(急ぎ足で何とか…頑張ってみました)
大切な人達と出会った。色がない日々は鮮やかな色に染まり、暗がりな空間から明るい光に満ちていった。ボクは、この時間にずっと居たかったけど、時間は刻々と終わりへと迫っていた。
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四月に入り、季節が暖かくなった事で虫や動物達が活発になった。勿論、人間も同じで外に出る機会が増えてくるけど、一部を除いて何か理由があれば寒くても外に出なくてはいけない。
ボクの場合は、外でやれる事は季節関係無しにやらされた。
「温度など関係ない。寒かろうが暑かろうが、外でやる事が絶対だ!!」
と、ジョーカー師匠に言われ、ボクは指示従いながら武術・剣術・銃の扱いや応用を学んだ。でも、ただ勉学しても実戦で出来なければ意味がないので、実際に模擬戦という建前で戦場に近い実戦形式で師匠と戦うことになった。
ボク自身、色々と不安があるのも事実なので師匠に質問すると…
「俺はそこら辺の弱小ウイルスと違う。だから小僧の攻撃なぞ擦り傷にもならん。それにな、その方が直ぐに対応出来るだろう」
師匠の実力は未だに底が分からない。でも、師匠がそう言うのは事実なんだと不思議と思えた。何故かは分からないけど、ボクの中でそう感じれたのかも知れない。
師匠が懸念している事態は、今のボクは何も分からない。けれど、いつか分かる日が来るのかな?
師匠との一方的な模擬戦を終え、一時休息の為に近くに置いてあった水筒を手に取り、休憩出来る木陰に座って中の水を飲み干していると…
「いい飲みっぷりだな〜スバル?」
「……急に現れないで下さい、シドウさん?」
「まぁまぁ、別に良いじゃない?それに驚かないスバルにチョット悲しいな…」
毎日やられれば誰でも慣れてきますよ……でも、何か雰囲気が違う気がする。気のせいかな?
「何か急を要するんですか?」
「・・・幾つか渡したい物があるんだ。それを身に着けてくれないか?」
重苦しい雰囲気を醸し出すシドウさんに言われ断る訳にもいかず…
「? 分かりました」
シドウさんから渡されたのは三つ、アクセサリー類二つに端末一つ。見た目で判断するしかなかったので、頭に緑色の眼鏡(?)・首に流星型のペンダントを身につけたが、残った四角い端末は何処に入れるか分からなかったので一旦ポケットにしまった。
「良い感じだなスバル!! まぁ色々と聞きたい事があると思うが、あまり時間が無いからさっさと済ますぜ?」
シドウさんによれば、この眼鏡は本来見えない電波を見ることが出来き、端末は同じく電波の対抗策として作られたらしい。眼鏡は通称ビジライザー、端末はハンターVG。
でもどちらも機能してないみたいで、まだまだ改良の余地がある為に一旦システム凍結を施しているらしい。残ったペンダントは何故か説明はなかったけど、シドウさんになくさないよう念を押された。このペンダントに疑問はあったけど、取り敢えず保留にした。
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次に記憶が写すのは壊滅を迎えている。
時間も場所も分からない、周りの森は燃えていて空は渦を巻いた黒いモノが存在している。星の輝きも何も無い…
一箇所だけ燃えてない場所に何人か人がいる。血塗れで倒れたシドウさんとあの子が跪いている。そして、ボクと影が対立しており、影は高笑いしてボクは嘆いているようだ。
「お前だけは!! 絶対に倒す!! タオシテヤル!!」
「嘆かわしいね…本当にさ!? 何もチカラの無い非力な存在が星を統べる神に勝てないのは明白なのにさ!! ハハハはははハハハ!!」
憎しみが、怒りが、愛情が心に渦巻き何かが変えていく…
「があアアァァァァァァァァァ!! ハカイとシュウエンを!!」
赤黒いオーラがボクを包み球体になるが、その球体は二つに分かれる。分かれた球体は同時に爆発を引き起こし辺りは真っ白な光に包まれると、爆発した二箇所二つの人影が現れだが、影は急に怒りを露わにしドス黒いオーラを出す。
「そんなチカラが、私には敵わないことを何故知らない!? 今、チカラを得ても、もう遅いんだよ 何もかもが!!」
二つに分かれた存在と、影が衝突し……そこで記憶は終わっている。
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夜空に星が降る日、私は久々に研究室から外出し近くにある浜辺を散歩していた。人類の敵【 ノイズ ]に、未だに対抗策が出ていなく軍や自衛隊などの銃火器が効果を得られずにやられる事態。国々が色々と秘策をやるが未だに成果は出ていない世の中。私は、ある研究を進めていた。それはノイズ…つまりは、電波嵐の一種だと仮定している。事実、音のノイズオンと電波のノイズには同一性の部分が……今は外でリフレッシュの時ね
「やっぱり、お外は良いわねぇ〜楽しくなっちゃう。 でも、少し寂しいわね……ん? 何かしら」
年甲斐なく小走りで近くと、不思議な事に少年が倒れていたのよ…
「園児には見えないわね……小学生かしら? それよりも、先ずは応急処置しないといけないわ」
孤島には病院は無く研究所と港しかなかった。そこで、私はこの子を研究所に運ぶことにした。研究所には私しかいないので、変に気をとる必要はないと思えるわ。とはいえ…
(何故こんな辺境な孤島に子供が? 今は私以外誰も居ない筈……何かあるのかしら?)
少年を担いだ私は、急ぎ足で研究所に向かうが足が悪いのでどうしても時間を必要になる。この時ほど、老人になり老婆の自分に嫌気を感じてしまう。本来なら十五分だけど三十分経過して、やっと目的地の研究所に入ると近くにあるソファーに寝かせて身体を調べる。
(確か医療機器があった筈、それに着替えに……あ〜久々に医師に戻った感じ…って今は違うわ)
結局、その日は少年が目覚めることはなかった。ソファーから空いてる部屋にあるベットに寝かせて検査治療を施した。怪我は擦り傷が六箇所、心拍数・脈拍数は安定して正常だった。レントゲン検査は脳内・内臓なども無事、内出血や癌の無い健康な身体ね。
次に、持ち物は少なかった。燃えてボロボロな赤い服に青いズボン。眼鏡、首に掛けるアクセサリー、そして何かの端末。どれを調べても何も分からなかった。ただ、一つだけ分かったのが名前【流星 スバル】。
(研究所にある機材は此処までね。 もしまだ目覚めないなら早めに病院が必要になるか……チャーター機の方が早いのかしら?)
そんな時、少年の目蓋が動いたように見えた。
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長い夢を見たような、今までの現実は夢だったように思えてしまう。あの景色が、あの場所が、人々が…
「起きたようね、ボウヤ?」
「っ!?」
知らないおばあちゃんが目の前にいる。ボクが何故にこんな知らない所にいるんだ?
(こんな事するのは、師匠だけ……ししょう?)
「…分からない。 何が何だか訳が分からない……」
頭の中がこんがらがっていく。あの見た景色や人々は夢なのか?違う、あれは現実でボクは生きていた。だったら、今いるここは夢と聞かれればそれも違う。どちらが夢で現実なんだ…
そんなボクを見兼ねておばあちゃんが優しく聞いてきた…
「取り敢えず、分かることから少しずつ話してごらん?」
ボクは、ごちゃごちゃになった記憶を一つ、一つとおばあちゃんに話していく。その話を、おばあちゃんは頷きながらメモをとっていく。話していく間に、頭の混乱は収まり落ち着いて最後の話終える。
「話は大体分かったわ。 貴方の話は、どれも現実帯びてはいるわね。 でも、どれも曖昧で現実の歴史とは違うわ」
「そっ、そんな……ボクは嘘をついてない!! 信じてよ!?」
ボクの記憶は、シドウさんや師匠にあの子も皆……生きていたんだ。ボクは……
「大丈夫よ、私は信じる。 理由は、貴方の隣にある物よ」
「えっ? それって…」
おばあちゃんが指差す先には、シドウさんから渡されたビジライザー・ハンターVG、そして流星型のペンダントがトレイに乗せてあった。ボクは急いで手に取り確かめる。
「……大切な人から渡された物なのね? スバルちゃん?」
おばあちゃんはボクの名前を言うが、まだ自己紹介してない筈だけど…
「えっ、何で名前知ってるの?」
「スバルちゃんが持ってるペンダントの裏側に貴方の名前が彫ってあったわよ?」
シドウさんは何の為に、このペンダントを贈ったのかは分からない。でも、この三つがここにある……アレは夢じゃない唯一の証拠で絆だ。
「…シドウさん」
「スバルちゃん、今から厳しく言うけど良く聞いてね? 貴方は記憶障害になっているわ。 現に記憶が途中途中無くなっているのが良い例よ?」
記憶障害…今のボクには記憶が足りない。説明しようとすると、言いたいのに言葉が出なかった。それを、おばあちゃんが一つ一つ繋げてボクに確かめてくれた。
「記憶は…戻るの? 後、ボクは帰れるの?」
「それは、貴方次第よスバルちゃん。私は記憶のカケラを見つけて教えることしか出来ないわ。 …今は分からないわ、調べてみないと…」
今は帰れない。帰るにしても何にするにしてもボク次第…なんだ。でも、ボク一人じゃ無理だ。
「あのおばあちゃん、お願いがあります。 ボクが記憶を取り戻すまでの間、ここに居させてください……お願いします!!」
行く場所の無いボクには、おばあちゃんしか頼りになる大人がいない。でも、難しいよ……
「良いわよ? 子供の想いを無視したら大人として恥ずかしいもの。 それに、スバルちゃんを放って置いたら本当に壊れちゃいそうだから」
「あ…ありが……とう……!!」
これが、ヨイリーおばあちゃんとの初めての話。
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その日もまた、ノイズは世界に脅威を振りまえていた。
突如てして現れたノイズ、人類はこれほど恐ろしい相手はいない程の強敵であり、攻撃手段は歯が立たず倒したとしても国力はボロボロになる。噂では、第二次世界大戦時に現れた……とか色々と噂の絶えない存在だ。
だが、このノイズは決まった法則性がある。遺跡が多くある場所、無人島には良く出てくる。が、逆に出ない場所は多くある。一番は国の最重要都市に一度も出現していなかった。
しかし、世界は我々に絶望を与えたいらしい……災厄で最悪なノイズは、アメリカの首都ワシントンに襲来した…
「何でノイズが此処に!? 絶対に現れないはっ……止め……ぎゃあああ!!!」
周りは火に包まれ、住民は混乱して右往左往する。警官や軍隊の攻撃をするがノイズを足止めにしかならない。
「くそっ!? どうにかならないか!!」
「駄目です!! 数が多すぎます……このままでは…」
「弱音はよせ!! 貴様も軍人ならば、国の為民の為に踏ん張るんだ!!」
我々は戦った。だが、奴等は数を増し被害を出していくばかり。戦況はもう保たん……終わりだ。
(機銃の弾が無くなったか……最後の手段よ)
「お前たち!! 撤退をしろ、早く!!」
「隊長、私達が下がれば………っ、はい!!」
(俺も年貢の納め時か…。娘に何もしてやれなかったのが悔いか!!」
隊員達が撤退する中、俺は懐に目をやる。腹に巻いた二十本のダイナマイトであり俺の最後の手段だ。爆薬に火をつけようとするが、手が震え足もガタガタになっていく。
(くそっ!! くそっっ!!! 情けない限りだ…)
迫り来るノイズに対して、俺は何と無力なことか…
目の前までやってきたノイズは、意味を成さない声を出し俺は目を瞑る。しかし、いつまで経っても痛みも違和感もなかったのが周りから多くの人達が騒いでいる。叫びとは違い、驚きのような声だ……少しずつ目を開けるとそこは…
「なんだ……コレは!?」
先程までいた数百体に膨れ上がったノイズが、黒い粉になっていた。だが、こんな光景など有り得ない……一体誰が…!?
「アレはなんだ……!?」
未だ燃え盛り続ける場所にノイズが見える。しかし、大きな人影が右手でノイズの腹に拳をやりノイズは粉粉に粉砕される。風向きが変わり、煙で姿が分からなかった人影が姿を現すが…
「紅い……破壊する神様?」
誰かの声が響くが、俺も同じく納得出来る。我々は、天に見放されてはいなかったと……
アメリカ首都に襲来したノイズ達は、たった一人の存在により壊滅した。炎の中から現れ、脅威を破壊する姿は正に神に均しい。我々は敬意から【 紅蓮の破壊神 】と呼び、ある一部の人間はこうも呼ぶ。
【 レッド(赤い)ジョーカー(悪魔) 】
それから一時間経たずに、ロシア首都にもノイズの襲来する。が、コレもまた壊滅をする。そこに現れたのが、黒き姿をし羽から赤黒い色が見え、空を駆け巡り相手を殲滅した。
それを見た住民は、奴が現れたその時には全てが終わったようだ。そこから【 終焉の黒き翼 】と呼び、ある一部は【 ブラック(黒の)エース(先導者) 】とも呼んだ。
そこから、三十分後今度は日本首都にノイズ出現する。しかし、先程の二つとは違い数は些か少なかった。だが、武力は日本には明らかに少なくノイズの対抗力は低かった。が、被害は一番に少なく済んだ。
此処にも現れたのだ……青い彗星が流れ、敵をなぎ倒したと。そこから、【 蒼き流星 】と呼んだ。此処では、それ以外は呼ばれてはいない…らしい。
この三つが起きた日をノイズ襲来戦線と呼ばれていき、コレを繰り返さないよう首都や周囲の街の警護はどの国も増した。
同時に、現れた三つの英雄を讃えられ崇められる。それぞれが決まった場所を行動し、周囲の国々はノイズから脅威を少なくした。
しかし、ある日突如として破壊と終焉が姿を消した。唯一残ったのは流星のみだった。それがどんな意味をするのか我々には分からない。
見方によっては、良い方にも悪い方にも見えます。
ですが、一人だけ変わらなかったのは何故でしょう?
此処から話が進み、原作開始前になります。
それぞれのキャラとは会っていますが……何処で語るか……
一部追加、空欄文調整あり(3月23日)