オーフィスが兵藤家に住む事が決定してから直ぐにアザゼル先生が部屋に入って来た
「おお~、集まってるなお前ら」
「先生!もう冥府に行く準備ってのは出来たんですか?」
イッセーの質問にアザゼル先生は頷いて答える
「まぁな。どうあれ冥界の危機に魔王が抜けるんだ。流石にサーゼクスなんかは身軽にさっさと冥府行きとはならんさ。だがサーゼクスも天界のジョーカーも準備は出来たみたいだからな。これから俺達はハーデスの野郎の神殿に電撃訪問だ」
・・・と、そこまで言った処で顔を顰めた
「ただ、この魔獣騒動だが更に面倒な事が起こり始めたようだ」
「面倒って何ですか?もう正直お腹一杯何ですけど・・・」
「魔獣たちの対処に軍や有力な上級悪魔や最上級悪魔のチームが出張っている。それを好機と取ったのか旧魔王派の残党たちが各地で内乱を起こし始めたんだ。戦力が激減した各街を今の内に占拠してしまいたいんだろうよ」
「はぁ!?そいつら馬鹿何ですか!?ただでさえ冥界の危機なんですよ!そんな事したら戦力を分散せざるを得ないですし一体どれだけの犠牲が増えると思ってるんですか!?」
いきなりのクーデターの情報に皆驚愕するか溜息を吐くかだ・・・溜息を吐く大人組は旧魔王派ならやりかねないと前々から思ってはいたのだろう
「良いんだよ。旧魔王派の奴らにとっては現魔王の政権の下で生きてる悪魔何てコレを機に多少減ってくれた方が後々支配し易いとか思ってんのさ」
イッセーがそれを聞いて「身勝手過ぎる」と溢す
「悪いニュースはまだ有るぞ。英雄派は世界中の神器所有者を強引に拉致して神器を無理やり
「悪魔が皆、合意や忠誠、取引で眷属を得ている訳ではないものね。無理やり強引に眷属にするというのは禍根を残すから止めるよう政府から方針が出されているけど、それを守らない者が一定数居るというのが現状だわ」
リアス部長が苦い顔で首を横に振る
「反旗を翻すにしても主の悪魔をぶっ殺すだけなら良いんですけどね。家族や恋人とかを人質に取られたり、力で虐げられてきた人達が主やその家臣への復讐で終わるとは思えないですよ」
多少の混乱は在れどクズ悪魔が死ぬ分には俺としては対岸の火事だわ・・・もし俺が魔王の立場ならそう云う訳にはいかないんだろうけど
「イッキの言う通りだな。主の悪魔が後ろから刺されるだけならまだ自業自得で済むが復讐ってのは人の心のタガを容易に外しちまう。主である悪魔という種族そのものに対する憎悪になっても何ら可笑しい事は無い」
俺の【
サーゼクスさん達現四大魔王の方々には同情はする。かつて三大勢力は天使陣営はもはや天使が減る一方で堕天使陣営は幹部が数える程しか居ないのに対し、悪魔陣営は新たな魔王が選出され、
「・・・何時かこうなってしまうからこそ、サーゼクス達は呼びかけていたのですがね。聞く耳を持たない貴族悪魔がどれだけ居たのか、各勢力に知らしめる形となってしまいました」
グレイフィアさんも頭が痛そうだ・・・暫くは事後処理に追われそうですもんね
「アザゼル先生、英雄派の動きは見られるんですか?」
暗い雰囲気のままでいても仕方ないので話を次に移す
「今のところはまだ、だな・・・ただあの曹操がこんな絶好の機会に黙ってるなんて事は無いだろう。だからこそ今回はあの魔獣たち相手でも魔王や神仏が参戦するのが非常に難しくなってる。魔獣と戦ってる中で後ろから聖槍で貫かれた何て事に成れば下手をすれば世界規模の戦争にだって発展しかねん・・・和平を結んだって言ってもロキみたいに他神話を毛嫌いしてる奴はそれなりに居るからな」
ロキとかガチで戦争仕掛けてたからな
「何て言うか・・・思ってた以上に和平って危なっかしいんですね・・・」
「そうだな。だがその薄氷の上に成り立ってるような和平でも、崩させる訳にはいかないんだよ。今は薄氷でも時間が経てばもう少し位は氷も分厚くなってくれるさ」
積み重ねが大事ってやつですね
「ああ、そうそう。例の巨大魔獣たちだが呼び名を決めたぞ―――小さめの奴らが『
流石は堕天使の総督、欲望駄々洩れですね
アザゼル先生は毒づきながらもその場を後にしてそのまま解散となった
グレモリー眷属の皆は食事と仮眠を取ってから戦闘から避難誘導、リアス部長なんかはそれに加えてグレモリー家自体の保有する私兵への指示や各貴族間の連携とかで頭をフル回転させている―――グレモリー家当主のジオティクスさんやヴェネラナさんだけでは手の回らない部分を積極的に補っているようだ
俺はと云えば今は待機・・・じっとしてるのも落ち着かないがコレばっかりは仕方がない
一応グレモリー家で怪我人を癒して回ってるアーシアさんを仙術でちょくちょく回復させたりとかはしたけれど、何か馬車馬のように働かせている気になるので内心申し訳ない感じもするが非常事態なので勘弁して欲しい・・・アーシアさんとか本気で気にしないだろうけど
ともあれ半日以上は経過し、魔獣(美女)の内の一体の周囲―――俺の【じばく】の範囲をスカウターモドキで算出したデータの範囲内の住民の避難が完了したとの報告が来た
被害は抑えるつもりだけど最初だから最大限の範囲をカバーしようとしたら魔獣たちの騒動が始まってから合計で丸一日程度の時間が掛かってしまったが、それも終わりだ
先ず俺、黒歌、グレイフィアさん、バラキエルさん、炎駒さんで魔獣たちの進路上に転移する。流石にレイヴェルは今回はグレモリー眷属と避難誘導で戦闘の際は最後尾からの支援になるが、その辺りは割り切って貰おう
転移した先は少し上空の位置だったが辺り一面荒野とまではいかないが地肌が結構見えてる土地だった。成程確かに広大な冥界に置いても態々この周辺に住もうという悪魔は殆ど居なかったようだ。もっとも、魔獣の向かう方角には大きな街が在るそうなので出来れば此処で仕留めたい
「イッキさん。事前通告した範囲内は住民及び兵士たちの退去は完了したようです」
「分かりました。此方の仙術の探知とレーダー(スカウター)にも引っ掛かる反応は在りませんので早速始めようと思います」
グレイフィアさんの報告に此方でもチェックを入れた事を告げるとバラキエルさんがオーラを高めて前に出る
「うむ。では一番手は私が貰おう。雷光は殲滅にも向いている力だからな」
全員がアイコンタクトを入れた後に遠くに見える魔獣に向かって飛んでいく
遠くと云っても俺達の速度なら程無く到着するけどな
そうして近づいて行くと地面をわらわらと進軍する美女軍団がおっぱいビームやハート形のものが飛んでいくウィンクや謎のピンクの波動などで手当たり次第にただでさえ荒野なのをクレーター以外の凹凸の無い不毛の大地に変えていく状況とエンカウントした
もう少しで俺達自身も射程圏に入るだろうという所で黒歌が話しかけてきた
「ねぇ、イッキはあの女の子集団を見て何も思わないのかにゃ?」
「あそこまで馬鹿らしいのが突き抜けてると一周どころか三周回って何も感じないな」
多少目のやり場に困るけど何方かと云えばそれは反射行動に近いものが有ってエロス的な意味で心が揺さぶられる感じじゃない・・・何事も程々が大事なのだろう
勿論、こういうのが好きって人たちは一定数居るんだろうけど
イッセーとか今は戦う時は遠くから溢れ出る美女を目にして感動と美女が殲滅されることへの心の荒ぶりを力に変換して鼻血流しながら仲間に譲渡での支援をしてるみたいだしな―――聞いたところでは想いの強さが力に変換される
遠目とは言え鼻血の貧血でぶっ倒れるんじゃないかと云うのは輸血用スタンドを戦場に持ち込んで常に血を補充する事で補ってるようだ
今頃イッセーの足元には涙と鼻血の汚ねぇ血だまりが出来ている事だろう
その代わり、イッセーが参戦した場合は皆の力が跳ねあがるので魔獣も足止め出来るらしい
考えが逸れたが目的のポイントまで到達したので一度止まる
「それではバラキエルさん。お願いします」
「うむ―――雷光よ!眼下の敵を焼き払え!」
此処に来る道中でバラキエルさんが溜めた雷光のオーラが一気に解き放たれて小型美女軍団が一瞬で雷撃の嵐の中に掻き消えていく
それと同時にグレイフィアさんが俺以外を包む転移魔法陣を展開させ、黒歌は自分の腕を少し切って血を流す。それを確認した俺はと云えば
「【一刀修羅!!】」
こうして【一刀修羅】で力を跳ね上げる
皆は転移していくけど此処まで一緒だったのは小型美女軍団の露払いと、道中でタナトスが出てこないようにギリギリまで護衛して貰う為だ
そうして皆が転移したのを見届けると余計な横槍が入らない内に速攻で巨大美女―――『
今からだったら例えタナトスが転移して来ても転移が終わる前に片が付く
ハッキリ言ってコイツはアホみたいに堅い。対抗術式有りならそこそこと言った感じだったと思うが、そうで無ければ少なくともフェンリルよりは堅いと思う
正直俺の【じばく】の至近距離直撃で幾ら【じばく】に防御力半減効果が有るといっても倒しきれるか分からない・・・倒せなかったら自動再生されるだろう
それに幾ら冥界が広大と云っても俺の今の【じばく】の範囲だと避難の終わった村や町の一つや二つ巻き込む可能性が高いし、死神の問題もある・・・これらの問題を解決できるアイディアをレイヴェルは提案してくれた訳だ
敵である『
ならば当然口も在る
【一刀修羅】の超スピードで巨大な口の中に飛び込む!
生臭そうなのは息を止めてれば問題ないし、相手が口を閉じてても今の俺なら人ひとり分の隙間をこじ開ける程度は造作も無い!
口の中に入って第一段階クリア!そのまま喉の奥に空中を蹴って侵入し、肉の壁に触れないように仙術で光源を生み出して周囲を確認しながら胃袋の方に進む・・・まさかこんな小人体験をする事になるとは思わなかったよ
喉を通って胃まで到達すると胃酸(多分超強力)のある場所まで着いたがその先は存在しないようだ。もっとも、行く気は無かったけど
引き延ばされた感覚の中でそこまで確かめる・・・なお、此処まで皆が転移してから現実の時間じゃ10秒経ってないな
そう思いつつぶっちゃけちょっとグロく見えるこの場所からオサラバする言葉を紡ぐ
「【じばく】!!」
爆発して全身が叩かれたような派手な衝撃が入った次の瞬間には何処かに引き寄せられるような感覚が有り、黒歌の使い魔召喚術式で【じばく】圏内の外で『
黒歌の時間加速術式で【じばく】を視認から1秒経たずに呼び出して貰ったのだ
そのまま黒歌が体力回復の術を掛け、グレイフィアさんの再度の転移でグレモリー家に直行する
「如何です?上手くいきましたか?」
転移した先で聞くとグレイフィアさんが軍の観測班からの情報を伝えてくれた
「ええ、『
それを聞いて取り敢えず息を吐く
レイヴェルの『相手が人型なら口の中に自動追尾型手榴弾(俺)を放り込んで爆発させれば倒せる上に敵が全方位肉壁になって被害も抑えられるんじゃね?』作戦が上手くいってくれたようだ
・・・そう云えば作戦名決めて無かったな
一応黒歌が俺を回収した時にタナトスが現れる可能性も考えて俺とグレイフィアさんにバラキエルさんはフェニックスの涙を所持している
各地で大怪我してる人達が居る為、黒歌と炎駒さんは配布が間に合わなかったようだが、戦時下ならそんなものだろう
むしろ五人パーティーでありながら三つも持っていて、俺と黒歌は仙術で多少の回復は出来ると考えれば破格なのかも知れんな
「それにしても・・・うむ。婚約者を敵の腹の中で爆発させるという策もそうだが仮にも美女の外見をした敵が内側から弾け飛ぶさまは衝撃的だったな―――遠目で且つ一瞬で爆炎に包まれたから良かったが検証のためにスロー再生などをしたらアザゼルは泣くかも知れん」
うん。確かにバラキエルさんの言う通り、余りリアルな想像はSAN値チェック案件になりそうな絵面だな。相手が魔獣だから倒したら消え去るけど仮にただの巨人とかだったら周囲一帯に生焼けの肉が散らばる事間違いなしだ
「ともあれこれで『
「そうですな。それに嘆かわしい事ですが今は旧魔王派の者達が各地で暴れております。『
炎駒さんの言う様に残る魔獣と旧魔王派と神器保有転生者・・・いや、この機に乗じて虐げられてきた転生悪魔が集団決起してるかも知れんから人手は足りてないだろうしな
そのまま黒歌の回復を受けながら再び待機して縮小された【じばく】の予測範囲内の避難が完了した魔獣の所に赴き、敵を内側から弾けさせる―――何処ぞの戦闘民族の王子様なら『汚ねぇ花火だ』と言ってくれるだろう・・・この世界のドラグ・ソボールにもそんなキャラって居るのかな?
それから丸一日程掛けて追加で6匹程の『
「よぉ有間一輝。冥界のそこかしこを更地に変えているようだな」
一人はライザーでそんな皮肉を言ってくるがすぐに隣に居た物腰柔らかな正統派イケメン貴族な人に頭を引っ叩かれてしまう
「ライザー、冥界の為に戦い、アレだけの戦果を挙げてくれている彼に失礼だろう。初めましてだね、私はルヴァル・フェニックス。レイヴェルの兄でフェニックス家の次期当主だ。レイヴェルから通信や手紙でよく話は聞いているよ。キミの事を話すレイヴェルは何時も嬉しそうで聞いてる側も楽しくってね。元々近々直接会いたいとは思っていたんだ」
プライベートな話を暴露されたレイヴェルが顔を赤らめてルヴァルさんに喰って掛かる
「も、もう!お兄様!あんまりそう言う事をおっしゃらないで下さいな。恥ずかしいですわ!」
ルヴァルさんはそんな顔を赤くした妹の頭をポンポンと叩いた
「この通り、可愛い妹でね。幸せにしてやって欲しい」
そんな風に言われるとこっちも何だか苦笑してしまうな
「はい。必ず」
この場で余計な言葉も無用だと感じたのでルヴァルさんの瞳を真っ直ぐ見ながら必要最低限だけ返す。間に挟まれたレイヴェルが頭から湯気が出そうな感じになって俯いてしまってるけどルヴァルさんとしては今ので満足してくれたようだ。"うんうん"と頷いている
「キミみたいな子が
「愚弟で悪かったですな」
ライザーが拗ねたような声を出すけどそうだよな。ルヴァルさんも後ライザーもレイヴェルと籍入れたなら義理の兄になるのか・・・呼び方は『兄上』若しくは『兄さん』か?違和感は在るが10回位呼べば慣れるかな?
「さて、私達が此処に来たのは何も挨拶だけが目的じゃなくてね。イッキ君、キミにコレを渡しに来たんだ」
差し出された箱にはフェニックスの涙が5つ入っていた
俺が倒した『
「キミが魔獣たちを半分は倒してくれたお陰で冥界の戦力や同盟関係の戦士達の戦力は単純計算で2倍となった。倒せはしなくとも何とかその場に押し留める事には成功し、住民の避難もスムーズに進んでいる。今は貴重なこの『涙』だが戦闘を長引かせて怪我人を出すよりもキミの回復薬として活用し、魔獣を速やかに殲滅する方が被害は少ないと進言させて貰ったのだよ」
まぁ言ってる事は理解出来るのだが少し腑に落ちない点が一つ
「冥界の上役の方々が人間が活躍する手助けの許可とか良く出しましたね」
「はははは!確かにかなり渋っていたようだね。しかし現四大魔王様方は冥界を真に大切にして下さってる方々だし父上も張り切って他家と連携して交渉したと言ってたよ―――フェニックスの涙を供給する我がフェニックス家に最近医療の発達目覚ましいシトリー家、多くの女性の悩みを解消したピー
メッチャ圧力掛けてるじゃないですか!娯楽、美容、医学、実力で政治的にマウント取りに行ってますね!もしかして日和見の中立派とかかなり現魔王派に引き込めたんじゃないですか?
冥界の政治を今の俺が気にしても仕方ないのかも知れないけど、いい傾向だと思おうか
「何より、キミが冥界で活躍してくれればイッキ君とレイヴェルの婚約を発表しても表立っての批難はされないだろうからね。父上、本当に凄く張り切ってたよ」
「そ、そうですか」
今度は苦笑と云うか口元ヒクついてしまった。グレモリー家のイッセーの対応を見ていたから多少の耐性は有ったけど悪魔の方々は男女のアレコレに積極的ですね!アレか?やっぱり超常の存在は基本的に出生率が低いからその辺りグイグイ来るのがデフォルトなのか?
レイヴェルへのヘイトが減ってくれるのは素直に有難いけどさ
「分かりました。あの人間と敵対するとヤバいって味方に思われるように派手に【じばく】していこうと思います!」
「うん。言い回しは少し気になるけど僕らが求めているのはまさにそれだ。フェニックスではないけれど、キミの業火を是非魅せて欲しい」
そうしてルヴァルさんとライザーは『
レイヴェルも今回は案内だけだったのか別の場所の支援に向かっていく
「グレイフィアさん、次の標的はもう狙えますか?」
「ええ、今、全隊に指示を出しました。今より15分後、順次『
15分か、帰って来てから直ぐにルヴァルさん達が来たから体力は戻ってないから素直に『涙』で回復するとしよう
それから語る事は多くない。タナトスも襲って来なかったし、順番に避難が完了した地区の魔獣から内側からボカンと弾けさせただけだ―――タナトスも流石に俺の【じばく】の範囲に入るリスクを負ってまで仕掛けるのは無理だったようだな
これで残るは超巨大魔獣の『
一つは巨大であるが故に歩みも早く、足止めもままならなかった為住民の避難がギリギリでとても【じばく】を放つ事が出来なかった事
もう一つはこの魔獣(美女)のモデルが『くノ一』タイプだったからだ!
そう!つまりは覆面付きなのだ!それも
だがこれで『
しかし『
流石に『首都をぶっ壊しました』はシャレにならないだろうからね
折角上げたはずのイメージが一気にマイナス突き抜けちゃうのは勘弁だ
「対魔獣用の対抗術式も後数時間もあれば完成するとの事です。ですが、『
その言葉に頷いて返す。だが『
少しすると小休止なのかイッセー達が帰って来た
「よぉイッセー、そっちは如何だった?」
そう聞くとイッセーは目に涙を浮かべて詰め寄って来た
「イッキィィィ!!お前には血も涙も無いのか!?遠くからでも見えてたぞ!魔獣(美女)が内側から爆発してキノコ雲が上がるのをっ!!」
「いやいや、敵だし。所詮は創りモノだろ?」
「創りモノだろうと需要は在るんだよ!それを否定したら紳士の玩具が価値がないって事になっちまうじゃねぇか!」
そんな滂沱のような涙を流すなよ
「あ~、はいはい。分かった分かった。それはそれとしてお前は如何なんだよ?合間合間のニュースでそっちの現場での戦いの様子も見てたけど譲渡の力で貢献は凄いしてたけどお前自身が戦果を挙げてるのは見た事ねぇぞ―――俺はもう【じばく】は使えないだろうけどこのままじゃ俺一人だけが悪目立ちしちまうだろ。サーゼクスさん達の政治的な今後の影響を考えるなら『
対抗術式が届いた後、【じばく】無しで明確にダメージを与えられるだろう【一刀羅刹】は斬撃技だから超速再生能力を持つ巨大魔獣とは相性が悪いからな
イッセーのような砲撃で塵も残さず消し去る技の方が良いだろう
それに言ったように仮に俺が全部片づけたら体裁が悪いだろうし、一際巨大で強大な『
「いや、そうは言うけどよ。対抗術式が有ってもあの『
え?確かイッセーって『
ああでも確かグレートレッドが現れてたんだっけ?それで何か夢幻パワーで倒すんだったか?
でもイッセーは今此処に居るからその手段は取れないか
そう云えば今のイッセーは夢幻の肉体じゃなくて『NEW BorN』とやらで『
「あ~、ならイッセー。お前に胸を差し出してくれる女の子全員のおっぱいを順番に突っつけ。多分それで冥界は救われると思うから」
「絶対適当(いい加減なさま)言ってるだろ!」
「応、適当(相応しいさま)言ってるぞ」
突っかかって来るイッセーにそのまま返す―――日本語って難しいよね
「話は聞かせて貰った!イッセー!その時は存分に私の胸を突け!」
ゼノヴィアが現れた
一応後ろに同じく天界に戻ってたイリナさんと途中で合流したであろうロスヴァイセさんも一緒だ
「ゼノヴィア!それにイリナにロスヴァイセさんまで!ゼノヴィアはエクス・デュランダルの修理はもう終わったのか?」
「ああ、バッチリだ。それと聞こえていたが全員をリアス部長と同じスイッチ姫にしようと云う壮大な計画であの魔獣を倒そうとしているのだろう?ならば私も志願するぞ!」
ゼノヴィアが意気込む隣でロスヴァイセさんは溜息を吐く
「はぁ、有間君がそういう卑猥な提案するようになってしまうとは・・・」
「いえ、学校とかじゃしませんよ?ただ実戦だとイッセーが
だから白音もさっきから微妙に冷ややかな視線を送るの止めてくれ
かなり精神的にクルからさ
「ま・・・まぁ確かにそれでイッセーの力が跳ねがるのは間違いなさそうね。後で誰がイッセーに胸を差し出すのか、立候補で決めましょうか」
結局その場でリアス部長の他に朱乃先輩、アーシアさん、ゼノヴィアが我先にと手を挙げて全員ちょっとテンション高めに解散となった
『
それから1時間近く経った頃、緊急通信が入った
旧魔王派の残党のテロなども相まって避難の遅れていた首都リリスで一般人の護衛・避難誘導に当たっていたシトリー眷属が英雄派の幹部と交戦状態に入ったとの事だった
次回はジーク戦ですね・・・ジャンヌまで行くかな?