仮面ライダーEpisode DECADE   作:ホシボシ

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はい、ちょっと今回は三時に投稿できるように予約機能を使ってみました。
いけるかな? なんかミスってたらごめんなさい。
今は一部なんですけど、一部や編の終わりにゆるい感じの番外編を入れていこうと思ってます。

あと今回ちょっと行間つめてみました。
どうかな? ちょっと次からまた戻すかも。
編集のときに詰めてると僕の目が意外と疲れるんでねww


まあおまけみたいな感じで楽しんでください。ではどうぞ。


第4話 番外編 「料理」

 

 

ユウスケが無事にクウガへと変身を終えた次の日、司の携帯電話にゼノンからのメールが届いていた。

アドレスを交換した覚えは無いし、世界がどうのこうのと気になる所ではあるが向こうが何らかの手段を使ったのだろう。

とにかくメールには次の世界に到着するまで一日かかると言う。よって今日は自由に過ごしていい日と言うことに。

 

「お祝い?」

 

「うん、ユウスケや薫ちゃんが無事に変身できたお祝いみたいなモノさ」

 

「へー、だから皆いないのね」

 

三人しかいない教室、薫はニヤリと笑って辺りを見回す。

いつもは賑やかなクラスだが、今は静かですこし寂しげだ。

今日は朝から誰も見ていないが、まさかそんな嬉しい事をしてくれていようとは。

 

「皆ユウスケ達の為にグループで手作りの料理を作るみたいだよ。だから薫ちゃん達はどの料理が一番おいしかったか決めて欲しいんだ」

 

「へえ、別にいいけど」

 

「普通にやるのはつまらないって言ってね、一番のグループには景品があるんだよ」

 

「なるほど」

 

今頃、調理室でどんな事がおこっているのやら、

薫はそんな想像してニヤつくのだった。しかし一方隣では首を傾げるユウスケが。

確か記憶が正しければ――……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はい、じゃあそろそろ始めますか。と言うわけで司会の聖亘と――」

 

「野村里奈でーす!」

 

マイクを持っているのは若干やる気なく眠そうな亘とニコニコと笑顔の里奈、そしてここは食堂のキッチン。

なかなか広い場所なので、料理をすると言う分には困らないだろう。材料もだいたいそろっている。

よほどマイナーな料理をつくらない限りは何でもいけるといった具合だ。

 

「うん、さて今回はユウスケさんと薫さんの為に料理をくじ引きで決めたグループで作っていく訳ですが……」

 

そう言いながら亘は後ろの冷蔵庫を指差した。

 

「見事二人の舌を満足させたチームには、この世界でしか買えない! 有名スイーツショップのケーキをプレゼントするぜ!」

 

ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッ!

 

「凄い迫力だね皆さん……」

 

「ま、糖分に飢えてるからね皆」

 

すでに学校は異空間に移動している時点。

つまりもうこのケーキは二度と食べられないかもしれないのだ。

ケーキが嫌いな生徒はいない、さらにユウスケが変身できた事や自分達の力でも敵に対抗できる事が分かってみんなテンションは爆上げってなものだ。

二人はさっそくお料理ゲームの開始を告げるホイッスルを勢い良く吹いた。

 

「「では始めー!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

司、椿、咲夜、アキラ、双護チーム

 

ってな訳で、くじびきで適当に決まったメンバーを司は見回してみる。

正直料理でも何でも大切なのは経験だろう、『余程の事』がなければ食べられない物なんてできない。

しかしうまいとなると、そこは別だ。毎日の経験がどうしても左右されていく。

 

「で、皆料理の腕前はどの程度なんだ? 俺は正直自信はないんだけど――」

 

「はぁ」

 

その言葉に椿は深くため息をつく。

 

「な、何だよ……」

 

「司ちゃんよ、今は男も料理ができて何ぼの時代なんだぜよ?」

 

「まあ、そういう話はよく聞くけど――」

 

「つまり何がいいたいんだ貴様は」

 

咲夜が腕を組みイライラしながら問いかける。

椿はやれやれと前髪をかき上げて笑った、完全に二人を見下しながら。

 

「俺の中学時代のあだ名は"現代に蘇ってしまった鉄人"だ」

 

そう言って椿は何かを取り出す、それにいち早く反応したのは双護だった。

ずっと足を組んで椅子に座っていた彼を立ち上がらせる程の物なのか?

 

「ほぅ、マイ包丁という訳か」

 

「ご名答、双護まさかお前も?」

 

「フッ、料理は良くやるんでな」

 

成る程ね、と二人はニヤニヤ笑い合う。

なんだこの空気は司と咲夜は汗を浮かべて二人の様子を見守る。料理が趣味の男は最近多いイメージだが彼らもそういう事なんだろうか?

 

「ふふっ、本格的ですね」

 

「ふん、鉄人ねぇ」

 

「まあ得意なのに越した事は無いだろ。アキラと咲夜はどうだ?」

 

「す、すみません。私もあまり……たまにお母さんを手伝うくらいで」

 

「ワタシの祖父は料亭をやっていたんだ。ワタシも多少嗜んでいる」

 

おお、勝ったんじゃないかコレは。司の頭には最速勝利の二文字が浮かびあがる。

他のチームがどうかは知らないがこのチームのステータスは中々に高い様だ。

経験者に頼る形でサポートしていけばイケるんじゃないだろうか?

さて、じゃあ次はいよいよ本題だ。

 

「よし、じゃあ何を作るかだ」

 

「オムライスとスープにしようず。ま、プロの腕前を――」

 

椿はそう言って卵にひびを入れる。

そしてニヤリと笑い、片手でボウルの上へと持っていった。

 

「おお! 片手で出来るのか!」

 

「まあ、プロですからな! じゃあ見せてやるよッッ!」

 

パキンと気持ちのいい音がして卵はボウルへと落下する――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ぐちゃぐちゃに崩れた黄身と殻を混ぜながら。

 

「え?」

 

「………」

 

椿は何も言わずに卵の殻を取り除く作業へと移るのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

おかしい、想像してたのと何かが違う。司はそんな感情をいだいて周りを観察していた。

ドヤ顔で鉄人だのと言っていた椿は野菜さえ満足に切れず、料亭が何とか言っていた咲夜も先ほどから塩と砂糖、ソースと醤油を何回も間違えている。

同じく料理を嗜むと言う双護も人参の皮剥きができてない、なんか身までどんどん削っていってる。

 

 

「だああああああああああああああああああッ! 咲夜さんよぉ! 

 お前何回調味料間違えてんだよッ! 何ですか? アレですか? 今さら属性付けですかぁー?

 無理無理、無理なんだよ! 無理なんでーす!! 今さらドジっ娘なんて狙ってもお前の『人間凶器』のタグは消せないんですぅ!」

 

「黙れ、鉄人(失笑)が! 偉そうに語っておいてそれか? マイ包丁が泣いてるぅぞぉ?」

 

「は、はぁ!? こここれはアレだよ、ちょ、ちょっと調子が悪いだけですぅww!

 俺悪くねーしww包丁の切れが悪いだけだしぃww! いつもならもっとうまくいってるしぃ!」

 

「元からそんな腕ないのだろうが!『旨いんぼ』全巻よんだからって調子に乗ってるのではないのかー?」

 

「う、うるせぇよっ! 料亭とか言ってたくせにお前も似たようなもんじゃねぇか!」

 

「くっ、今日は…その…たまたま調子が…悪かった……だけ――」

 

「はいはーいッ! 皆さんー! ここに馬鹿にした男と同じこと言ってる人がいますよー!」

 

 

 

「ちょっとそこー、リアルファイトしないでくださーい!」

 

亘が半ば予想通りと言った顔で笛を吹く。

椿と咲夜は少し納得いかないようだったが渋々元の作業に戻った。

 

「くっ、俺は駄目みたいだスマンっ。双護、お前に任せるぜッッ!」

 

椿はふらふらと双護の肩に手を置く。双護は分かったと静かに笑い冷蔵庫へと向かった。

 

「見てみろよ司、あの双護の後ろ姿を――」

 

「はあ」

 

「あれは間違いなく料理人、そう本物の後姿だ。オーラが違うね、うん。アイツはもしかすると将来その道で生きていくかもな」

 

「ふ、ふぅん……」

 

そうなのか? いや全然分からん。あ、双護が戻ってきた……

 

「あれ?」

 

司はてっきり材料を持ってくるもんだと思ってたんだが、双護はなにか赤い袋?

みたいなモノを持って帰ってきた。椿は気づいてないようだが、何か嫌な予感が――

 

「ふっ、待たせたな。七分だけ待っていてくれ、直ぐに決着をつける」

 

「何て頼もしい言葉なんだオイっ! 双護△、マジ双護△!」

 

「………」

 

双護はその赤い袋『王様チャーハン』を皿へと移し、ラップをかけた後慣れた手つきでレンジのメモリをセットする。

 

 

「………え?」

 

(やっぱり……)

 

 

真っ白になった椿が我に返ったのは七分後、チンッと言うおなじみの音がした時だった。

双護は出来上がりを満足そうに確認すると、出来たぞと、これまたドヤ顔でスプーンを添えた。

 

「ふむ、なかなかいい出来だ」

 

 

「え……やだ、え? ちょっとやだッ。何? え? いや、こわいこわいこわい!

 え? 嘘!? 何、何なのこれ、料理なの? これできるからって料理できちゃうって言っちゃうの?

 嘘! 怖い怖い! 怖いッ! 何これ!? 何これぇぇぇぇぇぇぇええええええ!!!」

 

「ああ、やはり旨いぞ! 最高だ!」

 

「え? やだ、しかも何で食べてんの? 

 あれ? これユウスケと薫に食わせるモノ作ってるんじゃなかったっけ?

 なのに何で当たり前の様に食ってんの? え? あれ? コレ俺が間違ってんの?

 嫌だ、怖い怖い怖い! 分からない、分からない! いやぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」

 

完食した双護とパニックになる椿。そしてまた塩と砂糖を間違えた咲夜……

 

「まともな奴はいねぇぇえええのかぁあああッッ!」

 

終わった、最悪だ。

他のチームはなんかもう後半に入ろうとしてるのに俺達はスタートすらしてない!

終わった! 司は頭を抱えて崩れ落ちる。料理作ってんのに何してんだコイツら――……

 

 

「皆さん! 落ち着きましょう!」

 

「!!」

 

そこに一筋の光ッ!

 

「あ、アキラ!」

 

「諦めちゃだめです! どんな時でも希望を捨てちゃいけません!!

 まだカレーくらいなら作れるのではないでしょうか? 皆さん、ここは力を合わせて頑張りましょう!」

 

 

ま、眩しい! 光輝いて見えるぞアキラが!

 

「ああ! そうだ……な――」

 

ふと、鼻に香るカレーの香り

 

「あ……」

 

真志達のチームが作っているのは――

 

「カレー……」

 

アキラを見る。あ、目を逸らされた。

 

 

「おいっ、司!」

 

「ん!? どうした」

 

 

椿が真剣な表情でこちらを見てくる。瞬間、司は悟る。

これは勝負だ、景品を賭けた戦いなのだ。言ってしまえばこれはもう戦争、お料理戦争なんだ。

だからつまり、どんな事をしても勝てばいい訳で。

 

 

「……成る程な」

 

 

俺達はニヤリと笑う。

 

 

「奥の手、使うか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

真志、友里、拓真、我夢、良太郎チーム

 

 

「うん! とってもおいしいっ!」

 

「よしよし、もうちょっとで完成だ」

 

 

元から料理がうまい真志と友里。

そこに拓真達のサポートが加わり、完璧とも言えるカレーが完成しようとしていた。

だが、そこに……

 

 

「ん? 椿?」

 

 

様子を見に来たのだろうか? 他チームの椿が鍋の前に立っていた。

友里はチラリと司チームの様子を見てみる。なるほど、まだ明確にメニューすら決めていないだろう向こう。

勝ったな、友里達は確信を――

 

 

「コレクッテモイイカナ?」

 

「は?」

 

 

椿はズボっと鍋の中に顔を突っ込み、カレーを物凄い勢いですする。

数分後には鍋の中は空へと変わった。

 

 

「な、なにすんのよーッ! せっかく作ったのに!!」

 

「……そうだな、お前ら頑張ってたな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「だが私は謝らない」

 

「椿コノヤロォォォッッ!!」

 

「おおお落ち着いて友里ちゃん! また作ればいいじゃないか! ね?」

 

 

野良犬の様に吼える友里を鼻で笑うと、椿は司の元へと戻る。

待っていたのは目を閉じて笑みを浮かべていた司。二人はハイタッチを無駄に華麗に決めると、腕を組んで口を開く。

 

 

「お前もなかなかの悪だな椿よ」

 

「いえいえ、破壊者様には敗北いたしますよ。

 まさかこんな作戦を思いつくとは…この椿、恐ろしさで未だに心が震えております。

 まさか敵のカレーを漫画の様なノリで平らげろなどと……」

 

「そしてソレを簡単にやってのける主の実力、この破壊者たる私も感服せざるをえんわ!」

 

「伊達に二次元愛していませんから!」

 

 

アーハハハハッ! 二人は笑い合う。

ゲスいなぁ、司会の亘はゴミを見る様な目で二人を見ていた。

とはいえ禁止や注意すらしない彼も彼で同じ穴の香りを感じるが。

 

 

「して、双護達は?」

 

「ああ、問題ない。今は材料を取りに行っている。ばれると面倒だからな」

 

「流石です破壊者様、真志チームを潰せば我らがチームの勝利は固い。見て御覧なさいあのチームを」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハナ、美歩、夏美、真由チーム

 

「ねぇ、塩ってどのくらい入れればいいの?」

 

「そんなん適当でいいっしょ! 料理は直感だってハナっち!」

 

「お塩に…お砂糖に…マヨネーズ!!」

 

 

楽しそうに真由はそこらへんの調味料をぶち込んでいく。

 

 

「料理は隠し味が大切なんですよ! なんか入れましょ隠し味!」

 

「んー、隠し味かぁ。ま、酢でいいんじゃない?」

 

「お酢ね、分かったわ」

 

 

どぼどぼとハナは酢を鍋にぶち込んだ。

 

 

「あ、全部入れちゃった。」

 

「いいっていいって気にしないー! 甘さで消せばいいじゃん! 砂糖入れればオッケ!」

 

 

ドサーッっと砂糖が大量に投下される。

 

 

「ところで…何…作ってるん…だっけ…?」

 

「おいしいものですよー、あ、わさび入れましょ、わさび!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「絶対真似しないでね的なテロップが下に出てるであろうあの暴挙!

 もはやあのチームは居ないも同然。つうかユウスケ死ぬんじゃない? あれ料理じゃ無くて汚物じゃん」

 

「となると、やはり問題は真志達と言う訳か。よかろう、念の為にもう一度潰しておくか」

 

 

なら良い方法がある。そう言うと椿は戻ってきたアキラに詰め寄った。

 

 

「え? お願いですか? ……はあ、いやでも何でそんな事――わ、分かりました。そこまで言うのなら……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

相原我夢は悩んでいた。

料理をそんなにやらない自分が、味付けを任された事に。

 

 

「……よし」

 

 

覚悟を決める、任された以上は責任があると言うもの。

同じチームメイト、先輩の役に立たなければと我夢は気合を入れた。

 

 

「………」

 

 

その前に、我夢は綺麗なコインを取り出しソレを弾いた。

彼の癖だ、物事を決める時や軽く占いをする時によく使う。

それは自己暗示の様なもの、それは優柔不断な彼が見つけたある種の占い。

表がでれば成功する、裏が出れば50%で成功する。そんな適当な自己ルールを決めているのだ。

コインが手に戻ってきたとき、それは表を示す。

 

「よしっ!」

 

いい事がある。自分に自信を持って彼は味付けに取り掛かるため醤油を構える。

 

「我夢君」

 

「あ、アキラさん!?」

 

いきなり呼びかけられて驚く我夢、いそいで醤油を入れるのを止めようとしたが……

 

「我夢…くん、その……ちょっといいですか?」

 

上目遣い、さらに何かちょっとモジモジしているアキラを見て我夢の時間が止まった。

 

「ちょっと…伝えたいことがあって…」

 

思考が停止していながらも、何故か思考がフルスロットルで回転していく我夢。

な、なんだ……何なんだアキラさん!? 僕に伝えたい事がある?

し、しかも何かちょっと恥ずかしそう……! こ、これは、これは…まっ、まさか……ッ!?

 

 

「駄目……ですか?」

 

 

いやいやいや駄目なんてモノじゃないですよアキラさん!

何だ! 何なんだこの可愛さは! 駄目だ! 駄目です! いけませんアキラさんッ!

どうしてちょっと瞳が潤んでるんですかぁ……!! もっ、萌えぇ死ぬぅっ!

 

 

「………あ、あの! やっぱりなんでもないですッ!」

 

 

アキラはそう言って走り出す。

 

 

「あ! アキラさんっ!」

 

 

やっぱり今のはそう言う事なんだろうか!?

我夢の頭の中がお花畑になろうとした時、彼は大切な事に気づく。

手に持ってる醤油が全部空になっている。と言う事は――

 

 

「しまったぁああああああ!!」

 

 

鍋が真っ黒に変わっていたのを見て、我夢はその場に崩れ落ちたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「一応やったんですが……なんの意味があったんですか?」

 

「いやぁ、アキラ。充分だ!」

 

 

不思議そうに首を傾げるアキラと汚い笑みを浮かべる司と椿

 

 

「でも流石にちょっと可哀想な事しちまったな」

 

 

そしてこの反省である。なら最初っからやんなって話しだが――

 

 

「なぁに、これからアイツの恋を全力でサポートすればいいのよ」

 

「……本当かよ?」

 

「あったりまえだろ、男なら約束は守るもんだぜJK!」

 

「お前が言うと薄っぺらいんだが……いや俺が言ってもペラペラだけど――」

 

まあいい割り切ろう。

勝負の世界とはいつの時代も非常なものなのだ。

 

「ところで他チーム潰したはいいけど肝心の俺らはどうすんのよ、のこり時間もうないけど……」

 

「――――――」

 

「あれ? 破壊者様?」

 

「かかかか考えてなかった………」

 

 

 

 

 

 

 

 

「許さない 絶対にだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして時間は経ち――

 

「もういいよね亘君!」

 

「ん? ああ、じゃあ――」

 

亘と里奈は互いに時間を確認しあって頷き合う。そして同時に笛を鳴らした!

 

 

「はい、というわけで! 終了ー!」

 

「さあ、こちらにはさっそく薫さんとユウスケさんに来てもらっています!」

 

「ど、どうも。へへっ」

 

「ふふん、楽しみにしてるわよ」

 

 

何も知らない二人。そう、『何も知らない』

 

 

「ではさっそくいってみましょう! まず一品目、真志チームの料理は――」

 

「卵スープです!」

 

 

ことり、と二人の前におわんが置かれる。

 

 

「………」

 

「………」

 

「………」

 

「あの……いや、嬉しいよ! 嬉しいんだけど…ちょっとなんか……料理に掛かった時間と量が合って――」

 

「どうぞ」

 

「ちょっと本当に卵しか入ってないじゃない! なんかもっとこう――」

 

「どうぞ」

 

「「………」」

 

無言で頭を下げる真志チーム、二人はしぶしぶスープを口に入れる。

 

 

「いや、おいしいわよ。でもねやっぱちょっと少な―――」

 

「はい、では次は司ペアです!」

 

 

亘キャンセルと同時に司が料理をもって来る。

 

 

「司ペアの料理は…チャーハン!」

 

「………」

 

「………」

 

「………」

 

「いや、おいしいよ。だけどさ、何かどっかで同じもの食ったことがある気が――」

 

「ねぇ、何でゴミ箱に冷凍商品の袋捨ててあるの? しかも何でそれがチャーハンなの? しかも――」

 

「さ、最後は美歩チーム!」

 

 

里奈キャンセルと共に美歩がドヤ顔で『余程の事』があった何かを運んでくる。

おかしい、何か食堂に異臭が充満してきた様な――

 

 

「り、料理は……かっ、から揚げ……? 多分から揚げだそうです!」

 

 

その言葉と同時に司会ペアは美歩達の前から離れて行った。それはもう走る勢いで。

え? なんで逃げるの!? ユウスケの不安そうな表情はすぐに料理に向けられる事になった。

なんだ、なんだこれ?

 

「………」

 

「………」

 

「やばいっしょ! うまそうっしょ!」

 

 

まあ、確かにやばい。

からあげとは言っていたが明らかに鶏肉を使っていない。足? 手? なんか変な毛が生えている様な気がする。

しかも周りには衣がついている筈だが全然サクサクそうじゃない、むしろドロドロ。

どう見てもスープにしか見えない。いやむしろスープにも見えない。公害廃棄物を彼女達は作っていたのだろうか?

 

「何コレ……? グロンギ?」

 

「な、なんでから揚げなのに液体なのよッ! うわっ! 臭ッッ!!」

 

「いいからいっちゃてよグイっとさ。ホラホラ」

 

「ゆっ、ユウスケ!」

 

「えっ! おれ!?」

 

 

発酵食品の一種なのだろうか? 恐る恐るユウスケはソレを口にする。

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ、意外とフルーティ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パタリ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ユウスケ? ユウスケ!? ユウス……ユウスケぇぇぇえぇえええええええええええええええええええええええええええええッッ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「結局ケーキはユウスケと薫に貪り食われました…まるっ」

 

「おう坊主、何やってんだ」

 

「なんだ、モモタロスかぁ。日記を書いてるんだ!」

 

「どれどれぇ~」

 

こうしてまた一日が過ぎていくのであった。

 

 

 




※設定が違うものに関しては番外編ラストで説明していきたいと思います。
 
ドラゴンフォーム・空中で一度好きなところにジャンプできます
ペガサスフォーム・活動限界時間は30秒、それを超えると強制変身解除に加え三時間変身不可。

FFRは個々の必殺技を持っており
ディケイドのFARと組み合わせる事によって合体必殺技が発動される。

クロックアップはディケイド基準 


今はこれくらいですかね。
これからもオリジナル要素が多数出てきますので、ご了承ください。
あと基本的に椿だけが笑うときに草はやしたりするんで、そこはブラーボのふきだしみたいなモノだと思ってください。

ではでは
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