特典を盗む怪盗 R   作:ボルメテウスさん

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Bienvenue au café secret~秘密な喫茶店へようこそ~

フィーネの戦いから数ヶ月後、雨宮、ソーマ、忍の三人は新たな拠点となる店

nacsitaへと辿り着く。

 

「ここが新しい店か」

 

「店の名前も変わったな」

 

そう言いながら、雨宮は新しく住む事になった家であり、喫茶店nascitaを見つめる。

 

そこには3階建てのビルがあり、一階にフロア丸々が喫茶店になっていた。

 

雨宮達が入ると、中の雰囲気はルブランやジュレとはまた違った雰囲気を出しており、落ち着きのある雰囲気があるスペースと、誰かの贈り物なのかアクション映画のDVDや風鳴翼のCDなどが多く置かれていた。

 

「なんというか、自由だな」

 

「というよりも、我が輩の制服まであるんだが」

 

そう言った声につられ、雨宮は見てみると猫に合わせて作られたと思われる服を身に纏い

不満げにしているモルナガがいた。

 

「働かない奴に喰わせる店はなし。

猫とは違って、人並みの知能があるならば、バイトぐらいしないと」

 

「石動は色々と動じないな」

 

「まぁそう言うな」

 

そう言いながら、彼らは新たな店の雰囲気を確認すると共に2階へと訪れる。

 

そこには6つのドアに分かれており、各々が男性用と女性用の寝室とトイレ、そして風呂場が分かれており、まるで学校の寮のようになっていた。

 

「まぁ人数が人数だからな」

 

そう言った雨宮だが、以外にも部屋のスペースは前まで住んでいたジュレよりも部屋は広く、余裕のあるスペースなので、それ程不満は特になかった。

 

「それにしても、疑問だ」

 

「疑問?」

 

ソーマはそう言いながら、部屋を見渡しながら言った一言が気になり、雨宮は聞き返す。

 

そう言っていると、ソーマは部屋に入りながら、見渡していた。

 

「俺達の怪盗として活動する為に必要な設備がない。

見た限りだと地下への入り口などなかったはずだが」

 

「おぉ、そこに気づいたか」

 

「あっ双葉」

 

ソーマが疑問に思っていると、ひょこっと出てきたのは双葉だった。

 

「双葉、どういう事なんだ?」

 

「ふふふっ、では案内してやろう。

なんだって、私も普段はそっちで寝ているからな」

 

「「「???」」」

 

双葉の言葉に疑問に思いながらも、双葉の後をついていくと、そこは先程まで喫茶店となっている場所だった。

 

そこでキッチンへと入っていき、双葉が開けたのは

 

「冷蔵庫?」

 

そこにはキッチンの端にあった冷蔵庫であり、構造的なのかキッチンに入らなければ分からない角にあった。

 

双葉はそのまま冷蔵庫のドアを開けるとそこには

 

「かっ階段!?」

 

「どうなっとるんじゃ!?」

 

「良いだろ、なかなかに秘密基地っぽくって!!」

 

そう言って自慢するように双葉は冷蔵庫の中へと入っていく。

 

雨宮達は驚きながらもすぐに冷蔵庫の中を見てみると、そこには地下へと伸びる階段があり、ゆっくりと階段を下っていく。

 

そこには

 

「なっ、地下にこんな所があるとは」

 

そう言いながら、見渡すと、そこに広がっていたのは、広く広がった空間があり、怪盗団メンバーの各々の趣味だと思われる物は勿論の事だが、怪盗として必要な道具を作る為のスペースや通信に使われると思われる巨大なテレビなどこれまでにない規模の部屋が広がっていた。

 

「どうなっているんだ?」

 

「ふふっ、これこそ権力の力、なんちゃって」

 

そう言いながら、部屋で待っていた石動は椅子に座りながら自慢気に語る。

 

「いやいや、権力って一体」

 

「いやぁ、この前二課との協力も本格的に行う事にあたって、地上での基地について話していたんだよ。

そこで、ここを基地にしてみてはと提案したら、弦十郎君も賛同してくれてね。

こうして作っちゃいました」

 

「よくまぁ、思いついたな」

 

ソーマは目の前にいる石動の何気ない行動に対して冷たい目をしながら見つめるが

 

「いやぁ褒めないで褒めないで」

 

むしろ気にする事なく、笑みで答える。

 

「まぁ普通は冷蔵庫の中にこんな施設があるとは思わないだろうけどな。

よくお主が思いついたな」

 

「・・・まぁね。

俺もなんやかんや、一番楽しかった時期の事を思い出したからね」

 

「?」

 

そう言った石動は懐かしむように部屋を見回した後に振り向いた。

 

「とりあえず、これからはここで俺もお前達のサポートをするぜ」

 

そう言いながら、部屋の案内を一通り終えると、部屋の奥へと入っていった。

 

「どうですか、マイトリックスター」

 

「えっ?」

 

そうして、部屋を見回して声を掛けられ、見てみると、そこにいたのはラヴェンツァが立っていた。

 

「えっ、なんで?」

 

「誰だ、こいつは?」

 

「・・・キャラが被っている」

 

突然現れたラヴェンツァに一同は驚く。

 

「この基地の建設には、私達も多少なりとも関わっておりますので」

 

「そうなのか。

いや、まぁ確かに」

 

そう言いながら、ラヴェンツァの言葉に対して、驚いた。

 

だが、雨宮は前の世界で行った行動を思い出し、納得した。

 

「なんじゃ、こいつは」

 

「あぁ、そういえば紹介がまだだったな。

この子はラヴェンツァ、俺が活動する時にペルソナなどのサポートしてくれている」

 

「ペルソナか。

だが、そんな奴がなんでここに?」

 

「・・・これから起きるであろう戦いの為にです」

 

「戦い?」

 

そう言うとラヴェンツァは頷く。

 

「これまで、ルパンレンジャーとして戦ってきた日々は、まだ始まりでしかありません。ギャングラーの活動もこれまで以上に活発になります。

なによりも」

 

「分かっている。

あいつとは、俺が決着をつけなければいけない」

 

そう言いながら、雨宮は近くに置いてあったチェスの黒いキングの駒を取り、見つめる。

 

「・・・それでは、私はこれで失礼します」

 

その言葉と共にラヴェンツアは立ち去った。

 

「んっ、ラヴェンツアちゃんはもう帰っちゃったの?

残念」

 

そう言い石動は煎れたばかりのコーヒーを雨宮達に渡した。

 

「悪いが、コーヒーの気分ではない」

 

「儂は紅茶派じゃ」

 

その言葉と共に、その場を立ち去った。

 

石動は周りを見ながら雨宮を見つめると

 

「そうだな、貰うよ」

 

そう言い、雨宮はそのままコーヒーを取り、飲む。

 

「・・・うん、やっぱりまずいわ。

喫茶店では俺がコーヒーを出すよ」

 

「そうだな。

まぁ、お前のコーヒーは楽しみだからな。

うわぁ、まず」

 

そう言いながら、二人で不味いコーヒーを飲みながら、過ごした。

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