第一話 転生特典が自爆技ばかりなんだが!?
俺がふと気が付いた時には白い部屋の中心に立っていた
・・・は?
「いやいやいやいや、ちょっと待てここはどこだ!?」
俺は普通に部屋でインターネットをしていたはずだ
だから寝ている間に拉致とかそんなんじゃないはずだ!
いや、そもそも拉致られるだけの財も地位も持ってはいない一般人だし・・・適当に選ばれたと言われたらそれまでだけどさ
というか拉致じゃこの状況の説明になってないしな・・・一瞬で意識を奪うとか何処ぞの体は子供で頭脳は大人な名探偵の麻酔銃並みのアイテムは必要だろう
さて、未だに心臓がどくどく鳴ってる気がするが冷静になろう
まずは現状の確認だ
白い部屋の大きさ自体はそんなに広くはない。8畳から10畳くらいでアパートの一部屋くらいの大きさだ
そして扉や窓の類は無し・・・いやこれ詰んでないか?それに自分の前にこれ見よがしに案内板っぽい立て札がある
これを読まないと始まらないだろう
「え~と、なになに?」
★ 転生の間
おめでとうございます。あなたは死にましたが抽選により記憶を持って新しい人生を得るチャンスを得ました。
これを読み終えたら赤い扉と青い扉が出現します。
赤い扉は記憶を持って漫画やゲームの世界に特典を持って転生します。
転生する世界・特典はあなたの知識の中からランダムで決まります。
青い扉は通常の輪廻転生となります。
なお、この部屋には一時間まで滞在でき、それを過ぎると自動的に青い扉に送られます。
よくお考えの上、良い来世を
P.S. あなたの死因は隕石でした
「・・・・・・・・・・」
P.S.~~~~!!!!!!!
色々と重要な要素があったけどP.S.の方が気になっていまいち頭が働かない!!
隕石ってなんだよ隕石って!!いや隕石は分るけどさ!!!
デカい隕石?それとも小さい隕石?せめて降って来たのは小さい隕石で死んだのは俺だけってオチであって欲しい!!
博愛主義とかじゃないけどそれくらいの良心は・・・ね?
さて・・・次に行こう次に!考えても仕方がない
案内板を読み終えてからその上にタイマーが空中に出現し、二つの色の扉が出現した。此処までファンタジックなSF要素が目の前に現れると自分が恐らく死んだ・・・兎も角特殊な状況に陥ったのは理解出来た
残り時間は57分と少し、これがなくなるまでに決める必要があるようだ
赤い扉か青い扉か・・・
青いほうは特に考えることもない―――通常の輪廻転生ということは記憶も消えるのだから来世が何であれ関係はないからだ
・・・黒く艶やかに輝くGとかにはなりたくないけど記憶が消えるなら結局一緒だ。知る由もないからな
ならば問題はと言えば赤いほうだ。記憶を維持したまま特典とやらも貰えるといえば直ぐにでも飛びつきたいと思う
だが転生先の世界がランダムというのが一番気がかりだ
俺の知識の中からということだから知らない世界ではないが幸せな世界とは限らない、ウルトラルナティックモードな世界かもしれないのだ。
バイオでハザードしてる世界とかDODで女神様や赤ちゃん天使に満面の笑みで美味しくイタダカレル世界・・・
「うん、ないわ、自決するわ」
さて、どうしたものか・・・
気が付けば残り10分ほどになっていた。
これってもし気付かないまま時間が過ぎてたらどうなっていたことか・・・いやまぁ普通に輪廻転生してたんだろうけど
だが決めた!
いや、本当は最初から決まっていた!
「ヨッシャッ!!赤の扉にしよう!」
そうして俺は無駄に気合を入れて赤い扉を開いて入っていった
赤い扉の奥の部屋、俺の目の前には巨大なスロットが一つ鎮座しており、上のほうに【転生先】と書いてある
「ランダムってスロットかよ!!!」
可笑しい、いやランダムを謳っている以上可笑しくはないのか?現状が可笑しいことだらけだからよく分からなくなってきた
痛む頭を振って改めてスロットをよくよく見てみるとスタートと書かれたボタンとストップと書かれたボタンがあった
「これを押せってことね」
早速スタートを押せば回転が始まる。ってか高速すぎて目で追えない
目押し防止か・・・当然といえば当然だな
さて、次はストップのボタンだ
ここが俺の次の人生を分ける最大の関門である
最悪特典はクズでもほのぼの系や日常系の世界なら一般人として第二の人生を送ることもできるからだ
だがそうでなかったら?最初の部屋でずっと決心が持てなかったのはその可能性があったから
「ええい!ここまで来たんだから覚悟を決めろ俺!!」
ポチっとストップのボタンを押して俺の来世が決定した
【ハイスクールDxD】
おおぅ、これは当たりと見るべきか?はずれと見るべきか?
ハイスクールDxDは色々なタイプの美少女と仲良くなれるチャンスがある世界
そういう意味ではかなり当たりの世界だ
だが主人公がいつもおっぱいでピンチを切り抜けるからいまいちシリアスになりきれないが割とバトル方面はシビアな世界でもある
あとドラゴンが可哀そうだったり残念だったりする世界・・・
一般人としてならともかく裏側に関わるなら最上級悪魔クラスの戦闘力がないと最低限の安心も得られなさそうな世界なんだよな・・・
いや考えるのは特典を貰ってからでもいいだろう
だがどこで貰えるんだ?スロットは一つでほかに扉もないし・・・?
すると上から"ウィィィィィン"と機械音がしたので見てみると【転生先】と書いてあったところが回転して次の文字が下りてきた
【転生特典≪チャンスは三回≫】
おお!特典は三つも貰えるのか!?
これは期待してもいいんじゃないか!
どれか一つだけでも当たれば御の字だし、高望みするぐらいなら許されるよね?
ゲート・オブ・バ〇ロン(中身入り)とか!聖杯問答の時の酒とかを飲んでみたいと思ったのは決して俺だけじゃないはず!!
早速スタートを押して回転開始!
最初の一つに期待を膨らませながらボタンを押すと出てきたのは!?
【1.一刀修羅(落第騎士の
一刀修羅!一分間だけ自分の能力を数十倍に引き上げる技だ
ここだけ聞くと素晴らしいが当然デメリットもあり、もともと文字どおりに『全力』を振り絞る技であるため使用時間を過ぎると疲労で動けなくなる超が付く決戦仕様である
上位互換に一刀羅刹があり、一秒に全てを込めることで数百倍の強化ができる
しかし、肉体がその強化に耐え切れないため『疲労+全身ボロボロ』で瀕死となってしまう
「使いどころは難しいけど主人公の技だしロマンに溢れているし、良しとするか。次にいこう」
そして二つ目の特典を決めるためにルーレットを回しボタンを押す!一つ目がそれなりだったからついつい期待してしまうその二つ目の特典は!?
【2.偽り写し記す万象(ヴェルグ・アヴェスター/神器枠)】
ンンン?
これはどっちからツッコミを入れたらいいんだ?
本来の持ち主たるFateのアンリ・マユさんいわく「くそったれな三流宝具」なところか?
それとも(神器枠)のところか?
いや、何を言いたいのかは大体わかるんだが・・・
もう少しましな特典はなかったのだろうか?
偽り写し記す万象(ヴェルグ・アヴェスター)は自分が受けた傷をそのまま相手に返す『報復』の呪いだ
同じ相手には一回しか発動できないうえに効果的に使おうとすれば致命傷を受けなければいけない(当然相手は殺す気で攻撃してくる)
発動は任意なので凄く痛いであろう状況に耐えながら発動しなくてはいけないし、自分の傷が治れば相手の傷も治ってしまうため例えば能力発動後すぐにフェニックスの涙を使うとかもできない
それを神器として貰えるらしいがあれか?禁手に期待しろってか?FGO仕様なら確かにそこそこ使えたはずである
受けたダメージを倍にして返し、同じ相手でも何度も使える。複数対象に効果ありと・・・『報復』?あれか敵対するやつは皆まとめて始末するって意味か?
でもなぁ~作中ではポンポンと禁手してたけど本来そんな簡単なものじゃないし、結局大ダメージを受けないとダメだから【一刀修羅】以上に使いどころが難しいんだよな
「しょうがない、三つ目に期待をかけよう。せめて一つは普通に使えるやつが来るように」
そして最後のスロットを回すことにした
「こい!コイ!!来い!!!バビ〇ン!!!!」
未練がましく英雄王の財宝スキルを願った俺だが数舜後に表示された特典に絶句する事になった
【じばく(ポケットモンスター)】
「・・・・・・・・・・えっ?ちょっ!ハァっ!??」
待て待て待て待て!?そもそもこれは特典として組み込んでもいいやつなのか!?
【じばく】(使えばひんしになる)ってうるせぇよ!!
どこの誰がこれを組み込んだのか知らねぇけど!多分神様的なやつだろうけど絶対コイツ性格ひねくれてるね!
仮に神なら邪神や悪神のたぐいだと思う
ポケモンじゃ(ひんし)と可愛くひらがなで書いてあるけど(瀕死)だからね!?マジでくたばる5秒前的な意味だからね!?
つーか【じばく】なのかよ!せめて同じひんし否、瀕死になるなら【だいばくはつ】でもよかったんじゃね!?
・・・いや何にも良くないけど、これ下手したら特典のうち一つは【じばく】でもう一つは【だいばくはつ】とかって可能性もあるんじゃ・・・いや深く考えないようにしよう
これで三つ目の特典も(不本意ながら)決まってしまったが次はどうするんだ?
最初に来た時の扉もいつの間にか消えてるし・・・
そう思っていたらいきなり足元が落とし穴になった。
「どぅわ!!!」
そして落ちていく最中、確かに思った
やっぱりこの部屋造った奴、ひねくれてやがる。と