【完結】異世界転生したら合法ロリの師匠に拾われた俺の勝ち組ライフ   作:ネイムレス

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ネタが無くなって来た。
誰かタスケテ。


第六話

 それは唐突に表れた。日常に忍び寄る、驚異の刺客として。

 

「じーっ……」

「うっわ超気になる。しかも今時じーっとか口で言っちゃってるよ」

 

 ある晴れた日に家の外で洗濯物を干していた少年の事を、気が付けば一人の少女が木陰から見張っているのに気が付いた。そこまでは良い。問題はこれから、師匠の服をじっくりと干そうとしていた時だと言う事だろう。こんなに見られて居たら、せっかくのお楽しみなのに気が散って仕方がないじゃないか。くそっ、何て時代だ!

 

「えーっと、確かハウスキーパーの人の所の娘さんだったっけ……。おーい、そんな所に居ないでこっちに来たらどうだい?」

「びくっ! き、気付かれていたとはなかなかヤルですね……」

 

 顔というか上半身ほとんど見えていたし声まで出していたというのに、なんと本人は完璧に隠れていたつもりだったらしい。少年が声を掛けるとしぶしぶと言った様子で、隠れていた木陰から出てきて傍に歩み寄って来る。

 

 身長は師匠よりも少し大きめで、少年とあまり変わらないぐらい。亜麻色の癖の無い髪を背中まで届かせて、その上には日除けの為か白い飾り布が乗せられている。服装はこの辺りの女児には一般的な丈夫に作られたエプロンドレスで、そのくたびれ具合からは彼女がすでに家の手伝いなどを良くやっている事が窺えた。確か彼女の家は農家だったはずだから、子供とは言え貴重な労働力なのだろう。

 

 では、そんな少女がなぜここに居るのだろうか。思い浮かんだ疑問は素直にぶつけてみる事にした。

 

「それで、今日は一体どのようなご用件でしょうかお嬢さん?」

「おねーちゃん……。前はそう呼んでたのに……。それに、前の時は私の方がおっきかったのに、何でしばらく見ないうちにこんなにでっかくなってるんですか!?」

 

 それはもう通常の三倍ですから。

 言われてみれば確かに、こうして会って話すのは久方ぶりだった。確か彼女の家が繁忙期に入るので、暫くハウスキーパーの仕事は休ませてもらうと母に連れられて断りに来たのが最後だったか。彼女の住む村と師匠の家はそれなりに離れているので、暇が出来ても簡単には来られないのも事情の一つだったのだろう。

 それなら確かに、見違えてしまうのも当然だろう。男子三日合わざればなどと言うが、少年の場合は一日で三日分である。

 

「そう言えば一年ぶりくらいだっけ。そっか、覚えててくれたんだ、おねーちゃんてばやっさしー」

「ばっ! 馬鹿言ってんじゃないですよ! 弟分の面倒を見るのは、年上として当然の事ってだけですよ!」

 

 年上。そう言えば彼女の歳は少年の今の年齢的には大分年上だったな、と少年は思い出していた。年上かぁ、年上なんだよなぁ。今の見た目は客観的に見れば少年と同い年ぐらいに見えるのだろうけれど、年上と言う言葉の重みが少年の心にずんと伸し掛かる。

 

「ごめん、俺ロリコンなんだ」

「は? ロリコン……?」

「いやなんでも無い、間違えた。身体が大きくなってるのはほら、俺って今絶賛成長期だから。毎日一センチぐらい背が伸びる時期なんだよ、きっと」

 

 危ない危ない、ついつい少年の口から素直な気持ちが冒険に出てしまった。少年は何時だって冒険者。心の求めるままに旅に出るのさ。いや、今はやめておけ。師匠と離れたくない。

 

 適当に考えた適当な言い訳だったが、少女の方はむむむっと考え込んで何やらこのまま誤魔化せそうである。何がむむむだ、成長期だからって一年で三年分も成長する訳がないだろう。このおねーちゃん、ちょっと残念形なのではなかろうか。

 

「だからさ、もしかしたらこれから背とか追い越しちゃうかもしれないけど、それでもおねーちゃんが年上なのは絶対変わらないから! 安心していいと思うよ」

「そう……ですかね? お前がそこまで言うなら納得しておいてやるです」

 

 どうやら納得してもらえた様で、少年としては無駄に話がこじれなくて何よりです。

 

 それから少女はやや強引に家事を手伝うと言い始め、少年はぐいぐいと押してくる勢いに負けて二人で仕事をする事になってしまった。強引ではあったが、少女は実に仕事馴れしていてテキパキとした行動には実際助けられる。普段は手の届かない様な家の隅々まで掃除する事が出来て、これでまた師匠の役に立てた少年はホッコリだ。

 

 その後はお礼もかねてお茶に招待して、色々と互いの近況などを語り合った。師匠と二人暮らしだと、こういう友達との時間は味わえないのでありがたくもある。年上だけど、友達としてなら彼女は貴重な存在になってくれそうだ。年上だけど。

 

 やがて、日が傾きそうな頃になって彼女は家のある村まで帰って行った。途中まで送ろうかと申し出たが、弟分が気を利かせすぎて生意気だと言われ見送るにとどまる。彼女は何処までも、おねーさんで在りたかったのだろう。

 少年は思う。友人との時間は得難い物だと。また、年上でもやっぱり見た目可愛いならありじゃないかな、と。

 

 そしてその夜。

 

「どうしたの、昼間はずいぶんと楽しそうに遊んでいたから腹が減っているでしょう? 遠慮せずにたっぷり食べていいのよ。今日の夕ご飯は全部私の手作りだから」

「わ、ワーイ、ウレシイナー……。あれ、そうすると俺の作った料理はどうするんですか?」

「私はアナタが用意した物を食べるけど、アナタは遠慮せずに私の特製料理を味わって頂戴ね。全部、残さずに」

「そりゃぁないっすよシッショー!!」

 

 何故だか師匠はニコニコしながらちょっと怒っていた。そして御飯は全部黒かった。嫉妬? 嫉妬なんですかぁ!? それだと嬉しいけど、この料理の量はちょっと殺人級じゃないですかね。でも逆らえないので全部食べます。

 少年は頑丈な体になってから、久々に死と言う物を強く意識させられたのであった。

 




何時も物凄い速さで誤字修正をしてくれる方がいらっしゃって、とても助かっております。
この場を借りてお礼申し上げます。ありがとう、あなたは神だ。
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