光の巨人のいない世界で怪獣娘達との話   作:クォーターシェル

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なんやかんやで10話到達です。
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10話 鑑賞とどくろ怪獣

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「…………」

 

(もうそろそろ終わりですかね。レッドキングさんすっかり入っちゃってます)

 

(ほんとにはまってるね…本当にこの子レッドキングなの…?)

 

今自分達は自宅で映画を鑑賞していた。観ている映画は女子を中心に人気を博し、何年も続くアニメシリーズ『○リキュア』の映画である。

 

観ているメンバーは3人。自分とピグモンと最近知り合ったばかりの怪獣レッドキングだ。

 

なぜこんなことになっているのかというと、レッドキングと初遭遇した頃に遡る。

 

 

 

◇  ◇  ◇

 

 

 

リビングで何か見ようとテレビをつけようとした時、

 

「よう!お前がサツキだな!ピグモンから聞いてるぜ!」

 

といきなり褐色肌の少女が現れた。自分は

 

「えっ?」

 

とそのままリモコンのスイッチをオンにした。当然テレビは点く訳で、その時テレビでやっていたのが『○リキュア』の再放送だった。

褐色の少女は

 

「ん!?」

 

と警戒するように画面を見ていたが、次第に表情が変わっていき、そうなにかにときめいたかの様な雰囲気になっていた。

 

「……」

 

そのまま少女は『○リキュア』を黙ってみていた。途中で状況を掴み切れていない自分が

 

「あのぅ…誰で」

 

と問いかけようとしたら、

 

「うるさい後にしろ!」

 

と言われてしまった。なんか理不尽だ…

 

そして結局彼女はその回を1本見終えてしまい。変な空気の中自分は再び彼女が何者なのか尋ねようとした時逆に彼女が

 

「…おい。これ続きはいつやるんだ?」

 

と尋ねてきた。

自分は

 

「たぶん来週続きをやると思うよ…」

 

と答えた。すると彼女はきまり悪そうな又は恥ずかしそうな表情で

 

「な、なぁ…じゃあまた来週さっきやってたのを見に来ていいか…?」

 

と尋ねてきた。それが彼女…レッドキングとの出会いだった。

 

 

 

◇  ◇  ◇

 

 

 

その直ぐ後ピグモンがやってきて、彼女がレッドキングであること、ピグモンと彼女が所謂友人であることを教えてもらった。ウルトラマン本編では殺し殺された仲だったにもかかわらず、友好関係を築いているとはピグモンがコミュ強なのかレッドキングが割とチョロかったのか。まあそれは置いといてレッドキングがこっちに来たのはピグモンから自分の話を聞いて、友人…もとい子分にしに来たらしい…。それで意気揚々とこっちに来て、○リキュアにドハマりしたと。

 

まあそこで自分はレッドキングを手なずけるもとい友好関係を築くために、レンタルした劇場版○リキュアの鑑賞会をやることにしたのだ。ピグモンを通してレッドキングを誘い、お菓子なども用意していざ1本みることになった。

 

 

 

◇  ◇  ◇

 

 

 

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映画本編が終わり、エンドロールに入って鑑賞はひと段落ついた。

 

「面白かったですねー。レッドキングさん。サツキ君。」

 

「うん、俺もそう思う」

 

とピグモンの感想に相槌をうつ。自分も○リキュアシリーズについてはさほど詳しくは無かったのだが、実際に観てみると割とヒーローものとして王道な展開で男子の自分にも中々楽しめた。

 

「レッドキングさんはどうでした?」

 

と肝心のレッドキングに感想を尋ねてみる。

 

「…す」

 

「す?」

 

「すげぇかっけぇぇぇぇぇ!」

 

「うわ!」

 

いきなり大声だすからビビった…

 

「レッドさん本当に好きなんですねー」

 

ピグモンの方は慣れているのかそこまで驚いてはいないようだ。

 

「なんつーの?最初はあんなほっそい身体であんなに戦えてるのが疑問だったんだけどよー、観てるうちにそんなこと頭からふっとんでたぜ!」

 

なんやかんやでやっぱ好評だったみたいだ。

 

「レッドキングさんが気に入ったならなによりだよ」

 

「ああ!サツキに会いにいって正解だったぜ!こんな素晴らしいものが観れるなんてよー。もうこれだけで子分序列1位だぜ」

 

あっ、子分なのは変わらないんだ…しかもいつの間にか1位…

 

(レッドさんの言い方はあまり気にしないでくださいねー。ちょっと友達づくりが不器用なだけですからー)

 

とピグモンが耳打ちしてくれた。ガキ大将気質ってことなんだろうか。

 

「おいサツキまだあるんだろ!早くみせてくれよ」

 

「ちょっと待ってよ、少し休憩したいから。席外させて」

 

レッドキングは他の映画を催促するが、自分はトイレとかを済ませたいので休憩することにした。

 

「しょーがねーな。早く済ませて来いよ」

 

「じゃあサツキ君が戻ってくるまで待ってますねー」

 

「うん、じゃあ行ってくるから」

 

そう言って部屋のドアを開けると、

 

「……」

 

ゼットンが立っていた。

 

「うわっ!ゼットンいたの!?なにか用があるなら入ってくれば良かったのに」

 

「…そういう訳でも無かったのですが」

 

「ゼットン!?」

 

「なに!?ゼットンだと!?」

 

後ろで二人が驚いている。そういえば二人にはゼットンのこと紹介してなかったよーな…

 

「サツキ君あのゼットンと知り合いだったんですか!?」

 

「ああ、知り合いっていうか家族なんだけど」

 

「家族!!?」

 

ピグモンはいつものほんわかした雰囲気がなくなっている。ゼットンはウルトラシリーズでもかなりの知名度を持つ怪獣だが怪獣の世界でもそんなに有名なのだろうか。

 

「ゼットン…話には聞いてたが会うのは初めてだな…俺を含めた数々の怪獣を葬って来た『ヤツ』を倒したことのある怪獣…!」

 

レッドキングはなんというかファイティングポーズ的なものをとっている。これは例によってバトルが発生する危機…?

 

「一度は戦ってみたいと思ってたんだ…来な…!」

 

「…………」

 

こ、これはまずい…

 

「レ、レッドさん落ち着いてください!サツキ君もいるんですよ!?」

 

「そ、そうだよ二人とも喧嘩は止めて!」

 

「止めるな!俺も怪獣としてどうしても戦ってみたいんだ!」

 

「向こうからくるというのなら…やむを得ませんが…」

 

「ゼットンも止めて!あ、そうだ!レッドキングさん。もし戦うなら今見ようとした○リキュアの映画見せないよ!」

 

「!?なにぃ!!?」

 

レッドキングは動揺している。よし畳みかけよう。

 

「それにもう放送している方の○リキュアも観にこさせないからね!」

 

「な…なんだと…」

 

「それから…」

 

「わ、わかった!戦いは止めるから!だからな!勘弁してくれ!」

 

「ゼットンは?」

 

「…私は向こうから来ないのならそれでいいです」

 

どうやらなんとかなったようだ…。ピグモンの方も胸をなでおろしている。

 

「本当にびっくりしましたー。喧嘩にならなくてよかったです」

 

「本当だよ…。あっそうだ。ゼットンは○リキュア観ていかない?面白いよ?」

 

「…サツキがそう言うのならば」

 

よし、これで○リキュアを皆で観て仲が深まるといいんだけど…

 

 

 

◇  ◇  ◇

 

 

 

あっそういえばトイレいくの忘れてた…

 

「ねえゼットンはどのキャラが好き?」

 

「…あの敵の奴ですかね。ガマちゃんっぽくていいです」

 

「…そうなんだ」

 




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