イナズマイレブンGO3 ソウルビースト   作:喋る盾

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第九話 選考試合前日〜Bチーム編〜

 

 

ーSide.神童拓人

 

 

 

「錦!こっちにパスだ!」

「やらせるかよッ!」

『ッ、アクロバットキープ!雛乃!』

「雪村君!」

 

 

 ボールを持つ錦に雪村がパスを要求するが、真帆路さんがスライディングで迫ってきたのを見て必殺技でボールを死守する。

 そして一度雛乃にパスを出し、そのまま前線の雪村へとパスが渡った。

 

 ーーーFFIV2の代表候補選手が集められたあの日から二日経ち、Bチームとして明日の選考試合に挑む俺達は、帝国学園で練習を行なっていた。

 今日は明日の試合に向けての最終調整。

 昨日チームとしての練習を夜遅くまで行なった為、今日一日は各々自分の調整に時間を使ってもらう事にした。

 俺は今水分補給ということで外しているが、俺含めたMF、FWの殆どは、あのように実戦形式で調整をし、南沢さんや三国さん、兵頭さんはPK形式での練習を行なっている。

 日本代表を掛けた試合という事もあり、皆気合いは十分と言える。

 

 ーーーしかし、天馬のいるAチームと比較しても、このBチームは不確定要素が多い。

 

 

「ーーーッ、あわわわわわわ……っ、ひゃんっ」

「……えーっと、大丈夫?」

 

 

 今の声は、フィールドの隅の方でパス練習をしていた狩屋と森村好葉という女子の声だ。

 状況から察するに、狩屋からのパスを上手くトラップ出来ず、森村はボールを()()()()()()()()()()()()()()()

 

 ーーー森村好葉。

 

 正直この選手が、このチームで1番不可解な選手だ。

 中学は()()漫遊寺中らしく、森村はそこのサッカー部に所属していたみたいだがーーーお世辞にも、日本代表候補に呼ばれる程の実力があるとは思えない。

 ドリブル、パス、ディフェンス……どれを取っても()()()()()

 先程のように偶にミスをする事も踏まえると、ドリブルのみは平均以上だったあの頃の天馬の方が、まだ試合を組み立てる上では上手かったかもしれない。

 ーーー 一体なぜ、彼女のような選手が代表候補として呼ばれたのか。

 

 

「森村、少しいいか?」

「あ……神童、さん……」

 

 

 俺は森村と狩屋がいるフィールドの隅の方へ移動し、森村に声を掛ける。

 ……相変わらず森村は、他人と話す時少し怯えてしまう。

 こうしてサッカーの練習は真面目に取り組んでくれているが、こうも警戒されてしまうと連携面は若干不安だな。

 

 

「君の中学、漫遊寺中はサッカーの名門だと聞いている。部の方針か、ホーリーロードのような全国大会には出場しないが、優れた選手が多い事で有名だ」

 

 

 漫遊寺中といえば、元イナズマジャパンの木暮夕弥さんの母校としても有名だ。

 聞く話によると、サッカーで心身を鍛える事が部の方針であり、ホーリーロードのような全国大会はおろか、他校との練習試合も殆ど行なわないらしい。

 しかしその実力は本物で、ホーリーロードに出場すれば優勝候補筆頭になるだろうとも言われている。

 

 

「……しかし森村には悪いが、君はお世辞にも代表に選ばれる程の実力があるとは思えない。それは、この二日間の練習を見ていても明らかだ」

「(……神童さん。流石にそれは直球過ぎません?)」

 

 

 俺の言葉に、狩屋が何か言いたそうな表情でこちらを見るが、そのまま続ける。

 

 

「何故、君のような選手が代表候補に?何かそこら辺の事を聞かされたりはーーー」

「……ウチにも、分からないんです」

 

 

 俺の言葉を遮るように、森村はポツリとそのように呟いた。

 

 

「……確かに、ウチの中学のサッカー部は、皆とても上手いんです。とても上手くて、ウチなんかが、どんなに頑張っても勝てません……なのに」

 

 

 そこまで口にして、森村は俯いてしまう。

 

 

「……なのに、なんでウチなんかがこんな場所に呼ばれてるのか、全然分からないんです……っ。皆の方が凄いのに……皆の方が、頑張っているのに……」

 

 

 ……どうやら森村本人も、何故自分が呼ばれたかは分かっていないみたいだ。

 正直、実力ではない、何らかの理由で今この場にいるのではないかと、疑っている節は確かにあった。

 そうでもなければ説明がつかない程に、この選手の実力はこの場で()()()()()

 しかし、この表情を見るとウソを付いてるとは思えない。森村自身、おそらくこの状況にかなり困惑している。

 

 

「じゃあ森村さんも、普通に円堂監督から呼ばれただけって事か」

「……い、いえ。ウチに連絡して来たのは、円堂さん…ではありません」

 

 

 狩屋がふと口にした言葉に、森村はそのように反論する。

 ……どういう事だ?

 

 

「円堂監督から連絡が来たんじゃないのか?」

「は、はい……声の雰囲気とかは似ていましたけど、違う人でした。名前は確か……"トウドウ"、と言ってたと思います……」

 

 

 "トウドウ"

 ……聞き覚えのある名前だが、気のせいか……?

 俺を含め天馬や剣城、他の雷門メンバーも、皆円堂監督からの連絡であの日集まった。

 それは太陽や白竜、そして天馬の話では紅月美羽という選手も同じだった。

 だからてっきり、あの日各選手に招集を掛けたのは円堂監督、もしくは鬼道さんや豪炎寺さんだとばかり思っていたが、なぜ森村にだけ……?

 

 

「……わかった。色々とすまなかった、森村。練習を続けてくれ」

 

 

 そのような言葉を残し、この場は狩屋に任せて離れる。

 ……わかった事も増えたが、謎も更に深まった。

 森村自身は、一先ず()()()()()()()()()()()。但し、実力はサッカー部に入部してきた頃の天馬や信助よりも下だ。

 森村本人もそれは自覚しているし、彼女が代表候補(この件)に関して関わっているわけではないのはわかった。

 ……つまり、実力以上のーーーそれこそ、この場に呼ばれるだけの()()が、彼女にはあるという事だ。

 それが一体どういったものであり、一体誰の思惑なのかーーー。

 

 

「……またあいつは、一人で練習しているのか」

 

 

 森村や狩屋から離れ、次に視線を移したのは、皆から離れた場所で一人、リフティングをしている黒壁鉄心だ。

 先程の森村とは対照的に、技術は優れている。

 動きは昨日のチーム練習でしか見てないが、おそらく、このチームでもトップクラスの実力者と言える程の技術とサッカーセンスを持ち合わせている。

 

 ーーーしかし彼も、その不安要素の一人。

 

 この場面から見ても分かるように、彼はチームの誰とも馴染もうとしない。

 彼のポジションはDFであり、本来皆と練習をしようとするなら、先程の狩屋と共にDF陣で森村との練習に付き合うか、フィールドで行なっているFW、MFの練習に参加するはずだ。

 もちろん各個人で調整するように伝えたからそれでも構わないのだが、いくら代表の選考試合とはいえ、チーム内の連携は必要だ。

 特に互いの事を何も知らない訳なのだから、昨日のチーム練習含め、もっと周りと馴染むべきだと思うが……。

 

 

「こんな所で一人で調整か?黒壁」

 

 

 俺はリフティングをしている黒壁に、そう声を掛けた。

 黒壁の耳にも一応届いたようで、リフティングをしながら一瞬こちらに視線を移すと、再び目の前のボールに意識を移した。

 

 

「なんだ、()()()()()()()()か。(なに)か用か?」

「いや、お前も俺達の練習に混ざらないか?昨日の練習を見るに、凄い選手だというのは俺も理解している。きっとお互い良い刺激になると思うが……」

「断る」

 

 

 ……何の躊躇もなく、キッパリとそのように告げた黒壁。

 

 

「……何故だ?」

「俺達はあくまで()()()()だ。別に一緒に代表としてやると決まった訳じゃない。そんな奴らと馴れ合いなんて俺は御免だね」

「……その言い方だと、自分は絶対代表に選ばれるという口ぶりだな?」

「そうだ」

 

 

 バァンッ。

 そこまで口にして、黒壁は遥か空高くまでボールを蹴り上げ、ようやく俺と対面で目線を合わせる。

 

 

「ここにいる連中の事は知ってるよ。ホーリーロード…だっけ?そんな全国大会とやらに出てたからある程度はな。……まあ、よく分かんねぇのもいるが。ーーーそれを知った上で、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。これは自信とかじゃなく、明確な事実だ」

「あの程度のレベル……だと?」

 

 

 ……明らかに、俺達を下に見ているのはわかった。

 こうして真正面で話すのは初めてだが、奴の言葉の一つ一つに憤りを感じる。

 俺達はあのホーリーロードを、死力を尽くして戦った。

 革命という使命もあったが、あの全国大会はどのチームも真剣にサッカーに向き合い、全力でぶつかり合った。だからこそお互い本当のサッカーというものを肌で感じ、全てを出しきれた。

 それをこの男はーーーッ。

 

 

「おいおい、俺に怒りをぶつけられても困る。これは別に、何もアンタらのせいじゃない。ーーー"管理サッカー"なんて、ふざけた制度を作った奴らのせいさ。あの制度のせいで、日本のサッカーはここまで落ちぶれた」

「……ッ、お前に何がッ!」

「わかるさ。現に世界はもう、日本なんて眼中にもないぜ?……第一回FFI優勝国が、聞いて呆れるよな。ーーーそれに、雷門の連中(アンタら)はもう分かってるんじゃないのか?本当の世界レベルとの差を」

「ッ、それは……」

 

 

 反論、出来なかった。

 本当の世界レベルとの差……それをこの前のイタリア戦で嫌と言う程肌に感じ、思い知らされたばかりだからだ。

 未来での戦いを経て成長した俺達でも、同点にすら追い付けなかった。

 あれが世界の標準とは思わないが、このFFIV2で優勝するには、あのレベルが競い合う舞台で勝ち抜かなければならない。

 

 

「図星だろ?……ま、通用したとしても精々アジアレベルだ。それよりも上の舞台で勝ち上がれるとは、俺にはとても思えない。だからこそーーー」

 

 

 そこまで口にし、目線を上に移動させる黒壁。

 それと同時に、先程奴が蹴り上げたボールが落ちてくるのが見える。ここは相当天井が高いとはいえ、かなり上まで蹴り上げられていたようだ。

 黒壁はそのボールを上手く吸収し、()()()()()()()()()()()

 

 

「ーーー俺は個人として、この祭典(まつり)を楽しむ事にするぜ」

 

 

 その言葉を最後に、黒壁は俺から離れていった。

 ……あの高高度からのボールを容易くトラップ出来る程の高等技術。

 悔しいが、奴自身の実力は本物だ。

 あのテクニックを何処で身につけたのかは分からないが、実力だけでいえば代表最有力候補なのも事実。

 

 

「……眼中にない、か」

 

 

 奴にはそれを言えるだけの説得力が、ある。不思議とそんな風に感じた。

 確かにブレイブニールのような世界の強豪からしたら、俺達のサッカーは眼中にもないのかもしれない。

 しかし、それでもーーー。

 

 

「……俺も、こうしちゃいられないな」

 

 

 ……明日は試合当日である為、今日は早めに練習を切り上げる予定だ。

 俺はその残り少ない練習時間に取り組もうと、FWとMFが行なっている練習に再び合流した。

 

 

 

 

ーSide out.神童拓人

 

◇◇◇

 

 

 

 

「ーーーはい、分かってます。ですが、やはり両チーム万全とは言い難いでしょう、久遠さん」

 

 

 雷門中サッカー棟のミーティング室。

 松風天馬率いる代表候補Aチームの前日練習が終わった後、円堂守は一人、この場所である男に電話を掛けていた。

 その男の名は、久遠道也。

 天馬達雷門中の元監督でありーーー十年前、円堂守率いる初代イナズマジャパンを世界一に導いた名監督である。

 

 

『チームとして噛み合わないのは、百も承知だ。そういうメンバーを()()()()選んだのだからな』

「……今回は流石に、俺も不可解ですよ。俺達の頃も飛鷹がいましたが、彼女はある意味それ以上に難儀になるはずです。それに他の二人もーーー」

『円堂。今回俺達に、代表選考の資格はない。誰が代表になるかは全てあの男次第だ。それを踏まえた上で、()()()()()()()()()()()()()()()

「……そうでしたね。俺らとしては、また久遠さんにお願いしたかったんですが」

 

 

 ーーーFFIV2の開催にあたって、ある特別ルールが追加された。

 それが、前大会の代表監督を任命出来ないというルール。

 これは各国の事情から、国同士の試合において優位性を残さない為の特別ルールであり、日本は前大会の代表監督である久遠道也を続けて代表監督に選ぶ事が出来なくなってしまった。

 これにより日本は別に代表監督を選ぶ事になった訳だがーーー。

 

 

『……神童達も、おそらく最初は納得しないだろう。だが今の日本において、日本が再び世界一を勝ち取る為には彼の力が必要だ。……それに、コーチにはあの男が就くんだったな?』

「はい。既に帝国の監督業務も引き継ぎを終えているらしく、これからはFFIV2のコーチ職に集中出来るみたいです。……俺も何かしらで力になれたら良かったんですが」

『こうして日本サッカー協会として動いてもらえるだけで十分だ。ーーーそれに、お前には()()()()の事もある。いつ発つ予定だ?』

「明日の試合が終わり次第、直ぐに発とうと思います。もう準備は、出来ているので」

『……わかった。では引き続き頼むぞ、円堂』

 

 

 分かりましたーーーと、円堂は一言告げて電話を切った。

 フットボールフロンティアインターナショナルV2。

 その突然の開催の裏では今着々と、それぞれの思惑が交錯されようとしていた。

 

 

 

◇◇◇

 

 

 

ーSide.神童拓人

 

 

 

 

「なあ、剣城。お前はどう思う?今回の選出について」

 

 

 チーム練習が終わり、俺はこれから入院している優一さんの所へ行くという剣城と共に、雷門中の方へと向かっていた。

 辺りは夕暮れ時であり、西の空には太陽が沈み掛かっている。

 

 

「……何とも言えませんね。妥当なメンバーもいますが、森村のような選手もいる。紅月に至ってはまだ分かりませんし、神童さんの話では黒壁も一癖ありそうですしね」

 

 

 俺の問いに、剣城はそのように自分の考えを述べる。

 剣城には既に、今日あった事は話してある。

 森村の事、そしてーーー黒壁の事。

 剣城自身も、やはり俺と同様に黒壁の話に理解出来る部分があるようで、冷静にその言葉を受け止めていた。

 

 

「紅月に関しては、遅刻して急いでいたという天馬のスピードに息一つ乱れず付いて来ていた事からも実力が高いのはわかる。性格面には少し不安を覚えたが、それでも妥当ではあるはずだ」

「……黒壁も、おそらく招集されたメンバーの中ではトップクラスの実力者です。昨日のチーム練習の時は、結局誰も奴を抜けませんでしたから」

「……森村は今のところ何も感じないが、おそらく候補選手として呼ばれる()()があるはず。問題はそれが"何なのか"だが……」

 

 

 明日が試合当日だというのに、結局もやもやした気持ちのまま練習を終えてしまった。

 ……俺はキャプテンとして、皆の力を引き出していかなければならない。

 しかし、現時点でチームがベストの状態であるかと言われたら、そんな事はないと断言できる。

 

 ーーー天馬だったら、こんな時どうするだろうか。

 

 ハッキリ言って、こういう時は天馬の方がキャプテンとして動ける。

 天馬は俺の事をキャプテンとしても高く評価してくれるが、俺から言わせれば、こんなのは司令塔としての一つの技術で皆を引っ張ってるに過ぎない。

 勿論、それがキャプテンとしての一つの形でもあるが、天馬にはそんな技術が無くても付いていきたいと思える何かがある。

 仲間の気持ちになり、同じ立場に立ち、それでも尚自分の気持ちを貫いて、仲間と共にそれを乗り越えられる。

 それは、雷門中キャプテンだった当時の俺には無かった力でーーー。

 

 

「……いずれにせよ、両チーム不安要素はあり、明日の試合はお互いチームとしてベストな状態とは言えないでしょう。先日の紅月を見た限りじゃ、いくら天馬でもこの二日でチームに馴染ませるのは厳しいはずですから」

「……ああ、そうだな」

 

 

 チームとしての完成度が低ければ、自ずと明日は個人同士のぶつかり合いとなる。

 代表選考としての試合ならそれも有りかもしれないが、少なくともこの中の大半は日本代表に選ばれると言うのに、こんな状態で本当に大丈夫なんだろうか……?

 

 そんな事を考えながら剣城と共に歩みを進めていると、視線の先には河川敷が見えてくる。

 もうしばらく経てば辺りが暗くなるという事もあり、普段ここで練習している少年サッカーチームの姿もない。

 しかし、そんな河川敷のフィールドを駆け回る、ある一人の人影が視界に入り、駅の方へ向かっていた俺と剣城は一旦その場に脚を留めた。

 

 

「あれは……」

「……天馬、ですね」

 

 

 剣城の言う通り、人影の正体は天馬だった。Aチームの練習も既に終わったのか、天馬は河川敷(ここ)で一人で練習をしていたようだ。

 二つのゴールの間をドリブルで往復しながら、時折加速と減速を繰り返している。

 ーーーおそらく、前に話してくれた例の新必殺技の特訓だろう。

 本人はまだまだと難儀していたが、あのイタリア戦からスピードが増してきているのは明らかだ。あの必殺技の完成も、そう遠くはないだろう。

 

 

「頑張ってるな、天馬も。……思えば天馬とはずっと一緒にサッカーをしてきたが、こうして公式の場で戦うのは初めてになるのか」

「……ええ。俺も黒の騎士団として試合をした事がありますが、今はあの頃の天馬とは比較にならない程手強い。ーーー正直、楽しみですよ。今の天馬と、公式の場で真剣勝負が出来るんですから……ッ」

 

 

 いつになく気合いの入った声で、剣城はそのように口にする。

 ……確かに、剣城の気持ちもわかる。

 ドリブルだけで俺や剣城と勝負してた、あの頃の天馬はもういない。

 様々な戦いを経て、この短期間で急激に成長した天馬と、明日試合で戦う。

 更にあのイタリア戦を経た事で、おそらく今最も手強い相手としてーーー。

 

 

「……代表選考とはいえ、確かにこんな機会はそうそう無いな」

 

 

 代表候補選出に関する疑問はある。

 しかし今は、目の前の試合をーーー松風天馬が率いるAチームとの試合に、全力を尽くさなければならない。

 おそらく天馬も、全身全霊を持って俺達にぶつかってくるはずだ。

 

 

「……神童さん」

「ああ。ーーー明日は勝つぞ、剣城。本気の天馬、そして日本各地から集められたトッププレイヤー達に!その上で、代表になるのは俺達だ!」

「ッ、はい!」

 

 

 ……今はチームの内情にアレコレ考えても、おそらくどうする事も出来ないだろう。

 だとすれば、今俺が出来る事を明日の試合で出し切るまでだ。

 雷門の皆と出会い、剣城と出会い、そして天馬と出会いーーー。

 今日まで培って来た俺のサッカーで、チームを引っ張ってみせる!

 

 

 

 ーーーそう決意した俺は、その後病院に向かうと言う剣城と別れ、河川敷のフィールドで蹲っている天馬の元へ足を歩めた。

 

 




初の神童さん視点で、なかなか難しかったです。。。書きたい内容は書けたと思うので、取り敢えず投稿致します。
どうも、喋る盾です。
前回あんな事言っておきながら、前回と殆ど文字数変わらないという……色んなキャラに関すること多かったので仕方がないですね!

・森村好葉
今回好葉について、少し触れました。
ギャラクシーでは代表発表の時、おそらくその発表の為だけにサッカー部員としていたと思いますが、本作は招集前から既にサッカー部員であり、一応経験者でした。(但し、好葉なので実力は本編の通り)
そこがまず原作と違う点ではありますね。

・黒壁鉄心
初声出しのオリキャラですね。
実力はかなり高いですが、言いたい事だけ言って今回は立ち去ってしまいました。
また次回辺りに、少し詳細が分かるかと思いますm(_ _)m

・円堂と久遠
多くの方が予想していたと思いますが、この2人、代表監督ではありません(汗)
久遠に関しては本編通り。円堂は別件で選ばれませんでした。
監督のフィディオと監督対決させるんじゃないのかと思う人もいるでしょう。期待してた方々には申し訳ないですm(_ _)m
ただまあ、イタリア戦に関しては何らかの形で関わらせようとは思うので、それまでお待ちください(何時になるんだ)

・神童と剣城
実は前回の天馬と神童が会う直前まで、剣城がいました(汗)
神童も剣城も公式の場で天馬と試合するのは初めて(ですよね?)になるので、俄然燃えています。
黒の騎士団戦はまだまだ未熟でしたし、円卓の騎士戦はほぼチームがフェイのデュプリでしたし、キャプテンとしての悩みを抱えてる最中でしたから。

次回からいよいよ、代表選考試合に入ります!
こんな豪華フルメンバー活かして書けるか不安ではありますが、精一杯お伝え出来たらと思います(*^^*)
それではまた、次回に。
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