輝きを常に心に   作:たか丸

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みなさんこにゃにゃちわ、たか丸です。

お久しぶりです。
就活終わりましたァ!!!!!!!
少し不満はあるものの、ある程度納得できた会社に内定を頂きまして、来年から長年過ごしてきた地元を離れて一人暮らしスタートです。

いやぁ……不安しかないっスね……
料理は出来る方なんですけど、掃除洗濯が……ね?

まぁともあれ、あとは卒論をぶっ蹴飛ばしたるだけなんで!
このSSも少しずつ執筆ペースを上げて行けたらなと思っています!

卒論も書いてSSも書くって、文章書くんどんだけ好きやねん……

それでは今回もごゆるりとお楽しみください。


ゆづにぃ、野球見よっ! <上>

柚希side

 

柚「え、野球?あのアキバドームでやるプロのやつ?」

 

千「そう!美渡ねぇの会社の人が貰ったらしくて、たまたまそれを美渡ねぇが譲り受けたんだって。それで美渡ねぇは野球興味ないし、せっかくならチカたちで行ってきたらどうだーって」

 

柚「ちょうどペア券なのか……」

 

野球ねぇ〜。

確かに静岡の方でも時々試合やってるし、テレビでも時々見るし、ルールもある程度なら分かる。

やったことはないけど。

 

千「あんまり興味、ない?」

 

柚「ううん、千歌ちゃんは行きたい?」

 

千「うん、行ってみたいかな」

 

柚「なら、俺も行くよ。千歌ちゃんが東京で迷子になっちゃったら大変だろうしね」

 

千「ぶー!そんな子供みたいなことにはなんないもんっ!」

 

その"ぶー!"っていうのが既に子供っぽいけど、それを言っちゃったらカンカンみかんになるからよそう。

 

千「じゃあ、今週土曜の朝イチの電車で東京に行って、観光もしようねん♪」

 

柚「え、開催日いつなの?」

 

千「今週の土曜日だよ」

 

柚「明日じゃん」

 

そう、今日は金曜日。

さっき放課後の部活が終わって、家に帰ってきたところ。

 

つかれたねー、なんて千歌ちゃんと話しながら晩御飯を待ってるところなんだけど、そんなタイミングで明日の予定が朝イチから埋まることって、ある?

 

でもまぁ、千歌ちゃんのこういう無計画な感じにも、小さい頃からずっと一緒だからもう慣れっこ。

ぱぱっと準備しちゃいますか。

 

でも、一つだけ問題がある。

 

柚「朝イチの電車って言ったけど、千歌ちゃんてば起きられるの?」

 

千「えー?それ聞いちゃう?この高海千歌さんに、それ聞いちゃう?」

 

ふふん、と言わんばかりのドヤ顔でこちらを見てくる千歌ちゃん。

なんでそんなに胸を張ってドヤドヤしているんだろう……

 

千「ゆづにぃ、起こしてね♡」

 

柚「だと思ったァ〜……」

 

ま、今回ばかりは俺が早起きして千歌ちゃんを起こしてあげますかね。

 

 

***

 

 

翌日。

 

昨日調べてみた限りだと、こっちを始発で出ると秋葉原には7時半には着けるみたい。

ただいくらなんでもその時間だと何もやってなさそうだから、少し遅らせて6時頃にこっちを出て、8時半くらいに秋葉原に着くような電車に乗ることに決めた。

向こうに7時じゃ流石に早すぎるもんね……

 

それで、向こうで朝ごはんを食べてから色々散策してみるつもり。

秋葉原だし、近くに神田明神とか音ノ木坂とかあるし、そっちでも楽しんでみようかな。

 

時刻は4時半。

7月の終わりにもなると、この時間で既に空は少しずつ白みはじめてきている。

 

言われた通り、千歌ちゃんを起こしに行かねば。

どうせまだイセエビぬいぐるみでも抱いたまま、ヨダレ垂らして寝てるんだろうな……

可愛い子なのに、寝てる姿だけは誰にも見せない方がいいなって思っちゃう。

寝相もすごいしね……

 

まだ少し寝ぼけている頭を必死に働かせて、なんとかベッドから起き上がり、のそのそと千歌ちゃんの部屋の前まで歩いてきた。

 

部屋の前で大きなあくびをひとつぶちかまして、どうせ寝てるだろうしノックはいらないと思い、そのままふすまを開けてズカズカと入っていきました。

 

柚「おはよーさん。柚希おにーちゃんが起こしに来てあげまs……え」

 

千「ふぇ?」

 

我が妹……いや、正確には我が義妹……なぜ起きている……?

 

それどころか。

 

なぜ、俺が部屋に入るそのタイミングで、一糸纏わぬ生まれたままの姿になっている……?!

 

時間にしておよそ5秒ほど、感覚としては20秒以上の静寂が訪れた。

現状を認識した千歌ちゃんは、徐々に顔をまさに茹でダコのように紅く染めあげ、口をパクパクしている。

 

余談ではあるが、カニやエビは生きている時は赤くなく、茹でると赤くなるのは広く知られていると思う。

これに関しては科学的な証明がなされているそう。

しかし同じように生きている時は赤くなく、茹でると赤くなるタコに関しては、説はいくつか出ているものの、科学的に正しいと考えられるひとつの説としては定まっておらず、定義ができないらしい。

以上、余談終わり。

 

千歌ちゃんがあうあうしている時の俺はというと、何も出来ずただただ唖然として立ち尽くし、千歌ちゃんのことを見つめてしまっていた。

というより、これも男の(さが)か、その一瞬で目を逸らすということが出来なかった。

 

ようやく目を逸らそうと、さっきまで半寝ぼけだった全神経がフル稼働して、目を逸らすことは出来たが、時すでに遅し。

この後、一糸纏わぬみかん娘から、超弩級の絶叫が発せられることとなる。

 

えー、本日当旅館にお泊まりして頂いているお客様の皆々様方、快眠をお邪魔してしまうことをお許しください。

こんな旅館ではありますが、よろしければまた沼津にお越しいただいた際にはご利用していただければなによr――

 

千「ゆづにぃのえっちぃぃぃぃぃ!!!!!

 

 

***

 

 

朝の早い時間でバスもなく、志満ねぇの車で駅まで送ってもらった。

山沿いを走っていた電車も気付けば海岸沿いを颯爽と走っていた。

 

そんな中俺たち2人は、会話のないまま電車に揺られ、時間と車窓からの景色だけがただただ過ぎていっていた。

 

まぁ、原因は俺が千歌ちゃんの一糸纏わぬ生まれたままの姿を見てしまったことにあるんですが……

 

それを見越していたわけじゃないけど、朝ご飯を東京で食べるから電車内でお腹空いたら嫌だなって思って、昨日の夜にみかんのパウンドケーキを志満ねぇに作ってもらって、それを持ってきていた。

 

簡単だしおにぎりで大丈夫だよって言ったんだけど、千歌ちゃんもこっちの方が喜ぶわよって言われて。

まぁ千歌ちゃんが喜ぶならいっかって、それを作ってもらった。

 

んで、さっきそれを渡したらすぐに満面の笑みで受け取って、今俺の隣でもぐもぐしてるとこです。

 

あーあー、そんな口角上げながら食べちゃって……可愛いなぁ……くそう……

うちの義妹の笑顔、破壊力抜群だわ……

 

千「は〜〜〜っ、美味しかった〜っ!」

 

ニコニコの笑顔でパウンドケーキを2切れ平らげた千歌ちゃんは、だいぶ満足したようで、ご機嫌はすっかり"だいぶいい感じ〜"みたいです。

 

千「ところでゆづにぃ、ご相談があるのですが……」

 

柚「ん、なに?」

 

千「東京に着いたら起こしてねん♡」

 

そう言って千歌ちゃんは俺の肩に頭をぽすっと乗せ、夢の世界に旅立っていった。

 

柚「まったく、しょうがないな……」

 

と言いつつも、きっと今の俺の顔は緩みきっている。

大切な義妹と一緒にいられる時間を噛み締めて、幸せを感じているから。

 

 

***

 

 

ふと目が覚めると、沼津では聞き馴染みのない発車メロディーが聞こえてきた。

でもどこかで聞いたことあったな……

あ、教育テレビで流れてた、山手線の駅名を順に歌っていく曲と同じメロディーだ。

とーきょー、かーんだ、あーきはーばらーって

 

で、ここはどこなんだ?

寝ぼけ眼を擦り、駅名標を見てみた。

 

品川。

 

あれ、確か次の駅で乗り換えじゃんか。

 

次は、新橋駅。

山手線に乗り換える、らしい。

あの有名な山手線に。

さっきも言ってた山手線に。

 

さて、そろそろ頭を起こさないといけないと思い、座ったまま伸びをすると、()()()()()()()()()()()がごろんっと落ちた。

と同時に、ふぎゃっ、という声も聞こえた。

 

千「あたたたた……もぉ〜なにぃ……?」

 

柚「あ、千歌ちゃん。おはよ」

 

千「んぅ〜?ふみゅ……ゆづにぃ……?」

 

まったく頭が働いていない様子の千歌ちゃん。

 

そういえば国府津のあたりで、俺の肩に頭乗っけて寝始めたんだっけ?

んで気づいたら俺も寝てて、今起きて伸びをしたタイミングで肩からごろんと落ちてったわけか。

 

千「ふわぁぁぁぁぁ……おはよ、ゆづにぃ……着いたの……?」

 

右手で口を抑え、左腕を上に伸ばして大きなあくびをする千歌ちゃん。

 

柚「うん、次で乗り換えだよ」

 

千「次かぁ……じゃあまだ着いてないし、寝るねぇ〜……」

 

柚「ダメダメダメダメ、起きて起きて!」

 

いくらなんでも寝ぼけすぎでしょ……

まあ、俺を起こそうとだいぶ早くから起きてたみたいだし、こうなるのも仕方ないか。

……自業自得ではあるんだけども。

 

そんな千歌ちゃんを無理やり動かして新橋駅で沼津から乗ってきた電車を降りる。

 

んで次は山手線。

素朴な疑問なんだけど、どうして"やまのてせん"なんだろうね?

"やまてせん"じゃダメなのかな……

語感的な話、なのかな?

ま、なんでもいいケド。

 

2番線に着いた俺たちは乗り換えのために跨線橋を渡って5番線に向かった。

たった少しの距離の移動のはずだったんだけど、気付けば3分くらい迷ってた。

いやはや、我ながら情けない話だわ。

 

無事に乗り換えに成功して山手線に揺られることおよそ10分。

目的地の秋葉原に到着した。

 

千「んーーーーーっ!着いたっ!」

 

ぐーっと伸びをして、足を大きく広げ、右腕を斜め上に、左腕を斜め下にした謎ポーズを駅前でキメる千歌ちゃん。

割と奇異なものを見る目をされるからやめとき……

 

柚「よく寝られた?」

 

千「えへへ、ぐっすりでした……」

 

柚「そりゃ何より」

 

にしても、朝日が差し込む東京のビル群っていうのは、内浦の朝日のそれとはまた違う眩しさだなぁ。

これはこれで、"都会の朝"って感じでなかなかにいいんだけど。

個人的には、やっぱり内浦の海辺で見る朝日が好き、だなぁ……

溢れる地元愛、いいもんだ。

 

柚「さーて、それじゃ朝ごはん食べよっか!」

 

千「わーい!おなかペコペコだったんだぁ〜!」

 

 

***

 

 

電気街口から出てすぐの所にあるカフェでモーニングを食べ、少しのんびりしたあとで活動を開始。

小倉クリームチーズのトースト美味しかったな……

 

まずはμ'sの聖地でもある神田明神にお参り。

ここに来るともう持ってるのにどうしてもお守りが欲しくなって、いつも頂いてるんだけど、今回も例に漏れずお守りを頂きました。

 

千歌ちゃんは神田明神にあった"神社声援(ジンジャーエール)"なるものを見つけて、1人でケタケタ笑ってた。

ひとしきり笑って、おもしろいねーなんて言ってお土産にそれを買ってた。

この子、ダジャレで笑うんだ……

 

その後は少し歩いてアメ横に。

千歌ちゃんに「なんでアメ横っていうの?」って聞かれてあうあうしてたら、近くにいた元気いっぱいの魚屋の店主さんが、詳しく教えてくれた。

 

要約すると、

1.戦後間もない頃にここで飴を販売するお店が多く出店したから名付けられた。

2.アメリカ兵の販売する米国商品がこの場所で多く売られ、アメ(リカ)屋と名付けられた。

って2つの説があるらしい。

どうやら他にもあるみたいだけど。

 

親切に教えてもらえたってことで、そのお礼に鮮魚はさすがに無理だったけど、塩辛の瓶詰めを買って帰ることに。

父さん喜ぶかな?

 

そんなこんなで秋葉原近辺を歩き回って観光して、クタクタになったところで正午。

今日はデーゲームだから2時開始。

 

丁度よくアキバドーム付近に戻ってきていたから、一旦アキバドームを外から見て、その後入場することに。

 

千「いや〜、おっっっきいねぇ〜」

 

柚「そうだね」

 

両翼100m、中堅122mっていう、広さをしたこのアキバドーム。

沼津の仲見世商店街、より距離あるのかなここ……

ホームベースからスタンド見たら多分果てしなく遠いんだろうなぁ……

 

千「ここで、ラブライブも開催されるんだよね……」

 

柚「うん……いずれきっと、Aqoursが立つ場所」

 

千「……!……うん、そうだね!」

 

スクールアイドルの高海千歌としてまたこの場所に来るために、きっと千歌ちゃんは決意を新たにしてくれたと思う。

 

柚「……よぉ〜し!せっかくの野球観戦なんだし、何かグッズでも買って応援しようよ!」

 

千「おー!いいじゃんゆづにぃ!チカはニャイアンツのユニフォーム着たーい!」

 

あー、やっぱオレンジ色のチームなんだ……

 

柚「なら俺はブルーレオーズのユニフォームかな!」

 

千「えぇー!?一緒にニャイアンツのユニフォーム着よーよー!」

 

グッズ売り場で楽しくいっぱい話しながら買い物をして、お互いにお目当てのユニフォームを着て、ついに入場。

 

うーん、いやはや楽しみになってきた。

 

 

試合開始まで、あと30分。

 

 

 

 

 

To be continued!




いかがでしたでしょうか?

やっぱ期間空けて書くもんじゃないっスね笑
ベタ展開に次ぐベタ展開、からのなんこのgdgdは?っていういつものたか丸スタイルだとは思うのですが……
あと卒論書いてるから少しだけ文面堅くなったかもしれないです、すみません。

たか丸は野球大好きなんですけど、推しチームがセパ両方にいるので、少しもじったチーム名にして戦わせることにしました。
つまり交流戦ですね。

お察しかと思いますが一応
ニャイアンツ→読○ジャイ○ンツ、ブルーレオーズ→埼玉○武ライオ○ズ
こんなんです笑笑

さて、今回は前後編の2回に分けてのお話になります。
なーにを中途半端なとこで終わらしとんねんって感じですけど、すぐ書くと思いますので、待っていていただけたら、たか丸は嬉しくて嬉しくて言葉に出来なくなります(?)

それではまた次回のお話でお会いしましょう!
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