皆の日課の早朝特訓が終わった後、学園に向かう前に俺はイッセーの家の屋上に居た
そうと云うのも別に今日が特別って訳ではなくてオーフィスのお社へのお参りだ
友達の家の屋上に社が設置してあるもんだから何処かで習慣づけないとずっと放置しちゃうからね
特に元日にこの国の主神の天照様に神の加護を授けられないって聴いたら余計にな
俺に加護を与えられるのは遥か格上のオーフィスかグレートレッドの二択となってしまったのだ
別に信心深い訳でも無いけど無垢なる龍神様へのお参りは普通に御利益有りそうだしな
今日も賽銭(オーフィスのお小遣い)を入れて軽く手を合わせる・・・本来なら二拝二拍手一拝とか作法も有るんだけどオーフィスは日本の神様じゃないし、仮にやっても頭の上に
参拝も終わって振り返るとそこにはオーフィスとリリスが居た。アグレアス奪還作戦が終わった後でアザゼル先生がオーフィスの半身たるリリスも此処で預かった方が良いと言って、皆もそれを了承したのだ。リリスは「もうひとりのリリスといっしょ、もうひとりのリリスといっしょ」と基本オーフィスと一緒に居る・・・オーフィスも誰かの後を付いて回る事が多いし、その後ろに更にリリスも追従するもんだからカルガモの親子のような光景が度々見られるようになった
俺の様子を偶々見に来たのか、賽銭箱のお小遣いを取りに来たのか、お社の中に直接お供えされている時も有るお菓子が目当てか判断に困る
だけど俺は二人を見ていて少し気になる事が出来た
「なぁ、オーフィスとリリスは元は同じ存在だった訳だけど、もしかしてリリスもお社欲しかったりするのか?」
▽
放課後、オカルト研究部には正規の部員の他に引退したリアス先輩と朱乃先輩も居た。二人は時々部室に顔を出すとは言っていたが、今回二人を喚んだのは俺だったりする
ゼノヴィアは今回は生徒会の仕事で居ないけど、こういう時も有るさ・・・と云うか生徒会長だからこっちに顔を出すよりも生徒会を優先するのが当然だしな
その代わりと言ってはなんだが特別ゲストとしてオーフィスとリリスがソファーにちょこんと座って出された紅茶とお菓子(今はポッキー)をポリポリ食べている
「それでは事前に軽くお伝えした通り、本日の特別議題はリリスのお社についてです!」
立案したのは俺なので開始の宣言は俺だ
「そっか、確かに今はリリスも居るのにオーフィスにだけお祈りするのもなにか違うかもな」
「は、はい。では先ず幾つかの案を出して、最終的にオーフィスさんとリリスちゃんの意見を取り入れつつ選んでもらうという形にしたら良いと思います」
イッセーの感想にアーシアさんも意見を出しながら全体の流れを決める
アーシアさんがオカルト研究部の部長に就任してからまだ一ヵ月程度だけど皆の意見に只管「はい」とだけ答えていた時と違い、緊張しながらも部長としての責務を果たそうとしてくれている
特に今日はリアス先輩や朱乃先輩も居るし、アーシアさんにとってはプチ授業参観みたいなものだろう。流石の二人もオカルト研究部で会議とかが有る日には顔を出したりはしないからね
そしてアーシアさんが「それでは皆さん。なにか意見は有りますか?」と俺達に訊くと先ずはイリナさんが手を挙げる
「はいは~い!リリスちゃん専用のお社を建てる!お社二つで御利益も二倍よ!」
「―――悪く無い案だと思うけど、その場合何処にお社を建てるかが問題だね。イッセー君の家の屋上に置かれているお社は一つである事を前提に建てられてるから、仮にその隣にもう一つ建てたら少しバランスが悪くなってしまうかな?」
イリナさんの提案に祐斗がそれに対しての懸念事項を口にし、アーシアさんが事前に用意した会議用のホワイトボードに意見を纏める
「な、ならリリスちゃんのお社はイッキ先輩の屋上に建てると云うのは如何なんですか?対となってる感じも出せますし、イッキ先輩の家の屋上は空いてますよね?」
確かにギャスパーの意見なら間取りの問題は解決だ。この辺では突き抜けて高くて高級な地上6階の二つの家の屋上に対となる
「確かに同じ間取りでリリスのお社を建てる事は出来るな・・・でもなぁ」
「ええ、それぞれのお社にお参りするのに一々二つの家の屋上にまで出向かないといけないというのは少々不便ですわね。私たちならば軽く認識阻害を掛けた上で跳躍して屋上から屋上へ渡る事も出来ますが、流石にはしたないですわ」
「面倒です」
俺が口を濁すとレイヴェルと白音が濁した部分を代弁してくれた。ハッキリ言って面倒くさい
ジャンプして良いって言うなら俺とか黒歌とかイッセーとかゼノヴィアとかならそれ程気にはならないと思うけど、この二つの家の住人の大半は気になるだろう
少数しか得をしない時点で却下だ。かと言って律儀に階段で移動すると、地上6階で屋上まで含めると7階までを昇って下ってを2往復しなきゃならんからな
「なら、今有るお社の祀る対象をオーフィスちゃんとリリスちゃんの二人に変更すると云う手も有りますわね。複数の神様を一纏めのグループとして扱うのは日本ではそれなりに見かけますし、今のオーフィスちゃんとリリスちゃんは二人で
この国だと七福神とかが有名どころかな?寧ろ七福神の個々の名前を全員分即答出来る人って少ないんじゃないだろうか?
「でも、今有るお社は既にオーフィスのお社として神事を執り行ってるのよね。そもそも朱乃の意見を採用出来るのかしら?」
神事とか関係無しにオーフィスとリリスが了承すればそれで良いって事にもなりそうですがね
ただ確かに最初から複数の神様を祀るなら兎も角、後付けで祀る神様を増やすってのはなかなか聞かないよな
しかしその辺は抜かりはない。一応提案者だけあって面倒そうな話は予測が付いた分だけは下調べもしておいたのだ
「それについては八坂さんに事前に確認を取りました。元々祀ってあるそのお社の主神が了承するなら新たに神事を結び直す事は可能だそうです」
皆が頭を捻る中でアーシアさんが方向性の一部を定めようとリリスに意見を求める
「リリスさんは二つのお社か一つのお社かどちらが良いですか?」
その質問にリリスはオーフィスの悩む仕草と同じようにユラユラと頭を左右に揺らして暫く考える
「どっちでもいい」
ありゃりゃ、まだハッキリとした自己主張とかは難しいか?
「でも、ふたつなら、もうひとりのリリスといっしょがいい」
あ~、ギャスパーの意見が完全に粉砕された感じだな
形は如何あれオーフィスと離れたくないって事か
「それでは、オーフィスさんのお社に新たにリリスさんをお祀りするという事で宜しいでしょうか皆さん?」
アーシアさんの締めくくりの言葉に特に反対意見や他の案も出なかったのであと少しだけ細かいところを決めてから本日の臨時会議は終了となった
後日、イッセーの家の地下の転移魔法陣からお客さんがやってきた
「イッキ、皆の衆!九重、ここに参上じゃ!」
そう、やって来たのは九重だ。前回オーフィスのお社を建てた時に最後に神事を執り行ったのは九重だし、オーフィスと九重は通信でも話す仲だ。寧ろ九重以外の人選は無いだろう
「九重、九重!」
「おお、フィス殿!ぬらりひょん様との一件の時以来じゃのう!そして、そちらが新しく龍神として祀りたいというフィス殿の妹のリース殿なのじゃな?双子とは聞いておったが、本当にそっくりじゃのう」
九重にはリリスの名前はリースと伝えている。双子のドラゴンの子供、フィスとリースだ
「くのう?くのう」
「うむ!私が京都を束ねる九尾の狐。八坂の娘の九重じゃ!リース殿、会えて嬉しく思うぞ。今日はリース殿の為にも張り切って神事を行うつもりじゃ!」
珍しく微笑を浮かべるオーフィスと無邪気な笑顔の九重に二人に釣られて笑みを溢すリリス
三人で輪になるように手を繋いではしゃいでいる・・・子供って本当に理屈じゃ無く本能で友達作るよな
「如何したイッキ?そんな遠い目ぇして?」
「いやぁ、遠い昔はあんな頃も有ったのかなってさ」
「なに無駄に老けたような感想溢してるんだよ?精々数年前だろうが」
俺とお前じゃ時間感覚が微妙に異なるんだよ。転生して二度目の人生・・・って一応イッセーも転生者ではあるのか。悪魔になってから半年ちょいの赤ん坊的な意味で
まぁ高校生なら小学生くらいの時を懐かしむのはそこまで変じゃないと思うけどな
それから例によって九重の付き人の狐のお姉さんが俺達に京都土産の風呂敷を渡してから一足先に帰り、俺達は屋上に移動して九重の神事が終わってから改めてオーフィスとリリスのお社に軽くお祈りした
それから俺達は皆で連れ立って近くの大型のショッピングモールに買い出し兼遊びに向かう事にした。それと言うのもアグレアス奪還が終わった後は冥界各地で起きる暴動の鎮圧とかで悪魔が大半を占める俺達はリリスの生活品の買い出しとかの時間を殆ど取れなかったのだ
一応オーフィスの部屋や私物で共有できるものとかは一時的にそうしてもらったし、必要最低限のものとかは買えたけど、逆に言えばそれだけだ。そこで今回はリリスに必要なモノの買い足しと九重の駒王町への案内も含めてショッピングモールへ来たという訳だ
オカルト研究部の面々がぞろぞろと歩いてたら注目を集めるけど、九重やオーフィスにリリスに万が一が有っても困るからな
オーフィスとリリスが物理的にどうにかなる事は無いだろうが、手を出した相手の方が消し飛びかねないからね
それにこのグループの大半が女性陣だからついでに入り用なモノが在れば買えるので、リリスをメインに据えながらも全員での買い出しと言った方がより近い
「おや?イッセーにイッキ!それにオカルト研究部を中心としたメンバーが集合してんじゃねぇか!休日に女の子達と一緒にデートたぁ良いご身分だな!!」
「と云うかそこに居る金髪少女は京都に居た確か・・・九重ちゃんだったか?でも隣に居る黒髪の双子ちゃんは初めて見るな―――畜生!なんでお前らは美女だけでなく可愛いロリっ子とのエンカウント率まで高いんだよ!・・・へへへへ!そちらの双子ちゃんのぺったんなスリーサイズはどんな感じに・・・可変式?どういうことだ?」
松田と元浜が現れた。二人も買い物に来たのだろうが、子供の教育には大変宜しくない。それと元浜のスリーサイズスカウターが仕事し過ぎである。お前本当に人間か?
これ以上下手に関わる前に二人に素早く近づいて側頭部に手をやると挟み込むようにそれぞれの頭をぶつけて気絶させ、近場のベンチに寄りそうように座らせる
暫くすれば目も覚めるだろうが、元浜は兎も角松田は流石にとばっちり感が強かったな。今度お詫びにジュースでも奢るか。それで十分だろう
「では気を取り直して行きましょうか」
「ええ」
「はい」
「うん」
皆即答するか頷いてくれたのでさっさとその場を離れる事とした。九重たちはよく分かってなかったみたいだけど、それで良いと思う
「フィス殿!リース殿!これがマッサージチェアというモノらしいのう!・・・う~む、これが気持ち良いのじゃろうか?」
俺達の入った入口付近にデカい電気店が見えたので軽く中を覗く事になった
様々な最新電化製品が置いてある電気店に体験版のマッサージチェアが置いてあったので九重たちが早速とばかりに座ってみたようだが九重は首を傾げている
それも仕方ないだろう。そもそも体格が合ってない上に肩こりや腰痛も無いならマッサージチェアの良さは実感出来ないからな
「・・・わぉわぉわぉわぉ・・・」
「・・・あぉあぉあぉあぉ・・・」
龍神っ娘たちは無表情ながらも楽しそうに振動を受けているから案外気に入ったのかも知れんが、本来の用途で使用される日は来ないな
玩具代わりにするには流石に色々とアレなので買わないけどね
電気店は時々顔を出すと結構面白いものだ。その後も扇風機の定番ネタのダミ声や炊飯器の米だけでなくパンやケーキに煮込み料理まで調理できるとかいう多機能っぷりに関心するべきか呆れるべきか悩んだり出来た
それからオーフィスと共有してるベッドやら服やらもどんどん買い足していく
リリスは基本一人でいる事は無いのでリリスの部屋を作ってもあんまり意味がないように思えるけど、折角部屋もお金も余ってるし、将来的にリリスの自立心的なのを刺激するには自室は有った方が良いという話だ
皆で真剣に子育てについて考えているような感じだ―――リリスもオーフィスも素直な上に普通の子供とは云えないけど、特に女性陣は可愛がってるよな
流石に俺達男性陣は一歩下がった形になるけどね
ただこの間はよく俺の膝に白音やレイヴェルが座ってる光景を見ていたからかリリスが俺の膝の上に座ってそれを見たオーフィスがイッセーの膝の上に座ったんだよな。女性陣が自分の膝の上にオーフィスやリリスを座らせる事は多くても、男性陣でそういう事してるのって俺だけだったし興味を持ったのだろう
白音やレイヴェルも流石に無垢な龍神様相手に嫉妬したりはしないで『仕方ない』って表情だったしな・・・最も、リリスが離れた瞬間に陣取り合戦が始まったけどな
そうして必要不必要に関わらず色んなお店を廻ってからレストランで昼食を頂く事となった
「・・・イッセーお前、スパゲティとハンバーグのお供がなんで味噌汁なんだよ!」
団体だったので幾つかの席に分かれて座ってたのだが近場に座っていたイッセーの席に運ばれた料理の組み合わせについツッコミを入れてしまう
なんというか和洋折衷の失敗バージョンみたいな。どこぞのア○チ県庁舎のようなミスマッチ感を漂わせている
「なんだと!米と味噌汁はどんなものもオカズに出来る日本人のソウルフードだろうが!」
『オカズに出来る』ってその組み合わせの中で味噌汁がメインなのかよ!?
「俺はそういう無駄に調和が取れてないやつが何時かのフェンリルの肩の角くらいに気に喰わないんだよ!・・・あ、今解った。俺ってミスマッチ的なものが苦手なんだ」
「また唐突に自分を悟ったな。つっても味噌汁がミスマッチってのは認めねぇがな!」
「そこは認めろよ。味噌汁と合わせるならせめて俺が頼んだおろしハンバーグのような和風テイストなやつをだな・・・」
「はっ!なにがおろしハンバーグだ。ハンバーグはデミグラスソースでカロリーたっぷり濃厚仕立ての方が美味しいに決まってんだろうが!」
「あ゛?」
「お゛?」
俺とイッセーの間に火花が散る。お互いのこだわりのぶつかり合いだ
「ま、まぁまぁイッセー君もイッキ君も落ち着きなよ。折角運ばれてきたハンバーグも冷めちゃうよ?どっちも美味しいって事でここは一つ」
「「ステーキ派は引っ込んでろ!」」
そんな俺達を諫める為に祐斗が割って入って来たが一喝する
祐斗の前に置かれたステーキがコイツは敵だと叫んでいる
「大体なぁにがステーキだ。ハンバーグの方が美味しいに決まってるじゃねぇか!」
「ああ、ステーキなんて結局分厚い肉塊をそのまま焼いてるだけだしな。ハンバーグとは手間暇の掛け方から違うんだよ!」
「分かるぜイッキ。口の中でほろほろ崩れて肉汁が溢れるハンバーグとは比べようがねぇってのに少し大人になると皆『ハンバーグなんてお子様の食べ物よりもステーキ切り分けてる俺、カッコイイ』とか思ってステーキ注文してんだぜ?ハンバーグとステーキでどっちが美味いかって訊かれて『ステーキ』なんて答える奴は皆
※全国のステーキ派の方々御免なさい
「な、なんでさっきまでケンカしてたはずの二人が意気投合してるのさ」
ガ○ダム論争してるところにエヴァ○ゲリオン派が訳知り顔で仲裁に来たら叩かれるに決まってんだろ
「ふむふむ。イッキはミスマッチが苦手なのじゃな」
「ハンバーグ、美味しい」
「おいしい~」
ほれ見ろ、龍神様もハンバーグ派じゃねぇか!(偶々頼んだだけ)
ステーキよりもハンバーグという結論が出てレストランを去った俺達はその後ゲームセンターやらアクセサリーショップなどを巡っていった
レストランから出た直後に何人かが祐斗の肩を慰めるように叩いていたような気がするけど多分気のせいだろう
一通り遊んだ後は家に戻ってまた遊び、夕飯を食べた辺りで九重の帰宅の時間となる
「今日も皆と遊べて楽しかったのじゃ。京都に修行に来るお主らとはちょくちょく出会っているが、それとはまた別じゃからのう。今はクリフォトとやらのせいで中々こういう機会は無いかも知れぬが、なに、お主らなら軽く蹴散らしてしまうじゃろう」
地下の転移魔法陣の上に出現した鳥居を背にして今朝九重を送って来てくれた狐のお姉さんたちと一緒に立つ九重にオーフィスとリリスが体を寄せ合う。それぞれの頬っぺたがくっ付きそうだ
「フィス殿、リース殿。詳しい事情は分からぬが、お二人はあまりこの町を離れられぬと聴いた。しかし後一年もすれば私もイッキの家に住む予定じゃからの。それにフィス殿としておったイヅナの通信にこれからはリース殿も出てくれるのじゃろう?」
「我、九重と話、する」
「する、する」
「うむ♪さっきは一年後と言ったがそれまでにもこうして遊びに来る事は何度か在るじゃろう。その時はまた沢山遊ぶのじゃ!」
最後に三人でのハグをした後、オーフィスとリリスが魔法陣の外に出る
「ではさらばじゃ皆の衆!」
転移の光が強く輝き、次の瞬間には九重は京都へ帰っていったのだった
▽
皆が何時ものように修行に明け暮れている中、今の俺は座禅を組んで瞑想をしている
瞑想そのものは仙術の修行内容として普通のものだが、今回は修行の為の瞑想ではなくて俺の神器に吸収された『神の毒』、『神の悪意』などと呼ばれる最凶の
神器との繋がりを辿って深く深く意識を堕とし込んでいく
「よぉ、こうして話すのは久し振りだな、マスターさんよ―――どういった心境の変化だい?」
声が聞こえてきたので目を開く・・・目を瞑ってるのに目を開くとはこれ如何に?
まぁ、そんな精神世界特有の疑問は脇に置いとくか
俺は改めてサマエルの姿を見る。以前と変わらず男版ラミアに堕天使の翼が生えた姿だ
・・・元々はコイツも聖書の神が生み出した天使の一体だったんだよな?
コイツをデザインした聖書の神様の美的センスに脱帽(失笑)である。本当になにを思って下半身を蛇にしたのか?神の考える事は分からん
「・・・言われてみればそうだな。まぁ新しいものを創りだす事が得意なヤツだったし、天使とドラゴンを掛け合わせて天使の戦力アップでも企んでたんじゃないか?その試作壱号的なのが俺だったとかな。真相は訊こうにもヤツは既に死んじまってるから訊けないがな」
「そう言えば有る程度は思考が伝わっちゃう空間だったな」
それにしてもサマエルの憶測が正しいとしたなら聖書の神は『ドラゴン☆エンジェル強襲部隊』とか設立させたかったのかね?
「そう言う事さ。それで今回の用事はなんだい?流石に俺様もアンタがこの場で考えた表面的な事しか読めないからな」
「そうかい。なら単刀直入に言うけど、この先の戦いでお前の『力』を借りたい」
するとサマエルがキョトンとした表情を浮かべた
「へぇ、俺の?俺の龍殺しの神の呪いは確か各勢力の代表とやらが封印指定したんじゃなかったっけか?それともなにか別の事で力を貸せって?」
ある程度はこっちの事情も知ってるのな。前にグレンデルと闘った時に【神性】の補助を強引に頼んだ時が在ったけど、それと同じような事を頼まれると思ったようだ
「いいや、俺が欲しいのはまさにその龍殺しの力だよ。使っちゃいけない力ってのも何事にも例外は在るもんさ・・・最も、標的は
しかし俺の狙いはそうじゃないのだ
「なら、アンタは一体誰を呪いたいんだ?」
「なに、単純だよ。最凶の
買い物の内容を本気で掘り下げたら多分2万字くらいはいくんでしょうけど、止めときました
リリスがイッキの膝の上に座りましたがヒロインルートではありません