転生特典が自爆技ばかりなんだが?   作:風馬

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最近思ったのは主人公はいじられキャラの方が筆が進むという事・・・


第3章 旧校舎のディアボロス
第一話 『原作』主人公、覚醒します!


新学期から少し経ち、2年B組となった―――エロ馬鹿3人組とはこれで5年連続の付き合いと思うと妙に感慨深いものがある。

 

そして今は放課後となり、部活にも入っていない(松田も中学の写真部から無所属となった)俺たちはそのまま下校しようとしている

 

「あ~、おっぱい揉みてぇ~」

 

「イッセーに同意!ハーレムを創って色んなおっぱいを揉むのだ!」

 

「うむ!早くおっぱいソムリエにならねばな!我がスカウターも新たな進化を遂げた。今ではスリーサイズに加えて乳輪や乳首のサイズまでも測れるぞ!」

 

「お前らそういう話はせめて生徒が散らばる校門を出てからやれ!そういった少しの気づかいが出来ないのもお前らがモテない理由の一つなんだぞ!」

 

高校生になってもこいつらとの付き合いは特に変わっていない・・・俺が事あるごとにこいつ等の覗き行為を阻止してきたせいなのか元浜が禁欲?により想像力が刺激され、スリーサイズスカウターが新たな段階に進んだようだ―――こいつは何処に向かって進化してるのだろうか?

 

そんな事を考えながらも校門の方を見て若干目を細める―――多少は隠してるようだがそれでもこの気配は堕天使のものだ。恐らくは『そういう事』なのだろう

 

そして俺たちが学園の敷地の外に出てから少し歩くと他校の制服を着た女の子(堕天使)が近づいて来て声を掛けて来る

 

「あ・・・あの・・・兵藤一誠君・・・ですよね?」

 

顔を赤らめながら気恥ずかし気にそう言うとイッセーも狼狽えながらも応対する

 

「えっ!?あ・・・ああ、そうだけど、俺に何か用?」

 

「あの!わ・・・私、天野夕麻と言います!それで私今まで下校中に何度か兵藤君を見かけてて・・・それで・・・わ、私と付き合ってください!」

 

「「「なぁ~にぃ~!!」」」

 

突如として齎されたその告白に当の本人も含めて絶叫を上げている

 

「何故だ!何故だイッセー!なんでお前がこんな可愛い子に告白されてるんだ!!」

 

「あり得ない!こんな事があっていいはずが無い!」

 

「「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!」」

 

現実を受け入れられないのか二人はそのまま走り去って行ってしまった・・・

 

イッセーは松田の『告白』というセリフにようやく認識が追い付いて来たのか口元がにやけてきている。そして「勿論OKだよ!!宜しく!夕麻ちゃん!」と返し「イッキ、俺は今から夕麻ちゃんと話があるから先に帰ってていいぞ」と言ってきた

 

週末のデートで殺されるとは露ほども考えていないのだろうが、それも当然と言えるな。実際さっきの演技は見事だったし・・・まぁ原作を知ってようが知らなかろうが堕天使の気配を感じ取った以上は警戒すべきだろう。友達が殺されるのを黙ってみているなんて選択肢はない

 

しかしだからと云ってこのレイナーレ(暫定)を即刻敵と見なして処分する事はできない

 

原作知識はあくまでも参考でしかないのだ

 

敵の可能性は凄く高いものの万が一違ってたら目も当てられない

 

疑いはしても明確に敵対するまでは手を出さないのは原作知識を持つものとしての最低限の責務だろう

 

「じゃあ先に帰るけど初めての彼女だからってがっついたりすんなよ」

 

そう釘を刺して俺は家路についた

 

悪いがイッセー、デートは監視させてもらうぞ

 

 

 

 

 

 

 

[イッセー side]

 

 

拝啓、天国のおじいちゃん

 

俺、今日人生で初めて彼女が出来ました!可愛らしい顔立ちの黒髪ロング美少女!アメジストの瞳が光るスタイル抜群の彼女が!!

 

俺がいつかそっちに行った時、また一緒にエロについて語り合いましょう・・・

 

今は彼女となった夕麻ちゃんと近場の公園のベンチに座って一緒に話している。連絡先を聞いたり簡単な自己紹介をしている

 

「でさ!今度の土曜か日曜にデートに行こう!やっぱり二人で色んな所を回ってこそ見えてくるものもあると思うし、絶対に楽しい思い出になれるようにリードするからさ!」

 

絶対に失敗しないためにも今日家に帰ったら直ぐにでもデートの構想を練らなきゃいけないな!

 

それで・・・デートの終わりにキ・・・キ・・・キスまでいければ最高だ!そう思っているとジッと此方を見つめていた夕麻ちゃんが「ええ、それも楽しそうだけどその必要はないかな」と言いながら立ち上がり俺の正面に立つ

 

「え?・・・それはどういう意味?あ・・・もしかして週末は予定入ってた?」

 

そう言いながらつられて自分も立ち上がる

 

「最初は確信が持てなかったから時間をかけて調べようと思ってたけど、あなたもう目覚めかけてるみたいね。お陰で直ぐに分かったわ」

 

「夕麻ちゃん?何を?」

 

「ねぇ、イッセー君一つお願いがあるんだけど・・・」

 

そう言うとさっきまでと違い冷たい目つきでこっちを見ながら「死んでくれないかな?」と言いながら光でできた槍のようなものを出してそのままこっちに突き込んできた!

 

「うわっ!!」

 

混乱しながらも咄嗟に体が『何時も取っている回避行動』をしてくれたようで避けることが出来、そのまま走って距離をとって振り返る。

 

しかし、そこに夕麻ちゃんは居なかった―――何処だと思ってると上から声が聞こえてきた

 

「へぇ、咄嗟に私の槍を避けるなんてね。いい反応じゃない、さっきは帰宅部だって言ってたけど・・・実はケンカに明け暮れる不良生徒だったりしたのかしら?怖いわね~」

 

くすくすと笑いながら背中から黒い翼を生やして空を飛んでいる。それに飛んでいる夕麻ちゃんを見て気付いたが空が紺色を基調にしたマーブル模様になっている。なんだコレは!?

 

あと夕麻ちゃんミニスカートで空飛んでるから白く輝くパンツが見える!いいの!?俺ガン見しちゃうよ!?そんな場合じゃないって判ってるし、まるで状況に付いて行けて無いけどそこに美少女のパンツがあるなら見ちゃうからね!?

 

「この公園に結界を張ったわ、もう逃げられないから大人しくしてるならせめて一撃で殺してあげるわよ?」

 

そう言いながら光の槍を今度は投げてきたのでまた辛くも避ける。

 

“ズドンッ”

 

槍が突き刺さった地面に大穴が空いている!こんなの食らったら即死だ!まだおっぱいを揉んだ事すら無いのに!!

 

「ぅ・・・・うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

自分でも情けないと思う悲鳴を上げながら公園の外を目指す。しかし公園の端まで来た所で壁のようなものにぶつかってしまった。

 

「ぶっ!?な・・・なんだコレ!?」

 

壁を叩いていると後ろから地面に降り立った夕麻ちゃんが「結界を張ったって言ったでしょう?ここが終着って事でいいかしら?恨むならその身に神器を宿した神を恨んで頂戴」そう言いつつ槍を手に近づいてくる

 

それを見て死を意識したからか走馬灯のように今まで見てきたたくさんのおっぱいが頭の中を駆け巡る。巨乳、貧乳、美乳それぞれのおっぱいに違った魅力があるけれど、やはり俺の中で一番なのは3年のリアス・グレモリー先輩のおっぱいだ!死ぬならせめてリアス先輩の生乳を拝んでからでないと死んでも死にきれない!絶対に生き延びてあの生乳を拝むんだ!

 

“パアァッ”

 

な!?俺の胸が紅く光ってる!?違う!俺が見たいのはリアス先輩のおっぱいであって俺自身の雄っぱいではないのだ!

 

いや、よく見ると光ってるのは胸ポケットに入れた『あなたの願いを叶えます』という文言と怪しい魔法陣の書いてあるカードだ!いつだったか貰ってそのまま生徒手帳に挟んであったんだっけ?これは一体!?

 

そうしている内に魔法陣が俺と夕麻ちゃんの間に現れそこからたった今考えていた紅い髪の美女。リアス・グレモリー先輩が現れた。

 

「堕天使・・・ね・・・それで?私を呼んだのはあなたかしら?その制服、うちの生徒よね?」

 

そう問われるが俺が答える前に夕麻ちゃんが「悪魔ごときが出しゃばってくるんじゃないわよ!」と言いつつ俺に向かってまた光の槍を投げてきた

 

“バシュン!”

 

今度はなんだ!?リアス先輩から赤黒い光が放たれたと思ったら光の槍が消失してしまった!もう展開についていけねぇよ!

 

「悪いけど目の前で依頼主を殺される訳にはいかないわ。ここは引いて貰えないかしら?堕ちた天使さん?」

 

「・・・・・・・」

 

二人が睨み合っていると直ぐ近くの壁、『結界』って言ったっけ・・・が壊されそこからイッキが入ってきた

 

「イッセー、無事か!?」

 

イッキ!?今度はお前かよ!?

 

「乱入が多すぎるわね・・・いいわ、ここは引きましょう。そこのガキの神器が確実に脅威になるとも限らないし、その紅い髪・・・グレモリーの者と敵対するにはリスクが高いからね」

 

「ご理解いただけたようでなにより。でもこの町は私の管轄なの、あんまり勝手が過ぎると次は容赦なく消し飛ばすからそのつもりで!」

 

「ふんっ!」

 

そうして夕麻ちゃんは何処かに飛んで行ってしまい、マーブル模様だった空も元に戻った。

 

何だってんだよ、一体・・・

 

 

 

[イッセー side out]

 

 

 

 

 

 

イッセーと別れた後、一度家に帰り部屋にいた黒歌には一応堕天使がイッセーに接触した事を言っておいた

 

「そんな訳でイッセーに堕天使が告白という名の接触を図ってたからもしも何かあれば強引にでも介入すると思う・・・」

 

「ふ~ん、でもそれって十中八九神器を狙ってるんでしょ?今も放っておいていいのかにゃ?」

 

「まだ確定的な動きは見せてないし、告白してきたって事はイッセーの目覚めてない神器を相手に確証が持ててないんだろう。近いうちにデートにでも行くんじゃないか?そこを監視しとこうと思う・・・万が一、普通の告白と言う可能性もあるし」

 

「・・・でも今のあの子って神器が半ば目覚めかけてるにゃ。多分近くで観察してたら直ぐに気づくと思うにゃ」

 

衝撃的な事を言われた気がする

 

「うぇ!?」

 

は!?何で!?

 

「イッキよく愚痴ってたじゃないかにゃ。あの3人組が無駄に強くなってるって、校舎と渡り廊下の壁で三角跳びして2階の教室で女子達が着替えるのを覗いてたって。戦いに由来する神器なら宿主のスペックが上がれば自然と目覚めても可笑しくはないにゃ」

 

マジか!?そんな事でも目覚めるの!?でもそう言えばヒロインの一人であるアーシア・アルジェントは傷ついた子犬を助けたいという祈りで神器が目覚めたって描写があったな!迂闊だった!

 

咄嗟に仙術の探知を飛ばすとイッセーとレイナーレ(暫定)は学校の近くの公園に居るようだ。

 

今からでも向かった方がいいか?そう思っているとレイナーレ(暫定)の力が跳ねてその直後結界が張られた。遅かったか!自分の想定の甘さに歯噛みしながらも「黒歌!行ってくる!」と家を飛び出していった。

 

気配を消しつつ車以上の速さで現地に向かう。

 

結界のせいで中の様子が分からないが逆に張られたままって事はまだ大丈夫なはずだ。既に原作から乖離している以上リアス・グレモリーが確実に現れる保証はないと内心焦りながらも結界の端に着き結界を殴り壊して中に入る

 

「イッセー、無事か!?」

 

そう言いつつ中を見渡すがどうやらイッセーは無事なようだ。

 

見た感じだとリアス・グレモリーがイッセーを背にして庇うような振る舞いをしている。

 

レイナーレ(暫定)を睨みつつ視界の端で突然現れた俺も警戒している感じだ。その後すぐにレイナーレ(暫定)は飛び立っていった。

 

さて、イッセーは無事だったがこれからどうするべきか・・・先輩はこっちを睨んでるし、取り合えず敵意が無い事を示しておくか

 

「3年のリアス・グレモリー先輩ですね?俺はそこに居る兵藤一誠の友人で2年B組に所属しているフリーの仙術使いの有間一輝と言います。今回は彼の危機を察知して駆けつけたのですが一足遅かったようで、彼を助けて頂いた事感謝いたします」

 

そう言って頭を下げる。少し間をおいて彼女のピリピリとした気配が多少和らぐのを感じた。完全な敵認定からは外して貰えたようだ

 

「そう・・・仙術使いなんて希少な存在がこんなに近くに居たなんてね。もしかせずとも私の正体も知ってるのかしら?」

 

「先輩が『グレモリー家』の方だという程度には・・・」

 

「なるほど、ちゃんと分かってるようね」

 

「ただ、そこのイッセーは完全に一般人です。でも巻き込まれた以上は説明するべきとも思うのですが」

 

「そうね、なら今から二人とも一緒に来てもらえるかしら?」

 

「はい、イッセー、混乱してるだろうが説明してやるから一緒に来い」

 

イッセーは困惑を隠しきれない感じだがそれでも「分かったよ」と返事をしてくれた。

 

そして、先輩は学校のオカルト研究部への道順を教えるという意味も兼ねているのだろう、魔法陣では無く歩いて旧校舎に向かっていく。

 

しかし、コレは好都合だ。気配を隠してこっそりと管狐のイヅナを出して俺自身に憑依させる。すると少しして≪イッキ先輩?どうかしましたか?≫と頭の中に小猫ちゃんの声が聞こえてきた。

 

管狐は霊体であるために他者に憑依することが出来る。勿論自分よりも強い相手に憑依するには相手の承認が必須だが・・・この憑依と情報共有の力を使って声に出さずとも念話のように話せるのだ―――小猫ちゃんに一匹渡しておいてよかった。

 

≪友達が堕天使に襲われてね、駆け付けた時には召喚されたであろうグレモリー先輩が居て、友達は無事だったけど結界を破壊して登場したから一般人とは言えなくてね、フリーの仙術使いって自己紹介して今そっちに向かってるんだよ≫

 

≪そうでしたか。それで?此方に連絡したのは私に初対面のように振舞って欲しいという事で良かったですか?≫

 

≪うん、黒歌に繋がる糸は出来るだけ断ち切っておきたいからね≫

 

≪・・・分かりました≫

 

連絡が終わってから程無くしてオカルト研究部の部室にたどり着いた。

 

「さぁ此処よ、入ってちょうだい」

 

グレモリー先輩が扉を開け中に入り、俺とイッセーも続けて入る。

 

無駄に高級そうな家具の数々、怪しい像や所々に刻まれた魔法陣、何故かあるシャワールーム、蝋燭の明かりがそれらをさらに引き立てている。

 

そして部屋のソファーでは小猫ちゃんが羊羹を食べている・・・一本丸ごととは相変わらずの健啖家ぶりだ。姉の黒歌も結構食べるんだよな。

 

その向かい側に黒髪ポニーテールの姫島朱乃先輩が紅茶を飲んでいて、壁際では木場祐斗が本を読んでいた。

 

おお!改めてこういう主要人物たちと出会うと感動だな

 

「みんな、紹介するわ。この二人は二年生の兵藤一誠君と有間一輝君、今回私はこっちの兵藤君に召喚されたんだけど丁度堕天使に殺される寸前でね、私が助けたの」

 

「ど・・・どうも・・・兵藤一誠です・・・って堕天使?」

 

「兵藤君、その話は後で―――そしてこっちの有間君は裏の関係者らしくて兵藤君とも友達みたいでね。私が召喚されてから直ぐに堕天使の結界を壊して乗り込んできたの」

 

「皆さん、初めまして有間一輝です。宜しくお願いします」

 

「それで兵藤君は一般人みたいだから状況の説明と有間君がどの辺りまで知っているのかの確認を兼ねてここに連れてきたのよ―――みんな、まずは挨拶なさい」

 

グレモリー先輩がそう言うと3人が近寄ってきて順に挨拶をしてくれる。

 

「あらあら、うふふ、3年の姫島朱乃と申しますわ。このオカルト研究部の副部長でもありますの、どうぞ以後お見知りおきを」

 

「2年の木場祐斗、宜しくね二人とも」

 

「1年、塔城小猫です。よろしくお願いします」

 

3人の挨拶が済み全員が部室の真ん中にあるソファーにテーブルを囲う形で座る

 

「さて説明に入る前に何時までも他人行儀なのもなんだしね、二人の事は『イッセー』と『イッキ』と呼んでもいいかしら?」

 

グレモリー先輩がそう切り出すと隣に座っていたイッセーが超絶美人の彼女に名前呼びして貰えるからかウッキウキで背筋を伸ばして了承する

 

「は・・・はい!名前で呼んでいただけるなんて光栄です!」

 

「俺も構いません・・・先輩方の事はなんとお呼びしたらいいでしょうか?」

 

「名前の方で構わないわ、朱乃もいいわよね?」

 

「うふふ、ええ、それで構いませんわ」

 

「ではリアス先輩と朱乃先輩と呼ばせていただきます」

 

「なら、本題に入らせてもらうわ」

 

そう言ってリアス先輩は真剣な表情に変わり、それを見たイッセーも姿勢を正す。

 

「確認するけど今回の一件、イッセーは何も理解出来ていない・・・そう捉えていいのよね?」

 

「は・・・はい、いろんな事があり過ぎて正直何が何だか・・・」

 

「そうね、まずあなたを殺そうとしたあの黒い翼を持った存在、あれは堕天使なの―――元は神に仕える天使だったのが欲望のまま罪を犯し冥界、地獄とも言うわね、そこに堕ちた存在よ」

 

「あの・・・リアス先輩?そういう冗談は・・・」

 

「冗談と言う事にしてもいいけれど、その場合あなたがあそこで黒い翼を持った少女に殺されかけたという事実を、あなた自身が否定しなくてはならないわよ」

 

リアス先輩がそういうとイッセーも押し黙ってしまった。

 

そしてリアス先輩が「続けていいかしら?」と言うと諦めたように「はい」と答えた

 

「では次にあなたの命が狙われた理由だけど、あの堕天使が神器(セイクリッド・ギア)と言っていたのを覚えてるかしら?」

 

「セ・・・セイクリッド・・・」

 

神器(セイクリッド・ギア)、聖書の神の生み出した人間に宿る規格外の力。それほど強力な物は多くはないけど中にはあの堕天使や『私達』のような存在にとっても脅威となるものがあるわ。あの堕天使は万が一あなたの持つ神器が強力な物である事を危惧してあなたに近づき、可能性から潰すために殺そうとしたの」

 

「そ・・・そんな事で?・・・それに『私達』?」

 

それを聞いてリアス先輩は立ち上がり、他の3人も立ち上がる

 

「ええそうよ、私達は『悪魔』なの」

 

そう言いながら全員がその場で悪魔の翼を広げて見せた。

 

 

 

 

 

 

 

 

あの後、「少し整理する時間を与えましょうか」との事で一旦小休止を入れる事になった。

 

「うふふ、お茶がはいりましたわよ」

 

おお!これが美味しいと評判の朱乃先輩の淹れたお茶!

 

「このお茶!凄く美味しいです!朱乃さん!」

 

「そうだな!俺今までコーヒー派だったのに紅茶派に鞍替えしちゃいそうです!」

 

この芳醇な香り、ほのかな苦み、素晴らしい!

 

「あらあら、有難うございます。良ろしければ今度コーヒーも淹れてさしあげますわ」

 

「本当ですか!有難うございます!」

 

「あっ、イッキずるいぞ!朱乃さん!俺にもお願いします!」

 

「うふふ♪そうして喜ばれると此方も淹れる甲斐がありますわ」

 

そうしてリラックスしているとリアス先輩が「それじゃあ、そろそろ説明に戻りましょうか」と言ってきた。

 

「イッセー、今までの説明は理解できたかしら?」

 

「はい・・・いまいち実感が湧いてないですけど翼も見せられましたし・・・」

 

「そう、なによりね。イッキは問題ないかしら?」

 

「はい、大丈夫です」

 

それを聞いたリアス先輩は「なら続けるわね」と言い

 

「あなたが身に宿す神器だけど今ここで出してみましょうか。イッセー、そこに立って左腕を掲げなさい」

 

「は・・・はい!」

 

イッセーが立ち上がり腕を掲げる。

 

「次にあなたが思い描く最強の姿を強く思い浮かべるの。何なら真似してもいいわ」

 

「え!此処でですか!」

 

イッセーが顔を赤らめて躊躇するがリアス先輩が「そうよ。早くなさい」と急かす。

 

「え・・・ええい!ままよ!・・・ド~ラ~ゴ~ン~破!!」

 

「・・・・・・・・・・」

 

「・・・・・・・・・・」

 

「・・・・・・・・・・」

 

「・・・・・・・・・・」

 

「・・・・・・・・・・っぷ!」

 

「テメェ!イッキ!今笑いやがったな!!」

 

”カッ!!”

 

イッセーが俺に詰め寄るよりも早くその左腕が輝き紅く輝く籠手が装着された。

 

あれが神滅具(ロンギヌス)の一つ、赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)か・・・

 

「うぉ!籠手!?これが神器ってやつなのか・・・こんな物が俺に・・・」

 

「上手くいったみたいね。それがあなたの神器・・・見たところ龍の手(トゥワイス・クリティカル)のようね。所有者の力を一定時間2倍にする、残念だけどありふれた物よ。これを持っていたせいで堕天使に狙われるなんてついてなかったわね」

 

それを聞いたイッセーはがっくり項垂れてしまった。どうしよう・・・既にレイナーレ(暫定)から狙われているならさっさと強くなってもらった方が危険は少ないのかもしれない―――なら少し突いてみるか

 

「イッセー、物は試しだ。一回使ってみたらどうだ?構いませんか?リアス先輩」

 

「ええ、構わないわよ」

 

「でもこれ・・・どうやって使えばいいんですか?」

 

「強く願うのよ。神器は宿主の願いに応じて力を出すものだから」

 

「強く・・・よし!」

 

そしてイッセーは今度は某仮面なライダーの変身ポーズをとっていく

 

「トゥワイス!クリティーーーー!カルゥゥゥゥゥ!!」

 

「・・・・・・・・・・」

 

「・・・・・・・・・・」

 

「・・・・・・・・・・」

 

「・・・・・・・・・・」

 

「・・・・・・・・・・っぷ!」

 

「テメェ!イッキ!今度という今度は許さねぇぞ!!」

 

イッセーが憤怒の形相で詰め寄ってくる

 

「いや!悪かったって!その代わりほらあれだ、アドバイスしてやるから!」

 

「アドバイス?」

 

「おう!ちょっとこっちに来い」

 

そうして部屋の隅に移動し、これだけだと悪魔の皆には声を抑えても聞こえてしまうため仙術で空気の流れを乱して聞こえないようにしてイッセーが覚醒できるように囁く

 

「いいかイッセー。強い思いってのは別に怒りとか憎しみとかお前がさっきイメージしたような戦闘力における強さへの憧れでなくてもいいんだ」

 

「・・・というと?」

 

「お前の一番強い想いはなんだ?おっぱいなんだろ?前に言ってたじゃないか―――おっぱいへの想いは宇宙よりも重いんだって!その想いをここで爆発させて見せろ!」

 

「!!!!!!」

 

イッセーは驚愕した顔でこっちを見てくる―――うん、俺は一体何を言ってるんだろう?どうしよう?開き直った方がいいのかな?

 

「・・・分かったぜイッキ、そこまで言われちゃ引き下がれない!それとイッキ!やっぱりお前は『むっつり野郎』だ!!」

 

そう言って勢いよく立ち上がり

 

「リアス先輩!もう大丈夫です!もう一度やらせてください!」

 

「え・・・ええ、構わないわ」

 

それを聞いたイッセーはそのまま血走った目でリアス先輩を凝視しだした。恐らく最高のおっぱいを目に焼け付けながらも頭の中で様々な煩悩が駆け巡っているのだろう。

 

そして30秒ほどたった頃イッセーの鼻から鼻血が垂れてきた―――妄想でそこまでいくのか!?

 

「イッ・・・イッセー!?大丈夫!?あなた鼻血が・・・」

 

「大丈夫です!今ならいけます!うおぉぉぉぉぉぉ!輝けおっぱぁぁぁぁぁい!!」

 

『Welsh Dragon!! Dragon Booster!!』

 

「ウェルシュ・ドラゴン!?まさかそれは!13種の神滅具(ロンギヌス)の一つ、赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)だというの!?」

 

リアス先輩が驚いている―――いや、他のみんなも同様だ・・・当然か、神をも滅ぼす力が目の前に現れたのだから

 

こうして『赤龍帝の兵藤一誠』がついに覚醒したのだった。

 




原作を絡めたら一気に文字数が増えました。というか流石に説明回は書くの面倒ですね

タイピングが早くなりたいです。
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