「うわぁ、遅刻しちゃうよぉ!!」
その日、立花響は遅刻しそうになっていた。
彼女は日常的に人助けや、猫を助けていた。
そうしている間にも、彼女は通っている学校に遅刻しそうになりながら、走っていた。
「んっ、立花ちゃんか」
「あぁ、雨宮さん!!」
その中で買い出しをしていると思われる雨宮がいて、挨拶をした。
「こんな時間で、大丈夫なのか?」
「いやぁ、遅刻しそうで大変ですよ」
そう言いながら、響は一緒に走っている。
「だったら、ほら、新メニューのカレーサンド食べてみるか?」
「うわぁ、ラッキー!!」
そう言いながら、投げられたカレーサンドを笑みを浮かべながら、すぐに走りだした。
「さて、俺も仕事をしないとな」
その言葉と共に雨宮は鋭い目と共に、周りを探っていた。
雨宮が来たのは買い出しだけではなく、この周りに転生者の情報がある事も含め、探っていた。
「さて、んっ?」
そう、雨宮はふと、聞こえた音に気付き、その方向を見た。
その方向は先程まで響が走っていた場所だった。
「まさか」
その場所へと向かうと、多くの壁が崩され、人々が閉じ込められていた。
「これは」
「さぁさぁさぁ!!
虐殺タイムだぜぇ」
「さて、ターゲットである蜈蚣が簡単に見つけられるとはな」
そう言いながら、雨宮は懐から取り出したVSチェンジャーとダイヤルファイターを装填し、構える。
【RED!】 【0・1・0!怪盗チェンジ!】
「怪盗チェンジ」
【ルパンレンジャー!】
その一言と共に、雨宮はルパンレッドへと変身すると共に、蜈蚣に向けてVSチェンジャーで攻撃を仕掛ける。
「なっ、貴様はっ!?」
「ルパンレッド。
さて、予告する、あんたのお宝、頂くぜ」
その言葉と共に、懐から取り出したカードを投げ、カードに向けて銃弾を放った。
「なに!?」
カードから強烈な光と共に爆発し、人々を閉じ込めていた壁を破壊する。
「なっ」
「さっさと逃げろ!!」
その一言と共に手に持ったワイヤーを放ち、蜈蚣を拘束し人々から離れさせるように蹴り上げる。
「貴様ぁ」
「さぁて、行くぜ」
その言葉と共にワイヤーの拘束を抜け出した蜈蚣は、その身体から無数の虫を放ち、ルパンレッドへと襲う。
「ふぅ、ペルソナ!!」
その言葉と共に、ルパンレッドの一言と共に襲い掛かろうとしていた虫に向けて、闇が襲い掛かる。
「なっ」
「アルセーヌ」
その言葉と共に出てきたのは仮面のような顔と巨大な黒い翼が特徴的な影がルパンレッドの後ろから現れる。
「なっなんだ、だけど!?」
そう言い、蜈蚣はすぐに巨大な虫達が襲い掛かるが
「クラーケン!」
その言葉と共にアルセーヌの姿はクラーケンへと変わり、無数の触手を使い、全ての虫を振り払う。
「ぐぅ」
「さぁ、とどめをっ!!」
そうVSチェンジャーを構えようとするが、響が逃げ遅れていた。
「しまったっ!!」
響が逃げ遅れている事に気付いたルパンレッドはワイヤーを使い、その場から離れ、響の元へと近づく。
「お前、何をしているだ!!」
「ごめんなさい、でも、他に逃げ遅れいてる人がいないかと思って「力もない癖に無茶な事をするな!!」っ!!」
「隙ありだ!!」
そう言い、蜈蚣はルパンレッドへと襲い掛かろうとしたが、クラーケンの触手を使い、防いでいく。
「ぐっ」
「はははぁっ、がぁ!?」
蜈蚣は攻撃を続けていると、蜈蚣の背後から襲い掛かった衝撃により、攻撃を一時的に止められ、同時にルパンブルーとルパンイエローが到着した。
「悪いな、遅くなった」
「なんじゃ、まだ逃げ遅れていたようだが」
「っ、悪いが、そっちは頼む!!」
ルパンレッドはそのまま何かに気付くと共に走り出す。
そんな、状況の中で響は顔を下げていた。
「んっ?」
「私、やっぱり間違っていたのかな?」
「んっ?」
「私、誰かを助けたいと思っていたけど、私、弱いから、誰も助ける資格はないと言われて」
その言葉を言った響に対して
「悪いが、小娘。
儂は別にルパンレッドが悪いとは思っていないし、あいつが言いたい事はそういう事ではないかもしれないな」
「それって、どういう事なんですか」
「俺達の戦いはいつも命懸けだ」
その言葉と共にルパンブルーは手に持ったVSチェンジャーを手に取りながら、真っすぐとルパンレッドを見つめる。
それに釣られて、響はルパンレッドの方を見ると、そこにはワイヤーを使い、蜈蚣の元へと向かう。
「はあぁ!!」
蜈蚣の持つ剣がルパンレッドに襲い掛かろうとしたが、ルパンレッドはすぐに手に持ったルパンソードを使い、その攻撃を受け流した。
受け流すと共にルパンレッドはそのまま前に転がり込む、ルパンソードをその場で捨ててVSチェンジャーを蜈蚣に向けて放った。
「ぐぅ!?」
VSチェンジャーからの一撃に驚きながら、後ろへと下がり、その間にルパンレッドはその場を離れた。
「あれは」
響が見えたのは、ルパンレッドの片手で泣いている子供だった。
「儂らは自らの目的の為にやっているが、ルパンレッドだけは少し違う。
あいつは、記憶がない」
「記憶が」
「奴は記憶を無くす前の自分がどんな事をしていた、どんな人間だったのかまったく知らない。
だからこそ、奴は求めているんだ、誰も救える強く、優しい人間を」
「強さ」
「誰も救えない強さがなければ、意味はない。
だからこそ、奴は強さに固執する所がある」
「・・・・、なぜ、それを私に」
「なぜだろうな。
だが、なぜか伝えたいと思っただけだ」
そう言い、ルパンブルーとルパンイエローは立ち上がる。
「さて、いつまでものんびりしていられないからな」
「それじゃあ、行くか」
その言葉と共にルパンブルーとルパンイエローは走り出し、ルパンレッドを襲い掛かろうとしていた蜈蚣を背中から蹴り上げた。
「ぐぅ」
「遅いぞ」
「悪かった」
「いいから、さっさと終わらせるぞ」
その言葉が合図となり、3人はVSチェンジャーを構えると、各々の色に合わせたエネルギーが銃口へと集まる。
「ぐぅ!!」
「それじゃあ、アドゥ」
その言葉と共に、銃口から放たれるエネルギーは一体化すると共に蜈蚣の身体を包み込んだ。
「さて、特典を回収すると「があぁ」なに?」
突然の声に気になり、見てみると蜈蚣の顔に張り付いている仮面が徐々に剥がれる。
同時に仮面が完全にはがされると同時に、蜈蚣の身体は黒い霧に包まれると共に、巨大な蜈蚣の怪物となった。
「また、このパターンかよ」
「さっさと片付けるぞ」
【GET SET! LEDY?飛べ!飛べ!飛べ!】
【RE・RE・RE・RED】
その音声と共に、ルパンレッド達のVSチェンジャーから出てきたダイヤルファイター達は空を舞いながら、蜈蚣に向けて、各々が攻撃を仕掛けてくる。
「ちぃ、こいつ、見た目以上に装甲が硬いぞ」
「スピードも面倒じゃ、このままじゃ」
「ちぃ」
3機のダイヤルファイターは変幻自在に蜈蚣に攻撃を仕掛けるが、蜈蚣の装甲は想像以上に硬く、決定的な攻撃を行う事ができなかった。
「へいへい、なかなかに面白い状況じゃないかよ」
「んっ?」
そんな彼らに近づいた小さな何かに気付いたルパンレッドは横を見ると、ダイヤルファイターと並行して走っている小さな飛行機がいた。
「なんだ?」
「おいらはグットストライカー。
それよりも、お前、あいつを倒したいんだろ?
だったら、おいらが協力してやるぜ」
「なんでそんな事を?」
「あえて言うならば、ぐっと来たからだよ。
それで、どうするんだ?」
その言葉を聞き、一瞬迷いそうになったルパンレッドだが、すぐにその迷いを取り払うようにコックピットを開くと、目の前に迫っていたグットストライカーの手を掴む。
「だったら、頼むぜ、グットストライカー!」
そんなグットストライカーの奇妙な誘いを受けると共に仮面の下で、連は笑みを浮かべながら、グットストライカーを掴む。
我は汝・・・ 汝は我・・・
汝、ここに新たな契りを得たり・・・
契りは即ち、捕らわれを破らんとする反逆の翼なり
我、”アレフ”のペルソナの生誕に祝福の風を得たり、自由へと至る、更なる力の祝福を与えん・・・
そんなグットストライカーを手に取ると共に、聞こえてきた声に疑問に思いながら、VSチェンジャーに装填する。
【GET SET! LEDY?飛べ!飛べ!飛べ!】
【GO・GO・GO・GOOD!!】
その音声と共に、現れたのはルパンレンジャー達が乗っているダイヤルファイターよりも巨大なダイヤルファイターが現れ、3人は驚きを隠せなかった。
「こいつは一体」
「さぁ、怪盗ガッタイム!!
勝利を奪い取ろうぜ!!」
そのグットストライカーの声と共にルパンレンジャー達が乗っているダイヤルファイターはグットストライカーと共に変形していく。
「なっなんだ」
「こんなの聞いておらんぞ!?」
そう言っている間に、グットストライカーは変形を終えると共に、そこに現れたのはまるで巨大な怪盗を思わせるロボットが誕生する。
「完成、ルパンカイザー!」
その声と共に、手を翻すと共に背中から黒いマントが現れ、回転カッターを蜈蚣に狙いを定めた。
「なんだか、分からないが、ショータイムだ」
「そんな事で、何ができるだぁ!!」
その言葉と共に蜈蚣の身体から無数の虫が現れ、ルパンカイザーに襲い掛かるが、ブルーダイヤルファイターが変形した右腕を構えると、そこから何百という銃弾が貫いていく。
「なっ」
「威力が桁違いだ」
「だったら!」
その言葉と共にルパンカイザーの背中のマントは変形し、炎が噴射し、蜈蚣に接近すると共に左腕の回転カッターで切り上げる。
「ぐぅ」
蜈蚣は様々な手を使い、ルパンカイザーに襲い掛かるが、ルパンカイザーは次々とガトリングと回転カッターで全てを切り裂いていく。
同時にガトリングを蜈蚣の身体へと近づくと共に、放っていく。
「ぐぅ、がぁ!?」
ガトリングの銃弾の威力に負け、蜈蚣は空中へと吹き飛ばされ、それを見たルパンカイザーの瞳は光る。
「とどめは派手に決めるぜ!!」
その言葉と共に、ルパンカイザーの目の前に巨大なVSチェンジャーの幻影を作り出し、構えると
「必殺!グッドストライカー連射倒れちまえショット」
その言葉と共に、VSチェンジャーから放たれた巨大な銃弾は蜈蚣を貫く。
同時に蜈蚣は大きな穴を開くと同時に爆散する。
「永遠にアドゥ」
その一言と共に空中にいた蜈蚣は光と共に地面へと落ちていき、そこには蜈蚣が気絶していた。
「さて、それじゃあ、帰るとするか」
「気分は上機嫌、じゃあねぇ」
その言葉と共にグットストライカーと共にルパンレンジャー達はその場を去っていった。
そして、その日の夕方。
「はぁ」
帰り道、響はため息をついていた。
「やっぱり、私のやっている事は間違っているのかな」
「んっ、響か」
「あっ雨宮さん」
仕事を終えて、少し休憩をしていた雨宮は帰っている途中の響wお見つけた。
普段は一緒にいるはずの未来の姿も見えなかったので、気になったのか、雨宮は話しかける。
「どうしたんだ?」
「いえ、その、実は」
そう言い、響は朝に起きたルパンレンジャーとの闘いでのルパンレッドの言葉について相談をしていた。
「まぁ、別にそんなに難しい事じゃないと思うぞ」
そう言い、雨宮は見つめる。
「立花はその時に助ける事に必死になって、自分が見えなかったんじゃないのか?」
「それは」
その言葉と共に響が思い浮かんだのはあの時の自分の行動だった。
確かにあの時、誰かを助ける事ばかりに目を向けていた。
「確かにそうかもしれない」
「誰かを助ける事は確かに素晴らしい事だけど、その時、自分ができない事をやろうとして、自分を幾らでも犠牲にしてしまう過剰な自己犠牲は駄目という事じゃないかな?」
「あはは、それは確かにそうかもしれないですね」
そう言い、立花は苦笑いをしながら、ゆっくりと息を吐く。
「雨宮さんは、なんだか凄いですね、そういう事が分かっていて」
「それは、どうなんだろうかな」
そう言って、雨宮も苦笑いをする。
「俺も、人助けをしたいけど、未だに分からない事ばかりだからね」
「・・・だったら、私達、案外似た物同士かもしれませんね」
「かもな」
我は汝・・・ 汝は我・・・
汝、ここに新たな契りを得たり・・・
契りは即ち、捕らわれを破らんとする反逆の翼なり
我、”ラメド”のペルソナの生誕に祝福の風を得たり、自由へと至る、更なる力の祝福を与えん・・・
ふと、グットストライカーと同じような声が頭の中で聞こえると共に、その中で自分の中で響いた声で新たな可能性にゆっくりと、沈みゆく夕日を二人で見つめる。
今回出てきたアレフとラメドは、調べた所、セフィロトに出てくるパスと大アルカナとの対応で出てきた愚者と正義という意味です。
これからも、このような感じで進めていきたいです。