特典を盗む怪盗 R   作:ボルメテウスさん

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遅くなりましたが新年あけましておめでとうございます。
まだまだ未熟者ですが、これからもよろしくお願いします。


Transformez les mains qui se chevauchent en vigueur.~重なる手を力に変えて 前篇~

フィーネのパレスへと突入した雨宮達は怪盗衣装を身に纏うと共に周りを見渡す。

 

そこには街並みは変わっているが、多くのノイズと思われる存在が大量におり、今でも襲い掛かりそうになってた。

 

それを見ると共に

 

「さて、時間だな」

 

『こちらからのサポートは最低限になるが、大丈夫か?』

 

「十分だ、それよりも他の皆はどうだ?」

 

そんな雨宮が聞こえてきた声に返答する。

 

『ばっちりだよ。

各々でノイズと戦闘を行って、街の人々の避難も順調だ』

 

「だったら、そのまま頼むぜ」

 

『そっちも頑張れよ、ジョーカー』

 

「分かった、ナビ」

 

その声と共に雨宮は一緒にいるソーマと忍に目を向ける。

 

「それじゃあ、行くか」

 

その言葉と共に3人は走り出した。

 

立ち並ぶビルで走りながら、ワイヤーを使いながらパンクールを使いながら、目的地へと近づいた。

 

「本当に、改めて見るととんでもない場所だな」

 

そう言い、上を見ると、そこには空まで届きそうな塔が一つ生えていた。

 

「だが、目的地まではダイヤルファイターなら「そうさせるとでも?」その声は」

 

「何時か来るとは思っていたが、まさかこのタイミングだとはな」

 

ターゲットの場所まであと少しの所で、現れたのは白い巫女服を身に纏った金髪の女性が現れた。

 

「認知上のフィーネか」

 

「そうなるな。

しかし、私も長い時を生きたが、まさか人の心に入り込む力があるとはな。

くくくっ、面白いなこれは」

 

そう言いながら、余裕の笑みを浮かべながら、フィーネはゆっくりと歩いていく。

 

「もうすぐ計画は成功する。

そのあと少しの時に、貴様らに邪魔されてたまるか」

 

「その邪魔こそが、俺達の目的だ。

悪いが、フィーネ、あんたのお宝、頂戴するぜ」

 

「奪えるのならば、奪ってみせろ。

ただし私は貴様らに奪わせるつもりなど、毛頭ない!」

 

その瞬間、フィーネの身体は光に包まれるのと同時に現れたのは黄金に輝く天使を思わせる姿だった。

 

「ふっ自分は天使だと思っているのか?

そこまで思い込んでいるんだったら、その翼を破って、地上に引きずり落とすぜ」

 

【RED!】【BLUE!】【YELLOW!】

 

3人は同時にVSチェンジャーにダイヤルファイターを装填すると共に、構える。

 

【0・1・0!怪盗チェンジ!】

 

「「「怪盗チェンジ」」」

 

【ルパンレンジャー!】

 

引き金を引き、ルパンレンジャーへと姿を変えた雨宮達は同時に各々が指を弾く。

 

「ルパンレッド」

 

「ルパンブルー」

 

「ルパンイエロー」

 

「「「怪盗戦隊ルパンレンジャー!」」」

 

その掛け声と共に、ルパンレンジャー達は走り出した。

 

「愚かな事を」

 

その言葉と同時にフィーネは地面を叩くと、そこから現れたのはマネキンが幾つも現れ、身に纏ったのはシンフォギアだった。

 

同時に、そこには生身の人間となり、そこにいたのは眼に生気のない響達だった。

 

「なっ、どういう事じゃ!?」

 

「ここはパレス、つまりはあいつの心の中の世界」

 

「だから、再現は可能という訳か」

 

同時にルパンレッドには響が、ルパンブルーは翼が、ルパンイエローはクリスがぶつかり合った。

 

かつて共闘した時に比べて、確実に強くなっている響の拳は確かにルパンレッドにダメージを与えており、偽物だと知りながら、VSチェンジャーを彼女に向ける事ができなかった。

 

「ぐっ」

 

「何をしているんじゃ!

こんな時に甘さを出している場合か!」

 

同時にルパンブルーはその手に持ったルパンソードを構え、翼の攻撃を防ぐ。

 

「ちっ邪魔じゃ!」

 

ルパンイエローは次々と襲い掛かる攻撃を防ぎながら、合流する。

 

ルパンレンジャーが一ヵ所に集まると同時に、雪音がミサイルを同時に発射し、土煙をあげる。

 

同時に響と翼が襲い掛かる。

 

響の拳を受け流しながら、手に持つルパンソードのマジックハンドによってで翼の持つ剣を外した。

 

だが、すぐにその場で回転し、牽制した翼からその場を離れる。

 

「ぐっ、だけど、まだクリスとフィーネが」

 

その言葉通り、見てみるとクリスは巨大なミサイルを発射さえようとしており、そのターゲットはガ・ディンギルだった。

 

「なっ」

 

「お前らに奪われるぐらいならば、壊した方がマシだからな」

 

「やらせるかよ!!」

 

その言葉と共にガ・ディンギルへと迫るミサイルを手に持ったルパンソードに力を込めて、斬撃でミサイルを切り裂く。

 

「もう一発はっ!」

 

その言葉と共に上を見ると、そこにはミサイルに乗ったクリスが天高く飛んでいた。

 

同時に、その歌声が聞こえた。

 

「これは」

 

「シンフォギアの切り札、絶唱だ。

さぁ、どう防ぐ?」

 

まるでこの状況を面白いと言わんばかりのフィーネに対して

 

「やらせるかよ!!」

 

同時にルパンレッドはその手に持ったVSチェンジャーをクリスに向けると、同時にアルセーヌが現れ、弾丸に宿る。

 

「奪え、アルセーヌ!」

 

その言葉と共に黒い弾丸がクリスの放った一撃とぶつかる。

 

亀裂を生みながら、身体は悲鳴を上げながら、堪えていた。

 

「連」

 

「っ!」

 

瞬間、ルパンレッドの目の前に広がった光景は、まさに自分達が行っていた戦闘の光景と同じだった。

 

「まさかっ!」

 

「レッド!?」

 

ルパンレッドは既に召喚しているアルセーヌに乗り、クリスの元へと跳ぶ。

 

落ちていくクリスに必死に手を伸ばし、受け止めようとしたが、それは空を切った。

 

「っフィーネぇ!!」

 

「ふっ」

 

フィーネはそのまま意味深な笑みを浮かべる。

 

ルパンレッドは身から溢れ出そうな怒りと共にフィーネに襲うが、その前に立ちふさがったのは黒く暴走している響だった。

 

直前で響の前で拳が止まったルパンレッドはその場で後ろに下がり、フィーネを睨む。

 

「何か分かったのか?」

 

「あぁ、とことんやばすぎる」

 

「どういう事じゃ?」

 

ルパンレッドが何かに気付いたのを察して二人は聞くと

 

「今、目の前に戦っている二人も、クリスも現実にいる3人と同じだ」

 

「「なっ!?」」

 

「どうやって気付いたか分からないが、その通りだ」

 

そう言い、フィーネが作り出したのは一つの画面だった。

 

「貴様らの動きは現実にいる私と連動している。

戦闘に少し不慣れな私は少しでも戦闘を有利に進める為に貴様達のデータを取る事にした」

 

「最初からこっちの策に気付いたのか?」

 

「お前達とよく似た奴からの情報でな」

 

「明智っ!」

 

フィーネからの言葉により、今回の作戦を思いついたと思われる人物に対して、忍は声を荒げる。

 

だが、その言葉を聞きながらも、既にルパンレッドは既にVSチェンジャーを構える事ができず、迫りくる響に対して攻撃する事ができなかった。

 

「ちっ、イエロー」

 

「分かっておる!」

 

同時にルパンイエローはルパンレッドを抱え、ルパンブルーは暴走している響の攻撃を防いだ。

 

その動きは、目の前で動く画面と連動していた。

 

「貴様らが反撃すればするほど、現実の私が有利になるだけ。

貴様らに最初から勝機などなかったのだよ!!」

 

そうしている間にも、戦いは続いていた。

 

もう一人の翼はその身は消え去り、現実の画面にいた翼もまた姿を消していた。

 

その光景が続き、既に心が死にかけていたルパンレッドと、既に変身が解除する所まで追い込まれたソーマと忍。

 

自身が救おうとした人を傷つけてしまった。

 

その事実に対して、ルパンレッドは

 

「俺は『何をやっているんだ、ジョーカー!』えっ?」

 

「貴様らはっ!」

 

既に倒れそうになっているジョーカーの耳元に聞こえてきたのは、モルナガの声だった。

 

「これはっ!」

 

同時に認知のフィーネが見たのは、現実の世界の光景だった。

 

そこでは力尽きていた響を守るようにモルナガ達が現れた。

 

「貴様らは一体?!」

 

「俺輩達は心の怪盗団だ!」

 

「義によって、助太刀に来たぜ、聞こえているかジョーカー!」

 

「スカル、フォックス」

 

「諦めているなんて、言うんじゃないわよね!!」

 

「どんな逆境だって、乗り越えて来たじゃない!」

 

「パンサー、クイーン」

 

「遅れたから、偉そうな事は言えないけど、だけど」

 

「こんな状況では恰好つけられないでしょ!」

 

「ナビ、ノワール」

 

現実の画面を通して聞こえてくる声。

 

その声と共に既にボロボロになって、倒れていた雨宮と重なったのは響だった。

 

「聞こえる」

 

「あぁ」

 

「皆の声が」

 

「仲間達の声が」

 

「私達を支えてくれる皆の声が」

 

「信じてくれた声が」

 

「何時だって傍に」

 

「どんなに離れていても」

 

「皆が歌ってくれているんだ」

 

「俺に差し伸ばしてくれている」

 

「頑張れる」

 

「立ち上がれる!」

 

「「戦える!!!」」

 

同時に雨宮と響を中心に、光ははじける。

 

「「ぐっ!!」」

 

現実と認知、両方のフィーネがそれに怯み、後ろへと下がる。

 

同時に別々の世界にいるはずの雨宮と響は目が合わさると同時に響は空へと飛ぶ。

 

「まだ、負ける訳にはいかないよな」

 

既に身体に力が入らない状況の中で、雨宮は確かに響の言葉が聞こえた。

 

彼女の言葉に応えるように、ゆっくりと立ち上がり、目の前にいるフィーネを睨む。

 

「まだ諦めないのか、怪盗」

 

「諦めてたまるかよ。

彼女の、諦めない言葉を聞いた以上、怪盗の俺がそれに応えなくてどうするんだ」

 

「それは違うぞ」

 

そう、雨宮の言葉を否定したのは、ソーマだった。

 

「ソーマ」

 

「そこは俺じゃなくて、俺達じゃろ」

 

「忍、そうだったな」

 

既に限界に近い二人だったが、ソーマも忍も雨宮に手を貸す。

 

「なんなんだ貴様らは」

 

「言っただろ、世間を騒がせている怪盗だって、そして予告する」

 

その言葉と共に、再びVSチェンジャーフィーネに構えた。

 

「あんたのお宝、頂くぜ!」

 

その一言と共に雨宮の背後から現れたのはアルセーヌだった。

 

だが、アルセーヌが現れた瞬間、彼らを包み込むように光が集まり始める。

 

「これは、現実と同じまさか!」

 

「ぺ」

 

その言葉と共に、アルセーヌの羽は機械の羽へと変わり、片方は黄金の輝きを放ち

 

「ル」

 

同時に纏っていたボロボロの衣服はまるで新調された真っ赤な上着に黒いズボン

 

「ソ」

 

同時に帽子は天高く飛び、不気味な仮面は鋼鉄な仮面へと変わり、ニヒルな笑みと共に咥えタバコをする。

 

「ナ!」

 

瞬間、シルクハットは短くなり、ペルソナがそれを被る事によって新たな姿へと変わる。

 

新たに生まれ変わったペルソナは雨宮達の背後に立つと同時に、彼らは新たなペルソナのその名を叫んだ。

 

「「「ラウール!」」」

 

新たなペルソナ、ラウールの誕生と共にルパンレンジャーへと姿を変えた彼らと新たな姿へと変わったシンフォギアを身に纏った響達が空を飛ぶ。

 

彼らのフィーネとの最終決戦が始まる。

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