対テロ組織、『D×D』を結成して数日。俺達はお互いの現時点での実力や戦闘スタイルを知る為にも集まれる人は集まって訓練や模擬戦をしたりしていた
流石に皆立場や仕事が在るからこうして集まるのは最初の内だけだろうが、それでも実力者同士の交流は確かな刺激となっているようだ
だけど俺達はまだ学生の身。修行も大事だけど学園生活の平和な空気を満喫して英気を養う一助とする事もまた大切な事だ
そんなこんなでいつも通りの放課後は部室に集まってまったりと過ごしていたりもする
基本的な俺達の修行スケジュールは早朝特訓に休日特訓。悪魔の仕事が入ってない時には放課後にショッピングやゲームなどの娯楽と基礎訓練などで軽く汗を流す程度だ
強くならなきゃ自分も仲間も死ぬから皆真剣だ
原作でトライヘキサが復活して隔離空間に主要な神々や魔王などが一緒に入って滅茶苦茶永い間戦い続けるという流れまでは知っているが、何とかしようと思ったら今年中に最低でもリゼヴィムを消滅させないといけないし、仮にそれが上手くいっても邪龍筆頭のアジ・ダハーカと・・・アポプスだっけか?その二匹も確か『異世界で暴れてぇ!ヒャッハー!』な思考の持ち主だったはずだからそっちも同時に始末しないといけない訳だ・・・難易度高過ぎだって!
何が難しいってそもそも敵の居場所が基本分からない事だ。今や世界中の勢力がリゼヴィムの本拠地を探しているのだろうが発見されないくらいだからな
・・・見つかってさえいれば【じばく】テロしてやるのにな
まぁ最悪トライヘキサが復活しても
取り敢えず差し当たっては恐らくクリスマス辺りに天界を襲ってくるであろうリゼヴィムを仕留められないか試すところから始めよう
とまぁそんな真面目くさった未来の話は置いておき、今は部室に全員集まって(先生組以外)朱乃先輩がお茶菓子を取り出そうとしたところで祐斗からの待ったが掛かった
「実は今日は新作のケーキを焼いて来たんです。宜しければ振舞わせて頂けませんか?」
祐斗はお菓子作りが趣味だから時折クッキーとか色々作って来るんだよね。それに主であるリアス部長は大貴族だし、祐斗のきめ細やかな性格も相まって普通にクオリティが高い
「あらあら、祐斗君の新作ケーキですか。それは胸が高鳴りますわね・・・部長。良いかしら?」
「勿論よ。私も楽しみだわ」
そうしてテーブルの上に異空間収納から取り出されたケーキはサクサクのパイ生地とフワフワのクリームにスポンジ生地の層が積み重なったミルフィーユとスポンジケーキの中間辺りのケーキだ
一番上には酸味として漬けた皮付きオレンジの輪切りが綺麗に並べられている
「うわぁ!可愛らしいですぅ」
見た目鮮やかな仕上がりのケーキにアーシアさんが瞳を輝かせる
「ほぅ、毎度思うが木場のお菓子を作る腕前は学生の域を超えているな」
「うんうん!それにとっても美味しそうよ♪」
「僕は今までケーキを作る時は余りこういう切り分けるのが大変なものは作ってこなかったんだ・・・どれだけ綺麗に作ってもナイフを入れればその時点で見た目が悪くなってしまうからね」
教会トリオの反応を見やりながらも朱乃先輩と一緒に皿を用意していた祐斗が語る
「でも、もうその心配は要らなくなったんだよ」
祐斗はそう言うと手元にケーキを切り分ける為の小型の魔剣を創造した
そしてそのナイフでケーキに刃を入れると押して引くという作業も無く、フワフワのクリームすらも形を崩さずに抵抗なく切れていく
「祐斗・・・お前それ振動ナイフの魔剣かよ」
「その通りだよ。僕の
まぁライザー戦の合宿の時はイッセーとアーシアさんも『出来るだけ魔力を用いて料理を作る事』という魔力操作の修行もやってたから魔剣や聖剣でケーキを切り分けても良いんだけどさ
切り分けられた後でもその綺麗な外見を損なう事のないケーキが全員に行き渡り、俺達は早速とばかりにケーキを食べていく
『・・・・・・・・・・・・・』
だが食べ始めてから皆が微妙な表情になってしまった
「・・・なぁ祐斗」
「・・・・・何かな?」
「いや、もう気付いてると思うけどさ。幾らナイフで綺麗に切り分けられてもフォークを突き刺した時点でグチャグチャになるわ」
別にケーキが型崩れする事自体は特段可笑しな事でもないし、普段なら気にしないだろうが、つい先ほどまで祐斗がケーキが綺麗に切れたと満足気な感じだったから、潰れたケーキに何となく微妙な哀愁にも似た感情が湧いてきてしまった
そんな中でも黒歌と白音とオーフィスは無言で食べ進めているけど、食い意地が張ってるあの三人からしたら美味しいという方がよっぽど重要なのだろう
「気ぃ落とすなよ木場。味は本当に美味しいんだからさ!」
「そうだな。それに問題点が見つかったなら改善も出来るだろう?ほら、次回からこういうタイプのケーキは背を低くして切り分けた際に一口サイズになるように作るとかさ」
「う、うん。そうだね。次からはそうする事にするよ」
そんな何気ない日常を満喫する中でふと白音と視線が合わさると"ツィ"っとばかりに視線を逸らされてしまった。そしてオーフィスの口に付いたクリームを拭って上げていたレイヴェルの方にも視線を向けると此方の視線に気づいてから同じように視線を外されてしまった
実はこの二人、昨日からこんな感じで話しかけても「な、な、な、何でもありませんわ。イッキ様!」とか無言ダッシュでその場を離れられたりしているのだ
俺が何かをやったというような自覚は無いし二人とも避けては居るものの別に険悪な空気を出している訳でもないし・・・と云うか視線を逸らす割に"チラチラ"と見られている感覚がするんだよね
他の皆もこの空気には若干困惑気味だ
「(なぁイッキ。マジでお前あの二人に何したんだよ?何か心当たり無ぇのか?)」
「(在ったらとっくに解決してるわ!)」
これがもしクリスマスやバレンタイン、もしくは俺の誕生日間近とかならそれっぽい雰囲気だとは思うんだろうけど、今は11月の終わり辺りで特にイベントも無いしサプライズプレゼントとかっていうには二人の態度があからさま過ぎるとも感じるしさ
「にゃははははは♪」
・・・まぁ事情を知ってそうな人物の特定は簡単なんだけど絶対に教えてくれないだろうしね
結局その後も特に進展しないまま金曜日となり夜を迎えた
学園は日本では週休二日制を導入されてるし、オカルト研究部の部活動も基本は夕方から夜にかけての悪魔のお仕事の活動時間に連動してるから精神的にもかなりまったり出来る感じだ。所謂『花金』である・・・バブル時代の流行りの言葉らしいから昨今だと死語に為りつつあるけどな
ともあれ後は寝るだけという処で黒歌達が部屋に入って来た
美少女達と一緒のベッドで寝てるとかクラスの男子に知られたらイッセー共々追い回される事請け合いだろうな
そんな事を今更ながらにボンヤリ考えていたら先ず白音が部屋の鍵を閉めて結界を張った
次にレイヴェルも重ね掛けするように結界を張った・・・今一瞬腕が燃え上がったし、もしかしなくても禁術の結界を張ったな!?
最後に黒歌がダメ押しとばかりに強固な結界を展開した・・・え、何?この堅牢過ぎる結界群
驚く中で黒歌が近寄りながら猫なで声で話し掛けてきた
「ねぇイッキ~♪吸血鬼の町でした約束、覚えてるかにゃ~?」
聖杯で邪龍にされた吸血鬼に遅延式の気絶術式仕込みまくった報酬の事だよな?
「確か、新しく創った魔法の実験の手伝いをして欲しいってやつか?」
「そ♪私が丹精込めて創った『避妊魔法』のね♡」
・・・・・・え?
そして俺がリアクションを取る間も無く黒歌にベッドに押し倒され、俺の上に覆いかぶさるように四つん這いとなった
ニヤけた口元に覗く八重歯が捕食者としての良い味を出している・・・って!違うわ!
「え?避妊魔法?ええ!?」
「イッキは最初私との子作りを拒否したのは学生の身でお金が無かったから一つの男の矜持として先延ばしにしたでしょう?それからイッキが大金を手に入れた辺りで白音やレイヴェルも本格参戦したから私は兎も角二人はもしも子供が出来たら学園生活を謳歌出来なくなっちゃうって理由でイッキは私達に手を出さなかったにゃ・・・だからイッキが私達を気兼ねなく襲えるように体に負担を掛けず、後遺症も副作用も無しで絶対避妊出来るエロ魔法を創ったのよ♪」
「なんちゅうもんを数か月も時間を掛けて創ってんだよこのエロ猫!」
思わず口が悪くなってしまったけどコレは許されるよね!?
「ふっふ~ん♪猫又妖怪はエロくてナンボよ?白音が万一にも妊娠しないように細部まで拘り抜いた緻密で精密な計算術式を練り込んだ自信作にゃ♪」
そんな自信、次元の狭間にでも捨ててしまえば良い!
だが俺に覆いかぶさっていた黒歌の左右に白音とレイヴェルが顔を紅く染めながら這いよってきた
「い・・・イッキ様。私達はもう覚悟は出来ていますわ―――数日前に黒歌さんにこの魔法が完成したと云う事で詳細については先に存じておりましたので」
ここ数日レイヴェルと白音が目線を合わせなかったり妙に余所余所しかったのはそれかぁぁぁ!?
黒歌は愉しそうにしてたから原因を知ってるかもと思ってはいたけど完全に元凶じゃねぇか!?
「イッキ先輩・・・私はまだ体はちっこいですけど、え、エッチは出来ます!なんなら大人の姿も維持するだけなら一晩くらい持たせてみせます!イッキ先輩の事が大好きです!愛してます!だから、もっと先輩の事を近くで感じたいんです!」
あ、ダメだコレ。この状況と皆のセリフに頭の中沸騰してるし、これだけお膳立てされた状況で女の子にここまで言わせて据え膳食わぬは男の恥だろう
俺はベッドで上体を起こして目の前の三人に順番にキスを返し、初めに黒歌を今度は逆にベッドに押し倒した
白い着物が半ばはだけて下に覗く肌が何時もの10倍は艶めかしく見える
「三人とも俺が嫁に貰う―――途中で止まる気なんて無いからな?」
多少強引な形でそう言うと一瞬キョトンとした表情の後でその綺麗な黄金の瞳を薄く狭めた
「ふふ、イッキもこういう処は男の子よね♪・・・来て、イッキ♪」
「ふふ♪まだ恋人ですが、夫婦の営みと参りましょうか」
「今回だけは黒歌姉様の欲望に忠実な在り方に感謝します」
そうして薄暗闇の中で俺達の関係はまた一歩先に進んだのだった
▽
朝日が昇るにはやや早い時間帯に携帯の呼び出し音が鳴り、重たい体を起こす
寝ぼけた頭で電話を取るとリアス部長の声が聞こえてきた
≪イッキ、如何したの?もう既に早朝特訓の時間が始まってるのに貴方も白音も黒歌もレイヴェルも誰もやって来ないものだから電話したのだけど、何か在ったのかしら?≫
そこまで言われたところで頭が現実に追いついてきた
何が在ったかと言われると超絶一大イベントが在った訳だけど馬鹿正直に内容を話す訳にはいかない。敢えて言うなら数年に渡る禁欲と三人の可愛さに脳死した俺は【夜の一刀修羅】を発動。例え精魂尽き果てようとその度に三人のあられもない姿を見て【
―――誰が言えるかこんな内容!
「え、えっとですね。昨夜に新しい技の開発に俺達全員で議論が白熱してしまって、深夜テンションで夜通し張り切っちゃいまして―――すみませんが今日は俺達抜きでお願いします」
かなり苦しくてダメダメな言い訳だがもう既にリカバリー出来ない処まで来ちゃってるからな
≪そうなのね。全く、向上心が強いのも良いけど黒歌以外は真面目なあなた達三人が睡眠も忘れて新技の開発に没頭するだなんて、よっぽど凄い技を開発したのかしら?なら今日のトレーニングの無断欠席の罰として近いうちにその新技をお披露目して貰おうかしら?―――素晴らしいと言えるものであれば部室の掃除1週間程度で許して上げるわ。期待してるわよ?≫
その言葉を最後に通信が切れた
いや、無茶振りぃぃぃ!!俺達生真面目に新技開発してたと思われてるぅぅぅ!?
俺が昨日会得した技って房中術だけだぞ!お披露目とか無理に決まってんじゃん!
コレは拙い!何かアッと驚くような新技をでっちあげる必要が在る!
焦る俺の直ぐ横から声が掛かった
「にゃは~。もう諦めるしかないんじゃないかにゃ?」
そちらを見ると生まれたままの姿でベッドで上半身を起こしてる黒歌が目に入った
それに反対を見れば白音とレイヴェルも通信の声のせいか起きてしまっているようだ
う゛っ、余り直視しないでおこう
「お、お早うございます。イッキ様」
「お早う・・・ございます」
何を思い出しているのか恥ずかしそうにシーツで上半身を隠す二人だけどもうその仕草からしてヤバい・・・っとダメだダメだ。今はその時じゃない
「にゃは~、それにしてもイッキは本当に激しかったにゃ~♪今まで悪戯してた分が爆発しちゃったせいだとは思うけど、もしも私一人だったら受け止め切れなかったかもね♪」
「―――黒歌。取り敢えずその話題は今は控えてくれ。今は脳内ピンク色に染めてる場合じゃないんだよ」
無理矢理そう云う事だと納得しておかないと無限ループに陥りそうな気がする
「え~、でもねぇ」
黒歌は俺に寄りかかって自分のお腹の辺りを擦る
「こ~んなにイッキを感じられる状態・・・癖になっちゃいそうにゃ。朝練も無くなったんならもう一戦頑張ってからでも良いと思わない?ねぇ♪白音にレヴェルもそう思うでしょ?」
バカ、そっちに振るな!このエロ猫一線超えたからか自重する気ゼロかよ!
そして白音とレイヴェルも潤んだ瞳を向けないでくれ!
―――取り敢えず、次に目を覚ましたのは昼近くだった事だけは記しておく
流石になんだかんだで全員限界が近かったので短期決戦だったが・・・
起きてから黒歌はご機嫌で他の二人は正気に戻って頭から湯気を出しながらも汚れたシーツなどを魔力で浄化していく
シャワーを浴びて朝食と云う名のお昼を食べたら再び部屋に戻って作戦会議だ
「え~、朝の通信を聞いてたと思うけど、朝練をサボった事に見合うだけの新技を開発する事になりました。ショボい技や術でお茶を濁すのは難しいだろうし、実は何も開発してないと云えば全員揃って昨夜に何をしてたのか根掘り葉掘り聴かれる事になりそうなので何かいい案の有る人は?」
「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」
「にゃは~」
うん。こんな事急に言われても早々思い浮かばないよね
黒歌に至っては絶対に頭を働かせている事すらしてないだろうし、彼女の場合は俺達の中では唯一のオープンスタイルなので、バレても問題無いとしか思ってないから此処では戦力にならん
「うにゃ~、もう私の避妊魔法とやっと実践出来た房中術を素直に話せば良いと思うんだけどにゃ~。スイッチ姫を筆頭に向こうも基本はエロエロだし、特に避妊魔法には喰い付いて罰だのなんだの小さい事は言わなくなるはずにゃ」
とっても的確な推理を有難う!
羞恥心に目を瞑れば確かに朱乃先輩やゼノヴィア辺りは全力で興味の視線を隠さなそうだけどさ!
因みに高校卒業後に黒歌の開発した避妊魔法はメフィスト会長経由で風俗店などに黒歌が術式を売ったらしく、悪魔などの元より子供が極端に出来難い種族でもない限りは男女の最後の垣根(薄いゴム)を取り払った黒歌の知名度はその手の界隈で有名となるのだがそれはまた未来の話である
「兎も角避妊魔法も房中術も無し、で・・・・」
そこまで言い掛けたところでふと思いついた事が有った
昨日の俺と今日の俺では見えている景色が違うのだ(意味深?)
「なぁ黒歌!」
「な、なによ?」
思い付きを胸にズイッと迫ったせいか若干引かれてしまったけどそのまま提案する
「ちょっと黒歌の頭を念入りに撫でても良いか!」
「・・・イッキ、貴方頭大丈夫にゃん?」
なんか頭の心配をされてしまった・・・解せぬ
それから朝練も出来なかったので午後は思い付きの新技・・・と云えるのかは微妙かも知れないけどそれの練習をして夕方に皆の感想を聞いていた
「う~ん。やっぱりコレは瞬間火力の短期決戦用の技だにゃ」
「はい。それに今はまだぎこちないので特に近接戦主体の私では戦闘に組み込むのはもっと練習を積まなければいけませんね」
「ですが、見える景色が変わったようでしたわ。使いこなせれば大幅なパワーアップにも繋がるでしょう。今の段階でも私の禁術を実戦レベルまで引き上げるだけの効果は見込めそうですし、修行のメニューには是非加えていきたいですわね」
取り敢えずは肯定的な意見と取っても良いのかな?まぁ確かにたった半日の修行じゃ発動も覚束ない状態だからな。でも、覚える気は有りそうだ
かなり無理矢理だったが今日の成果に納得している処で黒歌が思い出したとばかりに迫ってきた。凄く愉しそうな愉悦顔だから不安しか感じないんだけど!?
「ねぇねぇイッキ♪そう云えば私がイッキに望んだ報酬の話だけど魔法の実験に付き合うのともう一つ在ったのを覚えているかにゃ?」
「え?魔法の実験の手伝いだけじゃ無かったっけ?―――いや、確か他にもその魔法の詳細な・・・レポートの・・・提、出?」
そこまで途切れ途切れに言葉に出した辺りで目の前の黒歌の顔が完全に悪魔の微笑みに変わる
吊り上がった口角が暫く戻る事は無さそうと思えるほどの極上の愉悦顔だ
「そ♪感覚の鋭いイッキが新術で私達の体をたぁぁぁっぷり堪能したその詳細と感想を私と白音とレイヴェルの分・・・そうねぇ、一人頭原稿用紙10枚分程度で許して上げるからしっかりと書き上げて私達に提出するのにゃん♡」
あ・・・悪魔だ。此処に悪魔が居るぞ!・・・いや三人とも悪魔だけど
「く、黒歌さん。流石にそれは酷なのではありませんか?」
「そ、そうですよ黒歌姉様!悪戯にしても度が過ぎてます!」
見かねたレイヴェルと白音が援護射撃してくれる。有難う二人とも!天使は此処に居た!
しかし、悪魔の囁きは終わらない
「あらぁ?でもレイヴェルだってイッキの書くレポートが気になるんじゃない?イッキが私達のどの部分が好きで、どんな反応が好みなのか、他ならぬイッキが隅々まで教えてくれるのよ?まぁレイヴェルや白音が気が咎めるっていうなら二人のレポートは無しで良いにゃ♪その代わりに私だけは次回からイッキと今回以上に気持ち良くなるだけよ♪」
黒歌がレイヴェルの耳元でそう囁くとレイヴェルは真っ赤にした顔を伏せてしまう
「・・・・・い、イッキ様。私の分もレポートの提出をお願いしますわ」
「・・・・・私も、置いて行かれたくはないです」
レイヴェルが絞り出すように答えると白音も追従してしまった
天使が陥落した!悪魔の囁きで二人が堕天したぞ!
最後の防壁を失った俺はその日寝るまでに三人完全監修の下、妥協の許さぬ詳細なレポートを提出する破目になった
出来上がったレポートを手に顔を紅く染めながら喰い入るように見つめて(俺の性癖を)分析している三人を前にしながらもその日の俺はもはや何もやる気が起きなかったのだった
翌日、未だに真っ白になっている俺にイッセーが恐る恐る話しかける
「お、おいイッキ?如何したお前?今にも消えてなくなりそうだぞ?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ぉぅ」
「あらあら、昨日あの四人が一緒に休むなんて言うので、もしかしたら一夜の夢を結んだのかもと思ったのですけど、この様子では違うのかしら?」
薄い反応を返す俺を見て朱乃先輩も勝手に正解から遠ざかってくれている
まぁ普通これが結ばれた男女の醸し出す雰囲気とは思わないよな
結局、俺が精神的にある程度回復するのに丸一日近くは掛かったのであった
はい、今回はR-17くらいの内容でしたかね?R-18なイッキの書いたレポートの詳細は各自ご想像下さいww