がっ〇うぐらしみたいな世界観のゲームで一撃必殺RTA   作:トゥトゥヘァッー!

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 お 待 た せ し ま し た 。

 遅くなってすみません。許してください何でもしますから!

 遅くなった理由については(語ら)ないです。割とリアルに関することだらけなので。

 世間ではクリスマス終わりましたけど、皆さんは何をしていましたか?私ですか?私はいつも通り1人でゲームしてましたよ。





武器調達開始

 

 

 タイトル回収が相当先になりそうなRTA、はーじまーるよー。

 

 前回は確か…屋上へと避難し、藍里ちゃんが仲間になった所からでしたね。さっそく始めていきます。

Level UP!

 

新たに習得可能なスキルがアンロックされました。ステータス画面で確認してください。

 

 まずは前回からちょくちょく話題に出ていたスキルを取得しましょう。メニューを開いて、ステータスの部分に存在する空のスキルスロットを選びます。今回取得するのは《鷹の目Lv.1》、今回のRTAの要とも言えるスキルです。効果としては、

 

 ・視認範囲拡大(+5メートル)

 ・敵と味方の表示がより分かりやすくなる

 ・クリティカルの発生確率UP(30%)

 

 の3つです。一見すると2つ目の効果が少し弱く感じると思いますが、RTA序盤においてはかなり有用な効果です。何故かと言いますと、序盤においては感染して間もない奴らの姿は普段の人間と何ら変わりません。おまけに行動速度も変わらないというのもあり、人間だと思って近づいたら奴らだった、みたいな事が割と起きます。こうなった時に絡まれたら【振りほどき】と【カウンター】が発生することなくやられてしまうので、今回のRTA的にかなり厳しい仕様と言えました。

 だがしかーし!この《鷹の目》スキルは見た目の判別が付けにくい感染したての個体も含めて奴らを赤い枠で強調表示してくれます。キミいい目してんねぇ!

 

 そしてもうひとつ。クリティカル発生確率UP、これがかなり大きな効果をもたらしてくれます。実はこのゲームにおいてクリティカル発生確率を上げる方法は絶望的なまでに少なく、そのうちの希少な一つなのです。しかも上昇値も30%と破格の性能。これを取らない手はありませんよね。取得したらかーなーらーずースキルスロットに装備しましょう。装備しないと発動しませんから、注意が必要です(7敗)

 

 さて、スキルも取得出来たところでまずは全身に浴びた返り血を洗い流しましょう。着替えなんてあるはずも無いですが、幸いここには3人の女子生徒とホモの読者兄貴たちしかいないので遠慮の必要はありません。さっさと制服を脱いで、水道の蛇口で制服を洗います。

 

 「ちょ、ちょっと待ってぇ!?」

 

 「何いきなり半裸になってんだよ!羞恥心無いのかお前!?」

 

 ちょ、おまどこ触ってんだお前!ヤメロォ!(建前)ナイスゥ!(本音)

 

 「いくらなんでもそれは恥ずかしいって!」

 

 「ええい!お前はもう少し羞恥心ってのを覚えろ!」

 

 馬鹿野郎お前俺は(羞恥心に)勝つぞお前!(天下無双)

 しっかし困りましたねぇ…ここで洗っておかないと君たちの正気度に響くんですけど…

 

 前も言ったかもしれないですが、奴らの返り血を浴びたままだともれなく皆の正気度がマイナス方向に振り切れるので、早めに落としておくに越したことはないです。2人を説得してちゃっちゃと落としちゃいましょうね〜。

 

 取り敢えず制服を洗い終わったら、屋上の手すりに結びつけて乾かしておきます。現状着替えがないため、下は洗えませんが我慢です。続いて、肌や髪に付着した返り血を落としていきます。髪の毛から水が滴るその見た目がセクシー…エロいっ!まあ織音ちゃん、胸以外は完璧なスタイルの持ち主ですからね…胸以外は。

 

 しばらくして返り血を大体落としきったことを確認したら、日当たりのいい場所に移動してゆっくりしましょう。取り敢えず1日目に必ずやらなければならないことは終わったので、あとはレベル上げくらいしかやる事が残っていません。レベル上げも今の校内に戻ると大量の奴らに物量で潰されるのがオチなので、結局効率よくなるのは夕方以降なんですよね。良い子の皆はレベル上げの時間帯には気をつけよう!ちなみに世の中には一対三百の戦力差の中突撃して平然とノーダメで帰ってくる化け物もいますが、私はそんなに人外じゃないです。

 

 

 

 

 というわけで、夕方まで暇なので倍速だ。

 

 

 

 

 やって来ました夕方。まだ電気は通っているのか、下校のチャイムが鳴り始めましたね。早速行動開始です。レベル上げのついでに、サクッと三階の奴らを殲滅して安全を確保しましょう。安全な場所を拡げておくに越したことはないですし、レベルも上がるのでとてもうまあじです。

 

 「校舎の中に戻るの?危なくない?」

 

 大丈夫大丈夫、伊達に試走を重ね続けてきていませんからね。今度はもうガバなんてやらかしません(不屈の意志)大丈夫だって安心しろよ〜

 

 「なら3人で行こう。お互いを護るように進んでいけば何とかなるだろうし」

 

 「そうだね…織音ちゃんに護られてばかりじゃなくて、私も自分の身は自分で守れるようにならなきゃ!」

 

 お、そうだな。此方としても全員のレベルが上がるのは大歓迎ですし、断る選択肢なんてありません。藍里ちゃんの提案に素直に頷いておきましょう。でも美咲ちゃん、君ステータスがほぼ最低値なんですけど…自分の身は守れそうですか…?(小声)

 

 とは言ったものの、他に選択肢なんてありません。あんまり遅くなると夜になって視界が少し暗くなってしまいますし、もう行かなければいけませんね。

 

 じゃけん校内に行きますよ〜イクイク。ちなみに校舎の中に入る時、必ずバリケードを退かす前に音を聴きましょう。奴らがいる場合は呻き声と足音が聴こえるはずです。これを忘れた場合『玄関開けたらサ〇ウのごはん』ならぬ、『扉を開けたら奴らの団体』とかいう笑えない展開になって即全滅なので注意しましょう(3敗)

 

 今回は…音はしないようですね、多分大丈夫です。ヨシ!(現場ネコ)今だ乗り込め〜^

 

 とにかく、最優先は武器の確保です。現状藍里ちゃんの持っている消火器と、踊り場に落としたままになっていた箒の柄しか武器が無い以上、三階の安全の確保はかなり難しいと言わざるをえません。なのでここは、少し無茶をしてでも木工室に突撃して武器を調達します。

 

 幸いな事に屋上へと続く階段に奴らはいませんでしたし、降りた三階でも姿が見えるのは3体ほど。これなら、今の武器事情でも何とかなりますね。

 本当は美咲ちゃんと屋上に逃げた時みたいに柄突きでやりたいんですが、箒の柄の耐久値が心許ないんですよね。あの突き、実は難易度結構高くて…しっかり中心を当てないと外れてしまうんですよね。しかも外れたら壁とか床とか変な場所に衝突して耐久値が大幅に減少してしまいます。ここで武器を失ったら藍里ちゃんに頑張ってもらうしかなくなってしまうので、武器は失わずに行きたいのです。ならばどうするか、ですよね。

 

 奴らを残り少ない耐久値で頃すのに使う方法は単純。藍里ちゃん、合わせてくんろ!

 

 「よ、よし!任せろ!」

 

 2人で気づかれないように接近して、織音ちゃんが蹴りで足払いをかけます。そして倒れた所に藍里ちゃんが消火器を顔面にズドン、これだけです。こうすれば敵が氏にます(超適当)

 

 「ひっ…」

 

 …あ、美咲ちゃんのこと何も考えてなかった(ガバ)

 屋上ではあの様に意気込んでいたものの、やはり美咲ちゃんも普通の感性を持った女の子。そんな簡単に割り切れる訳無いんですよね。

 

 おーよしよし、怖くないよー。

 

 「う、うん…ごめんね…」

 

 何この可愛い生物。お持ち帰りしたい…したくない?

 

 「もしあれなら…屋上にいてもいいんだぞ?あそこは安全だしな」

 

 その通り。バフかからないのは痛いけど、これくらいならまあ…多少はね?(余裕の笑み)

 

 「…ううん。ついて行くって決めたから、最後まで行く」

 

 …まあ本人がこう言ってるし、ついて来させていいんじゃないですかね。

 

 ちなみに、こんな野蛮な手段で藍里ちゃんの正気度どーすんの?って思った兄貴たち、安心してください。何と藍里ちゃん、こういったグロい要素は何故か平気なのです。正気度もそんなに減りません。人の返り血塗れの姿を見ると正気度減るくせに…何故平気なのかは藍里ちゃんとの親密度を上げていくといずれ分かります。本RTAでもしっかり上げていくので、ちゃーんと分かりますよ。

 

 さて、この調子でちゃっちゃと奴らを排除していきましょう。時間かけるとレベル上げ出来なくなりますし。

 

 

 

 

 

 

 不思議なやつ。それが織音に対する私の第1印象だった。あの時──屋上に向かう時は併せ持った恐ろしいほどの行動力と判断力をフルに発揮して私らを導いてくれたけど、安全になった途端半裸になったりそのまま屋上に寝転んだりと、中々…個性的な行動を取ったりしていた。

 

 そして何より──戦闘力がハッキリ言って異常だ。一体どうやれば箒の柄で頭蓋骨貫けるんだ?最初は筋力が異常なだけかと思ってたんだが、屋上にあったロッカーを1人で運べてなかったから多分そこまである訳じゃない。多分要因は他にあるんだと思う。

 

 ちらり、と前を進む織音を見る。一体あの華奢な身体のどこからあの突きが出せるのだろうか?私にも教えて貰えないかな。

 

 「藍里ちゃん?」

 

 「ん、なんでもねぇよ」

 

 考え事をしていたら後ろにいた美咲が不思議そうに顔をして声を掛けてきた。適当に返事を返しつつ、前を見る。正直、この非常事態を生き抜く為には強いやつがいたって損は無い。なら──もうしばらくは頼って行くことにしよう。そう結論付けたところで、織音がまた1人敵を転ばせた。

 

 (…取り敢えずやるか)

 

 思考をそこで中断し美咲を少し下がらせ──私は、目の前の敵へと思い切り消火器を振り下ろした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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