を潤していた姫美那の耳にクラシックが聞こえてきた。
ラジオ音源で音質は悪かったが、落ち着いたテンポの音楽は心をたしかに癒やしてくれた。
姫美那を含めた生存者たちが集まって、音がなんなのか確かめようとして……扉を静かに閉めた。
「体はそうじゃなくても、心はボロボロなんだ」
静かに、身動き一つせずラジオの前で膝を抱えていた紅葉がいた。
その表情は何もなかった、そう何も浮かんでいなかったのだ。
ただじっとラジオを聞いている姿だけだったのに、誰もがその部屋に入ろうとせず紅葉が出てくるまで待っていた。
「確かに私達は紅葉くんに救われたよ? でも、私達は大人なんだ、だから――――」
「だから、なんです?」
ゾクリと姫美那の体が震えた。
振り返った慈の顔には笑顔があった、ただその笑顔が空虚なものに見えたのは見間違いだろうか?
たった数時間しか経っていないが、姫美那から見た慈は「良い人そうなおっちょこちょい」だった。とてもじゃないがこんな表情をする人だとは思えなかった。
「なんなんです? 彼が任せろと言ったんです、なら任せればいいじゃないですか」
「ッ!! それでも、それでもキミは――――」
「ええ、教師、でしたよ」
寂しげに、それでいてなぜか清々するような声色でそう言った慈は顔を赤らめる。
「大人で、教師で、私が頑張らなきゃって思ってました」
「ならっ!!」
「でも彼は言わないけど赦してくれたんです、こんな教師にも大人にもなりきれなかった私を、赦してくれたんです」
ニコリと顔を赤らめながら慈はそう言って体を震わせる。
今でも思い出せる、抱きしめられたときの感触、硬かった胸板、彼の匂い、音、目、手付き……あぁ、なんて素晴らしかったんだと。
「ッッッッ」
「羨ましいですか?」
慈は臆面もなく言う。
姫美那は何か言おうとして口を必死に動かすが、何も言えずに項垂れる。
「……あぁ、彼のせいじゃない、私が悪いんです。何も出来ず、生徒たちにやらせてしまった、こんなダメなやつを、彼は、紅葉くんは赦してくれた。だから、いいんです」
「……おかしいよ」
絞り出すように言う言葉に、慈は頷く。
「おかしいですよね、でも紅葉くんが赦してくれたからいいんですよ」
「キミはっ!! キミはっ……っ~~~~~~~~!!!!」
声にならない叫び声が木霊する。
姫美那はガクリと膝をつく。慈はいつもと変わらぬ笑みで近づき、手を差し伸ばす。
「それでいいんです、あなたはそれで。私は……もう駄目なんです」
「…………」
力なく項垂れる姫美那は手を伸ばそうとしない。
慈は月明かりを見上げながら、目を細める。
「早く朝にならないかな」
****
彼とるーちゃん、ゆきちゃんと柚村の寝息が聞こえたとき、私は隣で寝ているフリをしている胡桃を見る。
彼女は頷きながら、そっと寝袋から出る。
私も同じように起こさないように出て、部屋の外へと出て適当な教室に入る。
「……」
「……」
二人して黙ってしまう。
ポツリと胡桃が言った。
「シャベル、貸してくれないか?」
視線が注がれるのは、私の手の中にあるシャベル。
彼女の、大事な人を殺してしまったその凶器。
それを貸せと彼女は言う。
「りーさん頼むよ」
「なんで?」
理由なんて言わなくてもわかっている。
私より彼女のほうが身体能力は上だ。それに彼についていけるのもおそらく彼女だけだろう。
「確かにりーさんは、その、先輩を……あいつらを殺した経験がある。だからシャベルを持つのはりーさんのほうがいい、けどあたしのほうが――――」
「嫌よ」
はっきりと言う。
嫌、そう嫌なのだ。
だって、そうしたら……彼の隣に立つのは胡桃になってしまう。
「ッ!! りーさん、紅葉が好きなのはわかってる!! けどこれ以上アイツに負担はかけられない! 見ただろ? あいつ、あんなに心がボロボロなのにまだ動こうとしてるんだ、あたしたちを守るために! なら、運動部だったあたしが動けたほうが負担は減る!」
「……だとしても、嫌よ」
醜い嫉妬心だと笑われるかもしれない、だけどそれだけじゃない。
嫌なのだ、天真爛漫に笑う胡桃が血に塗れる姿を見るのは。
「嫌なの……胡桃、人を殺す瞬間ってわかる?」
「そんなの――――」
「わからない、ううん、わからなくていいの」
無我夢中だった、嫌悪感があった、彼以外に触れられたくなかった。
その結果、私は一人の人を殺した、殺してしまった。
殴った感触、飛び散った血しぶき、泣き叫ぶ胡桃、どれも今にして思えば後悔しかない。
「胡桃、実はね……私、もう一人殺したの」
「えっ……?」
そう、紅葉がるーちゃんを助けに行った夜、巡回してた時に一人、バリケードにしがみついていたのを見つけた。
だから殴った、バリケードが破られたらどうなるか思いたくもなくて。
シャベルを抱えて、一突きした。
尖った先がソレの頭部を貫いて、力なく後ろに倒れて、そして階段を転がっていった。
「……その時、どう思ったと思う?」
「どう、って」
「あぁ、安心したって思ったのよ」
包み隠すこと無く、胡桃にそう言う。
安心した、安心してしまった。
人を、変わってしまったとしても人を一人殺して安心してしまった。
「四肢がね投げ出されて、動くことないの。……それを見て、安心してしまったのよっ」
「でも、それは……」
「仕方なかった、じゃああなたの先輩を殺したのも仕方なかったの?」
胡桃の表情が変わる。
真っ赤になっていき、口を開こうとして――――我慢するようにうつむいて、拳を握った。
「違うわよね? そういうことよ、誰かを殺すっていうのはその気持ちを誰かにさせてしまうってことなの」
「……だから、だからって、だからってッ!!!」
「……紅葉の苦しみは想像がつかないわ」
ギュッとシャベルを握りしめてそう言う。
私達を助けるためとはいえ、何人のかれらを彼は殺したのか想像もつかない。
仕方なかった、この一言ですべて解決するなら、彼があんな表情をしながら膝を抱えるわけがない。
……もう遅いのかもしれない、けれど私は――――。
「私は、彼と一緒に地獄に落ちるわ、生きるために」
「りーさん……」
胡桃が顔を上げると涙がこぼれていた。
私はそれを隠すように抱きしめる。
「いいの、だから胡桃は今まで通りみんなの役に立って、彼と私がかれらからあなたたちを守るから」
「りー……さんっ!!」
ぎゅぅっと抱きしめながら、声を押し殺して泣く胡桃の頭を撫でる。
そう、それでいいのよ胡桃……あなたは優しいまま――――彼と私とるーちゃんのために動けばいい。
「りーさん、ごめん、ごめん……もみじぃ、ごめんよぉっ!!」
「大丈夫、大丈夫よ――――だから胡桃、これからもお願いね」
友情を感じてないわけじゃない、胡桃は大切な友人で生き残った仲間なのは間違いない。
だけどそれまででしかない。
もしもこの先、彼の隣に立とうとするなら……そう、ね。
「きっと先輩さんも見てるわ」
「うん……うんっ」
彼と同じ死に方がいいかしら、愛する二人はいつも一緒……ねっ、胡桃。
そういえば今日来た人、紅葉にお姫様抱っこされてたけどどういうことなのかしらね。
そして佐倉先生……はもう少し様子を見ましょう、もしも、もしも思ったとおりならその時は――――。
「りーさん、りーさんっ」
「大丈夫よ、胡桃……だからね」
オネガイダカラ、ワタシヲクルワセナイデ。
『ずっと二人』END
覚醒素材先輩が胡桃以外のキャラクターに殺され、なおかつ同じ武器で胡桃を殺害したときにエンディングで流れる別END。綺麗な丘で、胡桃と覚醒素材先輩が泣きながら抱き合い、二人は幸せなやさしいキスをして終了というもの。
愛する二人はいつも一緒、はっきり分かんだね。
すいませーん、KNSTですけど! まーだ二日目なのに地雷ありすぎてクリアできるか不安になってきたゾ! まぁ、連鎖爆発するのは終盤だから安心して、どうぞ。それにまだまだ爆弾増えるからね、トキメモかな?(他人事)
ちなみにりーさんはちゃんと胡桃ちゃんを友達と思ってるゾ。ただソレ以上にMMJとるーちゃんが大事過ぎるだけだから、表面上は問題ないぞ! よし!(現場猫)
ラジオ姉貴の名前は適当につけました(小声)ただ書いてる時、これ読めんゾってなって草。
ヤンデレ描写というか病み描写だけどこのまま
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ちょっとやめないか!(減らす)
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いま体温何度あるのかなーッ!?(現状維持
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死ね! モミジ=サン! 死ね!(増やせ)