転生特典が自爆技ばかりなんだが?   作:風馬

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最近PS4のコントローラーのスティックが反応しなくなったので近場の店を三件程回ったのに何処もスイッチばっかりだった。これは自分の住んでいる場所が悪かったのか偶々入荷して無かっただけなのか・・・


第16章 課外授業のデイウォーカー
第一話 ルーマニア、訪問です!


明け方の早朝トレーニングで皆がトレーニングルームに集まって念入りに柔軟などをして体を解している時に隣に居たイッセーが話しかけてきた

 

「なぁイッキ・・・女の子と一緒に全裸でエロゲーを実況プレイするのって如何思う?」

 

「死ね」

 

取り敢えず切って落とした

 

「いやいや待て待て待て!言い訳をさせてくれ!俺だってそんな訳の分からん状況は望んでないんだよ!」

 

「聞かなくても大体分かるわ!大方ゼノヴィア辺りが暴走したとかそんなんだろ!」

 

そんな変な提案するのはゼノヴィアくらいだろう。ここまでの付き合いがあれば原作知識なしでも想像出来るわ!

 

「スゲェ、マジで分かってやがる。あとついでにそこにイリナとアーシアも追加だ。始まる前にロスヴァイセさんが来て有耶無耶になったけどアレは本気で助かったぜ」

 

まぁコイツは変態ではあるけれどエロの趣味に対しては分かり易いエロを昇華させたような普通の延長線上にあるエロが好みといえば好みだ

 

さっきコイツが語った『女の子と一緒に全裸でエロゲーを実況プレイ』を正面切って受け入れられる器は持っていない・・・いや、世界規模で見てもいきなりそんな状況に陥ってそれをその場で受け入れられるヤツがどれだけ居るんだって話ではあるがな

 

「特殊過ぎるその状況そのものには同情せんこともないけど俺から言えるとしたら一線超えるなら将来にも責任を持つ事を宣言しろよ。お前が目指すのはハーレム王なんだろ?」

 

「なっ!い、一線超えるってお前!」

 

「え!?お前ってまさかプラトニック・ラブなハーレム王を目指してるのか?それはそれで達成出来たら偉業だとは思うが・・・その為には今後一切女の子とのスキンシップ禁止な」

 

そこまで出来たら俺はお前を尊敬するぞ

 

「絶対ヤダね!女の子と触れ合えないだなんて俺にとっては死活問題だ!夏季休暇でタンニーンのおっさんと一緒に山籠もりした時だって辛過ぎたってのに一生なんて言われたら俺もうこの世を生きていく自信がないぜ!」

 

そこまでか!・・・いや、一生異性と触れ合えないっていうのは普通にキツイか

 

そうして準備運動も終わろうかという時、朱乃先輩の下に通信が入ったようだ

 

「皆さん。トレーニングは中止です。アザゼルから緊急の通信が入りました。如何やら吸血鬼の領土で何やら問題が起こったそうです」

 

それを聞いた皆の顔つきが真剣なものに代わる。事件に出会い続けているからかこういった切り替えは皆段々と様になってきたよな

 

直ぐに朱乃先輩この場に居ないメンバーに連絡を飛ばして招集をかけ、イッセーの家のミーティングルームに全員が転移してきたのだった

 

 

 

 

 

 

集まったメンバーの前で魔法陣に映し出された立体映像のアザゼル先生が此方を見渡す

 

≪よぉし、全員揃ってるな。実は少し前にツェペシュ派の側で動きが在った。如何やら内乱、クーデターが起こったそうだ≫

 

「クーデター!?そんな!?あそこにはリアスたちも居るんですよ!まさか巻き込まれてるんじゃないですか!?」

 

≪それは無いから安心しろ。クーデターはかなり周到に準備されてたみたいでな。リアス達が城の不穏の空気を感じ取った時にはクーデターは成功。ツェペシュ派のトップが入れ替わったらしい≫

 

イッセーがリアス部長らの安否を心配するがアザゼル先生は更なる爆弾を投下しながらも否定した。だが齎されたツェペシュ派のトップが既に入れ替わっているとの情報に流石の皆も絶句気味だ

 

≪ただ、今のリアス達は新政権に客として迎えられてはいるものの軽い軟禁状態みたいでな。普通の手段じゃ連絡も取れないんだよ≫

 

それを聞いた朱乃先輩が専用の連絡魔法陣を展開するがやはりリアス部長には繋がらなかったみたいで首を横に振る

 

「マジか・・・ん?あれ?でもさっき先生はリアス達の様子をよく分かってたみたいな言い方でしたけど、連絡取れないんじゃなかったんですか?」

 

≪おいおい、俺もリアスもきな臭い事情を抱える胡散臭い吸血鬼の根城に乗り込むんだぜ?最低限の備えはしてるさ―――といってもイッキの手を借りたんだがな≫

 

「イッキが?」

 

イッセーだけでなく皆の視線もこっちを向いたな

 

「三人が出発する前にイヅナの分身を貸していたんですよ。アイツの通信は電波とか魔力の通信とかじゃなくて全てが同一体と云うもっと概念に近い感じに情報を共有してますからね」

 

目に見えない有線ケーブルが繋がってる感じ?幾ら隔離結界で覆っても電話線(イヅナ)自体を何とかしないと意味がないようなもんだ

 

毎度毎度うちのイヅナがサポートに秀で過ぎててヤバい。マジで八坂さんには感謝してます

 

因みに今のイヅナの力は【神性】アップと『邪人モード』習得に伴い上位の中級悪魔くらいにはなった。アレだな多分最初期の雷光無しの朱乃先輩と同じ程度だろう・・・あくまでもオーラ量だけの話で流石に戦闘技術とか諸々含めたら朱乃先輩の方が強いだろうけど、イヅナは元々サポート要員の使い魔なんだし十分過ぎるとは思うが折角此処まで来たなら上級悪魔程度の力は身に付けさせたいものだ―――まぁイヅナの力は俺の力次第だから結局の処、俺が頑張るしかない訳だが

 

≪まっ、そういう訳でリアスとも連絡を取って無事は確認済みだ。それで如何にもツェペシュ派の追い出された元トップがカーミラ側に助勢を申し出たらしくてな。その辺りの混乱に乗じて俺もツェペシュ派の方に顔を出す事になった。だが俺だけでは如何ともし難いからな。聖杯を持った吸血鬼がいよいよトップに立った事でカーミラ側が動揺している隙になんとかお前らの召喚権をもぎ取った―――カーミラまでの直通の魔法陣をこの後で展開するからお前らにも来て欲しい。十中八九数日中に大規模な戦闘が起こるはずだ・・・あの野郎(・ ・ ・ ・)がこんな静かな政権交代で終わらせる訳がないからな≫

 

アザゼル先生は最後にボソッと不穏な事を言う

 

「了解です!リアスの眷属として、オカルト研究部の部員として主の危機には駆けつけますよ!」

 

≪さて、戦力についてだが当然全員に来て貰うという訳にもいかない。そっちはまだ魔法使いの襲撃が在ったばかりだからな。此方に来るのはオカルト研究部員と黒歌でいいだろう。シスター・グリゼルダ、ジョーカー、鳶雄、シトリー眷属はそちらに残ってもらう≫

 

それを聞いたグリゼルダさんは頷いて了承した

 

「分かりました。デュリオ、今回は守備に徹して貰いますよ」

 

「俺がツェペシュ派とやらの吸血鬼の町をまるごと荒れた天候で閉じ込めて町を機能不全にしてあげても良いんスけどね~」

 

「お止めなさい。和平を説いてる我々がそんな事をして如何しますか。吸血鬼のとの仲が拗れるだけでは済みませんよ」

 

頭を叩かれるデュリオさんだけど長年あの陰湿な吸血鬼と対峙してきたと考えると、そういった半分以上本気の冗談を言いたくなるのは解る気がする

 

因みにコレがゼノヴィアだったら99%は本気の冗談に・・・ってもはや冗談じゃねぇな

 

≪こっちも大事だがそっちも大事だからな。神滅具(ロンギヌス)所有者が4人も居るんだからそこは半分に分けた方が良いだろう≫

 

「4人?・・・もしかしてそっちにヴァーリが居るんですか?」

 

≪ああ、聖杯が気になったみたいでな。潜入している。二天龍に刃狗(スラッシュ・ドッグ)にジョーカー。神器マニアとしちゃ豪華すぎる面子に不謹慎ながらワクワクするぜ―――それとレイヴェル≫

 

アザゼル先生は愉し気な顔から一転して真面目な顔でレイヴェルに声を掛ける

 

≪レイヴェルは今回はそっちに残った方が良い。レイヴェルを狙った魔法使い共はデータを取る前に殲滅したならまだ奴らにはレイヴェルを狙う理由がある。その上こっちのツェペシュ派の吸血鬼は十中八九禍の団(カオス・ブリゲード)と繋がってるからな。お前が来るとついでに狙われる可能性が高い。その上、報告では禁呪の魔法を使うようになったらしいがまだまだ練度がなってないんだろう?・・・ロスヴァイセ、レイヴェルの仕上がり具合はどんな感じになりそうだ?≫

 

レイヴェルの魔法の指導をしていたロスヴァイセさんは顎に手を当てながら言葉を紡ぐ

 

「・・・そうですね。レイヴェルさんは飲み込みも早く、本来在り得ない事ですが禁術を数をこなして練習する事も出来ます。ですので年末までには粗削りながらも形にはなると思います」

 

≪そうか。まぁそういう訳で今のお前の力はまだまだ不安定だからな。前線に出るには少し早い。今回はそちらで待機しててくれ―――それと、必ず誰かと行動を共にするようにな≫

 

まだ自分が守られる立場だという事に瞳の奥にほんの少しの寂しさを灯しながらもそれを打ち消す強い瞳でレイヴェルは頷く

 

「はい、解りましたわ。一日でも早く自分の身は自分で守れると皆さまに認められるように精進していく次第です・・・白音、今回は任せましたわ」

 

本来、レイヴェルの力ならば大抵の相手は吹き飛ばせるだろうが俺達の敵のインフレが酷いからな

 

「分かってる。大丈夫、レイヴェルはすぐに強くなる」

 

「ええ、すぐに追い付いてみせますわ」

 

白音とレイヴェルが友情を育んでいると、そこでソーナ会長が一つの提案をしてきた

 

「いい機会です。うちの新しい『戦車』と『騎士』も派遣しましょう―――相手が吸血鬼というのなら、彼らは良い戦力となってくれるはずです」

 

それを聞いたアザゼル先生も"うんうん"と頷いているな

 

≪成程、確か新しい眷属ってのは死神ともう一人のルガールは対吸血鬼のスペシャリストだったな。送ってくれるなら助かるぜ≫

 

「ではそのように。彼らはまだ悪魔としての実戦経験が少ないですからね。それぞれの駒の特性を理解してもらうにはやはり実戦が一番ですから」

 

・・・ソーナ会長も割とスパルタだよな

 

≪良し!これより先の詳しい事は現地で移動しながら話す。準備ができ次第こっちに来てくれ≫

 

「『はい!』」

 

 

それから出立するメンバーが自室に戻り防寒着と最低限の小物などを用意してから転移の間に戻って来た。ルーマニアとの時差は約6時間。此方が明け方という事は向こうは深夜だ。加えて日本より冷える上に山奥となれば防寒着は必須だろう

 

程なくして全員が再び転移の間に集合する

 

先程は居なかったルガールさんとベンニーアの姿もあるな

 

「それでは二人とも、オカルト研究部の皆さんのフォローをお願いしますね」

 

「了解した」

 

≪ご命令、承りやしたぜ≫

 

ソーナ会長が新人の2人を送り出し、グリゼルダさんも声を掛けてくれる

 

「この町の事は我々にお任せ下さい。あなた方に主の御加護・・・いえ、ご武運を」

 

加護と言い掛けてから取りやめたグリゼルダさん

 

出発するメンバー11人中10人が悪魔ですからね。主の御加護は盛大なデバフになってしまいますよ・・・だからこそ言い直したんでしょうけれど

 

「イッキ様、皆さん、気を付けて行ってらっしゃいまし」

 

最後にレイヴェルの見送りの言葉を聞いて俺達は転移の光に包まれていった

 

・・・さて、俺は如何動くべきかね?

 

 

 

転移の光が収まるとルーマニア側の転移の間に到着し、アザゼル先生が声を掛けてくる

 

「お前ら、よく来たな」

 

次にアザゼル先生の隣に居た先日出会った吸血鬼であるエルメンヒルデも挨拶してくる

 

「皆様。ようこそおいで下さいました。手前どもはギャスパー・ヴラディだけで良かったのですが、仕方ないと割り切って差し上げましょう」

 

・・・訂正。挨拶じゃなくてケンカ売ってるだけだった

 

その上本人にはその自覚すら有るかどうか怪しいと来たもんだ

 

皆も内心イラっと来てるとは思うがエルメンヒルデはそのまま案内を開始する

 

「では、早速ですが車まで移動しますわ。それでツェペシュ派の領地に向かいます」

 

吸血鬼の町を囲う外壁塔の地下だったらしいそこから外に出ると流石の寒さだった。やはり山奥の寒さは都会の寒さとは一味違う

 

俺とかは参曲(まがり)様の仙術修行で寒中水泳とか色々やらされたからある程度耐性は有るけどそれでもやっぱり寒いものは寒い―――我慢できる事と平気である事は似ているようで違うのだ

 

それから案内された先に在った二台のワゴン車に乗り込み、俺達はツェペシュ派の領地に向けて出発する。片道2時間程度あるらしいがエルメンヒルデの案内は此処までで後は自分達で行けという事らしい―――案内とは一体?とも思ったがカーミラとツェペシュの領地を結ぶ道が他と繋がってるなんて事はなく、一本道との事だ

 

移動中、俺達はアザゼル先生から詳しい事情を聴いていた(もう一方の車はロスヴァイセさんが運転中で音声通信を繋いで全員がアザゼル先生の話を聴けるようにしている)

 

「そんな!ツェペシュ派の新しいトップがヴァレリー!?」

 

ギャスパーが心底信じられないという風に驚愕の声を上げる

 

「ああ、相当可笑しな状況になっているのは確かだ。聖杯を持つというヴァレリーを傀儡として操るとしても態々ハーフであるその娘をトップに立たせるなんてのは諍いの種にしかならんからな。俺としてはカーミラを代表とした他の純血の吸血鬼を煽ってとっとと戦争でも起こそうとしてるんじゃないかと勘繰ってるくらいだ。強化された吸血鬼の力を早く試したいんだろう」

 

アザゼル先生の推察を聴いたギャスパーは普段中々見せない怒りに顔を歪める

 

「許せません!ヴァレリーの聖杯もヴァレリー自身もそんな風に扱うなんて!」

 

幼馴染が戦争の道具にされてるというのが許せないのだろう。今や体からオーラが滲み出そうだ

 

ギャスパーの隣に座っていたイッセーが彼の頭にポンと手を乗せる

 

「気張るのは良いけど気負うなよギャスパー。俺達が付いてるんだからさ」

 

「は、はい。有難う御座います。イッセー先輩」

 

如何やらギャスパーも少しは落ち着いたようだ

 

そうこうしている内に目的地に辿り着いた

 

正確には次の移動手段である山奥のゴンドラの場所までというべきだな

 

如何やらこのゴンドラはツェペシュの領地までに張ってある結界の類をすり抜けられる特別性らしくこれを使わない場合は山道を複雑なルートを通らないと結界を抜けれないようだ

 

ゴンドラは全員が乗れるだけのスペースがちゃんと在ったのでそのまま乗り込み、30分ほどゴンドラに揺られた辺りでやっと終点に辿り着き、ツェペシュ派の吸血鬼たちに出迎えられた

 

一応「敵だ。殺せ!」みたいな展開ではないようだ

 

そうしてリアス部長の居る本城に案内するという事で馬車まで移動するが途中でルガールさんとベンニーアさんが音も無く消える―――ゴンドラの中で≪あっし達は町の下見といざという時の為の脱出経路を確保してきやすぜ≫と言っていたのでその通りに下見に行ったのだろう

 

案内人の吸血鬼も馬車に辿り着いた時に何時の間にか2人も居なくなっていたから慌ててたけど一先ず俺達を城に送るようにお達しが来たようだ

 

あの吸血鬼は後できっと職場の方々にイビられるんだろうな

 

そうして案内されたのはツェペシュ派の吸血鬼の城の玉座の間の前だった。「此処でお待ちください」と言われてから程なくして廊下の向こうからリアス部長と祐斗がやって来る

 

「イッセー!皆!よく来てくれたわ!」

 

「リアス!へへっ、眷属として、部員として当然ですよ」

 

一週間以上は出会えていなかったからか吸血鬼の根城とか関係無しに二人はキャピキャピとした雰囲気を隠そうともしない

 

「おらおらバカップル共。騒ぐのも良いがその辺にしておけよ」

 

アザゼル先生に注意されて漸く二人が落ち着いたところで案内の吸血鬼が扉に手を掛ける

 

「それでは皆様。ツェペシュの新王がお待ちです」

 

その言葉と共に扉が開かれて俺達は中へと入って行った

 

中に入った俺達は先頭にアザゼル先生でその後ろにリアス部長と俺、それ以外の皆がその後ろに続く。前にエルメンヒルデとの会談の時に立ち場有る者としての振る舞いを意識しろと言われたのでこの位置取りにしたけど特に何も言われなかったので正解だろう・・・グリゼルダさんが居ない今天界側のイリナさんも巻き込んでやりたいとも思うが彼女はミカエルさんの(エース)と立場は上々だが現時点では知名度が低いから除外だ

 

真っ赤な絨毯に中世の貴族の城っぽいデザインでこの部屋に居る吸血鬼達も貴族服だ

 

そして俺達の真正面の玉座には大学生くらいの見た目をした派手さは無いが品の在る白いドレスを着た金髪の吸血鬼の女性が座っている

 

ギャスパーと似たような気配、即ちハーフである為彼女がそうなのだろう

 

それと彼女の隣に他の上役の吸血鬼よりも若い見た目をした男が立っている

 

「皆様、ようこそお出で下さいました。私はヴァレリー・ツェペシュ。この度ツェペシュ派の新しい当主・・・王様をやらせて貰っています」

 

軽めの口調で挨拶する彼女だが瞳に感情が宿っていない

 

だがギャスパーに視線が向いた時だけ微かに反応したようだ

 

「久しぶりね、ギャスパー。悪魔になったと聞いてたけど元気そうで良かったわ」

 

「う、うん。久しぶり、ヴァレリー。会いたかったよ」

 

ギャスパーも自分に反応してくれた事で少し無理やり気ながらも笑顔で応える

 

「私もよギャスパー。ふふ、まだ女の子の格好をしているのね。昔私が貴方に女の子の服を着せて遊んでいたのがそのまま癖になっちゃったのよね。懐かしいわ」

 

「も、もう!いきなりそんな事暴露しないでよヴァレリー!」

 

あ、今のは思いっきり素の反応だったな。まぁいきなり自分の女装癖の根源を公衆の面前で晒されたらそうなるか

 

「ふふ、御免なさい。昔の貴方はもっと小さかったと思い出してたらついね。さぁギャスパー。もっと近くに寄ってちょうだい」

 

呼ばれたギャスパーは遠慮がちに玉座に寄るが他の吸血鬼は特に止める事もせず静観の構えだ

 

近くまで寄ったギャスパーをヴァレリーは抱き寄せる

 

「大きくなったわね。ギャスパー」

 

「・・・まだヴァレリーの方が大きいよ。それに僕は男子としては小柄だしね」

 

「私の方が年上だからね。それに私としては今のギャスパーの方がまた昔みたいに着せ替え出来るから嬉しいわ」

 

「流石にそれはあんまり嬉しくないよ。最低でもヴァレリーの背丈は追い抜いてみせるよ」

 

「うふふ、背の高いギャスパーもそれはそれで見てみたいわね」

 

スラっと背の高いギャスパーか・・・第二のイケメン紳士が降臨するな。まぁ今のままでは「ひぃぃぃん!」と叫ぶ外見だけのイケメン紳士だけどな

 

だがそこでヴァレリーが空中に視線を彷徨わせた

 

「―――――――――。―――――。――――――――――。」

 

口から出てきたのはどの国の言葉でもない言語・・・一応俺も仙術で翻訳術は使えるけど理解出来ないな。他の皆も同様のようだ

 

確か様々な魂の欠片が混じり合った亡者とかの声が聞こえるんだったか?という事は恐らくアレはそれこそ蟲や動物とかも含めたあらゆる言語を圧縮したようなものなのかも知れんな

 

流石の悪魔の言語翻訳もそこまではカバーできないだろう

 

さっきまではギャスパーと楽しそうに話していたのに今はギャスパーそっちのけで空中に語り掛けている彼女の姿に皆が戸惑いを浮かべる中アザゼル先生が警告を飛ばす

 

「全員、アレから視線を外せ。聖杯の影響で見えちゃいけないものが見えてるんだ。特に教会出身者のアーシア、ゼノヴィア、イリナはこれ以上見るんじゃない」

 

名指しされた3人はすぐに視線を床に落とした

 

するとそこでヴァレリーの隣に居た吸血鬼が進言する

 

「ヴァレリー。あまりその方々とばかり話していてはお客様にも失礼となりますよ。今の貴女は我らの王なのですから、彼らにも我らの新しい方針を伝えて上げて下さい」

 

そう言われたヴァレリーはまた瞳から光を消した虚ろな感じに逆戻りする

 

「御免なさい。そうでしたね。私が王に為れば平和な吸血鬼の世界が創れるんですって―――そうなればもう私達ハーフの生まれでも辛い想いをしないですむわ」

 

さっきまでと違い抑揚の少ない何処か棒読みささえ感じられるようにヴァレリーが話す

 

「よくもまぁ此処まで仕込んだものだな。しかもそれを俺達に見せつけるとは趣味が悪すぎだぜ。一体その娘にどれだけ聖杯を使わせた?亡者と話せるなんてのは既に末期症状に近いはずだ。一体聖杯でお前さんは何をしたい?どうせお前は今回の件の首謀者なんだろう?」

 

アザゼル先生がズケズケとストレートに質問するが問われた男は何でもないように答える

 

「首謀者といえばその通りですね―――おっと、自己紹介が遅れましたね。私はマリウス・ツェペシュ。王位継承権第五位でこの国では現在宰相及び聖杯研究の最高責任者をしております・・・私としましては後者が本業なのですが叔父上たちに頼まれましてね。次期宰相が正式に決まるまでの暫定の宰相という事です」

 

そう言いながら貴族仕込みであろう綺麗な礼を取るマリウスだけど表情は完全に此方を見下している感じだ。そしてそのまま言葉を続ける

 

「さて『何故』という質問でしたね。それはもう腹違いの可愛い妹が吸血鬼の未来を憂いたのを陰ながら手伝ってあげたい・・・というのは勿論建前で私が興味があるのは聖杯そのものです。元総督殿ならお分かり頂けると思いますが大変に興味深い代物でしてね。満足のいくまで研究したくなったというのが私の個人的な理由になります。ですが前王である父上や兄上たちは聖杯の使用に否定的でしてね。聖杯を使って新たな力を得たいというそちらの上役の方々と利害が一致したので此度は父上たちにはご隠居して頂く運びとなった訳です」

 

これだけ明け透けな説明を聞いても当のヴァレリーはニコニコ笑顔のままだ

 

そんな幼馴染の様子を見てギャスパーも涙が溢れそうになるのを必死に堪えている

 

「マ、マリウス様。此処は仮にも謁見の間です!それに相手は堕天使の元総督にグレモリーの次期当主も居ります。今の発言を総意と取られては我々の立場がありませぬ!」

 

例え嘘でも戦の前の口上のように『大義は我に有り!』と本来ならば言うべきだからな

 

「おや、これは失礼。慣れない事はするものではありませんね。ならば早く後任を決めて下さい。私は何時でもこの身を退きますよ」

 

そんな彼らのやり取りを聞いてるのも不毛と判断したのかリアス部長もアザゼル先生と同じく踏み込んだ発言をする

 

「・・・ヴァレリーは渡せないのね?」

 

それにマリウスも頷いて返す

 

「ええ、彼女は私の貴重な研究対象ですから」

 

「もういいじゃないか、リアス部長」

 

それを聞いたゼノヴィアが前に出て亜空間からエクス・デュランダルを取り出す

 

「コイツを消し炭にしてその娘を連れてさっさと帰ろう。そいつは生かしておいても害しか生まないタイプの下種だ。この場で綺麗サッパリ消し去るのが一番だろう」

 

割とゼノヴィアに同意したい自分がここに居るがそれが出来れば苦労は無いんだがな

 

・・・政治的にも『物理的』にもさ

 

「聖剣ですか。悪魔が聖剣を持つなど、あなた方も我らと大して変わらないと思いますがね。しかし仮にも聖剣を向けられるのは怖いものですからね。此処は一つ、我らの頼もしきボディーガードをご紹介致しましょうか」

 

相変わらず見下した表情のまま『怖い』などと宣うマリウスがそう告げるとこの謁見の間に莫大なプレッシャーが襲い掛かった

 

全員の視線がとある一点に釘付けになる

 

そこに居たのは金と黒が入り乱れた髪に右目が金で左目が黒色のオッドアイというかなり特徴的な人物だ。黒いコートを纏って柱に背をもたれさせて腕を組んでいる

 

「・・・一人だけ明らかにレベルが違うね。成程、彼がクーデターに手を貸したというのであれば少人数だろうと何だろうと成功するだろう。言っては何だけど彼一人でカーミラを含めた吸血鬼の世界は滅ぼせるんじゃないかな?それぐらいの力を感じるよ」

 

冷や汗を流しながら強張った顔で祐斗が呟き、それにドライグが答える

 

『レベルが違い過ぎて当然だ。アレはたかだか吸血鬼ごときが何とか出来る存在じゃない。ヤツは三日月の暗黒竜(クレッセント・サークル・ドラゴン)、『クロウ・クルワッハ』。邪龍の中でも最強と称されたドラゴンだ』

 

「マジかよ。なら仮に俺達全員で掛かったとしたら?」

 

『止めておいた方が賢明だ。有間一輝の【一刀羅刹】とやらが上手く決まれば致命傷程度は負わせる事は出来るだろうが、所詮は致命傷止まりだ。邪龍がどれほどしぶとい存在かは前に語っただろう?外したら終わりな上に当たったとしてもジリ貧で負ける公算が高い・・・如何やら昔に比べてかなり強化されているようだな。もしや聖杯の力か?兎に角戦うのは止めておけ』

 

ドライグが考察してるけど確か強化されてるのって聖杯は関係無かったような?・・・俺達にしてみれば変わらないか

 

「今回はここまでにしておきましょう。ヴァレリーの大切なお客様ですからね。お部屋をご用意しておりますので宜しければご滞在下さい」

 

イッセー達の戦慄する様子を観れて満足したのか俺達の退室を促し、クロウ・クルワッハの手前ゼノヴィアも大人しくエクス・デュランダルを仕舞って俺達はその場を後にした

 

「・・・吸血鬼とは思えない異質な男だったな」

 

暫く廊下を歩いてからゼノヴィアがポツリと呟く

 

「確かにな。奴は血筋とかよりも己の探求心を第一に考えてるタイプだ。吸血鬼としては異端と言えるだろう。だが、ああいう手合いは厄介だ。己の欲を叶える為ならば種族や一族の決めたルールなど無視して何処までも突っ走っちまうからな。マリウスという男は聖杯の研究がしたかったがそれを行う為にも聖杯を使ってでも現政権に不満の在る奴らと協力する必要が在った。そこに戦力としての邪龍の情報を流したのが禍の団(カオス・ブリゲード)って訳だ。作戦の幾らかは『あの野郎』の立案だろうがな―――ったく、今更出て来たと思えば早速とばかりにかき回してくれるぜ」

 

アザゼル先生が悪態をつく中で俺達の向かう先から異様な気配が流れてきた

 

・・・態と気配を少し出した感じだな。他の皆もほぼ同時に険しい顔になった

 

そうして出てきたのはヴァーリ・ルシファー40代後半とでも云えるような見た目の男だ

 

「およよ~?そこに居るのはアザゼルおじちゃんじゃないですか~。ひっさしぶりぃ♪」

 

「やっぱりか。近いうちに出て来るとは思ってたぜ、テメェ!」

 

「・・・一体誰なの?」

 

何時に無い怒りの表情を目の前の男に向けるアザゼル先生にリアス部長が訝し気に問う

 

「リゼヴィム。サーゼクス・『ルシファー』の妹たるお前なら聞いた事があるはずの名前だろう」

 

それを聞いたリアス部長が今日一番の驚愕を顔に出す

 

「ッツ!!嘘でしょう!?」

 

そんなリアス部長を余所にアザゼル先生は噛み付くように答える

 

「ああ久しぶりだな。何千年経とうがお前のクソッたれな面は忘れねぇぜ。なあ!

―――『リリン』!いや、リゼヴィム・リヴァン・ルシファーッ!!」

 

リゼヴィムの名前には反応しなかったメンバーも『リリン』、ないし『ルシファー』の名前に漸く理解が追い付いて来たようだ

 

「先生・・・ルシファーって・・・」

 

「ああそうだよ。コイツは前魔王ルシファーの正真正銘の息子。聖書には『リリン』という名で描かれている大悪魔だ。ルシファー家に仕えるユーグリット・ルキフグスが動き出すには十分過ぎる理由だろう・・・で、此奴の息子の更に息子こそがヴァーリ。つまりはヴァーリの実の祖父だ」

 

・・・如何でも良いけど『リリン』って随分可愛い名前だよな。何?もしかして此奴は昔はギャスパー枠だったりしたの?

 

そこまで考えた処で白音に足を踏まれた

 

「痛っ!」

 

「イッキ先輩。今は真面目な時ですので空気を読んで下さい」

 

俺何も話して無かったよね!?なぜそこまで確信を持ってツッコめるの!?

 

驚きを余所にアザゼル先生はシリアスを継続させる

 

「そしてコイツこそが今の禍の団(カオス・ブリゲード)の新しいトップって訳だな」

 

「う~ん☆自己紹介要らずだねぇ。隠居してから結構経つのに未だに若い子達にもそんな風に驚いて貰えるとは俺もまだまだ捨てたもんじゃねぇってか?」

 

「リゼヴィム。何故今頃になって出てきた?お前は前魔王の血筋・・・シャルバやクルゼレイ、カテレアのように冥界の支配に興味があるようには見えなかった。まさか今になって心変わりして魔王に為ってみたくなったなんて言わないでくれよ?」

 

アザゼル先生の疑問にリゼヴィムは肩を竦めて否定する

 

「あ~、無いない、それは無い。冥界の政治に何て今も昔も興味はないよ。昔はサーゼクスくんやアジュカくん達と政権を巡って争ったりもしたけどその頃から特に乗り気じゃなかったし―――実際戦争の途中で姿晦ましたっしょ?同じ『超越者』の2人と戦ったりすれば面白いんじゃないかと思ったし、一応前魔王の息子としても戦ったけどすぐに飽きちゃってねぇ。禍の団(カオス・ブリゲード)の奴らを纏めてるのはやりたい事が見つかったからだよん♪」

 

「お前を此処で仕留めてそれを妨害するってのも良いんだがこの国では俺達はまだ部外者に近い。おいそれと戦う訳にはいかねぇか―――どうせ正体偽ってVIP待遇でも受けてるんだろう?」

 

「その通りだよん♪今の俺はこの国では国賓だ。アザゼルおじちゃんは今は世界中で和平の為に動き回って頑張ってるんだって?此処で俺様に手を出すのは得策じゃぁねぇなぁ―――もっとも、負けるつもりもねぇけどよ」

 

そう言ってリゼヴィムが片手を上げると廊下の奥から一人の少女が現れ、その姿を見た皆に動揺が走る。何せ皆が『良く見知った』姿だからな

 

「曹操のガキ共がオーフィスから奪った力から再構成した我が組織のマスコットガールのリリスちゃんですよ~。うちのママンの名前を付けてみたんだけど、どうよ?」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

リリスと呼ばれた彼女はオーフィスそっくりで違いは髪をポニーテールにしている処だろうか

 

まぁオーフィスも普段はストレートだけどルフェイのファッションショーの一環で髪型を弄られる事もしばしばだからポニーテールのオーフィスも見た事はあるけどそっくりだ

 

まぁある意味では双子のようなものだから当然と云えば当然なんだが

 

「この子、腐ってもオーフィスちゃんだから滅茶苦茶強いよ?俺様専属のボディーガードでユーグリットくんが居ない時なんかはこの子が俺を守ってくれます!いや~、ちっこい子が滅茶強いってロマンがある設定だと思わない?」

 

それは否定出来ないけどさっきのクロウ・クルワッハよりもヤバいプレッシャーを放ってるから全然そんなものを感じれる暇がないな

 

『常時【一刀修羅】』くらいの事をしないと戦えもしないんじゃないか?コレ?

 

「んじゃ、俺はマリウスくんとお話が有るから此処を通らせて貰うよ?此処は吸血鬼くん達のお国だからね。平和が一番♪鎖国国家は一度入り込んじまえば扱いやすくて最高です☆」

 

そう言って俺達の間を通り抜けて去ろうとしているリゼヴィムの背中にアザゼル先生が言葉を投げかける

 

「・・・リゼヴィム。ヴァーリがお前の命を狙っているぞ」

 

それに対してリゼヴィムは首だけこっちを向いて薄ら笑いを浮かべた

 

「へぇ、そりゃあ愉しそうだ。少しは強くなったん?アイツの父親よりは強かったけどさ」

 

「いずれお前の首も獲れるさ」

 

「わぉ!そりゃ嬉しすぎておじさん、咽び泣きそうだわ―――じゃあもう行くな。ああ、そうそう。カーミラと結託して攻め込んで来るなら頑張ってね。キミたちの雄姿をワインでも飲みながら応援させて貰うからさ☆」

 

最後までふざけた口調のリゼヴィムの姿が消えていった

 

“ドゴンッ!!”

 

廊下に突如として破壊音が響いた。アザゼル先生が壁を殴りつけたようだ

 

「ヴァーリ、お前が奴を嫌う理由が本当によく判るよ」

 

それから俺達が用意された部屋に案内されてから少しして、ギャスパーの父親との面会が叶う旨を伝えられたのだった

 

 

 

 

 

さて、あれからギャスパーの父親との面会以外にもリアス部長とギャスパーはヴァレリーに呼ばれ、アザゼル先生も『神器について話しませんか』とお呼ばれしていった

 

此処で皆に付いて行ってギャスパーの話を聴いても良いのだが俺は既におおよその事情は知っているし、勿論間違いの可能性自体はあるけど後で皆に聞けばいいだけの話だ(リアス部長はクーデターが起こる前にギャスパーの父親との面会は済ませてるらしい)

 

取り敢えず敵方の戦力は実際に出会って気配を肌で感じ取るだけでも収穫があったが言える事は今のところ一つだけ―――『この城に敵の戦力が集まり過ぎ』である

 

もうね、ふざけてんの?二天龍と同格以上の最強邪龍に超越者に弱体化してもなお二天龍以上の龍神様、それとついでに魔王級のユーグリット

 

魔王級がこの中で突き抜けた雑魚とか本当に止めて欲しい

 

『―――ユーグリットがやられたか、しかし奴は我ら四人の中でも最弱。若手悪魔どもに敗北するなど新生禍の団(カオス・ブリゲード)の面汚しよ』

 

なんてフレーズが頭を過ぎったわ!

 

オーフィスを含めた駒王町の戦力も導入しないと勝負が成立しねぇよ

 

そんな訳で今回は裏方に徹する事にしよう

 

必要なのは結果だ。別に所謂俺TUEEEEEE!がしたい訳じゃないからな・・・いや、リゼヴィム相手にそれが出来たら愉しそうではあるけどさ。実際出会ってそう思ったね

 

「俺は少し調べたい事が有るからギャスパーの父親の所には皆で行ってくれ。それと黒歌、悪いがサポートを頼む」

 

「にゃん?もしかして隠密行動かにゃ?折角だしこの城の宝物庫でも漁る?」

 

発言が完全に泥棒じゃねぇか!

 

「宝物に興味はないし伝説のアイテムとかが在っても知識が無いから総スルーしちゃうと思うから却下で・・・アザゼル先生なら楽しめそうだけどな」

 

あの人のコレクターっぷりは神器だけが対象じゃなかったはずだ

 

「何だよ?調べたい事って?」

 

「悪いがまだ確信が持てるレベルじゃないから話さないでおくさ―――そっちこそギャスパーの話は後で聞かせてくれよ?」

 

「はいはい、分かりましたよ。イッキの秘密主義は今に始まった事じゃねぇからな」

 

秘密主義なんて言われる程隠してたりしたっけか?出会ってからはちょっと黒歌や白音の事を話さなかったり、神器を持っている事を言わなかったり、【一刀修羅】や【じばく】の奥の手を隠してたり、婚約者の事を黙ってたり、ハーデスの時に暗躍したりした程度だと思うんだけど・・・・

うん。割と周りから見たらそう見えるかもな

 

でもだからって自分から話しまくるのも違うと思うから俺は悪く無いはずだ

 

そうして皆が部屋を出て行った

 

良し!それじゃ一丁気合を入れますか

 

「【一刀修羅】!!」

 

「に゛ゃに゛ゃ!?」

 

突然の俺の【一刀修羅】に黒歌の驚く声が部屋に響いたのだった




今章は新しい敵の登場回的な章なので・・・というかイッキが言っていたようにボスキャラが集まり過ぎてて身動きとれません。どうしろって言うんだよ?マジで俺TUEEEしようと思ったら初期のスーパーサ〇ヤ人とか完全体フ〇ーザ様のように戦闘力1億は必要じゃね?
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