転生するのは2回目でした!?   作:T・紫

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出発前夜

「昨晩はお楽しみでしたね」

 

「「………///」」

 

「いや、するなとは言わないよ?でも隣の部屋からのBGMを背に現在独り身の男が一人寂しく寝るのは少し悲しいし、あと寝れないからもう少し音量下げてくれないかな?」

 

 というかハジメには、白崎が、いるだろうに……あれ?これ前も言ったな……

 

「「……だってハジメ(ユエ)が……」」

 

「仲良しか。いや仲良しなのか。まぁいいや、ユエはともかくハジメはこの後俺との楽しい楽しい訓練な」

 

「殺生な!色々作らせてくれよ!」

 

「む……それもそうだな……」

 

「ホッ……」

 

「じゃあ終わってからでいいや」

 

「なにも解決してないっ!」

 

「お兄ちゃん……ごめんなさい……」

 

「よし、可愛い妹の頼みだし許す。」

 

絶望してるハジメの横で、やたっ!と、小さくガッツポーズをしてるユエ。

 

「そう悲観するなハジメ。元から君には更に訓練をして、もうちょいの強くなって貰おうと思ってたんだ」

 

「そりゃ、聖夜に比べれば俺はまだ弱いけどよ…」

 

「俺と比べるのがまちがってる」

 

「それ自分で言うんだ……取り敢えず色々思いついてるアーティファクトとか作って見たいんだよ!」

 

「それはハジメに任せるわ、あ、そうだハジメ、神結晶で魔眼作ったら?」

 

「俺に目をくり抜けと?」

 

「ちゃうわ。コンタクトレンズみたいにしたらってことだよ」

 

「採用。魔力感知と先読とか付ければ全然違うだろ」

 

ということで、反逆者の住処での3人生活が始まった。

 

 

 

---------------

 

 

 

2ヶ月後………

 

 

「どうしたハジメ?お前の徒手格闘はその程度か?」

 

「なんで先読使ってるのと同じタイミングで拳が飛んでくるんだよ!」

 

「単純に早いだけ」

 

ハジメは、聖夜の放った拳をギリギリで避けると、カウンター気味に拳を突き出す。

 

「さっきまでは対応出来てたのにっ!?ぐぁっ!!」

 

「組手中にお喋りとは余裕だなぁ!」

 

ハジメは聖夜に腕を取られ投げ飛ばされて仰向けに転がっていた。

 

確かに最初のうちはハジメのコンタクト型の魔眼を慣らすためかなりの手加減をして、徒手格闘をしていたが、先読を使って避けたり、攻撃を当てられるうちにハジメが助長し始めたので少し本気を出した。

 

「今のが四方投げな」

 

助長しないように少し本気を出しただけだ。別に調子に乗ってるのが腹立って意地になった訳では無い。断じて。

 

「っ…てて……」

 

「すまんな少し本気を出した」

 

「まぁ良い訓練になるから良いけどよ…」

 

「じゃあ飯にするぞ、ユエが作ってくれてるから」

 

「あぁー腹減った」

 

この2ヶ月の間でユエには料理を教えていた。

手先が器用なので上達は割と早かった。

 

「……お疲れ様。ハジメ、お兄ちゃん……ハジメ、どう?」

 

「聞いてくれよ。聖夜の奴大人気ないんだぞ」

 

色々ユエにチクられるが、気にしない。気にしないったら気にしない。

 

「お兄ちゃん……めっ!」

 

「妹に、怒られた……まぁ、それくらいハジメが強くなってるって事だ」

 

「そう言われると悪い気分はしないな」

 

「ハジメも直ぐ調子に乗っちゃ……めっ!」

 

ハジメ作のコンタクトレンズはカラーコンタクトの様に色が青になっており……まぁ、厨二心をくすぐられた結果なのだが……本人は気に入ってる筈だが、それを言うと不貞腐れる……何故そうした……

 

「さて、ハジメ、ユエ」

 

「うん?どうした?」

 

「?」

 

「移動手段は作った、武器も作った、万能薬である神結晶も欠片にして魔力を充満させた俺の蔵(禁忌の獄)で時間を無理やり進めて新しい神結晶を作り出すという増殖手段を確立させた今、ここに留まる必要性はぶっちゃけ風呂くらいしかない」

 

「んじゃあ、明日にはここを出ていくか?」

 

「そうしたいと思うけど、お前らはどうしたい?」

 

「俺もいい加減ここで燻ってるのは性にあわないと思っていたんだ」

 

「……私はハジメとお兄ちゃんに付いていくだけ」

 

「じゃあ出ていく事でいいな!そうと決まれば今日は贅沢するぞ!昨日のうちにこの迷宮の1階に戻って食料を集めに行ってたんだ」

 

「いつの間に……」

 

「お前らが毎日のようにプロレスしてるからな。寝れなくて行ってきたんだ」

 

「「申し訳ございません」」

 

「お前ら恥ずかしがりもしなくなったな!」

 

「いや、ある意味慣れた」

 

「ハジメ、聞かれてると考えると興奮するって……」

 

「ゆえっ!?」

 

「はぁ、全く……俺は雫と逢いたくて我慢していると言うのに……」

 

「そういえば、お前ら付き合ったんだっけか……雫一人残して心配じゃないのか?」

 

「心配に、決まってんだろ……まぁ、だから雫に贈った指輪に色々と加護付けておいたから悪い虫にはご退場願えるし、悪意からも守ってくれる。ちなみに、身体能力が1.5倍になるという特典つき」

 

「それ付けてなかったら意味無いよな?」

 

「さぁ!今すぐ雫に会いにいくぞ!」

 

「冗談だって、八重樫も聖夜からの贈り物だし大事に持ってると思うぞ?」

 

「……根拠は」

 

「聖夜が前に贈ったシュシュも毎日付けてくれてたんだろ?」

 

「……ハジメに論破された」

 

「信じているようで何より」

 

「……お兄ちゃん雫って誰?」

 

「そういえばユエには言ってなかったな。俺の婚約者でユエの義姉になる相手だぞ」

 

「……!初めて知った!会うの楽しみ……!」

 

「ユエはそういうの不安じゃないのか?」

 

「お兄ちゃんが選んだ人だもん」

 

「雫もユエなら気に入ってくれると思うぞ」

 

そう言って花のように笑うユエ。

 

 まったく……ハジメも良い子を捕まえたものだ……

 

「ハジメ……」

 

「ん?どうした?」

 

「妹はやらん」

 

「急にどうした!?」

 

「冗談だよ。俺もハジメなら信頼出来るし信用してる唯一無二の親友だからな。ちょっと言ってみたかっただけだ」

 

「……そう考えると聖夜は俺の義兄になるのか……」

 

「まぁユエとも血が繋がってるわけじゃないし俺達が勝手に言ってるだけだからな」

 

「「……あ」」

 

「……二人揃ってどうしたの?」

 

「ハジメ、ユエも地球に、日本に連れて帰るんだよな?」

 

「全く同じこと考えてたぜ」

 

「戸籍弄って家の家族にするか」

 

「出来なくは無さそうなのが聖夜だな……」

 

「……お兄ちゃん!」

 

「嬉しいのは分かるが抱きつくならハジメにしとけよ」

 

「……セイヤも家族」

 

「俺だって聖夜には嫉妬しねぇよ」

 

「まったく……」

 

「あ、そういやユエに渡すものがあるんだった」

 

そういって宝物庫(オスカーが保管していて指輪型アーティファクトである)からネックレスやらイヤリングを取り出しユエに手渡す。

 

「魔晶石シリーズって言ってな、神結晶の魔力を内包する性質を使って作って見たんだ。要は魔力タンクって奴だな。それ付ければ最上級魔法も連発出来るぞ」

 

「「……プロポーズ?」」

 

「なんでやねん……それで魔力枯渇を防げるだろ? 今度はきっとユエを守ってくれるだろうと思ってな」

 

「……やっぱりプロポーズ」

 

「だな……プロポーズだろ」

 

「いや、違ぇから。ただの新装備だから」

 

「……ハジメ、照れ屋」

 

「……最近、お前人の話聞かないよな?」

 

「……ベッドの上でも照れ屋」

 

「止めてくれます!?、そういうのマジで!」

 

「ハジメ……」

 

「はぁ~、何だよ?」

 

「ありがとう……大好き」

 

「……おう」

 

「砂糖吐きそう……」

 

そんなこんなで3人での最後の晩餐の時間は過ぎていった。

 

 




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