今回から新たな俺達の活躍に期待していてくれ。
それじゃあ、特典を盗む怪盗Rの始まりだ」
それはとあるカジノだった。
日本では見慣れないラスベガスのカジノを模した施設であり、カードでの使用される台、巨大なスロットマシンがあり、その中で一人の男が笑みを浮かべながら、遊んでいた。
「今日もぼろ儲けだぜ」
そう言いながら、男が見せた手札はロイヤルストレートフラッシュだった。
「そんな、馬鹿な、これでもう10回目だぞ!!」
「こんな事があり得るのか!?」
「これが俺の運だからな、さて、チップを」
そう男が呟くと、周りの客からチップを次々と受け取る。彼の手元には既に天井に届く程のチップが置かれており、男は笑みを浮かべていた。
「では次の奴だな。
それじゃあ「うわぁっ!?」なんだ?」
そう次の獲物を探ろうと周りを見渡していると、男の目の前に突然何かが通り過ぎた。
「これは」
通り過ぎた物を確認する為に見てみると、そこに書かれていたのは
【伊香様 不正を働き、金を稼ぐ行為を見逃せない。
よって、その特典を頂きに参上する 怪盗戦隊ルパンレンジャー】
「ルパンレンジャー!?」
「そういう事だ」
「痛っ!?」
その予告状を読み上げ終えると同時にカジノの窓を突き破り入ってきたのは3人組だった。
一人は黒いコートを身に纏い、白いマスクをつけた青年。
一人はフードを深く被り、顔全体を覆う程のマスクを身に着けた青年、
一人は黒い豪華な着物を身に纏い、鬼を模したお面を被った少女だった。
「お前らは」
「さっき予告しただろ、世間を騒がせる怪盗だと」
その言葉と共に指を弾き、音を立てると共に周りを覆う程の光がカードから現れる。
「ぐぅ!!」
何が起きているのか、分からない間に伊香に大きな変化が起きていた。
顔を隠すイカを模した仮面を身に着け、背中からはイカの手足を生やしていた。
「どうなっているんだ!?」
「ばっ化け物!?」
「何が起きているんだ!?」
余りにも変わりすぎた伊香の姿を見て、その場にいた客達はすぐにその場から逃げ出した。
「それはお主の真実の姿」
「お前の欲望によって歪められた特典と一体化した姿だ。
だからこそ、ここでお前を倒させてもらうぜ」
「何を・・・!?」
伊香が言い終える前に3人は懐から取り出した白い銃と各々の色に合わせた小型飛行機を取り出す。
【RED!】【BLUE!】【YELLOW!】
白い銃から鳴り響く音と共に、各々の銃に装填された飛行機と同じ色を覆いながら、飛行機に付いているダイヤルを回す。
【0・1・0!怪盗チェンジ!】
「「「怪盗チェンジ」」」
準備を終えたとばかりに、各々の銃口を回転させ、各々が伊香に向けて引き金を引く。
【ルパンレンジャー!】
その音声と共に白い銃から先程の予告状と同じカードが現れ、人と同じ大きさまでに巨大化し、3人の身体をすり抜けた。
同時に3人に大きな変化が起きていた。
各々が赤、青、黄のタキシードを思わせるスーツとマント、そしてシルクハットを思わせるマスクを身に着けていた。
「ルパンレッド」
「ルパンブルー」
「ルパンイエロー」
変身を終えた3人は銃を構えながら、各々の名前を告げる。
「「「怪盗戦隊ルパンレンジャー!」」」
名前を告げた3人を見て、伊香は眼を見開きながら
「ふざけるなぁ!!」
そう叫ぶと共に、周りにある台やスロット台にイカの触手を絡ませて、次々とルパンレンジャーに向けて投げていく。
「ふっ」
同時に3人は走り出すと、投げられる物を避けながら走り抜け、手に持った銃の引き金を引く。
引かれた引き金と共に銃弾は次々とイカの触手を打ち抜きながら近づく。
「ぐぅ」
触手の痛みにその場で倒れるが、ルパンレッドはすぐに接近し、蹴り上げる。
「てめぇ」
「悪いが、さっさと頂くぜ」
「嫌だ、これは俺の力なんだよ!!」
その言葉と共に、伊香が手を伸ばしたのは自身に装着されている仮面だった。
「うおぉ!!」
伊香はすぐに仮面を無理矢理引きはがす。
「何をするっ!?」
「これは!?」
伊香の行動に疑問を思えると共に、伊香の傷口から次々と黒い泥が現れ、伊香の身体を覆っていく。
「なんだっ!」
「とにかく離れるぞ」
伊香の行動に疑問に思いながらも、ルパンレンジャー達はすぐにその場から離れると、伊香の身体は巨大なイカの怪物へと変わっていた。
「まさか、あの仮面を外すとこうなるとはな」
「油断しすぎじゃ。
とにかく、こういう奴相手には戦い方を変えるぞ」
「そうだな」
巨大イカの怪物に対抗する為に、ルパンレンジャー達は銃を再び操作する。
【GET SET! LEDY?飛べ!飛べ!飛べ!】
同時に引き金を引く。
【RE・RE・RE・RED】
その音声と共に、小型飛行機は銃から離れると、巨大化を果たし、3人は各々の飛行機へと乗り込む。
「まったく、こんだけでかいと、イカ料理に困りそうにないな」
「保存ができないだろ」
「とりあえず、切り裂くぞ」
その言葉と共にルパンイエローが乗るローター飛行機が、3人を狙う触手に反撃するように動く。
同時にローター飛行機は変形し、回転カッターを出すと、次々と触手を輪切りにしていく。
「あぁ、まったくだ」
そう言い、ブルーもまた、プロベラ型飛行機が変形し、出したガトリングから銃弾を放ち、触手を粉々にしていく。
「がああぁぁ!!」
「まったく、今回は簡単に終われると思ったんだがな」
その言葉と共に、レッドは二人によってできた道を通り抜け、伊香に急接近すると共にレッドの戦闘機は、巨大なビーム砲に変形する。
「ぐぅ!?」
「永遠にアドゥ」
その言葉と共にレッドは引き金を引くと、ビーム砲から放たれる極太のレーザーが伊香を包み込んだ。
「あぁ」
レーザーに包み込まれた、下半身だけ残った伊香は黒い泥が溢れ出しながら、倒れる。
同時に黒い泥から出てきたのは気絶した伊香だった。
「さてっと、特典は」
そう言い残った泥を見ると、そこに現れたのは小さな光の玉だった。
光の玉はレッドに近づくと、形を変えた。
山を思わせる形をした苔がある、茶色のタコがそこにいた。
『貴様は何者だ』
「おっ、レア物か」
『我は一体』
「そこにいた奴の特典になっていたかな」
『そうか。
ならば、この男の行った罪を償う為に、貴様の力になろう』
「良いぜ」
その言葉と共にレッドの手元にマスクが一つ現れた。
『我が名はクラーケン。
我が触手で、敵対する全てを握りつぶそう』
その一言と共に、レッドの元へと収まった。
「まさかペルソナだったとはな」
「とりあえず、帰るぞ」
「あぁ」
その一言と共にレッド達はその場から消え去った。
彼らがいなくなった後、破壊された建物を一つの影が笑みを浮かべながら見つめていた。
「またルパンレンジャーか。
だけど、今回の奴で俺達が求める特典の作り方が分かったぜ」
そう言いながら、影はその場から離れる。
「特典によって、レッドの力を増す可能性はあるが、それでもこれだけの力だ。
今後の奴らに期待するぜ」
その言葉と共に、夜は過ぎ去った。
「あぁ~、やっぱりここのサンドイッチはおいしい!!」
「もう、響ったら」
「だって、ここの朝ご飯がとっても美味しいんだから」
「もう」
そう言って笑みを浮かべながら、響と呼ばれた少女は店内の大量のサンドイッチを食べていた。
「本当に沢山食べるな」
「あっ連君!!」
その響に話しかけたのは、天然パーマが特徴的な眼鏡をかけた連だった。
「すいません、毎回」
「大丈夫だよ、朝と言っても客は立花さんと小日向さんぐらいしかいないから」
「そう言われると、照れるなぁ」
そう言いながら、手元にあるコーヒーを響は飲んでいると
「おい、連、次ができたぞ」
「あぁ」
そう連に声をかけたのは青い厨房服を身に纏った褐色の男がいた。
「あっソーマさん!
いつもありがとうございます」
「仕事だから、気にするな」
そう、無愛想に返すと、そのまま厨房へと戻っていった。
「あはは、ソーマさんは個性的だな」
「まぁ、その、ごめんな」
そう、連は笑みを浮かべながら、ため息をつく。
「なんじゃ、お前ら、また来たのか」
そう言いながら、出てきたのは黄色のエプロンを身に纏った長い金髪の少女が立っていた。
「あぁ忍ちゃんだぁ!!」
「ぐあぁ!!
おい、小娘、何をしやがるんじゃぁ!!」
「だって、今日も可愛いんだもん」
「もう響ぃ!!」
既に抱き着いている忍を助けるように、未来は動き出す。
そうしている中で
『次のニュースです。
昨夜、闇カジノの取り押さえと共に多くの犯罪者が発見されました』
「・・・」
そうしていると、喫茶店のテレビからニュースが流れている。
「んっ?」
ニュースが気になった響達はテレビをの方を見ると
『今回のカジノで特に違法行為が多く見られた伊香氏ですが、発見時から特に抵抗する様子もなく、まるで人が変わったように大人しい様子でした。
また、その闇カジノでは例のルパンレンジャーの存在も確認されました』
「あぁルパンレンジャーだ!!」
「ルパンレンジャーって、確か最近話題になっているよね」
「そうだよ、謎の存在で、彼らが出てきたら、そこにいた悪人が改心したという事で有名なんだよ」
そう言いながら、ルパンレンジャーの話題で盛り上がる二人を見ながら、連は時計を見る。
「そういえば、時間は大丈夫?」
「あっあぁ本当だ!!
急ごう!!」
「あぁもう、あっお会計お願いします!!」
「えぇ」
そう言って、二人は急いで店から出ていった。
「まったく騒がしい奴じゃな」
「だけど、ここまで食べてくれるなんて、嬉しいじゃないか」
「こっちは夜の仕事明けだと言うのに」
「まぁまぁ、そう言うなよ」
そんな彼らに声をかけたのは、帽子を被った男が3人に声をかけた。
「石道」
「それで、ターゲットからのお宝は」
「悪い、ペルソナに変わった」
「おぉ、それは良かったじゃないか」
そう言って石道は笑みを浮かべた。
「特典の回収は確かに重要だけど、お前達が強くなったのは良い事だ。
それにペルソナはお前達にとっては必要な事だからな」
「まぁ良いけど。
本当にこのままでも良いのか?」
「俺の話を信じないのか?」
「それしか道はなかっただけの話だ」
そう言いながらソーマは睨みながら、答える。
それに対して石道は笑みを浮かべながら
「ソーマは探し人、忍ちゃんは復讐する相手。
そして、連は自分の記憶」
「・・・・」
「ちっ」
「まぁな」
3人が各々別々の反応をしながら、取り出したのはルパンレンジャーが使っていた小型飛行機と白い銃だった。
「VSチェンジャーとダイヤルファイター。
これが、一体なんなのか、分からないけど」
「俺達は自分達の目的の為に戦う」
「それが、俺達が怪盗になった目的だからな」
それが連、ソーマ、忍、三人のルパンレンジャーだった。
ペルソナ紹介
クラーケン 塔
北欧の伝承に登場する巨大な海の怪物。
その名は18世紀中盤にベルゲン司教のエーリク・ポントピダンによって書かれた「ノルウェー博物誌」で紹介され広まった。
時代によって姿も性質も様々に語られる怪物であるが、多くの場合タコやイカなど、巨大な頭足類の姿をした化け物として描かれている。
中世から近代にかけて、海に生きる船乗りたちにとっては海の脅威の象徴として恐れられてきた。
船を襲う他、「島と間違えて上陸した者がそのまま海に引きずり込まれるように消えてしまう」といった伝承も残されている。
ペルソナ5Rの影響もあり、再度ルパンレンジャーを書きたくなった事も含め、再始動と共に書かせてもらいました。
ガンダムラザーニャさんと共に、別の方向で書いてみたいという事でリメイク版を書かせてもらいました。
これから、よろしくお願いします。