なんか、あとがき終わりのページ移動のやつが調子悪いんで、戻る時はバックでお願いします。
そして、学校はこの世界から消える。眩い光と共に学校があった場所はさら地へと元の姿に戻した。
彼らは世界を移動する、アキラを残して。それをアキラは恨まないし、むしろそれを望んだ。
世界を移動した事はアキラの頭の中に入ってきた。クスリと笑い、アキラは心の中で我夢にお礼を言う。
それから数日、彼女は一度も彼らを恨まずに過ごした。月は徐々にその姿を現していき、ついに満月の夜がやってくる。
徐々に近づいてくる死に、アキラは何を思うのだろうか?
怖い? そうだろう。足が震える、体が寒い。覚悟を決めていたはずなのに、こんなに怖いなんて思わなかった。
乾いた笑いが痛々しい。思わず涙を浮べて麓子は目を反らした。ああ、なんで? どうしてこんな娘が?
まだ中学生だぞ!? 普通に学校に行って、普通に友達と遊んで、勉強して。そして普通に恋をする。
そんな人間として当たり前で、幸せな事を彼女はこれからいっぱい体験していくんだろう。
それは、もちろん生きていればの話だが……
あんまりではないか? お嫁さんという女の子の夢が、こんな形で皮肉られるのは。
それでも最期の、せめて最期くらいと言う事で花嫁に選ばれた少女はウエディングドレスを着せてもらえる。
「綺麗よ、アキラちゃん……」
「あはは、そうですか?」
純白のドレスに身を包む彼女は本当に美しかった。そして、そのまま胃袋の中に納まる。
それが彼女の最期、一人の少女の末路なのだ。そしてそれは未来を守るため、自分達のために死ぬ。
「大丈夫ですよ」
彼女は笑う。心の中では泣き叫びたいだろうきっと、死にたくないと暴れたいだろう、そんな事すら彼女には許されない。
一言でもその言葉を口にすれば心が揺らぐ。自分が死なないと世界が危ない、そんな良心のために口を紡ぎ黙するだけしかないのか。
あんまりだ。あんまりではないか、麓子は声を殺して泣く。
侵入者がこの城に入ったと言う情報はない。つまり、誰も助けにくる事はないのだ。
きっと誰か、ヒーローか何かが現れて彼女を助けてくれると……そんな淡い期待をもってしまったのかもしれない。
だが現状アキラに死んでもらうのが一番だと言う事が、よりいっそう麓子の胸に突き刺さる。
いっそ逃げてしまえば良いと言いたかった。だけど言えない、言ってしまえば彼女はどうなる?
責任は持てない。だからそんな軽い言葉は言えない。麓子は心の中で彼女と、彼女の知り合いに謝った。
何度も、何度も。ごめんなさい。ごめんなさいと。
無情にも時間は刻々と過ぎていく。
扉がノックされ、麓子が障子の向こうに向かう。
少しの間だけ一人になるアキラ。手を見れば、汗がにじんでいる。
(やっぱり……怖いのかな)
胸が苦しい。せめて最期に彼に――
「アキラちゃん……その――」
麓子の表情で分かった。もう、時間なのだと。
アキラは頷くと、彼女にお礼を言った。今まで話し相手になってくれてありがとう。食事も用意してくれてありがとう。
涙を浮べる彼女にアキラは微笑むと、先導者であるサトリと共に部屋を出ていくのだった。
「ごめん……ごめんねぇ……アキラちゃん――……ッッ」
泣き崩れる麓子。
これで、世界は救われるのだから。悲しむ事はないのに。
サトリと共に歩いている途中、何人もの妖怪に頭を下げられたり、泣いてお礼を言われたりした。
謝るものや、ただ黙ってコチラを見るだけの者。様々な妖怪がアキラを見る。
そして、巨大な扉の前では総大将と言われる者が立っていた。総大将はアキラにお礼と謝罪を述べると、先導役を引き継いだ。
怖いか? そう聞かれてアキラは沈黙する。怖くないと言えば嘘になる。だけどこの世界の人達を守れるならこれでいいとアキラは笑った。
扉の向こうはまるで洞窟の様に岩肌が露出した壁に、水が滴り落ちている場所だった。
何でも、地下と直結しているらしい。しばらく二人はそのまま下の方へと降りていき、ある程度進むと足を止めた。
既にもう道と言えるものはなく、広い岩場と言う方が適切だろうか。そして、その中に巨大な穴が開いていた。
「あそこへ……」
「……ッ」
その瞬間、何故か無性に怖くなった。
覚悟を決めた筈なのに足がブルブルと震える。怖い! どうして!?
「――ッッ」
分かる! 普通じゃない! あの穴の中に何かいる!?
よく耳をすませば、咆哮の様なものが聞こえてくるではないか。瞬間脳裏に何かが浮かぶ、それはまるでデジャブの様に『思い出した』
自分の眼前に化け物が口を開けて迫る。そんな光景がアキラの前に現れた。
「ひッ!」
落ち着け、落ち着けと何度も自分に言い聞かせる。
決断したじゃないか、自分が決めたんだろう。だったらこのまま……
「――ッ」
アキラはゆっくりと指定された場所に立つ。
怖くない、怖くない、機械の様に何度もその言葉を口にしてすこしでも気がまぎれるようにする。
視界が歪む。泣いているのか? 怖くて泣くなんて久しぶりだな。前はなんで泣いたっけ?
ああ、そうか……我夢くんが怪我し――
「――あ」
巨大な影が現れた。何故? そう、巨大な穴から現れたのだ。
化け物が。
アキラはその姿を見て、腰を抜かしてしまう。
怖くないと、泣かないと、後悔しないと決めていたのに……もう限界だった。
涙が溢れてくる。その言葉だけは言わないと決めていたのに――
お父さん…お母さんっ、先生――っ、皆……里奈――ッ、亘くん――我夢くん……ッッ!
「たすけ――」
痛みはない、それは一瞬だった。
一つ分かるとすればもの凄い衝撃が腰にきて、同時に自分の体が地面から離れたのだと言う事。
視界は黒でそまっている、ソレはそうだろう。どんな生き物も口の中に電気はついていない。
ゴリッ! グリュッ! グチャギチッ! ガリッ! ブチブチブチ!
全てがスローモーションに見える。
租借する音がいやに鮮明に聞こえてくるが、もう痛みも感覚も、恐怖さえない。
案外一瞬だった。腰に衝撃が走ったのは、噛まれたからだったのか。千切れなかったのは加減されたか……ら?
もしかし…て、もうちぎれてる?
あ……ドレス……こんなに…赤かっ……たっけ?
もう………何…も………
わ……
か…
ら………ない
が…………む………く……ん……………
ご……め……
……ん
…………ね
アキラの意識が途切れる。同時に邪神は彼女を二度、三度租借して飲み込んだ。
なんの事はない、彼女が死ぬ運命だっただけだ。総大将はそう思いながらも涙を流して場を立ち去った。
天美アキラは死んだ。これは世界の選択。世界がそれを望んだ。
そして世界は彼女を殺す。
響鬼の試練は終わったのだ。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
後書きです。
はい、そうですね。アキラ退場です。響鬼の試練は、まあこれで完全終了です。
まだ邪神だのなんだの全然終わってないんですが、それは今じゃなく、まあ二部辺りに続くって感じですかね。
とりあえず今は終了です。試練は成功したけど、仲間を失ったと。
まあアキラが死ぬ事でクラスにどんな影響があるのか、それは後々にね、やっていこうかなと思います。
では、この辺で。次もよろしく!
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それがEpisode DECADEに記される筈だったのに……
「ふむ、これは一体どう言う事だ?」
「うぉぉおおオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォォオオオオオオオオォォオオオオオオオオオオオオォォオオオオオォオオオオオオオオオオオオオオオォオオオオオオォオオオオオオオオォオォオオオオオオオオオォオオオォオオオォォオオオオォォォオォオォオォォォオォォオォォォオッォオオオォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォォォオッッッッ!!!!!」
E is d E C DE?
俺は破壊者だ!!
きっと、皆――
p
侵入者!
行けるぜ――
フッ――
誰も――ッ
o
またッ!!
おれは―― 分かる?
じゃあ、私達に――
e
こっちにも侵入者!
行くぞ――
君の世界に、貴方の――
やれやれ、自由な役者ですね。
D
あはははーははは! 全てのお宝はぼく達が頂くッッ!!
欲望は大罪かもね。だけど――
夢を持つって――
たった一人だ!!
俺は運命を――
A
その切り札は―― そう、本当に強いのは
私だって!! 戦わなくちゃ――
言ったよね?
俺様の魅力は――
何だ……ッ? このカードは?
君に力を教えてあげよう。さあ、証明―― 私は馬鹿助手じゃなーいッッ!!
アキラさん――ッッ!!
我夢くん……ッ!!
「さあ、始めましょうか。響鬼の試練を」
Episode DECADE
全てを破壊し、全てを繋げ!