イッセーと九重、アーシアさんを除いたメンバーが八坂さんとゲオルクの方に向かっていく
サジは龍王形態となってまさに怪獣大決戦と云った感じだ―――と云うか九尾状態の八坂さん初めて見たけど綺麗だしカッコイイな!流石は時として神とすら祀られる存在である
だがゲオルクに攻撃を加えようとしたところでゲオルク自身が霧を展開し、さらにそれらを守るようにして英雄派の構成員が現れた
ゲオルクは今回の奴らの作戦の要だし、守護する人も配置されていて当然か!
実際如何やら盾系だったり幻惑系の神器保有者たちみたいだし完全に守りを堅めた布陣だ・・・とはいえそれでも皆の攻撃を捌き切れるものでは無いのでゲオルク自身も守勢に回らなくてはならない為、ダメージは通らなくてもかなり集中が乱されているようだ
八坂さんに流れ込む力が一回り以上は少なくなっている
アレならば最悪でも寝込むくらいで済みそうだ
「じゃあ気張れよイッセー・・・聖槍と云っても指一本で止められるから安心しろ」
「いや、流石に指一本で止められる気はしねぇよ・・・お前ホントに人間か?」
「人間だよ、俺は・・・何で俺達って時々相手の種族を疑っちまうんだろうな?」
別にお互い隠してる訳でも何でもないはず何だけどね
イッセーが曹操の方に向かっていくとジークフリートが話しかけてきた
「良かったのかい?悪魔の彼に聖槍の相手をさせてさ・・・消滅しちゃうよ?彼」
「最強の龍殺しの魔剣を持ってる奴が居る時点で弱点で云えばどっちもどっちだよ。それなら一人相手に集中できる方がまだましさ」
曹操が
原作でも完全にグラムを使いこなす奴は出て来てないけど、仮にも魔剣最強なら秘められた力は
って言ってる間にイッセーは聖槍で鎧ごと貫かれてフェニックスの涙を使用してるな
今回支給されているフェニックスの涙は全部で3個で一つはシトリー眷属が持っていて、イッセーが今使ったから最後の一つは動けるけど防御に難のある祐斗が持っている
流石に見ていてハラハラするから保険を作っておくか
そう思った矢先にヘラクレスが指をポキポキ鳴らしながら前に出てきた
「ジークフリート、ジャンヌ!先ずはこのすかした野郎は俺にやらせろ!こんな奴は俺一人で十分だ!それに、知ってるんだぜ?お前まだ
流石に無駄な変身ポーズを取ったりせずに
両手には一際大きいミサイルのような物がくっ付いている・・・正直言って不格好だな
「コイツが俺の
横文字が多い!どの名前に注目していいか分かんねぇよ!
後、俺が未だに
実力でどうこうなるタイプのものじゃ無いんだから、なるようにしかならないからな
ただしヘラクレス、テメェは取り敢えずぶっ飛ばすけどな!
「かっ散りやがれぇぇぇ!!」
ヘラクレスが両手に付けたミサイルを2発とも俺に向けて撃ち放って来たので素早く
どうやら手元から離れたら衝撃で爆発する仕様だったみたいで、ほぼヘラクレスの目の前で爆発が起きてそのまま爆炎に包まれてしまう
「ぶほぉああ!!」
自分の出せる最大火力を喰らって全身にダメージを受けながら煙から離脱した瞬間を狙って蹴りでジークフリートやジャンヌとは別の方向に吹き飛ばし、そこからあえて追撃を行わずに様子を見る
「グッ!ガハッ!クソがぁぁ!!」
すると悪態をつき、血反吐を吐きながらも懐に手を伸ばして小瓶を取り出した
「へへ!コイツが何なのか分かるよな?裏ルートで手に入れたフェニックスの涙だ・・・さっきは油断しちまったけどもうこの先油断はしねぇ!すぐにテメェをぶっ倒して―――」
“パシィ!!”
「・・・へ?」
ヘラクレスは間抜けな声を出すが何のことは無い。取り出したフェニックスの涙を盗ませてもらっただけだ―――ヘラクレスはさっきの至近距離の爆発で目と耳が鈍ってるし、拙いながらも一瞬でも幻術で俺の姿を消して虚像を映せば騙される・・・1秒騙せれば掏るのは容易いからな
フェニックスの涙は超が付く高級品だし、裏ルートで手に入るとしてもその場合は超超超高額なお値段となっているだろう
テロをやるにも金は掛かるだろうからコレだけでも十分痛手なはずだ
それにレイヴェルを嫁に貰う以上はフェニックス家及びフェニックスの涙は俺にとっても所縁の品になるからな。それを目の前でむざむざ使わせる訳にはいかないんだよ!
「ヘラクレス!ジャンヌ、回復を!」
「はいはい分かりましたよ。援護はするからそっちは宜しくね、ジーくん」
経緯を見守っていたジークフリートとジャンヌは仲間がやられそうになるのは流石に見過ごせなかったのか素早く俺とヘラクレスの間に割って入る
「「
こっちは油断なしで対峙する事にしたのか二人は初手で切り札を切って来た
「
「
ジークフリートは龍の手が四本生えて阿修羅のような恰好となり合計六本の腕にそれぞれ魔剣を握らせる(一本だけ光の剣だが)
対してジャンヌは聖剣が寄り集まって出来たドラゴンを作り、ジークフリートの横に並ばせて盾として自身は懐からフェニックスの涙を取り出し、ヘラクレスに振りかけた
流石にあの守りを強引に突破しようとすれば要らないダメージを受けそうだ
しかしコレで英雄派の幹部がそれぞれ一つフェニックスの涙を持ってると仮定して既に3つ使わせた事になるな・・・視界の端で曹操がフェニックスの涙でイッセーに切り落とされた腕をくっ付けてるのが見えたしね
ならば此方も早々に決着を付けていこう
先ず最初に狙うのはジークフリートだ!
「ッツ!僕からか!一番脅威と思ってくれているのなら光栄だね!」
いや、そんな事まともに戦った事無いんだから正確には分からんし・・・単に他の2人の
「ダインスレイブ!」
ジークフリートが以前は出さなかった新たな魔剣の名を叫ぶと地面から無数の氷柱が現れ、俺に向かってくると共にジークフリートから距離を取らせようとする
恐らく魔剣の能力で中距離攻撃しつつ他の2人と連携を取りたいのだろう
だが至近距離で自分自身を巻き込まないようにして放たれた牽制の氷柱は俺が震脚で放った仙術の波動で根本から水に変わった―――自然の気を感じ取り、コントロールするのに水気の扱いは
震脚をそのまま踏み込みとして扱い、ジークフリートの懐に掌を添える
「破ッ!」
そのまま体の内部に衝撃が浸透するように掌打を放つ
相手の体に衝撃が入るタイプの技は同時に仙術で気を送り込み易いのだ
それで堪らずその場から吹き飛ばされたジークフリートは震える手で懐を探りフェニックスの涙を取り出そうとする
「げふっ・・・何?『涙』が無い?」
「お探しの品物はコレか?」
まだ懐を探っていたジークフリートに俺の手に握られたもう一つのフェニックスの涙を見せ、そのままポケットにしまう
先程掌打を放つ為にジークフリートの懐に手を這わせた時に次いでに掏っておいたのだ
フェニックスの涙は特殊な処理を施された特別なアイテムの為、至近距離で気配をしっかりと読めばどのポケットに入ってるか程度は見分ける事が出来るからね
これでフェニックスの涙が二つ・・・ヤバいね、超が付く豪邸が建っちゃうよ
いや、自分の物に何てする気は無いけどさ
兎に角、これで一人はダウンだ―――そう思ってるとヘラクレスが叫んで来た
「お前さっきから人の物ポンポンと盗みやがって!そういうのが許されるのはなぁ!俺達みたいな英雄、勇者だけ何だよ!」
「イヤイヤ!お前それ何処のド〇クエだよ!」
確かにドラ〇エじゃ世界を救う勇者は毎回、宝石箱の中身を盗ったり、タンスの中身のセクシー下着を盗ったり、シーフ(盗人)が仲間に居たりしてるけどさ!
と云うか何でテロリストにそんな指摘を受けなきゃいけないんだよ!相手の回復手段を封じるのは戦略として間違ってないはずだ―――相手の回復を阻止し、相手の資金に痛手を与え、此方に希少な回復薬を増やせる一石三鳥のやり方なんだからな!
それにコレは正確には盗んでるんじゃ無い!返して貰ってるんだ!
ともあれ気を取り直して残る二人に対処する
ジャンヌが聖剣で創られたドラゴンを俺に正面から差し向ける
「私の
確かに目の前のドラゴン(聖剣)からはドラゴンのオーラを感じる
形だけ真似た訳じゃ無くて様々な属性の聖剣を創れる能力でドラゴンという力強いオーラを纏う事で全体的な強度を上昇させたのだろう・・・だから俺は走りながら倒れているジークフリートの隣を通過ざまに地面に転がっていたグラム(龍殺しの魔剣)の腹の部分を蹴りつけて目の前のドラゴン(聖剣)に向かって吹き飛ばした
ただそこに存在してるだけで強烈な龍殺しの呪いを振りまいているグラムはその呪いの効果を遺憾なく発揮してジャンヌの創り出したドラゴンに当たった瞬間に粉々に爆散させた
「かっふ!!?」
グラムがドラゴンを破壊する瞬間を狙って気配を頼りに投げつけた
自慢のドラゴンがこうも儚く消え去るとは彼女も思って無かったのだろう―――反応するので精一杯で対処は出来なかったようだ
「ジャンヌ!?ち・・・畜生ォォォ!!」
ヘラクレスがやぶれかぶれと云った感じに全身の突起ミサイルを連続で撃ち出して来るけど、ヘラクレスの全身のミサイルの数は見た感じ70発ほどで別にそれをガトリングガンのように連続掃射出来る訳でも無い・・・アレくらいの手数なら白音でも対処可能かもな
俺はその無駄撃ちされるミサイルの雨を掻い潜って近づいて、右手に持った
コレで全員が致命傷、傷口から血を噴き出しながらヨタヨタと後ろに下がっていくヘラクレスの首を刎ねようとした処で遠くから聖槍がまた如意棒の如く伸びてきて弾かれてしまった
「二度ある事は三度あるって云うけどまたその首が繋がったみたいだな」
そう言って下がった後で倒れたヘラクレスを尻目に曹操の方を向く
「悪いね。うちの幹部をそうそう簡単に殺させる訳にはいかなくてさ―――取引しようじゃないかキミはその3人を見逃す。代わりに此方は赤龍帝を見逃そう」
そう言って曹操が体をずらすと手足など、全身を何か所か聖槍で斬られてアーシアさんの遠距離回復の光を受けても煙を上げ続けるイッセーが居た
右腕は白龍皇の白い籠手になっているがそれも通じなかったようだ
「ヴァーリの力は一対一で戦う場合は驚異だ。しかし、赤龍帝の場合は右腕の攻撃だけに注意してさえいれば問題無い。そしてアーシア・アルジェントの回復力もまた驚異的だ。だが、先ほど初めに赤龍帝を槍で貫いた時にその回復速度は見させてもらった。少し強めに斬ったから今の彼はこのままでは消滅するだろう―――そこで、お互いの立ち位置を交換しようじゃないか。キミはさっきジークフリート達からフェニックスの涙を奪ったようだからね。赤龍帝に使って上げると良い」
全く良く言うな。こっちの状況を見てからイッセーを死なない程度に斬り付けた癖に・・・実際、イッセーに攻撃する時に殺気は籠って無かったから俺も見逃したんだけど―――まぁそれは曹操も似たようなものかな?あっちは
「っぐ!・・・イッキ!俺の事は良いからぶっ倒しちまえ!」
「いやいや、それだと殺されるぞ、お前」
「何とかする!」
いや、ならんだろ。万全の状態なら想いの力で神器の力を引き上げる事も出来たかも知れないけど消滅しかけてそもそも力が入らない今のイッセーじゃ無理だ
根性論とかじゃ無くて手足が千切れ掛けてる状態では肉体の機能面で不可能なんだよ
「分かったよ。取引に応じよう」
「イッキ!」
「ふふふ、身内には甘いんだね。有難う、おっぱいドラゴン―――キミのお陰で助かったよ」
俺が取引に応じるとイッセーが声を上げるが、それを見た曹操がイッセーに屈辱的な皮肉の言葉を浴びせる・・・あ!今のは流石に"カチン"と来たぞ!
だが今はイッセーの回復が優先の為俺と曹操はお互い、時計回りに円を描くように警戒しながらもそれぞれの立ち位置を交換する
「イッセー、『涙』を使うぞ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
膝を突いたままだったイッセーにフェニックスの涙を使って回復させるが当のイッセーは拳で地面を叩くだけだった・・・曹操に手も足も出なかった事が心底悔しいのだろう。地面に叩きつけた拳が"ブルブル"と震えているのが目に入る
「・・・イッキ、何で俺はこんなにも弱いんだ?大事な時にまともに勝てた試しが一度も無い!今度こそと気を張って挑んだってのにアイツの本気を引き出せてすらいない!何で俺は!!」
イッセーの慟哭に俺なりの見解で応える
「俺も、あと多分曹操も小さい時から鍛錬したり実戦を経験したりしてる。それこそ10年前後の積み重ねだ―――対してイッセーはこの裏の業界に入ってからまだ半年、色々と粗削りで至らない所が在るのは仕方無い面もある・・・基本的に想いの力で覆せる力量には限りが在るからな」
そこまで言うと耐え切れないといった風にイッセーが喰って掛かって来た
「!!ッツ、だからってそれで諦めて納得しろってのか!?」
それを俺は首を横に振る
「そんな事は言ってないぞ?さっき『基本的に』って言っただろ?聖書の神様の創り出した神器システムは人の想いが奇跡に届き易く、形になり易いように整えた代物だ」
それが全て何て事は無いだろうけど、そういう側面は在るのだろう・・・特に亜種の
「イッセー、悔しいか?」
「ああ、勿論だぜ!」
「曹操をぶっ飛ばすのは諦めるか?」
「いいや!絶対にこの手で一発はぶん殴る!」
「だったら出来るさ。お前の可能性を此処で解き放って魅せろよ!」
「分かったよ・・・へへへ、情けない所を見せちまったな―――!! イッキ、少し時間を貰って良いか?今、
時間稼ぎ!なら此処はあのセリフを言うしかないな!
「時間を稼ぐのは良いが、別にアイツを倒してしまっても構わないのだろう?」
言えた!人生で一度は素で言ってみたいセリフトップ20には入るこのセリフを!
「いや、倒されると俺の拳の行き場が無くなっちまうんだけど・・・」
「あ・・・うん」
「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」
「行くぞ!曹操ォォォ!!」
「来い!有間一輝ィィィ!!」
気まずさを振り払うように無駄に気合を入れて突撃すると曹操も普通に応対してくれた
今はただ、無心で戦うのみ!
両手に握った
しかし、流石に通常の神器と最強の
仮にだが神器を只管ぶつけ合うような勝負をしたら先に音を上げるのは俺の方になるな―――神器は壊れてもオーラを注ぎ込めば修復は可能だけどその分体力を消耗するし、聖槍とぶつけても粉々にならないように、かなり強めにオーラを巡らせてもいるからね
それにチンタラと戦ってたらイッセーがパワーアップして戻ってくるだろうし・・・エルシャさんとか言ってたから多分そろそろ『召喚』すると思うしな
だから此処は一つ奇手を打つとしよう!
そして相手の聖槍の動きを止めたまま左手の
それを見て俺も少し後ろに下がりカウンターを意識した形で構えを取る
「危ない、危ない。成程、短剣型の神器は斬撃と徒手空拳を好きなタイミングで切り替えられるのは強みだね。分かっていても対処のし辛い戦法だ」
そう評価しつつ聖槍を構えて僅かに腰を落として前傾姿勢となる
「では、今度は此方から攻めさせて貰おうかな!———————!!ッツ!!!!」
素早く踏み込んで俺に迫って来る曹操だが先ほど俺が真横に
”ブシャッ!!”
「ぐうぅぅぅ!!」
曹操の右目の部分が突如として切り裂かれ、鮮血が噴き出した
体勢が崩れた彼に気弾を何発か撃ち出すけど、さらに体を捻って躱し、聖槍で打ち払ってしまった
流石にあの程度では明確な隙にはならないか
潰された右目を抑えながら曹操は残った左目で睨みつけて来る
「今のは・・・達人の斬撃は斬られても暫く気付かないなんて言われているが、それと似たような事を大気に対して放ったのかな?」
おお!凄いな、一発で見抜かれた
【一刀修羅】の影響で身体操作には自信があるからな・・・集中して放った
後はその場に誰かが突っ込めば僅かに大気がズレて、それが瞬時に元に戻ろうとカマイタチのような現象を引き起こすのだ・・・某落第騎士の世界最強さんの空間に残る斬撃を再現した形だ
この設置型の斬撃は仙術でも闘気でも魔法でも魔力でも何でも無いただの技術なので気配で察知するのが著しく困難という利点がある・・・もっとも、仮に俺が突っ込んでも切り裂かれるから動きが制限されるとか強風が吹けば誤作動してしまうとか欠点も豊富だけどな
最初に斬撃を空間に置く事が出来た時には久々に『ファンタジーやべぇ』って思ったよ
黒歌や白音には最初「・・・人間って特別な力無しでも意外と何でもできるのね」、「姉様、戻ってきてください」みたいな反応はされたけどさ
「全く、高性能の顕微鏡で調べてもブレが見つからないレベルの緻密な身体操作技術は必須の一太刀だろうに・・・キミ、実は機械生命体みたいな未知の種族だったりしないよな?」
「お前まで俺の種族を疑うのかよ!?どいつもこいつも皆して俺を悪魔だの邪神だの果ては未知の機械生命体とかってさぁ!俺は純度100%の人間だ!!」
大体機械生命体とかってそれ、何処の異世界(E×E)の邪神軍団だよ!
結局邪神じゃねぇか!
如何にかして曹操に今の言葉を撤回させる為に詰め寄ろうとした処で背後から異様な気配がした
曹操も驚いてる表情をしていたので警戒しつつも後ろを振り向くとイッセーを中心に赤いオーラで形成された人型の存在が地面から湧いてくるように次々と出現し、何かを求める様に両手を突き出している―――そして彼ら(?)は只管うわ言のように一つの単語を連呼して歩いて行く
「おっぱい」「おっぱい」「おっぱい」「おっぱい」「おっぱい」「おっぱい」「おっぱい」「おっぱい」「おっぱい」「おっぱい」「おっぱい」「おっぱい」「おっぱい」「おっぱい」「おっぱい」「おっぱい」「おっぱい」「おっぱい」「おっぱい」「おっぱい」「おっぱい」「おっぱい」「おっぱい」「おっぱい」「おっぱい」「おっぱい」「おっぱい」「おっぱい」「おっぱい」「おっぱい」「おっぱい」「おっぱい」「おっぱい」「おっぱい」「おっぱい」
・・・・・うん、コレは酷い。これだけの数の人の意識を操って痴漢行為を半ば強要したとか例え態とじゃ無くても犯罪だと思う
取り敢えず後でイッセーには何か適当に罰を与えた方が良いかもな・・・後処理をするアザゼル先生の実験に付き合う罰とか戦いが終わったら提案してみるか
そんな中でも事態は進み、曹操に『おっぱいゾンビ』と評された1000人は居そうな彼らは少し離れた場所で円陣を組み地面に溶けていき、ピンク色の見た事も無いタイプの魔法陣が浮かび上がった
折角なのでその魔法陣をいろんな角度、距離から携帯の写メで撮っていく
後で魔法を使う黒歌やロスヴァイセさんに資料として送ろうかな
そんな事を思っているとイッセーが今度は天に向かって息を深く吸い込んだ
「サモン!おっぱぁぁぁいっ!!」
何と馬鹿みたいな魂の叫びだろうか―――そんな声に呼応して魔法陣が激しく輝きだし、上空の空間に穴が開いた。上位
「へ?えええええええええ!!?」
上空からリアス部長(下着姿)がゆっくりと降りてきた・・・あの様子ならグレモリー領で起きたというテロ行為は鎮圧できたのだろう
「イッセー!?それにイッキも!・・・という事は此処はもしかして京都なの!?もしかして私召喚されたの?一体何が起こっているというの!?」
かなり動揺してらっしゃるな・・・アレ?と云うかこっちの状況を知らない?
いや、知ってたとしても突然召喚されたら驚くだろうけど・・・
少し視線を逸らしながらもリアス部長に問う
「リアス部長。アザゼル先生から何も聞いてないんですか?あの人連絡を取ったとは言ってたんですけど・・・実際グレモリー領でテロが在ったって俺達も知ってますし・・・」
「い・・・いいえ、私は何も聞いてないわ」
「あ~、だとしたら多分アザゼル先生は駒王町のスタッフの人にリアス部長達の近況を聞いて応援は頼めないと判断したんでしょうね」
「という事は京都でもテロが!?」
「はい・・・と言ってももう終盤なので終わったら軽くメール送っておきますね」
詳しい報告書とかは後で別に上げる必要があるから概要だけだけどな
「それで・・・私は何で此処に呼ばれたのかしら?」
「それについては俺からのお願いが在ったからです!」
イッセーが前に出てリアス部長の正面に立つ―――それと同時にリアス部長の胸が輝き始めた!
鎧のマスクの部分を収納したイッセーは最高にイイ笑顔でお願いをする
「部長のおっぱいを突かせて下さい!」
その後俺は流石にその場に居るのは躊躇われた為に距離を取り、少しすると役目を終えたらしいリアス部長が再び結界の穴から元居た場所に送還されていった
「有間一輝。アレは一体何だったんだ?」
「・・・世の中、理解出来なくてもいい事って在ると思うぞ?曹操」
仮に説明しろって言われても出来ないしな
因みに今の『サモン!おっぱい!!』で
それからイッセーは今までとは一線を画すオーラを身に纏い、新たに発現した三種の能力、『
今は丁度曹操の槍の一撃を分厚い装甲となった『戦車』の籠手で受け止めた処だ
「へ!お前の一撃、俺も防げるようになったぜ!吹き飛べ、このクソ野郎ォォォ!!」
イッセーの拳で地面に盛大に叩きつけられた曹操だが、少しすると土煙の中から埃を払いながら現れた―――槍をクルクルと廻したり、首をコキコキ鳴らしたりして体の調子を確かめているようだ
「成程、俺やヴァーリ、有間一輝とはまた違う―――冷徹さを持って戦うのではなく感情を力の呼び水として戦う。感情で戦うのはリスクが大きいがその分リターンも大きいという訳だ・・・最弱と云われるキミがこの短期間で加速度的に力を付ける理由は強い想いと危険を脱する豪運の合わせ技と云った処かな?まさにヒーローのようじゃないか」
「まぁな。コレでもヒーローショーの主役をやってる身なんでね。俺が負けたら子供たちが悲しんじまうだろ?だったら勝たないとな!」
それから曹操とドライグがイッセーの新技をそれぞれ『イリーガル・ムーブ』、『トリアイナ』のようだと言い、言われたイッセーは『
「さて、どうしたものか―――ゲオルクも劣勢のようだし、九尾の波動もあまり次元の狭間に響かなかっただろうからね・・・!!?いや、どうやら来たみたいだな。さっきの赤龍帝の特異な波動に興味を引かれたのかも知れないね。ゲオルク!俺が
空間に裂け目が現れ始めたのを見た曹操がそこまで言った処で言葉を切った
「違う!この気はまさか!」
澄ました顔から驚愕の表情に変わった曹操の視線の先に現れたのは緑色の東洋タイプのドラゴンだった―――さらにその頭の上には小学一年生程度の大きさの猿っぽい人物が乗っている
そしてその人型は「ほっ!」と軽い掛け声と共に俺とイッセーの近くに降りてきた
「久しい限りじゃの~、聖槍のボウズ。だがちょいと悪戯が過ぎたようじゃぜ」
「これはこれは、闘戦勝仏殿。それに
闘戦勝仏と呼ばれたサイバーなサングラスを掛けた人物は煙管を吹かして答える
「元々、ここの九尾の姫さんと会談する予定じゃったんでな。それを当日となって拉致たぁやってくれるぜぃ。このまま引き下がっちゃあ須弥山の面子にも関わるんでね。お仕置きしに来たぜぃ・・・と言っても既に殆ど終わってるみたいじゃがな」
成り行きを見守っていると隣のイッセーが話しかけてきた
「なぁイッキ。もしかしてあの爺さんがアザゼル先生の言ってた凄い助っ人ってヤツなのか?スゲェ大物感出てるけど何者なんだ?」
「イッセー、お前さっき闘戦勝仏って言ってたの聞こえなかったのか?要は初代孫悟空だよ―――イッセー、今度こそサインを強請ってみたらどうだ?正真正銘の有名人だぞ?」
「い・・・いや、流石に初代の孫悟空相手にサインを下さいなんて恐れ多すぎて言えねぇよ!」
そんな風に話していると闘戦勝仏が此方に顔を向けてきた
「お主らじゃな?聖槍のボウズに仕置きしたのは?此処に入る直前、良い龍の気が流れておったわ。それとそっちのボウヤは九尾の娘さんの婚約者じゃったな?成程、澱みの無い気の流れじゃ。一部なら既に儂にも通ずるところも在るようじゃ・・・クソボウズ、お前さん本気にもならんでこの二人を相手にしたのか?まだまだ相手の力量を推し量る『目』が足りとらんようじゃの」
「それは片目を奪われた私への皮肉ですかな?確かに、色々と図り違えましたからな・・・今回の件は今後に生かすとしますよ―――ゲオルク!引き時だ!闘戦勝仏殿まで加わっては今の俺の
遠くで皆にフルボッコにされて攻撃は受けてないものの肩で息をしているゲオルクが待ってましたとばかりに霧を展開して曹操の隣に転移する
「全く、遊び心も程々にしてくれないかい?コレでは結局本当にあの方法でグレートレッドを呼び出せたのかどうかすら分からないじゃないか・・・作戦の下準備は大変でデータは得られず、幹部が倒されてと完全敗北だよ」
「何、そう腐るほどの事じゃ無いさ―――失敗は成功の基とも云うしね。人員は欠けてないのだから、諦めさえしなければまた別の手を試せば良い。目標に向かってコツコツと積み重ねを続けていくのは人間が異形に勝る数少ない武器だよ」
ゲオルクを中心に大量の霧が発生し、倒れているヘラクレス達も含めて姿が隠されていく
「それではさらばだ諸君。次に会う時は存分に聖槍の真の力を魅せて上げよう」
ゲオルクはさっさと退場したいのか曹操のセリフが終わると同時に霧が一気に彼らを包み込んで姿を消し、残った霧もすぐに霧散して・・・
「う゛ぼおぁぁああ!!?」
・・・霧が消え切る直前に初代が如意棒を伸ばして、もはやピンポン玉程度の霧の穴でしか繋がっていなかった霧の転移先に一発入れたようだ
声だけだったけど今のは曹操の叫び声だったな
完全に不意打ちの攻撃はさぞかし痛かっただろう
「まっ、流石に何もせん訳にもいかんからの。三日はまともに飯も食えんようにしてやったわい」
闘戦勝仏はそう言って悪戯が成功したように笑ったのだった
戦いが終わってから俺達は八坂さんの近くに集まっている
「母上!母上!九重です!」
「く・・・のう・・・」
八坂さんは消耗の具合はそこそこなものの、まだ洗脳の後遺症なのか意識が朦朧としている感じだ
その様子を見ていた闘戦勝仏は煙管を吹かしながら
「ふぅむ。九尾の姫さん自身が無意識に邪な気(洗脳)に抵抗しているようじゃの。これならば気付けと気脈の活性化をしてやれば内側から祓えるじゃろう・・・そういう訳じゃから
「いやいや、俺様この空間を無理やり開くのに結構力使って疲れてんだけど!?ちょっと龍使いが荒すぎねぇか、爺さん!」
「お前は龍王の中で一番の若手じゃろうが。多少へたばった程度ならすぐに回復するわい・・・それとも、天帝に『
「そんな理不尽な天罰喰らいたくねぇよ!しぶとさに定評のある邪龍のヴリトラですら消滅する天罰(雷撃)とかおいらが喰らったらお陀仏じゃねぇか!」
洗脳が解け、ついでに元気一杯にもなった八坂さんが人間の姿に戻り、九重が抱き着く
「母上~!!」
「おやおや、如何したのじゃ九重?そのように泣いて。まだ泣き虫な処は治ってないようじゃの」
八坂さんはどうやら洗脳されてた時の記憶は無かったみたいだが九重をあやしながらも周囲の状況を見渡すとある程度は察した様子だった
そしてこの場で八坂さん以外に一番偉い闘戦勝仏に声を掛ける
「闘戦勝仏殿。会談に出席出来なかったばかりか助けて頂いたようで―――感謝致します」
「いやいや、実は儂が辿り着いた時には殆ど終わっておったからの・・・姫さんの娘さんは中々良い婚約者とそのお仲間が居るようじゃぜぃ?礼なら儂よりもそっちに言ってやりな」
「そうでしたか。ふふふ、イッキ殿を九重の婚約者とした私の判断を褒めてやりたいですな」
「うむ!今日はイッキの戦いぶりを初めて間近で見られたのじゃ!凄かったぞ!」
八坂さんに抱き着いていた九重が興奮したように告げる
「そうか、その話は後でゆっくり聞かせて貰おうかの―――イッキ殿、感謝する」
「有難うなのじゃイッキ!それに皆の衆!」
そうして二人の狐の姫様のお礼の言葉を締めとして京都の事件は終わりを迎えたのだった
「うう゛・・・疲れた・・・俺様もう動きたくない・・・」
・・・約一匹ぐだってたが片づけの邪魔だとケツに如意棒フルスイングされてたが些細な話だろう
翌朝、昨日の戦いの疲れは残っているものの、イリナさんの強い要望もあり京都タワーのお土産屋で傷みやすい生もの系の物を買ったり、展望デッキから街を眺めたり、マスコットであり所謂ゆるキャラの『たわわちゃん』が居たので一緒に写真を撮ったりしていた
今はダンスが得意という触れ込みもある『たわわちゃん』が見事なブレイクダンスやマイケルダンスを披露している処で観客たちが興奮してキャーキャー騒いでるけどアレで合ってるのだろうか?
するとこの場にアザゼル先生とロスヴァイセ先生も現れた
俺達以外にも一定数駒王学園の生徒が居るので様子を見に来たのだろう
「お二人とも後処理は終わったんですか?」
「ああ、元々此処は九尾の姫さんのお膝元だし大まかな指示は出し終えたからな。セラフォルーに後を任せて引率の先生役に逆戻りだ」
テロの後処理よりは表の学校の先生役の方が楽ですもんね
「イッセー君の起こした痴漢騒ぎの被害者の方々へのフォローも大方済ませました。彼の可能性の宝玉の残滓が宿っている人間にサーチを掛けたので取りこぼしは無いと思います」
おお!それは良かったな!
あれだけの人数を特定出来るのか心配だったんだけど問題無いようで何よりだ
「それとイッキ君から提供されたイッセー君の発現させた魔法陣ですが、大変興味深いものでした。
マジですか!冗談交じりに撮影したものだったのにそこで乳神が関わってきますか!
「他に気になる処と言ったら『
ああ~、そんな風に考えていたのか・・・でも違うんだよな
色々と思考が柔軟なアザゼル先生ですらサマエルの可能性を思いつかなかったんだからハーデスがサマエルの封印を解いたのは本当に在り得ない事なのだろう・・・と云うか他の神話体系を毛嫌いしてるはずのハーデスが聖書側の汚点でもあるサマエルを今までキチンと管理してたと考えるとマジでヤバい代物なんだろうな
「アザゼル先生の知ってる限りの最強のドラゴンスレイヤーって何なんですか?俺は今回グラムを見ましたけど、魔帝剣よりも凶悪となるとそもそも存在するんですか?」
英雄派が『
「ん~、イッセーのアスカロン以外にもバルムンクとか日本なら天叢雲剣とか剣以外なら邪龍ラードゥンを倒したヒュドラの毒とかだな。まぁヒュドラの毒は別に強力なだけでドラゴンスレイヤーって訳じゃないんだが、それ以上となると・・・いや待てよ!もしも三大勢力の和平をアイツが疎んでるとしたら、有り得るのか?しかし、だからと言って・・・」
暫く思考の海にに沈んでいたアザゼル先生だったが疲れたように溜息を吐いた
「はぁ、イヤな想像しちまったぜ。イッキ、取り敢えずこの件は俺が預かる。サーゼクスやミカエルとも協議しないといけない事になるかも知れんからな・・・まぁ先ずは怪しい動きが無いか諜報部に当たらせないといかんが、アソコは年がら年中きな臭いんだよなぁ」
心労掛けてすみません。でも悪いのは全部ハーデス何です。だから『僕は悪く無い!』
「お~い、イッキ!もうそろそろ駅前の集合時間だぞ~!」
心の中でちょっと冗談めかして括弧つけていたらイッセーが呼びに来たので、アザゼル先生に胃袋にストレスを与えながらも皆で駅のホームに移動する
八坂さんと九重にセラフォルーさんが俺達の見送りに来てくれた
「それでは皆々様。此度は本当に助かり申した。三大勢力を中心に協力し、都により強固な警戒態勢を敷けるようにこれから詳細を詰めていく予定じゃ」
「うん♪こっちの事は私に任せてね♪悪い子が二度と京都で騒ぎを起こせないように、色々な防備を築いちゃうんだから☆」
色々な防備ですか・・・重要な場所なら多分相手を『捕りにいく』んじゃ無くて『殺りにいく』ようなトラップとかも増設されるのかもな
「イッキよ、ちょいと良いかの?」
京都の防衛に思いを馳せていると九重が手招きしてきたので近くに寄る
「どうした、九重?」
すると九重が軽くジャンプして正面から首筋に抱き着き、俺の頬に軽くキスをしてきた!
すぐに恥ずかしくなったのか九重は母親の後ろに隠れてしまい、顔だけこっちに向けている
「く・・・唇はまだ恥ずかしいのでの・・・イッキよ、行ってらっしゃいなのじゃ!」
行ってらっしゃいか。まぁ確かに実は八坂さんの屋敷には俺や黒歌の寝泊まり用の部屋(ほぼ自室)とかも既に用意されてたりするんだよね・・・今はまだあまり使用しないからと最初は断ったんだけど親子二人に押し切られたので京都はもう既に実家の一つになりつつある
ならば確かにこの言葉が適しているのだろう
「八坂さん、九重。行ってきます!」
こうして学生最後の修学旅行は幕を閉じたのだった
「イッキー!!窓から見えていたぞォォォ!!九重ちゃんにほっぺにチューとかテメェは絶対に許さん!!そうだ!絶対に許されてはならない事なんだァァァ!!」
「しかも何だあの巨乳金髪美人は!?九重ちゃんのお母さんか!?お前は黒歌さんと白音ちゃんといい、姉妹の次は母娘を同時に毒牙に掛けようとしているのかァァァ!!」
嫉妬の炎に駆られて体から薄っすらと闘気すら身に纏った松田と元浜を拳で沈めておいた
「なぁイッキ、此奴ら今闘気を」
「知らん!」
修学旅行はどうやらエロ馬鹿三人組を一段上の強さに導いたらしい
どうしてこうなった?
サブタイの目覚めた三人とはエロ馬鹿組でしたねw松田と元浜の戦闘力を上げてる事に深い意味はありませんww
それとイッキも少しずつ人外認定されるようになってきましたねw人間のまま「もうお前人間じゃないだろ」と突っ込まれるキャラにしていきたいですww