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カップリングが複数出来上がります。
引き続き無印編です。
SIDEフェイト
「ねぇ由生聞いて欲しいの。これはまだ私の母さんが研究に没頭していた私が幼かった頃の事なんだけど、私と母さんが暮らす移動庭園はミッドチルダの山深い土地に停泊していたんだけど、その頃の私は1人きりで庭や山の中で戦闘訓練や魔法の練習していたんだ。その生活が寂しくなかったと言えば嘘になるけど、まだ暖かい思い出もいっぱいあったんだ。」
「おはようフェイト朝ですよ。」
「おはようリニス。」
「食事の用意ができてます、体調はどうですか?。」
「うん悪くないよリニス。」
「今日は外も暖かいので食事は外で取りましょうかフェイト。」
「うん。母さんは今日も研究室?。」
「ええそうですよフェイト。」
「ミッドの中央で次元航行エネルギーの技術開発に携わっていた母さん。偶然の事故がきかっけで仕事を離れる事になり、それからはどこにも属さずに放浪の旅をしながら2年?、3年?ともかく優しかった母さんは変わってしまった。全然笑わなくなって研究以外には見向きもしなくなってたった1人の娘である私とも全然話をしなくなってしまった。」
「フェイト、プレシアも今は研究で忙しいけど、今取り掛かってるものが仕上がればきっと。」
「うんわかってるよ。」
「研究だってプレシアとあなたの2人が幸せになるためのものです。だから今は寂しいかもしれないけど・・・・・・。」
「うんわかってるってば大丈夫私母さんが好きだもの。忙しくて私と遊んだり、魔法を教えたりできないからってリニスを作ったのもわかってる。」
「その通り、使い魔特に私みたいに高度な知性とハイレベルな魔力を兼ね備えたものを作成して維持していくのは術者にとっても大変なものなんです。その気持ちを汲んであげなくてはいけませんよ。」
「うん。うふっさっきのはちょっとした自慢?高度な知性とハイレベルな魔力って。」
「失礼な!厳然たる事実です。」
「うふっ。」
「うふっ。さっ食べたら片付けを手伝ってくださいね。一休みしたら部屋で魔法のお勉強です。」
「はい。」
「じゃあ次高速詠唱の際の法人制御方程式の変化について。」
「あっそれ先週自分でやっちゃった。」
「はい?」
「それってこういう事だよね?圧縮した詠唱文に対して生成する魔法陣の式をこうやってこうそして最後に一括でコード変換合ってる?。」
「詠唱破棄の時のエンコード方法は?。」
「んっとね対応表の書き取りをしてだいたい覚えたんだけどほらっ?」
「あら?困りました今週の予定が粉々です。」
「あっ!ごめん。」
「謝る所じゃありません胸をはってえへん!と。」
「えへんっ!。」
「うふふっ大した者ですが、全部お1人で?。」
「うん。書庫で調べたの。」
「勉強熱心なのは良いですが大丈夫ですか?ちゃんと眠ってますか?。」
「平気勉強楽しいよ?。」
「うふっ。プレシアにはちゃんと報告しておきますよフェイトがとても頑張ってるって。」
「あっ!あんまり大げさに言わないでねがっかりさせたくないから。」
「はい!的確かつ正確に厳然たる真実のみを伝えますよ。さて、今日は何をしましょうね?。」
「あっ方式接続についてちょっとわからない処があるんだ。」
「じゃあ今日はそれを。早く済んだら外で模擬戦でもして過ごしましょうか?。」
「コンコン。プレシアリニスです。起きてますよね?入りますよ。」
「リニス何の用?。」
「報告ですよフェイトについての。」
「今忙しいわまたにして。」
「駄目です今月はまだ1度も聞いてもらってないですから。」
「好きにしなさい。」
「します。フェイトの成長は相変わらず順調を通り越して怖いくらいです。あの歳でもう初級魔法の殆どは呪文すら必要としないレベルですし、上級魔法もサポート用のデバイスを持たせれば一通りこなします。魔法戦闘についても中距離戦を中心に思い切りのいい戦闘をします。この辺りについて報告したことは覚えてもらってます?。」
「リニス馬鹿にしてるの?。」
「疑問点についての質問です。問題ないなら聞き流して。電気系の魔法は特に覚えが速くあなたの資質を受け継いでいる事もあるのでしょうが、認めてもらいたい、褒めてもらいたいという気持ちが強いんだと思います。」
「あの
「まさか!そんな子供らしい我儘あの
「前から言おうと思っていたのだけどあなたは本当に生意気だわ。」
「心外ですね。改める気はありませんが。」
「もういいわ報告は聞いたから。研究の邪魔よ出て行って。」
「はいではまた。ああそれから今フェイトに合わせた杖を作っています。いくつか材料が足りないのでまた訓練で集めたいと思ってますが?。」
「好きになさい。」
「はい。」
「リニスいつ頃仕上がりそうなの?。」
「はい?。」
「フェイトの杖ですか?まだ設計段階ですからなんとも。」
「違うわあの
「今7歳ですから女性としての機能成熟まではあと7~8年くらいといった所ですか?魔導士としてはあと3年くらいですかね。」
「かかりすぎだわ1年で仕上げて。」
「無理ですよそんなの。」
「当面あの
「聞いてましたけどね。基礎や構造から教えないといざという時に使い物に。」
「リニス。」
「うっ!杖の設計を考え直します。思考型にすればシンパレート次第ですが、少しは実戦レベルになるのが早まります。ただ予算はかかりますよ覚悟を。」
「たかが杖1本いくらでも使いなさい。」
「他には何か?。」
「ないわ。」
「じゃあこれで失礼します。食事。」
「ん?」
「食事と睡眠はしっかり取ってくださいねプレシア。」
「行きなさい研究の邪魔よ。」
「おやすみなさいプレシア。」
「我が主人ながら本当にもうったく。また憂鬱を加速させる雨ですねイライライライラ。と苛立っても無意味なのはわかっているんですがはぁ。さて、フェイトも寝る時間ですし夜更かししないように本でも読んであげますか。」
「わおぉぉぉぉぉぉぉぉん。」
「犬?いやオオカミですか。フェイト本を読んであげましょう。フェイト?いないんですか?念話で呼んでみますか。【フェイト】
【あっリニスごめんなさい今外なの。】
【外この雨の中いったい何を】
【遠くで犬の声がして、狼がいたんだけどなんだか様子がおかしくてそれで。くぅんくぅん】
【待って念話じゃどうも容量を得ません今行きますからそのままそこに】
「フェイト。」
「リニスごめんなさい。くぅんくぅん。」
「ああ狼の子供ですね。額に宝石がついてるこの辺り特有の種類です。」
「なんだか様子が変なの。近くに群れの狼がいるのに弱ってるこの
「本当だ近くに何頭かいますね。とにかくこの雨では風邪を引きます屋敷の中に。」
「あのこの
「うん。連れてきてください。」
「うん。」
「わかりましたよこの
「病気?くぅんくぅん」
「感染性のあるこの病気が群れに広まるのを防ぐ為発病した個体は群れを追われるんです。群れの中の何頭かが監視して群れに戻らないようにしたりもするらしく」
「あっ。」
「幸い他の動物には移らないみたいです。念の為に消毒をフェイト。」
「リニスこの
「その病気は原因不明の死病で治療法は見つかってないです。えっと発病から死亡まで早ければ一昼夜。」
「あっ!。くぅんくぅん。」
「フェイト残念だけど。」
「この
「動物と接する機会をあまり作らなかったのは失敗でしたか。初めて自分を頼ってきた動物という事件で感情が理性を超えてしまっている。」
「リニス。」
「使い魔の生成呪法を使えば仮初の命とは言え肉体の命は維持できるけどフェイトが使い魔を持つにはまだ早すぎるし。私が使い魔じゃなくて普通の魔導士なら。」
「この
「あっ。」
「早く一人前になりたくて使い魔の作り方こっそり勉強してたの。」
「じゃあ知ってると思うけど使い魔を作るというのは簡単じゃないんですよ。使い魔の命を維持するために術者の魔力を常に与え続けなければならない。用が済んだら解呪するのが普通の使い方。」
「じゃあリニスは?。」
「私の場合はレアケースです。それに私だってああいえなんでも。とにかく軽い気持ちで手を出していいものじゃないんですよ。」
「軽い気持ちなんかじゃない助けてって言ったんだ私に。だから私が。」
「ああそうかあの子狼はフェイトにとっては今の自分自身なんですね。孤独の中で親とはぐれて助けを求める無力な子供。良いですか?フェイト使い魔の生成と言うのは死亡のの直前か直後に人造魂魄を動物の肉体に宿らせるものです。だから実際には命を助ける訳でも蘇らせる訳でもない。分かりますね?失った命を取り戻す魔法なんてどこを探してもないんですから。」
「だけど使い魔の呪法で生まれた命も生前の記憶を少しなら残るって。」
「正解ですフェイト。でもいいですか?フェイトいくつか覚悟を。使い魔を持つって事はたとえひと時でも1つの心と命と運命を共にするという事です。契約で縛り付けない限り使い魔にしたからって服従させられる訳じゃない。最悪契約の解呪という事で自らその命を奪う事になりますよ良いですね。」
「うんわかってるよリニス。それでも助けてって事なんだから私が。」
「では支度を。契約の内容は。」
「それはあとで今は仮契約って事で。待ってねすぐに助けてあげるからくぅんくぅん」
「我が求むは契約の証印を。契約の元新たな命と魂を。魔力が吸われる。」
「それが命の重さですフェイト。やめるなら今ですよ。」
「嫌だ魔力は私がもっと強くなればいい。だから新たな命をここに。」
「はぁはぁはぁ。」
「成功です早くも懐いてますね。ほら抱いてあげてください。」
「うん。くぅんくぅんくぅん。あったかい柔らかい。」
「それが命の温度です。」
「うふっうふふっくすぐったい。」
「このことはまだプレシアには秘密にしておきましょう。もう少し状態が落ち着いてからでないと心配させてしまいますから。」
「うんありがとうリニス。」
「このことがプラスに働くと良いんですけど、フェイトにもプレシアにも。」
「それから小さな狼は私の使い魔になった。」
「さて、食事ですよっと。」
「こんなに。」
「あなたの食が細いのは承知してますが魔力UPの為の栄養取ってもらわないと。」
「アルフほら待って。」
「ああ名前つけたんですね。」
「うんアルフって言うの。ほらアルフご飯。」
「私の魔力の増加に合わせてそれも気にならなくなってアルフも人間形態に変身できるようになって。」
「あ~フェ・イ・ト。フェイト~。」
「アルフフェイトご飯ですよ。」
「は~い。」
「ご飯。食べたらまた森に行ってかけっこしようフェイト。」
「駄目よアルフフェイトはお勉強です。」
「むぅぅぅ。」
「勉強が終わったら一緒に遊ぼうね。」
「うん。」
「戦闘訓練ならアルフも役に立つんですけどね。」
「アルフ役に立つ。」
「元が狼だもんね。」
「狼~。」
「はぁ上手く行かないわ。リニス、リニスお茶を入れて頂戴。」
「はいすぐに。フェイトアルフ食べたらお片づけを私はご用事がありますので。」
「ねぇフェイトリニス時々ご用事ってどこか行くけどどこ行ってるの?。」
「あっ多分母さんの所だよ。」
「お母さん?。フェイトにもお母さんいたんだ。」
「いたんだよ。」
「でもこの間読んだ本だとお母さんって子供の傍にいていつも守ってあげるんだって。フェイトのお母さんいつもフェイトの傍にいないけどなんで?。」
「それは私がもう子供じゃないよアルフ。」
「そうなの?でもフェイト背小さいし胸だってぺったんこだしまだ子供だと思うんだけど?。」
「私よりちびっ子に言われたくないな。」
「にゃははははははアルフは狼だからすぐ大きくなるんだって。」
「うんそっか。確かにこの二か月くらいで随分大きくなったよね。すぐに私より大きくなっちゃうのかな?。」
「うん早く大きくなってそしたらフェイトを守ってあげる。」
「うん楽しみにしてる。それまではいつもアルフの傍にいるからね。」
「アルフに命をくれたのはフェイトでいつも傍にいるのもフェイトでフェイトはアルフのお母さん?。」
「違うよ!でもそれでもいいよ。」
「う~んよくわからない。でもどっちでもいいフェイトと一緒にいられるなら。」
「プレシアお茶ですよ。」
「ゴホッゴホッ。」
「あんまり調子よくないみたいですね。」
「どうってことないわ。ちょっと根を詰めすぎただけ。」
「いやあんまり良くないですね気を付けてください。」
「あの
「ああ拾ってきたんですよ先月。死にかけてたのを可哀そうに思って使い魔に。今は仮契約期間です。」
「あなたが許可したの。」
「はい!。たいそう思い入れていたので見殺しにさせたら今後に影響が出るかと。」
「あの
「嫌です。フェイトはあの
「私の命令が聞けない?あなたはいったい誰の使い魔だったかしら?。」
「あなたのですよプレシア・テスタロッサ。ですが私が命じられたのはあなたの娘フェイトを一流に育て上げる事。大局的な視点でその命令を実行しています。あの
「はぁぁぁぁぁ」
「プレシア」
「お茶が冷めてしまったわ入れ直して。」
「プレシアが何の研究をしているのか私は知らないし、私が作られる前のプレシアとフェイトの事も私は知らない。フェイトの話では昔は仲が良くてプレシアはとても優しい親子だったそうだけど、一般的知識に照らし合わせてもプレシアとフェイトの親子関係は少し悲しすぎる。一緒に食事する事はないし顔も数か月に一度あるかないか。んっ?アルフ」
「あっリニスご用事は終わったの?。」
「ええったった今ね。1人でお出かけ?。」
「うんフェイトがお勉強中だから庭とか倉庫とか。」
「そう奥の方には行かないようにねプレシアに見つかったら叱られます。お茶の時間には戻るんですよ。」
「うん。」
「はぁ公式よし、あとは状況に合わせてこの数式を。」
「お待たせしました。ごめんなさい。」
「ううん自習してたから。」
「そうどの辺りを?。」
「えっとね高速術式の展開方式関連この辺。」
「ああもうそんな所まで進んでたんですね偉いですよ。」
「えへへ。」
「ああプレシアが褒めてましたよ。フェイトがちゃんと勉強していて偉いと。」
「あっ本当。」
「フェイトには内緒にって言われましたけどね。この分なら来年くらいにはもう1人前の魔導士になってるんじゃないかと。」
「来年か~うん頑張る。」
「はい。」
「時折私の胸を襲う切ないようなこの感情はフェイトへの同情なのでしょうか?そうでなければ私が知らずおそらくは知らないまま消滅していく親としての感情なのでしょうか?。時々考えてしまいます。まぁ考えたところで肩が凝るばかりなのですが。」
「リニス何か言った?。」
「ああごめんなさい只の独り言ですよ少々肩が凝ったなと。」
「じゃあもんであげるよどの辺。」
「いいですよ本当に。」
「ほらどの辺本当に。」
「あ~フェイトとリニス遊んでる。ずるい~。」
「アルフ。」
「遊んでるんじゃありません。ちょっと休憩してるだけです。」
「アルフもやるうりゃ~。」
「アルフあなたって子は~。」
「あ~尻尾引っ張っちゃやぁ~。」
「いきなり飛び掛かっちゃびっくりするでしょ。」
「だけど一つだけ。」
「さぁお風呂ですよ2人ともお風呂場へ。」
「それにしてもフェイトはあんなに魔法が出来るのに1人で頭が洗えないとは。」
「違うよ洗えるんだよ。目を開けられないだけで。」
「今のひと時が私の全てであるだけで。厳然たる事実であるために叙情的な意味でも。」
「さぁ明日に備えてお休みなさいです。今日はどうしますか?本を読みますか?。」
「あれが良いないつだか歌ってくれた歌。」
「歌ですか?あんまりうまくないですよ。それでもよろしければ。」
「歌ってリニス。」
「長いからここまでで一区切りとするけどここまで聞いた由生の感想は?。」
「フェイトお前結構壮絶な人生経験してるんだな。アルフとの出会いがそんな事とは知らなかったよ。リニスとのその後はどうしたのかまた聞かせてもらえるかな?。」
「うん良いよ由生。じゃあ今日もジュエルシード探索に張り切っていこうか。」
「わかったフェイト。じゃあまた今度聞かせてくれよフェイト。」
そして時間は過ぎていく
名前 リニス
魔導士ランク 総合AAA+(無印~空白期)、Sー(STS以降)。
魔力変換資質 雷
住居 次元世界に漂う時の庭園のちにフェイトやアリシアと一緒にミッドチルダで暮らす。
戦術 フェイトの家庭教師。優しい山猫素体のプレシアの使い魔。消えたと思っていたが時の庭園のある部屋にて見つかる。