「まさかお前は・・・!?」
女はジリジリと距離を離していく。
「どうした?さっきの威勢の良さはどこへ消えたのだ?」
女が距離を離した分距離を詰めていく。
「くっ・・・なにか打開策を・・・」
ブツブツ何か言いながら距離を開けていく女。どうやら逃げようと考えているらしい。
「なんだ?逃げるのか?口ほどにもない間抜けだな。」
女の方からもうひとつの剣を抜く音がした。
「・・・もう一度言ってみろ・・・」
「口ほどにもない間抜けだと言ったのだ。」
「ゆ・・・許さん!!!!!」
案の定挑発に乗ってきて突撃してきた。
「すぐに挑発に乗るから間抜けと言われるのが分からんのか!」
ドゴォオオ・・・という音とともに大剣を受け止める。しかも片手で。
「っ・・・!?そんな!?渾身の一撃なのに・・・」
女の発言は無視して蹴り飛ばす。
「ご・・っがは・・・」
「青ざめたな。そしてお前が考えていることは蹴っただけでこの威力なら殴られたら・・・と考えているな。」
女は悔しそうな顔をしてこちらを見ている。その眼差しは真っ直ぐでここからでも逆転できる秘策があるのかと思える程だ。どうやらこの女はただ単純で間抜けなだけでは無い様だ。ジョースターの体を伝わって入ってきた情報の中にふさわしい言葉があったな・・・
「ここから逆転の秘策でもあるのか?凛として美しい眼差しだが。」
「・・・吸血鬼だな?お前は」
そんな質問をされるとはな、やはりただの間抜けではないらしい。
「だったらどうする?波紋でも使うか?」
「波紋・・・?」
どうやら波紋を知らないらしい。
「知らないのならいい。ところで・・・」
女はこちらを見てくるがこちらが動くたびにビクビクするのはやめてほしいものだ。
「な、なんだ・・・」
ビュッ!と女の前に手を出す。
「ひっ・・・」
「お前の眼差しと将来性が気に入った。このDIOの騎士となれ。」
「で、でも私は・・・」
「つべこべ言うな。騎士となれ。」
「はい・・・」
半ば無理やりだが気にしない。
裂け目自体は大したことはなく、どうやらこいつが剣を落として出来たものらしい。
「帰るぞ。」
「は、はい!・・・ってなに・・・?」
地面が揺れ始めた。
「なんだこれは・・・まったく・・・」
先に女を脱出させる。
「DIO様!?なにを!?」
さてと・・・揺れの正体を確かめに行くか・・・
「おい巫女。そっちに騎士が行くと思うから危害を与えるなよ?」
通信用の札とやらに声をかけておく。
「はいはい、わかってるわ、あと揺れの正体は目覚めの前兆みたいなものよ。早く出てきなさいな。」
「了解。」
神奈子の記憶を後にした。
はい!今回は割とサクサクでした。騎士の名前は後の話で出てきます。あとテストが終わったので早めに頑張ります!