特典を盗む怪盗 R   作:ボルメテウスさん

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Les larmes de la fille émeutnt le voleur.~少女の涙が怪盗を動かす~

二人の救出から数日後、組織にいる仲間だと思われる人物を統合した結果、残り3人だと思われる事を予想できた。

 

だが、その三人の内の一人は分かっているが、残り二人は余程警戒しているのか情報がなかなか分からず、俺達は町に現れるノイズや暴走する転生者達の対処を行っていた。

 

「まったく、のんびりする暇はないのか」

 

「そう言ってもここに来るんだな?」

 

「まぁここからだったら、すぐにどこでも行けるからな」

 

そう言いながら、俺とモルナガはお気に入りの場所のベンチに座りながら、のんびりと過ごしていた。

 

この町での暮らしに既に慣れており、俺にとっては守りたい場所の一つになっていた。

 

「やっぱりここか」

 

「んっ?

雪音さん?」

 

聞こえてきた声に振り返ってみると、そこには雪音さんが立っていた。

 

だが、その表情は前まで見てきたのとはどこか違った。

 

「なぁ、あんたは、隠し事をしているか?」

 

「隠し事?

そうだね、まぁ色々としているかな」

 

そう言いながら、はぐらかすように言う。

 

実際に俺達には多くの事を彼女に隠しており、その中にはルパンレンジャーの事はもちろんの事だが、それ以外にも多くある。

 

「まぁ、そう簡単に言ってくれる訳ないよな」

 

そう言った雪音は髪で表情を隠れており、詳しくは見えなかった

 

「あんたの正体、ルパンレンジャーなんだろ」

 

突然言いだした言葉に、一瞬だけ動きを止めてしまったがすぐに切り替える。

 

「さぁ、どうなんだろうな」

 

「別に隠さなくても良いだろう。

あたしと何回も戦っているし、ルパンレッドだったか?

奴がいる時にあんたがいなかったのを知っているからな」

 

「あぁ、そうか」

 

よく考えれば、ここまでの戦いの中で彼女と一緒に戦っている時に姿を消す事もあったので、もしかしたらそれでバレていたかもしれない。

 

「いや、もしかしたら別の理由かもしれないぞ」

 

そう言いながら、モルナガは警戒して、雪音さんを見つめているが

 

「まぁ、ここまでバレていたら仕方ないからな」

 

そう言いながら、俺はVSチェンジャーとレッドダイヤルファイターを取り出す。

 

「やっぱりかよ」

 

「まぁね。

だけど、本当にこれまで助かったよ、雪音さんのおかげで助かった事は何回もあったからね」

 

「助かった事も。

邪魔した事もあったがな」

 

「んっ?

そうだったか?」

 

「どうやら、そっちは知らなかったようだな。

けど、もう遅いよな」

 

その言葉と共に、雪音さんの姿は変わった。

 

そこに現れたのは

 

「まさか、白い鎧のっ!!」

 

「こっからの作戦で邪魔になるからな。

雨宮、悪いが、死んでくれ」

 

その言葉と共に白い鎧から生えている鞭が俺に向かって襲い掛かる。

 

同時に手に持ったVSチェンジャーが光ると共に、カバンの中にいたモルナガは飛び出し、手に持った剣で鞭を受け流した。

 

「なっ!」

 

「悪いけど、吾輩達のジョーカーは簡単にはやらせないぜ」

 

「猫が化け猫に!?」

 

「猫じゃねぇし!!」

 

モルナガの変化に驚きを隠せない雪音さんだが、その間に俺は手に持ったレッドダイヤルファイターをVSチェンジャーに装填し、構える。

 

【RED!】【0・1・0!怪盗チェンジ!】

 

「怪盗チェンジ」

 

【ルパンレンジャー!】

 

その音声が鳴り響くのと同時に俺の姿はルパンレッドへと変わるのと同時に構える。

 

「ちっ」

 

「雪音さん。

目的は一体なんなんだ?」

 

「目的?

そんな事、あんたに話したって無駄だろ!!」

 

「そんな事、話し合わないと分からないだろ!!」

 

「五月蠅いんだよ!!」

 

その言葉と共に、手に持った鞭を使い、次々とこちらに襲い掛かってくるが、VSチェンジャーとルパンソードを使い、それらの攻撃を受け流していく。

 

「言葉が通じたって何が変わるんだよ!!

どんなに話したって、こうやって戦う事になっちまうんだったら、最初からお前なんかに会わなければ良かったんだよ!!」

 

「っ!!」

 

その言葉を聞きながら、バイザーの奥から見える雪音さんの瞳を見て

 

「ジョーカー、油断をしたら負けるぞ」

 

「あぁ、だけど、俺は、彼女を信じたいと思う」

 

「はぁ、たく、お前は無茶な事を言うな。

だけど、付き合うぜ」

 

「サンキュー、モルナガ!」

 

その言葉を皮切り、雪音さんはその手に持っている杖のような何かを俺達に向ける。

 

「さっさと消えろぉ!!」

 

その言葉と共に、雪音さんから出てきた光はノイズを作り出し、俺達へと襲い掛かる。

 

だが、モルナガは俺の背中へと乗ると共に、構える。

 

「威を示せ、ゾロ!」

 

「奪い取れ、アルセーヌ!」

 

その言葉と共に現れたゾロから出てきた突風が俺達を吹き飛ばし、風に闇を乗せながら突き進んでいた。

 

襲い掛かろうとしていたノイズは闇の風によって引きちぎられ、近づく事ができず、想像していなかった方法で近づいた事に驚きを隠せなかった雪音さんに一気に近づく。

 

「なっ」

 

すぐに別のノイズを呼び出そうとするが、ノイズを呼ぶ為に使っていたと思われる杖を蹴り飛ばし、地面に押し倒すと同時に俺は雪音さんを見つめる。

 

「チェックメイトだ」

 

その言葉と共に、眼前にVSチェンジャーを構えた。

 

「ぐっ」

 

この状況で反撃する事ができず、俺を吹き飛ばしたとしても、俺の背中に乗っているモルナガのパチンコは常に雪音さんを狙っている。

 

「どうした、やらねぇのかよ」

 

「俺は雪音さんを倒したい訳じゃない。

だけど、これ以上、こんな事をして欲しくないだけだ」

 

「寝ぼけた事を言うな」

 

「あぁ、その通りだ」

 

「だけど、そういう奴だから、吾輩も、そしてお前もこいつの事を信頼しているんじゃないのか?」

 

そう言ったモルナガの言葉に心当たりがあるのか、雪音さんは眼を横に逸らして、黙っていた。

 

「心から思うよ。

雨宮、お前と、なんでもっと早く会えなかっただろうってね」

 

『本当、あと数年早く会えていたら』

 

「っ!」

 

雪音さんの言葉と共に脳裏に思い浮かんだ言葉に違和感を感じ、一瞬立ち眩みをする。

 

「ジョーカー」

 

「っアーマーパージ!」

 

「にゃっ!!」

 

「しまっ!!」

 

その隙を逃さないように雪音さんから強烈な光と共に姿は変わり、これまで共に戦ってきた赤いシンフォギアに身に纏うが、すぐにVSチェンジャーを構えると、雪音さんもその手に持った巨大なガトリング砲をこちらに向けていた。

 

「悪いが、こっちの扱いはお前達よりも上だ。

それに、お前はあたしを殺す気がないけど、こっちは殺す気は満々だぞ」

 

そう言いながら、構えていながら、ゆっくりと、周りの時間が止まるような感覚と共に睨み合っていた。

 

「まったく、せっかくのチャンスなのに、何を戸惑っているのかしら」

 

「なっ!!」

 

突然聞こえた声に対して、俺達は見てみると、そこにはこれまで見た事のない黒いコートを身に纏った金髪の女性が立っており、その手には先程まで雪音さんが使っていたノイズを召喚する杖だった。

 

「フィーネ」

 

「何か奇妙だと思って、見てみたら、まさかルパンレンジャーに気味の悪い猫と戦っていたとはね。

まぁ良いわ、そんなチャンスをも見逃すあなたはもう駄目ね」

 

「なっ!!」

 

その言葉と共にフィーネと呼ばれた女性の身体を纏われたのは先程まで雪音さんが身に纏っていた銀色の鎧だった。

 

だが、その色は黄金に輝いていた。

 

「ネフシュタンの鎧は返させてもらったわ。

あなたは用済みよ、クリス」

 

「何を「アルセーヌ!」「ゾロ!」っ!」

 

雪音さんが呆然としている間に襲い掛かるノイズから守るように俺達は同時にペルソナを召喚し、その攻撃を防いだ。

 

ノイズは無数の雨にように襲い掛かるが、形が定まっていない俺達のペルソナはエネルギーの壁となり、攻撃を防いだ。

 

全てのノイズを防ぎきると共に、フィーネと呼ばれた奴を睨む。

 

「へぇ、その子を庇うのね」

 

面白いようにこちらを見つめる視線は鴨志田と班目を思わせる目があった。

 

「フィーネ、覚悟してろ」

 

「あら、宣戦布告かしら?」

 

「あぁ、俺達ルパンレンジャーとして、そして何よりも俺達心の怪盗団が。

お前の歪んだ欲望を奪い取る」

 

「歪んだですって?

何も知らない餓鬼が」

 

そう続けようとして、近づくフィーネだが、懐から取り出した煙玉を地面へと叩きつける。

 

「ぐっ、目晦ましでっ!!」

 

そうすぐに振り払ったフィーネだが、その時には既にモルナガがモルナガカーに変身し、その場を逃げ出していた。

 

呆然としている雪音さんは助手席で呆けたままだが、後ろからはフィーネが追ってくる気配はなかった。

 

「おい、これからどうするんだ?」

 

「少し、仲間を探すのは遅れるかもしれない。

やっぱり反対されるかな?」

 

「そんな事を言う奴だと思うか?」

 

「そうだな」

 

その言葉と共に、俺はハンドルを切る。

 

「ターゲットはフィーネに決まりだ」

 

 

 

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