後、後書きに今回はミニ話を乗せてます。良ければそちらも是非w
アウロス学園を守ってから数日、俺達はクリフォトが設立してから初めての『D×D』案件でアグレアスこそ奪われたものの死者ゼロの上でグレンデルの封印とユーグリットの無力化、更にトライヘキサの封印を解くのに貢献していたとされる聖十字架の奪取と中々の戦果を挙げる事が出来た為か皆の雰囲気も明るいものがあった
グレイフィアさんもユーグリットが捕まったので、まだ監視付きではあるものの完全な軟禁状態からは脱したようだ
因みにあの戦いで白音とレイヴェルを滅茶苦茶心配させた罰として滅茶苦茶可愛がる事となった。白音とか一時は俺が死んだと思った衝撃も有ってか俺の子孫を残したいという本能が働いた為か発情期モードに入ったので落ち着かせる意味も込めて夜の大運動会パート2が開催された
初めてを迎えた日から全員我慢する理由も無かったのでちょくちょく夜の運動(意味深)はしていたのだが、精魂尽き果てるレベルなのは初日以降初めてだったな
役得なので文句は無いのだが、若い衝動に負け過ぎである
少なくとも次はプレゼントとかデートとかそういう方向で攻める事にしよう
何処かで自制しないと堕落しそうだ。三人とも流石は魔性の女(種族的な意味で)である・・・黒歌は割とガチだけどな
そんな事も有りつつ今日も放課後に俺達2年生組がオカルト研究部に辿り着くと既に1年生と3年生はホームルームは終わっていたのか部室に居たようだ
そしてそこでは中央の大きなテーブルを挟んでリアス部長とレイヴェルが区分けされた学園の見取り図のようなものを見つめながら何やら意見を出し合っているようだった
「私ならば一気に戦線を押し上げる形で攻める戦法を取りますわね。今のイッセーさんは好きに
「そうね。後は私の眷属を何処に配置してレイヴェル達がそれを何処まで読むのかで結構戦況が変わりそうだわ・・・私なら本陣の守りにはやはり感知能力に長けた白音を配置するかしら?当時ならフェニックスに対抗出来るのは実質白音だけだったけど、今なら朱乃に祐斗にゼノヴィアも居るものね。イッセーだって
「・・・リアス様の眷属はレーティングゲームで属性的に有利過ぎますわよ」
うん。今の会話で大体分かったかな
「お疲れ様です。それはライザーとのレーティングゲームの仮想話ですか?」
「ええ、お疲れ様イッキ。その通りよ。もしも今の私の眷属でライザーとレーティングをしていたなら如何いう流れになったのかという話になってね。レイヴェルと色々意見を交わしていたの。ほら、今は私の眷属もフルメンバーになってる事だし、あの時はイッキが開幕と同時にやらかしたから割とゲームメイキングが崩壊してたからね」
開幕聖書ブッパでしたからね
するとゼノヴィアがテーブルの上に敷かれた見取り図を興味深そうに覗き込む
「成程、話には聞いていたがリアス部長の婚約を掛けた一戦だったらしいからな。私としても興味のある一戦だよ。私はその時はまだ教会の戦士でそもそも日本に来ても居なかったがね」
「それを言うなら私もオーディン様の御付きだった頃ですね・・・ふふふふ、何時かあの長い髭を燃やした上で一発殴ってやりますよぉぉぉ!!」
ロスヴァイセさんがオーディン関係で壊れた笑いを溢すのは恒例の事なので皆も軽く流す
「後はギャー君もまだ引きこもっていた時期ですね」
「うぅぅ・・・それを言わないでよ白音ちゃん。結果的に勝ててたから良かったけど、部長の為にあの時だけでも引きこもりを振り払って参戦しようって進言すら出来なかったのは結構気にしてるんだから・・・あの頃は悪魔側も神器の力を抑える道具とかも無かったし、申告しても却下されたとは思うけど・・・」
「和平前だもんな。アザゼル先生も悪魔側は神器の研究が進んでないって初めて会った時に嘆いてたのは覚えてるよ」
あの時は色々ギャスパーにアドバイスだけして去っていったっけ
「あらあら、それを言ったら私なんて戦える立場に居たというのに雷光の力を封じていましたもの・・・私なんて主であり親友である部長の為に力を出す事を渋っていた当時の自分を叱ってやりたいくらいですのよ」
朱乃先輩も当時を振り返って笑顔ではあるものの若干声のトーンが下がってしまった
「もう、私は気にしてないわよ。トラウマと向き合う・・・それは生半可な覚悟で出来るものでも切羽詰まったからと言って出来るものでもないでしょう?今のあなた達は過去と向き合い、未来を見つめるようになった。それだけで十分よ」
リアス部長の愛情たっぷりのセリフに何故か当事者でないイッセーとアーシアさんの方が感激しているな
「でもゼノヴィアじゃないけど聞けば聞くほど興味深い一戦よねぇ。場合によっては私達が初めて出会った時にはリアスさんはその時旦那さん持ちになっていたかも知れないんでしょう?」
そんなイリナさんの言葉に祐斗が苦笑いしながらもそのifの未来を予想する
「そうなったらそうなったでライザーさんも大変だったと思うよ?コカビエルの来襲に和平会談のテロ、旧魔王派のテロに悪神ロキの襲撃・・・心労が絶えなかっただろうね」
「いや、如何だろう?ライザーは基本冥界に居るだろうしコカビエルの時は魔王軍も間に合ってないんだから多分間に合わなかったと思うし、和平会談テロの時は婚約者という理由で関係無いライザーが呼ばれることも無いだろう?旧魔王派のテロもフィールドが
実質初戦の強敵がフェンリルとか不死身でも死ぬぞ
「うん。リアス部長。如何やらあの時のレーティングゲームでは勝っても負けてもライザーとの結婚は無かったと思いますよ!」
アレ?即日結婚とか言ってたっけ?なら結婚2ヵ月の速攻未亡人ルートだな
・・・誰が得するんだよそんな未来
「流石にそれは後味の悪すぎる未来予想図ね・・・」
「お兄様がリアス様たちに敗北して心底良かったと初めて思いましたわ・・・」
リアス部長もレイヴェルも頭が痛そうにしているな
「ふ~む。成程、全員それぞれライザー・フェニックスとのレーティングゲームに多かれ少なかれ想うところが有るようだな」
するとちょっと前から気配を消して会話を聞いていたアザゼル先生が会話に割り込んできた
俺や白音は兎も角、祐斗は気づいていたな
感覚の鋭い祐斗だから順当と云えるけど他の皆も実力的にもう少しって感じか
グレモリー眷属で一番強いのは何だかんだでイッセーになっているけどイッセーの実力って振れ幅が大きすぎるから余り参考にならんしね
素の状態のイッセーがアザゼル先生の気配に気付けるようになるには、まだ時間が掛かりそうだ
「俺もこの時の試合は映像でしか確認してないからな―――もっとも、試合開始1分で俺の腹筋は崩壊したけどよ」
当時まだ
「そうだ、リアス。再戦してみないか?」
少し思案していたアザゼル先生がそう提案した
「―――!!本気で言っているの!?」
「ああ、本気だぜ。あの時のイッキはまだ実力を隠してる段階だったようだが、今振り返ってみれば実質イッキにおんぶに抱っこな試合だったってのは分かるだろう?まぁそれでも白音というフェニックスに対しての切り札も居たから絶対に負けていたとは言わんが、それでも勝率は五割を切っていただろう。だが今ならお互いにフルメンバー・・・っと、そう言えばライザーの『僧侶』枠はレイヴェルだったか。ともあれフルメンバーに近い形だ。今度こそ真正面から戦ってみるってのも面白いんじゃないか?ただしイッキはリアス達に加勢したら蹂躙にしかならんから除くがな」
言い方は引っ掛かるけど今のグレモリー眷属だけでも十分蹂躙しそうだし、仕方ないのかな?
「・・・そうね。今の私達にイッキまで加わっては流石に戦力過剰でしょうし、何よりも確かに面白そうだわ」
リアス部長の乗り気な言葉を聞いてアザゼル先生もニヤリと笑う
「良し!決まりだな。グレモリー家とフェニックス家への打診と調整は俺が受け持ってやる。折角の機会なんだから気合を入れて試合に臨めお前ら!―――ただしイッキは除く!」
「『おお~!!』」
ノリが良いのは結構だけど実は俺の事嫌いだったりしないよね?
泣くぞ!畜生!!
その後家に帰ると、とある人物から一つの連絡が有ったのだった
[イッセーside]
ライザーの眷属とレーティングゲームで再戦する案が出されてアザゼル先生がその日の内にグレモリー家とフェニックス家の両家から了承の意をもぎ取ってから数日
俺達オカルト研究部の内でもリアスの眷属だけが部室に集合していた
正確には今居るこの場所はオカルト研究部室でも駒王学園でもなく、次元の狭間に駒王学園そっくりに造られたフィールドだ
そう、詰まりはあの時行われたレーティングゲームのフィールドを再現してあるのだ
この試合があの時の再現も含まれているという、このゲームを取り仕切っている大人たちの遊び心を感じるぜ
観客席にはリアスの御両親やレイヴェルの御両親など、まだライザーの公式のレーティングゲーム復帰前という事もあって完全に身内で固めた形となっている。この辺りも当時と一緒だよな
違うところと云えばこの場にイッキが居ない事か
まぁあの時はまだリアスの眷属も全員揃っていなかったっていうのがイッキがあの時参戦した大きな理由になってるから眷属が全員揃っている今、イッキが俺達の味方に付く理由も無い
それに今回の試合は特にリアスの結婚とかサイラオーグさんやソーナ会長との夢を賭けたような重い覚悟の要る戦いではないからな
負けるつもりは無いけど、そういう意味では気が楽だぜ
「リアス、リアスは今回の戦いを如何見てるんだ?―――あ、戦力差的な意味でさ」
「そうね。私達は以前ライザーと戦った時と比べて全員が比べ物にならない程のパワーアップを遂げてるわ。朱乃の雷光、祐斗の2種類の
はは、改めて聴くとヒデェ戦力アップだよな
それでも毎度死にそうな目に遭ってるんだから勘弁してくれって感じだけどよ
それにしても特殊なルールか
今のところ俺達の参加したレーティングゲームって全部プレーンなルールかそれに近い形のものだから、そっちにも興味は有るんだよな
ソーナ会長のところのシトリー眷属とアガレス大公の次期当主のシーグヴァイラさんの眷属はフィールドに設置してあるフラッグを奪い合う試合をしたみたいだし、他にもレース的なものとかサッカーみたいなルールが組み込まれたものとか冥界唯一にして最大のエンタテインメントだけあってレーティングゲームのルールは多種多様だ
俺達はまだデビュー前の新人だから公式戦に参加できるようになるにはまだ数年は掛かるらしいけど、今から既に待ち遠しいぜ
もっと早くにそういう機会が訪れないものかね?まっ、今は愚痴っても仕方ないか
「だけど油断は出来ないわ。ライザーは引きこもりが治ってから眷属との修行に身を入れるようになったみたいなの。以前対ライザー戦の合宿を行った時はライザーの公式戦の映像を見せた事は有ったけど、今の彼らは当時のレイヴェルの抜けた穴を補って余りある実力を手にしていると考えるべきでしょうね。更に今回の試合はレイヴェルが向こうのチームのアドバイザーに就いているから気を抜いたら搦め手で痛手を負わされる事になるわよ」
そう、今回レイヴェルはライザーの『僧侶』枠として参戦するのではなく、アドバイザーという立場でライザーの側に身を置いている
レイヴェルとしては俺達もライザーも何方も応援したい立場だろうけど今回はライザーのアドバイザーという形に落ち着いたようだ
俺達の手の内を知り尽くしているレイヴェルが敵に回る訳だけど、これも大人組からの快諾を得られている。恐らくは戦力差を考慮してライザーの側に軽いハンデを付けた形なんだろうな
あの時は俺達はライザーにハンデを付けさせられる側だったと思うと変な気分だ
まぁ付けた
「レイヴェルが参戦しないのであれば相手側の眷属は『僧侶』が一枠欠けているという事か?」
「いいえ、如何やら今回のみの助っ人を呼び寄せたみたいよ。と言っても今回の試合は完全に身内同士の戦いだし、恐らくはライザーの二人の兄かフェニックス卿の眷属の誰かを派遣して貰ったんじゃないかしら?」
成程ね。向こうも一応フルメンバーな訳だ
今のリアスの言い方だとそれが誰なのかは知らないようだけど、頭のキレるレイヴェルがゲームとは云えそういう情報を漏らすような真似はしないか
そうこう話していると悪魔の魔力のもっとも高まる深夜零時近くになり、そこに既に懐かしくも感じる校内放送が流れてきた
≪皆様、この度、フェニックス家とグレモリー家の試合に置いて、審判役を仰せつかったグレモリー家の使用人、グレイフィアでございます。今回のバトルフィールドはリアス・グレモリー様方の通う駒王学園のレプリカを用意させていただきました≫
「良かった。こうしてグレイフィアさんの声を聞けただけでもちょっと安心出来るぜ」
サーゼクス様の秘書的な仕事はまだ無理でもこういったゲームの方には顔を出せる訳だよな
それをこうして確認出来ただけでも嬉しいぜ
≪此度のレーティングゲームでは以前のゲームのルールを基本に置いております。使い魔制限は特に設けていない為、アーシア・アルジェント選手の使い魔である五大龍王の一角、ファーブニルも使用可能となっております≫
「マジか!ファーブニルまで使えるって戦力差開き過ぎじゃねぇ!?」
いや、今回のゲームでアーシアのパンツを犠牲にしてまでファーブニルを召喚する必要が有るのかと聞かれたら返答に困るんだけどさ
≪『兵士』の駒の方は
「これは仕方ないわね。元々以前のルールをリスペクトしているのであればイッセーの何時でも使える特殊な
確かにリアスの言う通りだ。サイラオーグさんとの試合で俺がトリアイナや紅の鎧を自由に使用出来たのは彼がこっちの能力を全面的に受け入れると言ってくれたからだ
実際のチェスで考えたら俺の特性って試合開始と同時に全ての『兵士』の駒が一手で自由に
でもまぁ俺の動きに多少の制限は入ったけど向こうはファーブニルの使用を認めているんだから差し引きゼロどころかまだまだこっちが有利とも云える内容だ
と云うか何時もポンポンと
「しかし、当時を再現しているという事は恐らく向こうのチームは今回もフェニックスの涙を所持していると見ても良いだろうね」
「あらあら、うふふ。前回はそれで痛手を負わされてしまったんですものねぇ」
あ~、そんな事も有ったな~。フェニックスの強力な再生能力に加えてフェニックスの涙2つ分の回復とかしぶと過ぎだって話だよな
≪それでは開始の時刻となりましたので、ゲームスタートです≫
グレイフィアさんのその言葉の直後に深夜零時を告げる学園のチャイムが鳴り響いた
前回と違って作戦タイムは無いけどこの空間自体には30分程前から入ってるし、ルールも以前とさして変わらないだろうという予想は建てられたので最初の配置は既に話し合っている
学園の敷地内に置いて南側には新校舎、北側に旧校舎、そして新旧校舎の間には各種運動に使える施設が揃っている
一番東にプールとテニスコート、次にサッカーコートや野球場、新旧校舎の間の丁度中央くらいの位置に体育館で西側に普通の汎用グラウンドだ
・・・改めて思うけどこの学園ってマジで広いよな
今回の戦いではあまり関係ないと思うけど新校舎に隣接する場所に学生の集会所とかも在るんだぜ?そんなの全部体育館一つで済むだろうに
そんな中でテニスコートの方をロスヴァイセさん
サッカーや野球場の辺りを朱乃さん
中央の体育館を俺とゼノヴィア
グラウンドの方を白音ちゃんと木場が担当する事になっている
特殊競技場の在る東側の方は範囲が広いが見晴らしも良いので大規模破壊の得意な二人がやって来た敵を蹂躙し、突破力の有る俺とゼノヴィアが最短ルートで新校舎に突入する
そうすれば俺も
体育館を挟んで西側のグラウンドに感覚の鋭くあらゆる事態にも無難に対応出来る二人が固めている・・・流石に『兵士』の数の少なさは如何しようもないので危険度は兎も角、やや朱乃さん達の居る側の守りが薄いが俺達の本陣である旧校舎の周囲にはギャスパーの闇の魔物を配置する事で本陣の守りを固めている
リアスとアーシアとギャスパーの本体は本陣である旧校舎に待機だ
「ふふ、レイヴェルが一体どんな手を打って来ているのか、気になるね」
ゼノヴィアと一緒に体育館に向かって走っていると並走していたゼノヴィアが楽しそうに溢す
「楽しむのは良いが気を付けろよ?鎧を着こめる俺よりはゼノヴィアの方がカウンターを喰らった時のダメージはデカいんだからな?」
同じパワータイプの力押しだけど初見のカウンターとかだとゼノヴィアの方が危ないんだからさ
エクスカリバーの各種能力を使いこなしてテクニックも両立出来るようになれば良いんだけどな
ちょくちょく使うようにはなってきてるんだけど今の段階ではまだパワーの方が秀で過ぎてて軽い補助の領域を出ないものだからね
ゼノヴィアも「ああ、分かっているさ」と返してくれながらも俺達は体育館の中に侵入する
一応窓から素早く潜入したんだけど中で既に待ち構えていたライザーの眷属はこっちの気配に気付いていたらしく声を掛けて来た
「コソコソしても無駄ですよ。出ていらっしゃい」
完全に俺達の潜んでいる方向に向けて声を掛けて来ている。如何やら当てずっぽうで言ってる訳ではないようだ
俺とゼノヴィアは一度顔を見合わせて互いに頷いてから物陰から普通に歩いて出て行った
「あ~あ、バレちまったか」
「私達も修練を積んでいますし、此方のチームにも多少感覚の鋭い者くらいは居るのですよ」
答えてくれたのはチャイナドレスの女の子だ
その子以外には棍を持った和風な出で立ちの女の子に大剣を持った女性、チェーンソーという武器として何故それをチョイスしたとツッコみたくなる得物を持ったロリっ子の双子の女の子だ
分かっちゃいたけど基本可愛い女の子しか居ねぇ!
それにしても結構中央に戦力を投入してきたな・・・一応駒価値の合計数値では互いに11だからイーブンではあるけどさ
考えてると向こうのチャイナ服の子が代表として自己紹介し始めてくれた
「私はライザー様の『戦車』、
一応以前ライザーと戦う時に最低限の情報と顔写真とかは見ていたから役割と名前は知っているんだよね。まぁそれは向こうも同じだけど初対面なら挨拶は大事か
因みにチェーンソーを持った体操服姿の双子は自己紹介時に『イルです!』『ネルです!』と手を挙げて答えてくれた・・・うん。ぶっちゃけ見た目じゃほぼ判らないから有難い
一応違いを言えば髪を俺達から見て右側で結んでるのがイルで左側で結んでいるのがネルのようだ
「『兵士』の兵藤一誠だ」
「『騎士』のゼノヴィアだ。宜しく頼む」
最低限の礼儀として俺達も名乗り返したらそれぞれが得物や拳を構えて戦闘態勢に移る
俺も素早く鎧を着こんで拳を構えた
如何やら俺の相手は
ゼノヴィアの方はゼノヴィア含めて全員が大剣タイプだな・・・チェーンソーを大剣に分類して良いのかは分からないけどな
ゼノヴィアも複数人相手への立ち回りとしてエクス・デュランダルから
おっと、戦いの前にちゃんとリアスに連絡を入れないとな
「こちら体育館。俺とゼノヴィアは相手の『戦車』と『騎士』の各一名及び『兵士』三名と接敵。戦闘に入ります」
≪分かったわ。祐斗達の方はどうかしら?≫
≪こちらも敵と接触しました。『戦車』と『騎士』と『僧侶』が各一名に『兵士』に双子の猫又が相手です。『僧侶』は元々の眷属の方ですね≫
確か『戦車』の人がイザベラって名前で顔の半分が仮面に隠されていて『騎士』がライトアーマーを着た剣士のカーラマイン。『僧侶』が十二単を着た
『兵士』の二人はまた双子で猫又のニィとリィだったな
こっちはイルとネルと違って髪の毛の色がニィが水色でリィが赤色と違いが分かり易い
猫又と言っても白音ちゃんや黒歌さんとは種族が違うらしい
二人の種族は
ただこの二人って映像を見る限り猫耳は付いてるけど猫尻尾が確認出来なかったんだよな・・・マル尻尾タイプか?
是非ともそのスカートの中身を確認させてもらいたいもんだぜ!
「・・・突然何をニヤケだしているのですか?」
おっと、顔に出ちまってたかな
「イッセーは隙あらば思考が卑猥な方向に向く天才だぞ。きっと試合に関係ないイヤらしい想像を働かせていたに違いない」
「違いますぅぅぅ!俺は知的好奇心に基づき、この世の神秘(美少女のスカートの中)に想いを馳せていただけですぅぅ!」
イッキだってオーフィスが猫耳生やした時に尻尾の有無をあんなに気にしてたじゃないか!
少し横道に逸れてしまったがそうなると朱乃さんとロスヴァイセさんの方には消去法で相手の炎と風の魔力で爆炎を生み出すのが得意な『女王』のユーベルーナさんと助っ人の『僧侶』が向かっているのかな?残る『兵士』は踊り子的な衣装のシュリヤーとミニスカメイド服のマリオンとビュレントだったはずだけど、朱乃さん達の方に行ってるのか、それとも状況を見て別動隊として動くのかのどっちかってところか
そんな風に戦況を予想していると朱乃さんからの切羽詰まった様子の通信が耳に付けた魔力のインカムに響いた
≪此方朱乃、相手の『女王』と助っ人の『僧侶』が現れました・・・助っ人に現れたのは、黒歌さんですわ!≫
「ぬわあぁぁぁにぃぃぃぃ!?」
え!?黒歌さんがライザーチームの助っ人!?マジで!?あの人魔王クラスだぞ!
いや!確かにレイヴェルが助っ人を頼める人ではあるよな!
イッキと同じ家に住んでる訳だし、黒歌さん自身も『僧侶』の駒で転生したらしいから役割的にもピッタリだ。何よりあの人はイタズラ好きな性格してるからドッキリで参戦しても可笑しくない!
ヤバい!プレーンなルールだし、ライザーには悪いけどゼノヴィアを諫めるような事を言いつつ内心結構楽勝なんじゃないかって思ってた!
特殊能力抜きの素の実力では仲間内ではイッキの次に強いんだぞあの人!
『邪人モード』のイッキ相手でも勝率3割はもぎ取れる人だしな!
※実際はイッキのリミッター解除技をほぼ習得して勝率4割程度
焦る俺だったがそこにリアスの声が聞こえてきた
≪皆、聞きなさい。確かに予想外の助っ人だったけどレーティングゲームはあくまでも『王』を先に取った方の勝ちよ。朱乃とロスヴァイセはギャスパーの闇の魔物を増援に送るから防御に徹して、敵の『女王』と黒歌を足止めして―――他の皆は相対している敵を素早く排除したらライザーを討ち取りに行きなさい。ただしゼノヴィアだけは目の前の敵の排除後は朱乃達の援護に向かいなさい・・・正直黒歌を討ち取るのは難しいでしょうからコレは時間との勝負よ。グランドと体育館の敵が片付いたら私も新校舎に向かうわ。1秒でも早くライザーを倒すわよ≫
≪『了解!』≫
全員の声が重なる
流石はリアスだ。不測の事態でも冷静に頭を回せるんだからな
そうだ。少し傲慢な考えな気もするが今の俺達にとって強敵と云えるのは黒歌さんとライザーに後は精々相手の『女王』くらいのものだろう
多少強引でも速攻で攻めていくべきだ
焦る俺達に対する何かしらのカウンターは想定するべきだけど、ここは押し通らせて貰うぜ!
何より相手は可愛い子ちゃん!ここは久しぶりにあの技を使う時!
俺は
「ふっ、これで条件は整った。『
俺が指を打ち鳴らすと彼女達の着ていた服が粉々にはじけ飛ぶ!
突然裸になれば男女問わず戦意を維持するのは難しいからな
最低な技とも言われてるけど戦術的に見ても実は最高クラスの技なんだよ!
しかし彼女達は服が粉々になって一瞬その綺麗な肌を覗かせたかと思えば全身を炎の魔力のようなものが覆うとまた新たに服を着た状態で現れてしまった
「ふん。やはりその破廉恥な技を使ってきましたね。しかし無駄ですよ。前回の戦いでその技を喰らったレイヴェル様にそれの対策だけはこの日までに徹底的に仕込まれましたからね。魔力の扱いが得意な者も苦手な者もこの早着替えの魔力を扱えない者は今のフェニックス眷属に居ません!」
「なん・・・だと・・・?」
俺の『
「因みに着替えは個々人で100着用意しました。貴方の実力ならば全てを破壊しきる事も可能でしょう・・・しかし、今の貴方方は呑気に戦う暇が有るのですか?―――そう!貴方は自らの性欲に蓋をして至極まっとうに私達と戦うしか道は無いのです!」
説明してくれた
「おっぱいドラゴンのスケベを封じれば戦いに対するモチベーションが下がります。感情が重要なファクターである神器を最大武器としている貴方ならこれで100%の力を出しにくくなる―――それだけで勝てるとは思いませんが、此方だって最大限時間稼ぎをさせて貰います!後、実はファンです!試合が終わったらサイン下さい!」
「あっ、はい」
そっか、この子俺のファンなのね
最後の一言で気が抜けそうになるのを何とか持ち直して改めて拳を握り突貫する
だけどこの子達は俺の攻撃を如何にかといった感じだが防御して反撃までしてきた
嘘だろ!?以前見たライザーの試合映像から推し量って十分に気絶か戦闘不能に追い込める威力で攻撃したんだぞ!勿論最近ライザー達も修行し始めた事も考慮に入れての攻撃だったのに!
反撃の威力も重かった。あの『兵士』のミラって子ですら間違いなく上級悪魔程度の力が有ったぞ。衝撃がちゃんと鎧の内部にまで響いて来たからな
チラリとゼノヴィアの方に視線を向けると向こうも同じような事になっているようだ
大剣は良いとしてチェーンソーなんてネタ武器なのに纏ってるオーラは一級品だ
俺達グレモリー眷属の成長も大概だと言われてるけど、それは修行以外にも頭が可笑しいくらいに厳しい実戦を潜り抜けてきたものがあってこそだ
ライザーの眷属は割と最近修行を始めたばかりで全員が上級悪魔クラスの力を身に付けたというのか・・・いや、在り得ない。流石に何かカラクリが有るはずだ
「ふふ、不思議かしら?でもこの場でネタばらしなんてして上げないわよ!」
このセリフ。やっぱり何か有るのか。それも当然不正では無い手段で
俺は迫りくる攻撃を腕で受け止めて素早く掌を翻し、
「この!」
その隙にミラが棍棒の突き技を放ってくるけどその攻撃を無視して
隙を晒した脇腹辺りに棍棒が突き刺さったから体育館の壁際まで押しやられたし、鎧越しでも一瞬息が詰まったけどな
「ッ!なんて強引なカウンター」
「悪いな。こちとら生粋のパワータイプでよ。流石に複数の攻撃を上手く捌ける自信は無くてさ」
そう言うと気を取り直したミラが再び攻撃してくるがその大上段からの打ち下ろしを咄嗟に半歩前に出て棍の持ち手の部分を掌底で突き上げる事で強制的に体勢を崩す
「でも、これでもイッキ相手に中学時代からケンカしてたから一対一ならそこそこにはカウンター戦法も使えたりするんだよ」
両腕が浮き上がってガラ空きになった腹に向かってまた掌底を繰り出す事で吹き飛ばし、彼女もリザインの光に消えて行った
≪ライザー・フェニックス様の『戦車』一名、『兵士』一名。リタイア≫
良し!後は素早くゼノヴィアに加勢して敵を倒すか
そう思ってそちらを向くと丁度ゼノヴィアの相手も光に消えて行くところだった
≪ライザー・フェニックス様の『戦車』一名、『騎士』二名、『僧侶』一名、『兵士』四名、。リタイア≫
おおう、一気にリタイアアナウンスが響いたな
如何やら白音ちゃんと木場の方もほぼ同時に片付いたみたいだけど、同じくらいの時間だったって事は向こうも強化されてたのかな?
まぁいい。考えるのは後だ
「ではイッセー。私は副部長たちの加勢に向かう」
「ああ!ライザーの方は任せとけ!」
ゼノヴィアがリアスの指示通りに体育館から出て悪魔の翼で上空に飛び立っていった
俺も直ぐに新校舎に向かわないとな
新校舎の前に辿り着くと丁度白音ちゃんと木場も到着したところだった
「リアス。今から俺と白音ちゃんと木場は新校舎に侵入します」
≪了解よ。こっちはライザーの残る『兵士』3人が旧校舎の近くまで攻め入っていたから迎撃してから私達もそっちに向かうわ≫
!!姿を消してた『兵士』は何時の間にか何処かの戦場を通り抜けてたって事か
「恐らく、黒歌姉様です。あの人なら戦いながら近くに居る味方の姿と気配を幻術で誤魔化す事は可能だと思うので」
そっか、それで戦場を抜けて旧校舎の近くまで接近したんだな
ギャスパーの闇の魔物も黒歌さんの方に力を注いでいるからもしかしたら本当に抜けられてたかも知れないな
「敵の『王』の気配は屋上に在るようです。飛んで行きましょう」
成程、ライザー・・・さんは屋上か
≪ライザー・フェニックス様の『兵士』三名、リタイア≫
良し!リアスたちの方も片が付いたみたいだな
「行こう!」
俺のセリフに二人とも頷いて悪魔の翼を広げる・・・俺はドラゴンの翼だけどな
そうして屋上に俺達が辿り着くと当然ながらライザーさんが居たがもう一人、此処には居るはずの無い人物が待っていた
「よぉ、待っていたぞ。グレモリー眷属の諸君!」
腕組みして仁王立ちしていた俺の親友のイッキだった
「はあぁぁぁぁぁぁ!!?イッキ!?何で!?」
あんまりの事にあんぐりと口を開けてしまう俺だった
他の二人も叫びこそしてないもののポカンと口を開けている
「何でもなにも無いだろう。俺こそが今回のフェニックス眷属の『僧侶』枠の助っ人だよ」
「いやいやいやいや!だって『僧侶』の助っ人は黒歌さんだって・・・」
「フェニックス眷属の誰か一人でもそれを肯定したか?方法は至極単純だ。俺が『僧侶』枠として参戦する。そして黒歌は俺の使い魔だ!」
そう来るか~!!確かに、幾ら以前の試合に沿ってると言っても龍王であるファーブニルの使用を認めるってのは可笑しいとは思ってたけどこの為の布石だっただろ、絶対に!
後このイタズラには間違いなくあの堕天使の元親玉のラスボス先生が絡んでいる!
100%今観客席で高笑いしてるぞ!
それに乗っかるイッキと黒歌さんも大概だけどな!
「つぅかイッキ!お前はオカルト研究部の味方しろよ!」
「良いじゃないか。今回の試合は遊びの意味合いが強いし、何より俺は将来レイヴェルと結婚するんだからライザーとは義理の兄弟にもなるんだ。どっちの味方をしても可笑しくないだろう?」
コイツ!サラッと美少女との将来確定発言してやがる!もうそれプロポーズに近くね?
「イッキ先輩は私や黒歌姉様の事も嫁に貰うと宣言してくれてますので今更です」
相変わらず心を読んでくるね。白音ちゃん!
そうですか!イッキの周りの女の子達には全員プロポーズ済みですか!
悔しくなんてないんだからな!
「イッセー、先ずはその涙を拭きなさい」
ちょっと視界が滲んでしまっていたが後ろからリアスの声が聞こえてきた
振り向くとリアスにアーシアに闇の魔物の姿になったギャスパーが居る
如何やら追い付いて来たようだ
「うぅぅ・・・リアス。状況は見ての通りです」
泣きながらも報告を入れるとリアスも苦笑気味だ
「ええ、分かっているわ。イッセーと白音はイッキを抑えて頂戴。私の眷属のツートップである貴方達が一番適任だわ。残りのメンバーでライザーを倒すわよ。アーシアもファーブニルを召喚して頂戴・・・最後に白音に一番重要な任務を言い渡すわ」
リアスは一拍置いてから白音ちゃんを強い眼差しで見つめてその命を下す
「明日、女子会を開くから黒歌とレイヴェルも引っ張ってでも連れて来る事!」
・・・あの、リアス?それ絶対に恋バナしたいだけですよね?今の貴女はとてもキラキラした乙女な瞳をしていますよ?
「―――はい・・・迂闊でした」
うん。確かに迂闊だったね。多分根掘り葉掘り聞かれるんだろうな
「兎に角やる事は変わらないわ。聖剣を持つ祐斗を中心に全力で叩き潰すわよ!」
「はっ、俺様も随分と甘く見られたものだなぁ。いかに貴様らが半年程の間に成長していたとしても俺様も修行を始めてからサイラオーグを招いて殴り合いをしているのだ。タフネスは以前の俺の比では無いぞ」
修行にサイラオーグさんとの殴り合い!?あんな気迫を拳に固めて放って来るような人と殴り合いだなんて例え不死身でも並みの精神力じゃ持たないぞ!
以前のライザーは典型的なイヤな貴族のボンボンって感じだったけど本気で認識を改めないとな
「白音ちゃん。俺達も全力でいこう!イッキを倒せれば実質黒歌さんも戦闘不能だ。折角だから最高の大金星を挙げてやろうぜ」
「はい。覚悟して下さいイッキ先輩。ゲームでも・・・いえ、ゲームだからこそ遠慮なしに本気で倒させて貰います!」
「フハハハハ!来るがいい。おっぱいドラゴンにヘルキャットよ!このオール・エヴィルが相手をしてやろう!我が剣の錆落とし程度には役立ってくれよ?」
ッチ!ノリノリじゃねぇかイッキの奴も!
なら俺だっておっぱいドラゴンとして負けてられねぇな!
俺と白音ちゃんは同時にイッキに向かって駆けだして行った
[イッセーside out]
▽
イッセーと白音が俺に向かって突っ込んで来る
新校舎まで侵入している為イッセーも最初から紅の鎧状態だ
「イッキィィィ!!この際だから言わせて貰うぜ!何でお前の方が着実且つ堅実にハーレム王への道を歩んで行ってるんだよおぉぉぉ!!俺なんて進展が有りそうになると毎回天の采配とも思えるようなタイミングで邪魔が入るんだぞ!」
「知るかあぁぁぁ!そんなのお前が押しが弱いだけじゃねぇか!それに女子の比率で云えばお前の方が上って言うかこの場ではライザーがぶっちぎりでトップ何だからそっちに文句を垂れろ!」
俺は4人でイッセーはロスヴァイセさんも入れて6人でライザーは14人だぞ!
俺の3倍、イッセーの2倍でも足りねぇんだぞ!
馬鹿な事を言ってる間にも射程圏に入る
何時もの愚直なパンチを受け流そうとした辺りで一瞬イッセーの鎧の宝玉が青く光ったのを見て受け流しから回避に移行して大きく距離を取った
体勢を整えてそちらを見ればイッセーの周囲に白い小型のドラゴンが飛び回っている
パンチを受け流してたらその隙に宝玉から飛び出したドラゴンにぶつかって『半減』の能力を使われていただろうな
「へ!どうよ。俺の新技『
「・・・あの
「・・・時々歴代の先輩が夢の中に出て来て強制参加させられる」
ああ、そうですか・・・
「夢の中までイヤらしいんですね。イッセー先輩は」
まぁイッセーだしね
でも実際飛び回る半減能力とか厄介極まりないんだよな
イッセーがドラゴンのオーラを、白音が邪気を祓う浄化の炎を身に纏って接近戦を仕掛けながら白い火車と白い小型ドラゴンが俺達の周囲を飛び回る
全方位から軌道を変えながら迫りくる攻撃は気配感知で戦える俺みたいなタイプじゃないと接近戦では直ぐに被弾しそうだ
なによりパンチやキックに魔力弾と火車は防げるけど小型ドラゴンだけは完全回避しないといけないのが辛過ぎるんだよな
さっきから何度も強引に体を捻った回避とかしてるから地味に体への負担がキツイ
こっちも牽制に闘気弾や狐火を放つけどそれは『半減』の能力で威力が消されるし、更に厄介な特性が一つ
『Reflect!』 『Reflect!』 『Reflect!』 『Reflect!』
そう、『半減』だけでなく生前のアルビオンが使っていたらしい『反射』の力も加わっているから通り過ぎた攻撃や下手に放ったこっちの攻撃すらも俺に返って来る
この能力に目覚めてイッセーの奴テクニカル方面の力が伸びすぎだろう
白音も白音でリミッター解除技を教えてパンチやキックの威力が飛躍的に上昇しているし、要所要所で知覚加速も使ってるから俺でも気を抜けば
「まだまだだ!白音ちゃん!浄化の炎を放ってくれ!」
「よく分かりませんが、分かりました」
イッセーに促されて白音が俺に白炎を放つとその進路上にドラゴン達が縦に整列し、その色が白から赤に変わる
『Boost!!』『Boost!!』『Boost!!』『Boost!!』『Boost!!』『Boost!!』
白炎がドラゴンを通過する度に『倍化』の力が働いて極大の炎に成長していく
「狐火・
邪気をタップリと含ませた炎で相殺するとゲームフィールドの空が全く真逆の性質の白と黒の炎で彩られた
シャルバとかあの辺りが放てるレベル程度には力を込めたんだけどな
「如何だ!味方自身を強化するんじゃなくて味方の放った攻撃の強化だから肉体に掛かる負担は実質ゼロになるって寸法だ!」
面倒クセェェェ!イッセーのこの能力は知ってたけど実際相手にすると果てしなく面倒クセェ!
でも俺にとって何よりも面倒なのはやっぱり『半減』の力だ!
触れたら終了!初めてヴァーリと出会った時の事を思い出すな
あの時とかお互いに決定打を打てなくて数時間ぶっ通しで戦ってたんだから
「いけます!今のイッセー先輩の力が有れば【一刀修羅】無しのイッキ先輩なら十分に戦えます・・・使われたら手の内知られ尽くしてる私達は1分以内に全滅しそうですが・・・」
如何だろ?逃げに徹されると微妙だよ、1分ってさ
まぁゲームに勝つ事だけを考えるならリアス部長を一点狙いすれば良いんだけどね
さて、それは置いておくとして如何戦おうか
イッセーの新技ってある意味フィールドそのものに自分及び味方の強化と敵の弱体化の能力が飛び交ってるようなもんだよな
ちょっと発動条件は違うけど何処ぞの赤セイバーの黄金劇場を相手にしてるようなもんだ
・・・薔薇の皇帝スゲェ
薔薇の皇帝は二天龍の因子を持っていた説・・・無いな
ともあれ先ずはあの『半減』を破る手立てを・・・アレ?そもそもそんなもの必要ないか?
良し!一丁試してみますかね
思いついたら即実行とばかりに俺はイッセーに向かって飛びだしていく
そして俺は迫りくる白いドラゴンを
『Divide!』『Divide!』『Divide!』
三匹程体に当たって『半減』の能力が発動するが、ほんの僅かになら力が減ったが到底『半減』と呼べるような弱体化はしなかった
「なんだって!?」
驚くイッセーを余所にその腹部を蹴りつけて鎧を破壊し、グラウンドに叩きつける
「ッグ、げほっ、なんで!」
「いやぁ、考えてみれば白龍皇の『半減』の力って神の力を持つ者には上手く発動しないってのを思い出してさ。【神性】って自分に掛かるデバフ効果の有るものをある程度無効化する特性が有るんだよ。本家であるヴァーリもプルート相手に『空間の半減』って間接的に能力使ってたろ?」
ヴァーリで無理ならイッセーでも無理だろう
和平会談の時にギャスパーの時間停止を味方に【神性】を付与して防いだりとかもしてたし、あの時より【神性】のランクは上昇してるからな
≪ライザー・フェニックス様の『女王』、リタイア≫
あ、ユーベルーナさんがやられたか
「そっか!これでそっちは残り3人だな。イッキが俺達を倒す前にライザーがやられればこっちの勝ちだし、もうリタイアアナウンスが流れる頃じゃないのか?」
確かに、実力的に結構袋叩きに遭ってるであろうライザーは普通ならもう再生する体力も使い果たしてリタイアしていても可笑しくは無い
そう、『普通なら』ね
「そう言えばイッセーも白音もライザーの眷属が意外と強くて驚いたりしなかったか?」
「・・・それが如何したんだよ?」
「アレのカラクリだけどな。ライザーの眷属の皆には俺の使い魔のイヅナを憑依させてたんだよ―――イヅナは単純なオーラ量だけならギリギリ上級悪魔クラス。そこにライザーの眷属本人の力が加算される訳だ。いきなりパワーアップしたオーラを十全に扱える訳じゃなくても単純な出力は中々だっただろう?そしてそれは当然ライザーにも同じ事が言える。イヅナは溜め込めるオーラの最大値はかなりのものだから今はライザーに常にオーラを供給し続けて貰ってるんだ。フェニックスの再生には体力が要るけど、消耗するオーラの大部分をイヅナが肩代わりする事でライザーはまだまだ粘れるぞ?」
『王』がやられちゃ元も子も無いのでこの『ライザーサンドバッグ化計画』で頑張って貰うって寸法だ。それに・・・
≪リアス・グレモリー様の『女王』一名、『戦車』一名、『騎士』一名リタイア≫
「ライザーの眷属が全員やられたら本気を出す予定でな。こっから先は遊びは無しだ」
と言っても殆ど本気だったけどな。精々さっきイッセーを蹴り飛ばしたのを本気なら『第一秘剣・犀撃』の応用で蹴ってたってくらいだけど
「・・・仕方ありません。それなら私も最後の切り札を切らせて貰います」
白音がそう言うと翼を広げてライザーとリアス部長達が戦ってる場所に飛んで行った
俺とイッセーもそれを追う形となりそこに黒歌も合流する
「っく!もう少しだって云うのに黒歌も合流するなんて!」
リアス部長が悔しそうにしてるけどライザーは・・・もはやパンツ一丁だな
衣服を再生してる余裕も無いらしい
「ぜぇ・・・ぜぇ・・・ぜぇ・・・ふ、ふははは、如何やら俺様の粘り勝ちのようだなぁ!」
ライザーが既に勝ち誇った顔をしているがリアス部長の前に白音が降り立った
「大丈夫です。相手が反則ギリギリの手を打ってくるなら私達もそうするだけです。部長、許可を願います。この一手で形勢を逆転させます」
「何か策が有るのね?分かったわ。貴女の策略を魅せて頂戴」
一体何をするつもりなのかと身構えると白音は自身の爪で掌を軽く切った
「使い魔召喚。イッキ先輩!」
白音が地面に手を叩きつけると次の瞬間、俺は白音の目の前に強制移動していた
「『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』」
「イッキ先輩が私の使い魔として召喚された以上、黒歌姉様も私達の味方です」
「あ~、まぁそういう事になるかにゃ?」
「えっと・・・ライザー・・・義兄さん・・・?」
「まだお前に
「諦めて?」
数秒後、ライザーの絶叫とリタイアアナウンスがフィールドに響き渡った
▽
「いや~、やっぱりその時々に合わせたちゃんとしたルールを設けないとダメだな」
後日の部室でアザゼル先生が頭を掻いて笑っている
「ええ、全くね。あんな最後になるとは思わなかったわ・・・それにしても白音の最後の逆転だけど、勝利の為なら何でも利用する辺り、かなりイッキの影響を受けてない?」
ノーコメントでお願いします
「でもまぁ見てる側としちゃ逆転に次ぐ逆転って感じで面白かったぜ?」
「そちらに演出されたもので無ければ素直にその言葉も受け取れるのにね」
「そう言うな。実質イッキと黒歌を相手にかなり対等に戦えたじゃねぇか。半年前のお前らじゃ片手であしらわれて終わりだったぜ?魔王級二人とフェニックス眷属を相手取ってあそこまで善戦出来るんだから今のお前らはレーティングゲームのトップ10とまではいかなくともトップ20程度には割り込めるだろうさ」
経験不足でハメ手で負ける事は有っても実力的にはそんなもんなのかな
「っく!だとしても私達は黒歌一人に負けてしまったのだ。もっと修行を積まないとな!」
「ええ、結局グレモリー眷属では私達だけリタイアしてしまいましたからね。せめて足止めの任はキチンと果たしたかったです」
「あらあら、コレから暫くはいつも以上に修行に身が入りそうですわ」
リタイアした3人は残念がりながらも気合を入れているな
「うふふ、フェニックスの不死は体力だけでなく気力も大事ですからね。私としては最後まで諦めなかったお兄様の成長を感じられる試合でしたわ」
レイヴェル的には身内の成長を実感できる試合になったみたいだな
「・・・しかしアレだな。イッキがレーティングゲームに参加すると尽く台無しになるな」
「誘ってきたのはアザゼル先生ですよね!」
「まっ、イッキは人間なんだから『悪魔の』レーティングゲームの公式戦に出たりする事も無いだろう」
「そっか、そりゃそうですよね」
「「アッハッハッハッハッハ!」」
イッセーがアザゼル先生と一緒に笑ってるけど『悪魔の』って付けるのは意図したものなんですか?う~む。もしも『例の大会』が開かれるなら俺もちょっと面白いチームを組んでみたいかな?
今から考えておきますか!
イッキを『王』としたチーム名・○○○○○○○が大会を蹂躙する時は近い
前回の後書きに乗せようとしていたサタンレンジャーが見学に来るのが一日ズレていたらのifのアウロス学園
グレ&ラー「学園を壊しに来たぞ」
アポプス「有間一輝の心臓を止めに来た」
サタンレッド「ピンチのようだな。『D×D』諸君!我らは通りすがりの魔王戦隊!冥界の平和を守るのは我らも同じ!皆、一斉攻撃だ!
サタンブルー「
サタンピンク「
サタングリーン「アスモデウス的な攻撃~!」
サタンイエロー「えーと、イエローショットで」
グレ&ラー&アポ「「「ぎゃああああ!!」」」
アポ「っく!まだだ!まだやられん!」
サタンレッド「ぬっ!アレに耐えるとは!皆、第二撃だ!
サタンブルー「
サタンピンク「
サタングリーン「アスモデウス的な攻撃~!」
サタンイエロー「い、イエローショット」
イッキ「第七秘剣・天照!」
アポ「ぎゃああああ!!」
サタンレッド「やったな皆!これでこの学園の平和は守られた」
ユーグリット「おやおや、邪龍達の気配が突然消えたからなにかと思って来てみれば・・・」
サタンイエロー「イエローショット!イエローショット!イエローショット!イエローショット!イエローショット!イエローショット!イエローショット!イエローショット!イエローショット!イエローショット!イエローショット!イエローショット!」
こうしてチーム『D×D』は初勝利を治めたのだった
・・・サジが成長できないのでやめましたww