【完結】異世界転生したら合法ロリの師匠に拾われた俺の勝ち組ライフ   作:ネイムレス

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前略。
何も考えずにしたい事をしたいという思いをぶつけました。
とりあえずの導入編です。


本編
第零話


 彼は生前ロリコンであった。

 ソコソコの人生を送りつつ、ソコソコの収入を得て、大好きなサブカルチャーに没頭する。大好物はもちろん幼げな容姿の少女や幼女が愛らしく活躍するアニメや漫画であった。

 ただ、一般のロリコンと少し違う所があるとすればそれは、三次元のホモサピエンスに発情できないと言う事だろう。生まれてこの方彼女は無し。画面の向こうに嫁がいる。触れ合えなくても幸せさ。ごめんねパパママ、孫には会えない、会わせない。

 そんな彼だが、まあごく一般的に暴走したトラックにより無事異世界転生を果たした。享年二七歳。童貞を守り通しての華々しい最後であったそうな。

 まあ、そんな事はどうでも良い。

 

 そんなこんなで、ほぎゃあほぎゃあと生まれ堕ちたは夜の闇。籠に入れられ布に包まれ身動き取れず。ここは何処だと見上げてみれば、空にはでっかい二つのお月さま。あ、ここ地球じゃねぇや。やったぜ異世界、こんにちわ。

 そして周囲は森の中。周囲に人気はありゃしない。パパママ一体どこでしょう。もしかして、捨て子って奴でしょうか。彼の第二の人生、すでにハードモードでございます。

 すると聞こえて来る、藪を掻き分けるがさがさと言う音。すわ、獣か魔物か外敵か。逃げようにも何もできない泣くしかない。神様、次の人生はベリイージーでお願いします。

 

「……ふむ、赤子の声が聞こえたが、こんな森の中に本当に居るとはな……」

 

 二つの月の煌々としたきらめきに照らされて現れたのは、白いローブを目深に被った小柄な人物。月光を遮って覗き込んで来れば、赤子の目にはばっちりその人物の顔が見えました。

 美しいと言うよりはあどけないと言える幼げな容貌と、緑がかった銀髪と言う異世界ならではな髪の色。深い碧色の瞳に見詰められ、赤子は泣くのも忘れて頭の中にピキーンと何かが走ります。

 

「うん? どうした、もう泣かなくていいのか? 私の顔をじっと見て、まさか親とでも思っているのか? 存外、頭はそんなに良くないのだな」

 

 一度見たら目が離せない。これはまさしく一目惚れと言う奴でした。だがしかし、手を伸ばそうとも赤子の体は満足に動かず、声を掛けようにもあうあうばぶーと言葉にならない。生まれて間もない自分の姿が恨めしい限り。

 そんな必死な赤子の姿に、白ローブの人物は何を思ったのか。籠の中から赤子をそっと抱き上げて、高い高いとばかりに天に向かって差し上げる。しげしげとその全身を見つめて、何やら思案顔を浮かべます。

 

「ふむ……、まだ小さいが使えない事も無いか……。なにより、無駄に泣き叫ばないところが気に入った。ここで会ったのも何かの縁だ、こいつは私が持ってかえることにしよう」

 

 このままお持ち帰りなんですか? やったー! 赤子さん、心の中で盛大にガッツポーズ。だってそうでしょう。なんたって、この白ローブの人物は、とんでもなくドストライクな幼い女の子だったのですから。

 再び籠の中に戻されて、今度はその籠ごと持ち上げられて運ばれる赤子さん。もう頭の中は、これからの生活がどうなるかの妄想でいっぱいです。さようなら前世、初めまして虹色の夢が詰まった異世界。神様どうもありがとう。

 

 素敵な女の子に拾われた赤子さんの第二の人生は、一体全体どんな人生になるのか。それは、本人すらも全く知り得ません。でも一つだけわかっている事は、彼はこの出会いを泣くほど喜んでいると言う事だけでありました。

 そんなこんなで、物語は数年後へと続きます。




今はこれだけでございます。短くてすみません。
こんな感じでほのぼのとした日常物を書いて行きたい所存です。

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