転生特典が自爆技ばかりなんだが?   作:風馬

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第十話 邪龍 VS 赫龍帝です!

俺達は聖杯を傍に浮かせたアポプスの前までやって来た

 

それによりギャスパーが低い唸り声を上げながらその双眸を妖しく輝かせる。聖杯を目の前にした事で感情が抑えきれなくなったのだろう

 

≪アポプス!ヴァレリーの聖杯を返して貰うぞ!≫

 

啖呵を切ったギャスパーにアポプスは興味深げな視線を送る

 

「ほう。バロールとはまた懐かしい気配だな。封印された訳でもない貴公がまさか神器(セイクリッド・ギア)憑代(よりしろ)に復活を果たすとは、面白いものだ」

 

≪勘違いするなよ。魔神バロールは既に滅んだ存在だ。力も記憶も一部しか受け継いでいないからな。今の僕はリアス・グレモリー様の眷属―――ギャスパー・ヴラディだ≫

 

「そうか、では認識を改めよう。その上でその身に刻むがいい―――生命の理を捻じ曲げる聖杯の(もたら)す奇跡という名の絶望を!」

 

アポプスが聖杯を掲げてその力をなんらかの形で解放しようとするがギャスパーの上に乗っていたヴァレリーさんがネックレスに加工した神滅具(ロンギヌス)紫炎祭主による磔台(インシネレート・アンセム)を両手で持ち、シスターが祈るような姿勢をとると聖杯の輝きに対抗するようにネックレスも強く輝き、二つの光がぶつかると聖杯の力が目に見えて弱くなる

 

「それ以上聖杯を使わないで下さいね。皆さんが困ってるみたいなので」

 

「―――成程、その波動。そのネックレスも聖遺物(レリック)か。原理は分からないが貴公の近くでは聖杯は扱えないようだな」

 

アポプスが聖杯を一瞥して納得したように頷く。トライヘキサが復活した今、聖杯は戦いを楽しむ為のスパイスの一つ程度にしか捉えていなかったのか特に動揺した様子はない

 

「聖杯の力は抑えた。お次は杯そのものを返してもらうよ―――ギャスパー君。リアス元部長の『全力を出せ』という命令を果たしていないのは後は僕とキミだけだからね。ここは僕らの魅せ場だとは思わないかい?」

 

聖杯の力を抑えて次に聖杯の奪取に動こうとすると祐斗が俺達の前に立ってギャスパーに呼びかけ、ギャスパーも祐斗の提案を聴いて可笑しそうにクツクツと笑った

 

≪祐斗先輩も戦い方はテクニックタイプだけど考え方は大概パワー寄りだよね≫

 

まぁ祐斗は騎士道精神の持ち主だからな。剣の師匠は武士道の歩み手だし、決闘とか名誉ある戦いとか大好きだもんね

 

「あははは、僕も結構イッセー君の影響を受けてるのかもね―――それとも僕のお誘いじゃ気が乗らないかい?」

 

≪いいや。普段クールな祐斗先輩からの熱血なお誘いなんて断ったら勿体なさ過ぎて破産しちゃいそうだよ≫

 

軽口を叩き合った二人が前に出る・・・ギャスパーの上にはヴァレリーさんが乗ってるから正確には三人だけどな

 

「・・・イッセー君。僕とギャスパー君でアポプスと聖杯を引き剥がす。イッキ君はこの後トライヘキサに対処して貰わなきゃいけないからね。アポプスを倒すのは任せても良いかい?」

 

「ああ、勿論だ!今日この日の為だけのスペシャル技は用意済みだぜ!」

 

イッセーの言葉を聞いて祐斗は「そう来なくっちゃね」と返しつつ亜空間より魔剣を引き出す

 

「・・・魔剣、ノートゥングか。てっきり最強の龍殺し(ドラゴン・スレイヤー)の魔剣であるグラムを出してくると思っていたのだがな」

 

「幾らグラムが最強だからってグラムしか使わないのは僕元来の戦闘スタイルとはズレてしまうんでね。それに最強の武器が最適な武器とは限らない―――今からそれを貴方の体に直接刻んで差し上げましょう」

 

「良くぞ言った!お前がその伝説たちを握るに足る者なのか魅せてみろ!!」

 

アポプスのその言葉と共に祐斗が踏み込んだ

 

一瞬でアポプスとの距離を縮めた祐斗が大きく振りかぶって大上段から振り下ろす

 

「そのような大振りの攻撃など・・・」

 

アポプスは自分と祐斗の間に漆黒の色をした原初の水を盾として余裕を持って差し込む。しかし一瞬祐斗の背に隠れていた魔剣から聖なるオーラが揺らめいているのが見えたのか盾をそのままに横に跳ぶと直後に原初の水が断ち切られた!

 

「成程。貴公の聖魔剣と伝説の魔剣の融合という訳か」

 

アポプスが祐斗が手に持つ剣の姿を見て冷静に分析する

 

俺は聖なる力を高めた聖魔剣を発現させた祐斗に合体剣の構想を教えてやったのだ・・・アレだ。ファイナルなファンタジー7の自称ソルジャーの剣みたいな感じだ

 

「ええ、僕は且つての同士たち全員の聖剣の因子を取り込んだ事で魔の力より聖の力の方が強くなってしまっています。新たに洗練された聖魔剣ならば多少聖と魔のバランスが片方に寄っても剣の状態を維持できますが、効率的とは言えません―――僕の聖魔剣の本質は聖と魔の狭間である事。足りない魔の部分をこの魔剣たちに担って貰ったんです」

 

祐斗は伝説の魔剣を核とした聖魔剣なノートゥングをアポプスに突き付ける

 

「普段は僕の体を気遣って出力を勝手に抑えてしまう魔剣たちも反目する聖の属性で均衡を保ち、全力を振るえるようになる。本来であれば高い負担(リスク)を伴う剣だけあって、性能はお墨付きですよ」

 

普通なら相反する聖の力で魔剣の呪いを抑えようとすれば出力も相応に下がってしまいそうだが、真に聖と魔が融合した今の聖魔剣ならば十全に力を振るえるという訳だ

 

「面白い!貴公らの中でも私と一対一(サシ)でも戦いになるのは有間一輝と赤龍帝に猫又の姉のみと思っていたが、貴公もその領域に足を踏み入れてるようだ」

 

「天龍クラスとされる貴方にそう評価されるのは悪い気はしません・・・ね!」

 

魔剣を核とした聖魔剣を構え直した祐斗がセリフの終わりと共に再び強く踏み込む

 

高速で迫る祐斗にアポプスは今度は原初の水を盾ではなく、鋭い棘状にして何十本も撃ち出す

 

如何に祐斗の剣閃が疾いと言ってもあの数の攻撃を一瞬で捌けるほどアポプスの攻撃は(のろ)くはない

 

祐斗がトップスピードに乗ったのと同時にカウンターを仕掛けてきた感じだ

 

「防ぐのが難しいのであれば迎撃するまで―――お次はこれを如何躱す?」

 

アポプスとしてはこの程度は凌げて当然と云わんばかりだ。そして祐斗もその期待に応えるだけのモノを持っていた―――祐斗が手に持つ魔剣に力を籠めるとその刀身に暴力的なまでの風が纏わりつき、その剣を横に薙ぎ祓う

 

「嵐よ!その身を刃と変えよ!!―――バルムンクッ!!」

 

局所的に発生した殺人風が原初の水を吹き飛ばす

 

原初の水も『水』という形を取っている為か吹き飛ばし系の技はそれなりに有効なようだ・・・まぁ吹き飛ばし系と云ってもそこら辺の上級悪魔程度なら一瞬で血しぶきになるレベルだけどな

 

「新たな魔剣か!持ち替えた瞬間が分からなかったぞ!」

 

高速武器交換(クイック・チェンジ)は僕の必須技術でしてね!」

 

祐斗の言葉にアポプスはならばとばかりに大量の原初の水を溢れさせる

 

空の上だと云うのに津波の如き質量だ

 

「そちらが吹き飛ばすならこちらはそれを押し流すとしよう!」

 

バカみたいな水量が視界を埋め尽くす中で祐斗は今度は剣に凍えるような冷気を纏わせた

 

「死を司る貴方の水を凍てつかせ、コキュートスを再現致しましょう―――ダインスレイブ!!」

 

祐斗が氷の魔剣の力を解放すると迫りくる黒色の津波が凍り付いた。そして祐斗はそのまま黒い氷塊に突撃する

 

「砕け放て!―――ディルヴィング!!」

 

破壊力重視とされる魔剣であるディルヴィングで目の前の氷塊を破砕すると大量の黒い氷の飛礫(つぶて)がショットガンのようにアポプスに飛んでいく

 

だがアポプスはその攻撃に晒されてもノーダメージだった。アポプスに当たった飛礫はアポプスの体に吸収されるように消えていく

 

「狙いは良い。しかし想定が甘かったな。原初の水は私自身でもある故に、私を傷つける事は出来ない」

 

氷塊を砕いた勢いのままアポプスに突貫していた祐斗に欠片も怯みもしなかったアポプスが攻撃を加えようとする。しかし、その直前にアポプスの体は停止してしまった

 

≪今貴方と戦ってるのは祐斗先輩だけじゃないんですよ。僕の事を忘れないで下さい!≫

 

そう。アポプスの動きを停めたのはギャスパーだ

 

「馬鹿な!貴公の今の力では私を一瞬でも停める事など!」

 

アポプスが驚きながらも視線をギャスパーの方に向けるとギャスパーの上のヴァレリーさんが二つの小瓶を持っている事に気が付いた。そしてその小瓶の縁に血が付着している事も

 

「そうか、今の貴公は吸血鬼でもあったのだったな」

 

≪ええ、これは赤龍帝であるイッセー先輩の血と邪神・・・高い【神性】を宿す人間であるイッキ先輩の血です≫

 

おうギャスパー。お前後日学園の屋上か体育館の裏に来いよな

 

冗談とかじゃなく素で間違えただろ?

 

因みにだが以前吸血鬼のエルメンヒルデとそのお供に俺の血を飲ませて上げた時には酷い事になっていたけど、アレはあくまでも前日に身を清めて神性に神聖を僅かながらにでも付与していたせいだからな。それでも試しにとギャスパーに俺の血を飲ませる時はあの時の惨状を思い出してかギャスパーは涙目だったが「イ・・・イッキ先輩から搾られた体液(コレ)・・・飲まなきゃダメですかぁ?」とか言ってきた時に偶々近くに居た椿姫先輩(ふじょし)が鼻を抑えて蹲ったのは記憶から消したいがな!

 

あの人は祐斗がメインではあるけど、他の腐った組み合わせも十分イケるのだろう

 

あの後高速でメモ帳にペンを奔らせてたし・・・

 

なにはともあれ龍と神の力の宿った血を飲んだ事で一時的に能力値が爆上がりしたギャスパーの魔眼がアポプスを停めたのだ

 

それも時間停止の神器である『停止世界の邪眼(フォービドウン・バロール・ビュー)』の効果だけではなく、ギャスパーは周囲に多くの闇の獣を生み出してそれぞれの眼から麻痺やら石化やら重力やらの拘束系の魔眼の力を解放したようだ・・・逆に言えばそれぐらいしないとアポプスを一瞬でも停止させられないって事だけど、それだけ在れば祐斗がアポプスの懐に入るには十分だった

 

「ナイスサポートだよ、ギャスパー君!これで最後だ。突き穿て!―――グラムッ!!」

 

祐斗が放ったのは全身のバネや反動を一点に集中した突き技・・・不完全ながらも俺の第一秘剣・犀撃(さいげき)を模した一撃をアポプスに叩き込んだ

 

別に教えた訳じゃ無かったけどコッソリと練習してたんだな

 

「ッグぅぅぅ!!」

 

咄嗟に原初の水と腕で防御態勢を取ったアポプスだったが衝撃を完全に殺す事は出来なかったようで高速で吹っ飛んでいく

 

「ギャスパー君!」

 

≪分かってます!≫

 

アポプスの態勢が崩れて吹き飛んだ先はギャスパーの程近くだ。アポプスが立て直す前にまだ俺とイッセーの血で身体能力も含めて強化されているギャスパーが高速で動いて聖杯を掠め取る

 

「やった!」

 

誰かがそれを見て叫んで、ギャスパーと祐斗を後ろに庇う

 

俺とイッセーの血を飲んで使える魔眼を全解放したギャスパーも伝説の魔剣を一本ずつ全力で振るった祐斗も既に肩で息をしているからだ

 

アポプスに通じるだけの攻撃を繰り出せると言っても今の二人では消耗が激し過ぎる訳だが、それに見合った戦果を挙げる事は出来た

 

ヴァレリーさんが自分の下に還って来た聖杯を胸元に持っていくと自然と聖杯は彼女の中に戻っていった

 

祐斗に飛ばされたアポプスもその光景を見たのか引き返してくる事も無く、丁度眼下にあった俺達が最初に居たのとは別の無人島に降り立っていく

 

その際にアポプスはイッセーに戦意の籠った視線を向けていた―――先程のイッセーがアポプスの相手をするという会話は聞こえていたのだろう

 

「んじゃ、俺も行きます」

 

そう言ってドラゴンの翼を羽ばたかせて島に向かうイッセーの背中にリアス先輩が声を掛ける

 

「イッセー、勝ってきなさい」

 

「はい!」

 

短くも信頼の籠ったセリフにイッセーも元気よく答える

 

飛んで行ったイッセーを皆で見送った後、暫くトライヘキサ封印術式を発動直前でキープしているロスヴァイセさんを皆で守りながら戦っていると各勢力でも封印準備が整ったとの連絡が入った

 

「トライヘキサを、止めます!!」

 

ロスヴァイセさんが気合と共に束縛の魔法陣を発動させるとトライヘキサの巨体を多量の魔法陣が包み込んでいく

 

トライヘキサは苦しむような声を上げて身じろぎしようとするがどんどんと動きが鈍くなっていき、遂には身動き一つ取れなくなったのだった

 

如何やら上手くいったようだな―――さて、ここからは俺の見せ場になるかな?

 

ったく、主人公っぽい事は柄じゃないんだけど、仕方ないか―――そんな事を思いつつ俺はトライヘキサを見下ろしたのだった

 

 

[イッセー side]

 

 

俺はアポプスが降り立った無人島に辿り着いた

 

「来たか、赤龍帝・・・正直に言えば私の相手をするのは有間一輝か、もしくはお前たち全員同時だと思っていた」

 

あらら、そんな風に思われてたんだな・・・まぁ以前アウロス学園で戦ったのはイッキと黒歌さんだったし、再戦を意識しても可笑しくはないか

 

「まっ、確かに合理的に考えるならそうなるよな。知ってるか?イッキの奴最近はクロウ・クルワッハと殴り合いしまくってるんだぜ?アイツ絶対に人間じゃねぇよ」

 

もはや何度同じ感想を抱いたか分からない位にイッキは人間辞めてると思う

 

いい加減諦めて邪人じゃなくて邪神を名乗ったら良いのにな

 

「ふっ、それは中々にクロウ・クルワッハが羨ましいと感じるな。前回有間一輝と戦った時は消化不良で終わらせてしまったからな。今一度戦いたいものだ」

 

アポプスの目線が上空の仲間たちの居る方に向けられる

 

「イッキの、いや、仲間の下には行かせねぇよ。お前の『最後』の相手は俺達(・・)赤龍帝だ・・・それか余所見する気なんて起きないようにこう言ってやろうか?」

 

俺はアポプスを挑発し、また自分を鼓舞する為にも奴の眼を真っ直ぐ見つめて告げる

 

「俺はリアス・グレモリーの『兵士』にして今代の赤龍帝、兵藤一誠!」

 

『同じく、ウェールズの赤き龍にして二天龍の片割れ、ア・ドライグ・ゴッホ!』

 

「『原初なる晦冥龍(エクリプス・ドラゴン)アポプスに決闘を申し付けるッ!』」

 

俺とドライグの宣言が重なる

 

これがドラゴン流の決闘の名乗りだとドライグに教えて貰ったのだ

 

俺達の申し出を聴いたアポプスは今まで基本冷静な表情を崩さなかったのが初めて凶悪な程に喜悦に満ちたものとなる

 

「ハハハハハハハハハッ!!ここまで気持ちが高ぶったのは何時以来か!我は太陽を飲み込む蛇、アポプス!そなた達赤龍帝の宣言を受け取る!」

 

その言葉と共にアポプスから爆発的なオーラが発せられる

 

そしてこの島全体を結界で包み込むと悪魔の瞳でも暗く感じる程に世界が昏くなり、頭上には日食の時のように光輪が浮かび上がり、アポプス自身もドラゴンの姿へと変貌する

 

真暗の色合いの百メートルくらいの長さの東洋タイプの龍だ―――黒い体の所々に銀色の宝玉の輝きが見える

 

おいおい、ひょっとしなくても二天龍以上なんじゃねぇのかアレ?

 

『ああ、明らかに以前出会った時よりも力が増大しているな。確実に生前の俺やアルビオンよりも強いぞ。一体なにが在った?』

 

「これか?貴公等が以前リゼヴィム王子と戦った時になにが在った?」

 

アポプスの問いかけに俺はリゼヴィムがウロボロスの魔法陣を握りつぶした光景が頭を過ぎった

 

「まさか!リリスの蛇か!?」

 

「そうだ。まさかあの王子が強化用の蛇を一匹しか出していないと思っていたのか?私もアジ・ダハーカも龍神の『蛇』で強化されている。元より聖杯の恩恵を受けている我らが龍神の力だけを拒む理由も無いという事だ―――我らは邪龍!力と闘争を求める存在だ!」

 

アポプスから発せられる圧倒的で禍々しいオーラに体が震える

 

『なんだ相棒、怖じ気付いたのか?今からでもお前の仲間たちを呼び寄せるか?』

 

小馬鹿にするようなドライグの声音に俺は無理矢理笑みを浮かべる

 

「ハッ!バカ言うなよドライグ。ここでそんな情けねぇ真似出来るかってんだ!それにこれは武者震いってやつだぜ!」

 

『それで良い。ここで逃げ出すようならお前の魂を焼き尽くすところだったぞ―――さぁ、次は俺達の番だ。アポプスの度肝を抜いてやろうではないか!』

 

ドライグに促され、俺は先ず使い魔召喚で竜子を呼び出し鎧と融合させる

 

融合(フュージョン)!―――赤龍帝の鎧(ブーステッド・ギア・スケイルメイル)龍襲(・オーバーコート)!!」

 

リゼヴィムと戦った時はぶっつけ本番だったがあれから調整も進み一体化していられる時間も大分増えた―――オーラの最大値が魔王級の俺と龍王・魔王クラスのラードゥンを取り込んだ竜子と合体する事で今の俺は単純に考えれば魔王クラスの2倍のオーラ量を誇る

 

イッキも邪人モードでは魔王級の2倍のオーラだからオーラ量なら同等となったんだぜ!

 

だけどコレだけではアポプスには勝てない。同じオーラ量でも戦闘技術に秀でているイッキがクロウ・クルワッハに模擬戦では負けている以上、今の俺がアポプスに勝とうすれば望外の幸運でも降りてこない限りは勝率はゼロに近いだろう

 

だけどなアポプス。俺の切り札は竜子じゃねぇんだよ

 

俺はそこから更に魔力で異空間に仕舞ってあったこの日の為に用意したアイテムを取り出した

 

漆黒の龍の顔に三つの銀の瞳を宿したアポプスが俺が取り出したものを見て(いぶか)しむ

 

『それは・・・桃?いや、人間の雌の乳房のようにも見えるな』

 

俺が取り出したのは七つ(・・)のピー乳だ

 

「俺はこの日の為に竜子と協力して毎日リアス達の乳力(にゅ~・パワー)を注ぎ続けてきたんだ!」

 

形は同じでも見れば分かる!こっちはリアスのピー乳。あっちはアーシアのピー乳!

 

それぞれに分けたピー乳が六つに竜子が仕事で色んな女性のおっぱいから集めた乳力(にゅ~・パワー)を詰めたピー乳の計七つだ

 

俺の少年漫画の聖典(バイブル)であるドラグ・ソボールで七つのドラグ・ソボールを集めるとゴッド・ドラゴンが喚び出せるのを参考にしたぜ!・・・この一ヵ月、乳力(にゅ~・パワー)を吸い取る時の皆の素晴らしい光景は当然音声データ付きで脳内保存済みだ!

 

「さあ、暴れる時間だぜドライグ―――サモン!おっぱ~い!!」

 

『うおおおん!その呼びかけはヤメロオオオオッ!!』

 

ドライグが悲痛な叫びを上げながらもピー乳に蓄えられた莫大な乳力(にゅ~・パワー)を俺を通してオーラに変換。それを糧として俺の左腕の籠手から赤龍帝、ア・ドライグ・ゴッホが現世に蘇った

 

『まさか! まさか まさか まさかこんな光景が見られるとはな!赤龍帝が並び立つなど想像も出来なかったぞ!』

 

本当なら七つ以上の専用のピー乳を用意出来たなら良かったんだけど、六つ(+汎用ピー乳一つ)でもドライグを短時間復活させることは可能だったんだぜ?

 

『ううぅ・・・ぐすんっ・・・相棒よ、何故そこでおっぱいなのだ。この俺の久しぶりのデビューだったのだぞ?その果実が宙に浮かんでたのは仕様上仕方ない事だとしてもあの掛け声は俺には必要ないものだろう』

 

お、おう・・・テンション爆上がりのアポプスと泣きが入ってるドライグの温度差がヒデェ

 

「わ、悪いドライグ。気合を入れようとしたらついよく叫んでるセリフが出ちまってよ。次からは気を付けるからさ」

 

俺は謝るのも程々にアポプスに向き直る

 

多分ここはさっさと話を進める方が良いだろう

 

「さ、最初に言ったよな?『俺達』赤龍帝がお前の相手だってな!」

 

『そうだな。赤が二人・・・赤龍帝、否!『赫』龍帝が相手とはなんとも心躍る展開だ!』

 

『スーハーッ、スーハーッ・・・クックック!俺もこの体では久方ぶりの実戦だからな。リハビリに付き合って貰うぞ―――最も、そのまま倒してしまうだろうがな!』

 

深呼吸をしてなんとか平静を取り戻したドライグがアポプスに向かってニヤリと笑う

 

凄い自信だな。今のアポプスは生前のドライグよりも強いって自分で言ってたのに

 

『っふ、相手が自分より強ければ最初から戦いを諦めるような軟弱者では到底『ドラゴン』を名乗れんのだよ、相棒。そこに邪龍も天龍も無い』

 

まっ、そうかもな。思い返せば俺の今までの戦いって殆ど格上の敵ばっかだったし、必死こいて気が付いたらなんとか勝利って辛勝しか体験してない気がするぜ

 

『お互いに準備は整ったようだ―――始めるか』

 

アポプスの開始の宣言と同時にこの島の結界内に黒い水が溢れ始めて地面を浸していく

 

このままでは然程時間を掛けずに結界内は触れば溶けるあの原初の水で満たされてしまうだろう

 

『相棒、如何やら悠長に戦う暇はないようだぞ!』

 

「ああ!一気に行こうぜドライグッ!!」

 

俺達は翼を広げて空中に居るアポプスに向かって同時に突貫する

 

それに対してアポプスはドラゴンのその大きな口を開いて闇の塊のような弾をばら撒いてきた

 

俺もドライグも空中で体を捻って弾幕の外に出るが俺の翼に掠った闇がドラゴンの翼を一瞬で溶かしていく

 

「ヤベッ!?」

 

咄嗟に闇に蝕まれた片翼をパージして新たに翼を生やして態勢を整える

 

おいおいこちとら単純なオーラ量ならタンニーンのおっさんとかグレンデルとかの倍くらいは有るんだぞ?それでも瞬時に溶かされるってどんだけだよ?

 

俺は視線をドライグに向けるとドライグはさっきの攻撃が足に少し掛かっていたらしく、そこから煙を上げている

 

『ふん!俺の鱗を溶かすとはな。だが掠った程度では俺の肉体にまでは及ばぬようだ。では次は此方の番だ!』

 

ドライグが口を開けてお返しとばかりに極大の炎をアポプスに向けて放つ!

 

スゲェ!一瞬で結界内の温度が上昇した

 

普通の人間だったらこの場に居るだけで丸焼きになってたぜ!・・・っと、いけない いけない

 

今のアポプスには『俺達』の全力でぶつからないと勝てないだろうから、俺もやらせて貰うぜ!

 

未だ炎が渦巻いている中からアポプスの闇がドライグの炎を喰い尽くす

 

『良い炎だ。だが私を燃やしたければ太陽神でも引っ張って来るといい』

 

そういやアポプスって太陽神と対立してるんだっけか?炎の威力では天龍のドライグが上だろうけど、太陽神の炎は弱点特効が入るのね

 

「だったらオーラで直接吹っ飛ばす!―――喰らえ!ドラゴン・ブラスタアアアアアッ!!」

 

最大限まで高めた魔力砲を両肩のキャノンから撃ち出すがその攻撃はアポプスに当たった途端に闇に呑まれるように消えてしまった。今のアポプスは人間形態の時以上に闇そのものって訳か!

 

クロウ・クルワッハは人間の姿とドラゴンの姿で戦闘力が特段変化しないって前に言ってたけど、アポプスの野郎はドラゴンの姿の方が明確に厄介で強いって事だな

 

遠距離攻撃が効かないなら接近戦で直接殴る・・・のは止めておいた方が良いな。十中八九殴りつけた腕ごと消滅するから試しで行うにはリスクが高すぎる

 

そう思いつつも俺はアポプスに向かって距離を詰める

 

『Brade!!』

 

左腕の籠手から飛び出た刃は聖剣アスカロンだ

 

さっき木場が戦っていた時にグラムの一撃が原初の水の防御を正面から突破してダメージを与えていた。詰まりは龍殺し(ドラゴン・スレイヤー)ならばちゃんと効果が有るって事だ!

 

「おらああああああああ!!」

 

『Transfer!!』

 

『Penetrate!!』

 

連続して籠手から音声が漏れる

 

高めた力をアスカロンに譲渡してそこに透過の力も加える

 

そうしてアポプスを斬り付けたが手ごたえこそ感じたものの当のアポプスはどこ吹く風だ

 

『赤龍帝・・・いや、兵藤一誠。『水』を斬り付けても効果は薄いぞ?』

 

ああ、そうかい!それでも龍殺し(ドラゴン・スレイヤー)と聖なる攻撃自体は無駄じゃないはずだろ!一撃でダメなら連撃で叩き込むまでだ!

 

だが次の瞬間、アポプスの懐にまで潜り込んだ俺に大量の闇の弾丸が襲い掛かる

 

『させるか!』

 

ドライグが横合いから強力なブレスを吐き出し、その隙に俺もその場から離脱する。しかし戦っている内に既に地面の殆どを飲み込んでいた原初の水が形を変えて幾重もの槍の束となって俺とドライグを襲う

 

俺は竜子が取り込んだ事で使えるようになった結界を張ってみるが、やはりと言うべきか容易く溶かし貫いてくる

 

それを見て瞬時に回避に全力を注ぐがアポプスの苛烈な攻撃に上下で挟まれた事で遂には黒い水の槍が俺の腹部を貫通してしまった

 

「がああああああああああっ!!?」

 

痛てぇ!痛てぇ!痛てぇ!貫かれた傷口が闇の力でどんどん侵食されて広がってるみたいだ!

 

そうして余りの激痛に動きが鈍ったところにアポプスの追撃が迫る

 

痛みで明滅する視界の中でも何とか体を動かして躱すがそれでも新たに手の甲と太ももに攻撃を受けてしまった・・・畜生、やっぱり俺って何時もスマートにはいかねぇな

 

だがそこで追撃が止まったのでなんとか頭を上げると丁度ドライグがアポプスを直接殴り飛ばしているところだった・・・スゲェよドライグ。流石は力の塊と称されたってだけはあるよな。相手が液体だとかそんな理屈をパワーで押し通してやがる

 

とは言えドライグも無事では済まなかったようで、殴りつけた拳が激しく煙を立てている

 

もう後3~4発も同じ手で殴れば腕が無くなるかもな

 

クソッ、先ずは回復だ!

 

そう思って俺は懐からフェニックスの涙の入った小瓶を取り出すがその中身は黒く染まってしまっていた。慌ててもう一つの小瓶も確認するが同様にフェニックスの涙はその効力を失っている・・・恐らく先程腹を貫かれた時に近くに在ったフェニックスの涙がアポプスの闇のオーラの余波を浴びてしまったのだろう

 

「へへ、仕方ねぇか。無茶苦茶痛いけど、このまま行くしかねぇみたいだな!」

 

俺の攻撃はアスカロンと『透過』を用いてもアポプスに有効打を与えられなかった

 

普通に考えたらこんなボロボロの俺が行っても戦力にならないどころか足手纏いなんだろうけど、こっちにはまだ切り札以外にも奥の手ってのは残ってるんだぜ?

 

痛みから少しでも気が紛れるように兜の下で無理やりに笑みを浮かべて上を向く・・・もう地面は全部原初の水で満たされちまってるな

 

まぁ良い。元々退く気なんてさらさら無いんだからよ!

 

今一度ドラゴンの翼を広げて上空でぶつかり合ってるドライグとアポプスの下へ向かう

 

『来たか。兵藤一誠』

 

「当たり前だ。これでも舞台では主役を張ってる身でね。悪役にやられたまま途中退場なんて脚本は用意されてねぇんだよ。何故なら俺はおっぱいドラゴン!子供たちのヒーローなんでね!」

 

『ヒーロー・・・私のような邪龍が相手をするに最も相応しい存在だ!』

 

へっ、嬉しそうな声出しちゃってよ・・・つってもこっちは未だに体に穴が開いてる状態だ。あんまり戦略的な立ち回りは出来ないだろう

 

「ドライグ、アレをやる!悪いがサポートしてくれ!!」

 

『応!―――なに、相棒のサポートなど何時もの事ではないか』

 

そうだな、戦う時は何時も一緒だった。そしてそれはこうして肩を並べてる今でも変わらねぇ!

 

俺が空中で踏ん張りを効かせると鎧の腹部と胸部がスライドしてゆき、その奥から巨大な緑の宝玉・・・いや、砲門が現れた

 

その宝玉に馬鹿みたいな量のオーラが集中していく

 

『飛ばすぞ相棒!日輪に向かって撃てっ!!』

 

俺は相棒(ドライグ)の言葉に瞬時に反応して射線を修正。アポプスの生み出した偽りの日食に向ける

 

ドライグはと云えばなんとアポプスを鷲掴みにしてゼロ距離でブレスを放つところだった

 

『グハァァアアッ!!』

 

流石のアポプスもこれにはダメージを禁じえなかったようで吹き飛んでいく・・・でもなアポプス。そこに居ると危ないぜ?

 

「これが月に一度限りの必殺技!神滅具(ロンギヌス)と云う器に溜まった力を解放する純粋なパワー!」

 

丁度腹部の宝玉に臨界までオーラをチャージ出来た俺は遠慮なくその力を解き放つ

 

「脳筋ゴリ押しでいかせて貰うぜ!―――ロンギヌス・スマッシャアアアアアアアアッ!!」

 

ドライグのゼロ距離ブレスと俺のロンギヌス・スマッシャーに半ば挟まれる形となったアポプスを爆炎が包む・・・これなら流石に倒せたんじゃねぇのか?

 

「はぁ・・・はぁ・・・や、やったか!?」

 

―――って、しまった!このセリフはフラグだって前にも言われたじゃねぇか!

 

俺が内心で自分の迂闊さに毒づいていると爆炎の中からボロボロのアポプスが現れた

 

畜生!ジンクスってのは意外と馬鹿に出来ねぇな!

 

アポプスの奴はボロボロではあるけど戦意は微塵も衰えてねぇ!

 

『・・・神をも消滅させる程の一撃だ。正しく神滅具(ロンギヌス)の名に恥じない一撃だった。しかし今の私は神が恐れた天龍を超える力を持っている。神殺しではなく天龍殺しの一撃を用意すべきだったな』

 

天龍殺しの一撃なんてそうホイホイ用意出来る訳ねぇだろ

 

「はは・・・まっ、次が在ったら考えとくよ・・・」

 

その為には先ずコイツをぶっ倒さなきゃいけないってのが頭の痛すぎる問題だけどな

 

この場に居る俺もドライグもアポプスも全員がボロボロの状態だ

 

だけど俺はもう奥の手も出しちまったし、一番死に掛けてもいる―――そんな俺になにが出来るかって?決まってる。只々(ただただ)全力をぶつけるだけだ。俺は頭脳派じゃないからな。手札を全て晒した後はもう『わるあがき』しか選択肢が残ってねぇんだよ!今までもそれで乗り切って来たんでな!

 

「ドライグ!まだやれるな?」

 

『俺よりよっぽど重症のお前が問うのか。普通は逆ではないか?』

 

「へっ、んなもん訊いたもん勝ちってね。見栄を張るのも主演(おっぱいドラゴン)の役回りってやつさ!」

 

息をするのも苦しい中で俺が吼えると俺の中に声が響いてきた

 

≪イッセー、我の声、聴こえる?≫

 

この声は・・・オーフィスか?

 

この場に彼女は居ない・・・念話のようなものを飛ばしてきたって事か?

 

≪イッセー。我の最初の友達。我をあの家に誘ってくれた―――だから、一緒に(うた)おう≫

 

謳・・・?

 

≪・・・そう。イッセーの体、よく分からない力で満ちていたから調整が難しかった≫

 

ゴメン!多分それ『NEW BorN(乳房)』で取り込んだ乳力(にゅ~・パワー)の事だと思うわ!!

 

≪でも、ついさっき手伝ってくれる存在が現れたからやっと声を届ける事が出来た≫

 

ん?協力者って事?乳力(にゅ~・パワー)を扱えるのなんて俺以外に居るのか?

 

疑問に思う俺に更に別の声が頭に響いてくる

 

≪おっぱいドラゴンよ。私の(こえ)が届いていますね?私は異世界の乳神、チムネ・チパオーツィです≫

 

・・・遂に・・・遂に異世界の乳神ご本人降臨キタアアアアアアア!!

 

マジで来ちゃったよ異世界の乳神様!今までは乳神の眷属だったり日本の乳神だったり、少しジャンルは違うけどギリシャのエロス神だったりしてたのが満を持しての登場かよ!

 

『おい、如何した相棒!固まってしまっているがお前も戦うんじゃないのか!』

 

「ちょ、ちょっと待っててくれドライグ!今異世界の乳神様と話をしてるんだ!」

 

『またか!またおっぱいなのか!?もうこの場にはおっぱいの介入する要素は残されていないと思っていたのに何処までもおっぱい要素が憑いて回るって言うのか!?』

 

うん。如何やら周囲におっぱい要素が無ければ次元を隔ててでもおっぱいが押し掛けてくるみたいだ・・・まぁ『おっぱいドラゴン』からおっぱい引き離したらそれはもうただのドラゴンだもんな

 

≪おっぱいドラゴンよ。つい先程そちらの世界に大量の乳を司る精霊が生まれました。そちらの世界の乳力(にゅ~・パワー)が力強くも安定した為にこうして貴方に私の聲を届ける事が出来るようになったのです。そしてそちらの龍神と共同で貴方の力を調整しました≫

 

へ、へぇ、そうなんですか

 

曹操の齎した奇跡はまだまだ終わって無かったんだな・・・聖書の神様マジパネェ

 

≪イッセー。我の創った唄。一緒に謳ってくれる?≫

 

頭の中に再びオーフィスの声が響く―――ああ、当然だぜ!一緒に謳おう。オーフィス!

 

俺が応えると頭の中に自然と唄の歌詞が浮かび上がってきた

 

そして俺は龍神が創りし無二の呪文(うた)を口にする

 

「我に宿りし紅蓮の赤龍よ、覇から醒めよ」

 

右腕の籠手の宝玉から真紅のオーラが解き放たれる

 

『我が宿りし真紅の天龍よ、王と成り啼け』

 

続く詠唱をオーフィスが唱えると今度は左腕の籠手から漆黒のオーラが溢れ出す

 

濡羽色(ぬればいろ)の無限の神よ」

 

真紅のオーラが俺の全身を覆う

 

薄紅色(うすべにいろ)の異界の神よ』

 

そこから更に漆黒のオーラが真紅のオーラごと俺を包み込む

 

「『際涯(さいがい)を超越する我らが禁を見届けよ』」

 

俺とオーフィスの呪文(うた)が重なると全身の鎧が今までよりも有機的に変化し、紅色の鎧に所々漆黒のパーツが増える

 

そして更に鎧に刻まれていた樹木の刺青に薄紅色の果実が実った

 

「『―――(なんじ)燦爛(さんらん)のごとく我らが(ほのお)にて(みだ)れ舞え!』」

 

最後の一節を唱え切ったと同時に全ての宝玉から壊れたような音声がけたたましく鳴り響く

 

「『≪D∞D(ディーディー)!! D∞D(ディーディー)D∞D(ディーディー)!! D∞D(ディーディー)D∞D(ディーディー)D∞D(ディーディー)!! D∞D(ディーディー)D∞D(ディーディー)D∞D(ディーディー)D∞D(ディーディー)D∞D(ディーディー)D∞D(ディーディー)!!!! D∞D(ディーディー)D∞D(ディーディー)D∞D(ディーディー)D∞D(ディーディー)D∞D(ディーディー)D∞D(ディーディー)D∞D(ディーディー)D∞D(ディーディー)D∞D(ディーディー)D∞D(ディーディー)D∞D(ディーディー)D∞D(ディーディー)!!!!!!≫』」

 

宝玉の中心には無限を表す『∞』のマークが浮かび上がり、よく見ればその二つの丸の中心にはピンクの点が灯りまるでおっぱいのようだ!

 

「『≪Dragon(ドラゴン)(インフィニティ)Drive(ドライブ)≫!!!!!!』」

 

俺が纏っていたオーラが爆発し、その余波でアポプスがこの島の周囲に張った結界全体に大きく罅が入る

 

『これは!オーフィスの力!?・・・いや、感じた事のない神格の波動も感じる。これが異世界の乳神とやらの波動か!』

 

アポプスもドライグも一時的に戦いを止めてでも俺の変化を凝視する

 

分かるぜ。今の俺からは自分でも怖いと思える程の圧倒的なパワーが渦巻いてるからな

 

『ハハハハハハハ!そう来なくてはな!やはり英雄と云うのは追いこまれた時こそ真価が試されるのだ!―――貴公は見事、新たなステージに立った!さぁお互いの力の全てを存分に酌み交わそうではないか!』

 

高笑いするアポプスの求めに応じる形で俺は瞬時にその場から消え去る

 

この形態を維持できるのは1分?それとも10秒?判らないけど体が内側からバラバラになりそうである以上はそう長く持たない事だけは確かだ

 

単純に移動したその衝撃波だけでもさっき木場がバルムンクという魔剣を解放した時のような破壊がまき散らされる

 

顎下に潜り込んだ俺が渾身のアッパーを見舞うとアポプスの頭部が大きく仰け反った

 

殴った俺の籠手の部分も半ば溶けてしまったが俺の籠手は生身のドライグと違って修復可能だ

 

『ッグ!凄まじいパワーだ!オーフィスと異界の神の力を得た今の貴公の状態・・・龍神化とでも呼べばいいのか。全く、決着を付けるのがここまで惜しいと思った戦いは初めてだぞ!』

 

出来れば永遠にバトルしてたいってか?生憎だけどそんな女の子とイチャイチャする暇もないのなんてゴメンだね!闘いよりもおっぱい揉んでたいんだよ、俺はさっ!!

 

それから俺とドライグのタッグがアポプスを追いこんでいく

 

俺かドライグの攻撃がアポプスの攻撃を相殺してその隙にもう片方が強烈な一撃を叩き込む感じだ

 

だがそれでも倒れない!既にアポプスの体の一部は抉れてしまって修復も出来ない箇所が目立つというのにアポプスの攻撃は苛烈になるばかりだ。僅かずつ俺達にも手傷が増えていく

 

―――そうだよな。お前はかなり理知的なキャラだから忘れかけてたけど、邪龍の本領はこの尽きることない闘争本能だったよな!

 

俺の龍神化もドライグの初めての顕現も体の大半が崩れているアポプスも誰もが時間に余裕が無い。ここら辺で勝負を付けないと不味い!

 

微かに心の中に焦燥が浮かび上がろうとしていると戦っていたドライグがふと遠くに目を向け、そして唐突に笑い始める

 

『クックック!アルビオンめ、如何やら二千年ぶりに吹っ切れたようだな』

 

「ど、どうしたドライグ?」

 

『なに、白龍皇とアジ・ダハーカの方もかなり盛り上がってるらしいというだけだ』

 

ヴァーリの方も?まぁアイツならアポプス並みに強いだろうアジ・ダハーカとの戦いも心底愉しんでそうだけどさ

 

『ならば俺も一つ昔を思い出すとしよう!』

 

ドライグが吼えると俺の頭の中にとある技が浮かんできた―――これは!?

 

『そうだ相棒!ソレこそが俺元来の必殺技。俺が唯一名前を付けた赤龍帝、ア・ドライグ・ゴッホの絶技だ!』

 

それを聴いた俺はすぐさま腹にオーラを溜めて思いっきり息を吸った。そして鎧の頭部を収納すると隣にドライグが降り立ってくる

 

『久しぶりの必殺技だからな。俺様の復活と相棒の龍神化を祝って豪華二本立てでいこうか!』

 

ニヤリと笑いながら横目で見て来るドライグに俺も同じ笑みを浮かべて頷いて返す

 

『最後の一撃か。ならば此方も全てを出し尽くそう!』

 

俺達が莫大なオーラを腹に溜めたのを見たアポプスが眼下に広がっていた原初の水を全て操って自分の周囲に圧縮し撃ち放ってきた

 

横向きの黒い水の竜巻のようだ。渦を伴った黒い水の奔流が俺達に迫る

 

それに対し俺とドライグも文字通り息を合わせたブレスを放つ

 

「『―――燚焱(いつえき)炎火(えんか)!!』」

 

ぶつかった炎は相手が仮にも水である事などお構いなしに延焼してゆき大元に居たアポプスすらも飲み込んだ!

 

『この炎は対象を燃やし尽くすまで決して消えぬ炎だ―――且つてこの炎に耐えたアルビオンですら2発同時であれば消滅していただろう。お前の敗けだ、アポプスよ』

 

ドライグに敗北を告げられたアポプスは燃え盛る炎の中で銀色の眼を細めた

 

『ああ・・・そのようだ・・・見事であったドライグ、そして兵藤一誠よ。私は今世で其方らと死合う事が出来て心より幸せであったぞ・・・兵藤一誠。また・・・何時か・・・私と・・・』

 

そこまで告げたところでアポプスは完全に焼失した

 

「ああ、またお前が悪さをするってんなら俺がぶっ飛ばしてやるよ」

 

アポプスの居なくなった空間に語り掛けるとアポプスの満足そうな笑いが聞こえた気がした

 

 

[イッセー side out]




・サモン!おっぱあああい(リアスver)→「来たわよおっぱいドラゴン!おっぱいフラアアアッシュ!!」

・サモン!おっぱあああい(竜子ver)→「シャギャアアアア!!」

・サモン!おっぱあああい(ドライグver)→「うおおおおん!うおおおおおおおん!!」


次回はヴァーリとアジ・ダハーカですけど、ヴァーリチームとかほぼ弄ってないのでサイラオーグ戦の時のようにほぼ原作通りになるかも知れません。明確に違うのってサラマンダー富田くらいですし・・・
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