輝きを常に心に   作:たか丸

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みなさんこにゃにゃちわ、齢19になって今さらオシャレをしたくなってきました、どうもたか丸です。

大学行くとやっぱり服装って大事ですね。
今までは制服があったからよかったけど、大学は完全私服だから毎日服選ぶのが大変なんですよね笑
いい感じのエモい服があったら教えてください!
なるべく庶民的なお値段でおねがシャス!!!笑

さてさて今回は、予告通りTwitterで取ったアンケートを参考にお話を書いてみました!
うーん、思いのほか拮抗したアンケートになって面白かったです笑
誰がメインになったのか、そしてたか丸はあのアンケートの意志をどう汲み取ったのか(?!)、読んであなたのその目でお確かめ下さい!笑
書きたいこと多すぎて本編長くなっちった、てっへ♡

てなわけで、3年生メインのお話、どうぞ最後までお付き合い下さいませ!


輝きの核心

柚希side

 

 

ダ「あの……柚希さん、少しよろしいでしょうか?」

 

柚「およ、ダイヤちゃん。何かあったの?」

 

昼休み。

屋上で1人のんびり、昼ごはんの焼きそばパンとみかんクリームパンを食べ終わって、パックの牛乳を飲んでいるところでダイヤちゃんに声をかけられた。

 

いつもは教室でAqoursの2年生組で食べるんだけど、今日は曜ちゃんは水泳部の招集、梨子ちゃんと千歌ちゃんは先生からお呼び出し。クラスの子からお誘いもあったんだけど、今日はなんとなく気分的に、1人屋上で孤独のグルメ。

 

梨子ちゃんはなんとなくいいお話なんだろうけど、千歌ちゃんは……まぁ、うん。

 

ダ「その……ですね、ちょっとお願いがございまして……」

 

柚「ふむふむ、なんでしょなんでしょ?」

 

こうもハキハキと物を言わないダイヤちゃんは珍しい。

何か言いづらい事なのかな?刺激しないように慎重に話を聞いてあげねば!

 

ダ「実はですね……」

 

 

********************

 

 

果「お、ゆづ、やっほ♪」

 

柚「こんにちは、果南ちゃん。鞠莉ちゃんどこにいるか知らない?」

 

果「鞠莉?そういえばさっき理事長室に入っていくの見たよ」

 

お、知っているのなら好都合。

 

柚「理事長室か、わかった。じゃあ一緒に行こっか?」

 

果「えっ、なんで私も?」

 

柚「うん、ちょっと2人に協力して欲しくって……もしかして今忙しかった?」

 

果「いや、そんなことはないんだけど……協力って何に?」

 

柚「それは理事長室に着いてからのお楽しみ。ちなみになんだと思う?」

 

そう言って理事長室に歩みを進める俺たち。

 

果「んー……「いかにランニングを楽しくすることが出来るかグランプリ」を開催するにあたって、設けるルールの制定を協議しようって感じ?」

 

柚「うーん、正解か不正解かで言ったら、最も限りなく不正解に近い不正解」

 

果「いわゆる、なしよりのなしってやつかぁ……」

 

柚「まさか果南ちゃんからそんな言葉が聞けるとは……っと着いたね」

 

我が校の理事長兼生徒の鞠莉ちゃん。

鞠莉ちゃんのお家、つまり小原家は、この学校に相当な額の融資をしていて、今年度の理事長に鞠莉ちゃんを据えた。

「生徒が理事長なんてありえませんわっ!!!」ってダイヤちゃんは言ってたんだけど、まぁ誰もがそう思うよね……

 

てなわけでノックの必要もないとみた俺と果南ちゃんはズカズカと部屋に侵入していった。

 

柚「まーりちゃーん、やっほー!」

 

鞠「あら、ユヅ!会いたかったわ!今日はわざわざ理事長室にまで来てどうしたのかしら?私に会いに来てくれたの?」

 

柚「うん、そうだよ!」

 

鞠「へっ……あ、そ、そうだったの……///」

 

果「まったく天然たらしなんだから……

 

鞠莉ちゃんの顔は赤く、果南ちゃんの顔には呆れが。

鞠莉ちゃんはどうしたんだろ?熱?

でも今の今まで元気だったし……暑いのかな?

 

でも果南ちゃんはどうして呆れてるんだろ……

わからん……なるほどわからん……

 

果「……で?私と鞠莉にどんな用なの?」

 

鞠「ん?カナンにも用事があったの?」

 

柚「あっ、そうそう、2人に用事があるの……実はダイヤちゃんからとある相談を受けたんだ。それの解決に2人に力を貸してもらおうと思って」

 

果「ダイヤが?またなんでゆづに相談を?」

 

鞠「何か込み入った話なのかしら?」

 

柚「まぁ……その相談内容っていうのが、「一二年生ともっと仲良くなりたい」ってものなんだ……どう、思う?」

 

果&鞠「「まさか……また、あれやるの……?」」

 

実は既に1度、"Aqoursの親睦を深めようの会"と(勝手に)題して、ただただみんなでお話する機会を設けたんだ。

1年生と3年生はお互いに何か見えない壁のようなものがあった気がしたから開いたんだけど、善子ちゃん、ルビィちゃん、花丸ちゃんの1年生3人と、果南ちゃん、鞠莉ちゃんの3年生2人はそれなりに仲良くなった。

 

でも、その中でなかなかお話の輪に入ってこなかったのがダイヤちゃん。

「スクールアイドルとして大事なことは"馴れ合う事"ではなく、"切磋琢磨し合う事"」

っていう信念の元、なかなかお話に参加しなかったダイヤちゃんなんだけど、3年生の2人がメンバーと仲良くしているところを見て、少し嫉妬しちゃったみたい。

 

本人は「私だけ仲間はずれみたいなのがいや……ゴホン、メンバー同士の距離間に差があるのがグループとして活動していく上でよろしくないのですわ!」って言ってるんだけど……

 

果「まぁ、あの時ゆづと私たち以外の誰とも話してなかったからねぇ……」

 

鞠「自分から馴れ合わないなんて言ってたのに……きっと1年生たちと仲のいい私たちをみて嫉妬ファイヤ〜♪がメラメラと燃えあがってるんだわ!」

 

柚「そう思うよねぇ……ってことで2人にはどうしたらダイヤちゃんがみんなと仲良くなれるのかを一緒に考えてもらいたいんだ!」

 

またあの駄弁る会をやるのは、意図が見え見え過ぎて1、2年生に怪しまれると思うから、なにか別の方法を模索しようってことで、2人に協力してもらいます!

 

鞠「じゃあじゃあ、こんなのどうかしら?前に果南が言ってたこともヒントに……」

 

 

********************

 

 

千「琴?」

 

柚「そ。ダイヤちゃんはいつもお稽古でお琴をやってるのは知ってるよね?」

 

花「知ってるずら。でも今まで聴いたことは1度もないずらね」

 

柚「てことで、ダイヤちゃんから直々にお誘いが来たんだけど、みんな一緒に来る?お抹茶とか、和のおもてなしもしてくれるみたいだよ!」

 

鞠莉ちゃんと果南ちゃん(主に鞠莉ちゃん)が思い付いた作戦は、「ダイヤがいつも厳しくスクールアイドルの指導をしている一二年生に、少しずつ優しく接して徐々に好感度を上げていくわよ〜♪」大作戦。

 

それで何をするのがいいかってなって思いついたのが、ダイヤちゃんがいつもお稽古しているお琴。

雅なお琴の音色を聴きながら、お抹茶や和菓子なんかも一緒におもてなしとして振る舞うことで、「あれ?いつもあんなに厳しいダイヤさんが……優しい?!もしかしたら素のダイヤさんは優しいんじゃ……?」って思わせちゃおうっていう至極単純(?)で明解(??)な作戦。

 

梨「へぇっ、すごく面白そう!ダイヤさんのお琴を聴けるなんてなかなかない事だろうし、私は行ってみたいかな♪」

 

曜「ゆづがどうしても来て欲しいって言うなら……いいけど……」

 

お、梨子ちゃんと曜ちゃんは来てくれるみたい!

1年生たちはどうだろ……?

 

ル「花丸ちゃん、善子ちゃん、どうする?お姉ちゃんのお琴はすっごく上手で、綺麗な音色で、和服姿のお姉ちゃんがとっても素敵なんだよ♪」

 

善「クククッ、奏でられしは狂宴の狂騒曲(カプリチオ)……ヨハネの心を躍らせてくれるような甘美なる曲であれば、この堕天使たる私がその地に降り立ってもよいでしょう……」

 

花「つまりお琴を聴いてみたいから行きたいってことずらね」

 

善「説明するなっ!神秘性が薄れるでしょ!!!」

 

花「マルはもちろん行くずら♪」

 

善「無視っ?!」

 

柚「あっはははは、じゃあみんな行くってことでいいかな?」

 

千「うん!は〜っ、ダイヤさんの和装……早く見てみたいなぁ♪」

 

意外にもみんなノリノリでよかった。

これで、「え、別に琴とか興味無いし、抹茶飲めないし、行かない」とか言われたら、立ち直れなかったかも……

 

ル「でもお姉ちゃん……なんで急にみんなを招待するんだろう?」

 

梨「どういうこと?」

 

ル「うゆ、お姉ちゃんいつもお琴のお稽古は1人で集中してやりたいって、誰も部屋に入らないようにしてるの……そんなお姉ちゃんが急にみんなを招待するなんて、どうしたんだろうって……」

 

う、まずい……変に勘づかれると困っちゃうな……

なんて言い訳しようか……えーとえーと……

 

柚「えっとね、ダイヤちゃん曰く、「私と琴の世界ではなく、第三者も含めた世界で琴を弾いて、新たな可能性を見出したい」んだって!そのためにおもてなしするのは当然だって言ってたよ!」

 

……ごめんダイヤちゃん、適当なこと言った。

 

千「なるほど、さすがダイヤさんだ……まぁ何言ってるのか千歌には全然理解できなかったけどね〜、あっはは♪」

 

曜「あはは、千歌ちゃんには少し難しかったかな……でもダイヤさん、もしかしたらお稽古で行き詰まってるのかな?」

 

梨「そんな気がするわね。ピアノでも上手くいかない時は気分転換にみんなに聴いてもらって、観点を変えて次に繋げるって私もよくやるわ♪」

 

善「リリーでも行き詰まることってあるのね、ちょっと意外だったわ」

 

梨「私だって万能じゃないわ、アイディアが出てこない時なんてよくあるし……って、リリー禁止!」

 

まあ何はともあれみんな来てくれるみたいだ!

これで作戦に移れる。

3年生たちに上手く話を伝えておかないと!

 

 

********************

 

 

ダ「みなさん、ようこそいらっしゃいませ。さ、お上がりください」

 

ル「みんないらっしゃい!歓迎すルビィ♪」

 

千「ひゃ〜、なんて綺麗な和服姿のダイヤさん……黒髪ロングに和服は合わないわけないよぉ〜♡」

 

花「まさに日本美人ずら〜、やまとなでしこずら〜、くーるあんどびゅーてぃーずらぁ〜♡」

 

ルビィちゃんは洋服。

淡いピンクの薄手のフード付きプルパーカに、ピンクと白を基調としたふわふわのスカート。

もう……なんて言うんだろう……ルビィちゃんって感じのふわふわきゅんきゅんなかわいいお洋服。

こんな"ザ・妹"って子がいたらなんて幸せなんだろう……

 

千「ゆづにぃ、何か変なこと考えてる……?」

 

柚「まっ、まっさか〜、そんなわけ〜!!」

 

まさか千歌ちゃんに心を詠まれる日が来るとは思わなかった……

 

対してダイヤちゃんはバチバチの和服。

今日のお着物は、黒地に赤と白の牡丹をメインに様々な花が描かれているもの。

――妖艶――

そんな言葉が似合うだろう。それくらい見事にダイヤちゃんは着こなしていた。

 

ダイヤちゃんの和装を見るのは久しい。

以前果南ちゃんと2人で遊んでいた時、鞠莉ちゃんとダイヤちゃんと出会った。

果南ちゃんの友達ってことで、すぐに打ち解けて一緒に遊んだんだけど、その日ちょうどダイヤちゃんはお琴のお稽古があった。

果南ちゃんと鞠莉ちゃんの2人に手を引かれ、バレないようにって黒澤家に忍び込んで、ダイヤちゃんのお稽古を覗き見した。

その時初めて見たダイヤちゃんの和装。

十千万という旅館を我が家として過ごしてきた俺は何かと"和"に関わるものが周りに多かった。

そのため正直"洋"への憧れがあったのだが、艶めかしく絹のような長い黒髪、赤を基調とした花柄の着物、奏でられた琴の音色の優雅さ……

そんなただ純粋な"和"を体感してから、俺は"和"への興味を深めることとなった。

 

ダ「ふふっ、柚希さん。この姿を見るのも久しぶりでしょう?いかがですか、私の和服姿は?」

 

柚「うん、とっても綺麗だよ。イメージにぴったりな着物が、更にダイヤちゃんを美しくしてる」

 

ダ「あら、そんな風に面と向かって褒めちぎられるとさすがに私も照れますわ♪」

 

「「「むぅ…………」」」

 

ん、なんだろう?なにか多方向から鋭い視線を感じる……

背筋が凍るような視線な気がする……

 

ダ「さて、みなさんご案内しますわ。今日はぜひ楽しんでいってくださいませね?」

 

曜「はーっ!楽しみだなぁ!ダイヤさんの奏でる琴って、きっととっても素敵な音なんだろうなぁ……♪」

 

梨「そうね、私もピアノの参考になるかもしれないし、今日はじっくり聞かせてもらおうっと!」

 

善「くっくっく……この昂るヨハネの心さえも鎮めるようなような、幻想郷の鎮魂歌(レクイエム)を期待しているわ……」

 

花「狂想曲じゃなくなったずらね、キャラがブレブレずら」

 

善「う、うっさいわい!!」

 

 

********************

 

 

ダイヤちゃんに案内されるがまま連れてこられた場所は、幼い頃に果南ちゃんと鞠莉ちゃんと3人で覗き見した、あのダイヤちゃんのお稽古部屋。

あの頃とほとんど変わらない内装が、俺の幼い頃の記憶を蘇らせる。

そしてその部屋にあったひとつの琴。

琴の数え方が果たして"ひとつ"であっているのかはさておき、桐で作られた胴に、ピンと張った弦。

そっと触れるだけでも美しい音色を奏でるそれは、ダイヤちゃんの和服姿の妖艶さも相まって、文字通り琴線に触れるような思い。

 

ダ「特にこれといって決まりは設けておりません。みなさんはどうぞ正座などせずにくつろいでくださいませ」

 

千「うぅ、そうは言われてもなんだか緊張しちゃうなぁ……えへ……」

 

花「ずら、マルの家もこういった造りになってるずらが……何か、何かが違くていたたまれなくなるずら……」

 

果「そんなもんなのかな?私なんかもう慣れたもんだよ」

 

落ち着かない雰囲気で挙動不審になってる千歌ちゃんや花丸ちゃん達と違い、やはり本当に慣れているのだろう、果南ちゃんは日曜日のお父さんポーズをとり始めた。

まあつまり、テレビの前で寝っ転がって、片手で頭を支えているあのポーズ。

……いや慣れすぎでしょ?!

 

ダ「さすがにはしたないですわね……」

 

そう言いながらダイヤちゃんは慣れた手つきで琴の調弦(チューニング)を始めた。

丁寧に1音1音確かめるように、ダイヤちゃんの指先にはめた琴爪(ことづめ)から奏でられる音は、とても艶めかしく、雅な音だった。

 

なんて考えていると、颯爽とルビィちゃんが現れ、俺たちにお抹茶とお茶菓子を運んできてくれた。

ルビィちゃんも一応グル。

みんなに琴の話をした際に、何かと不利益を(こうむ)りかねないと察した俺は、事のあらましをルビィちゃんに伝えた。

すると、

 

ル「お姉ちゃんのためなら、なんでも頑張ルビィするよ♪」

 

と、二つ返事で了承してくれた。

なんて姉想いな健気な妹なんだ……

 

ル「お茶も作法を気にしないで自由に飲んでね♪」

 

善「よ、よかった……抹茶の作法って難しいらしいから助かったわ……」

 

曜「善子ちゃん、素が出てるよ?」

 

善「んなっ?!……くくくっ、今のはあくまで下等な種族である人間に溶け込もうとした結果よ。堕天使たる私は人間に溶け込む術も会得しなければならないからねぇ……っていうか、善子じゃなくてヨハネ!」

 

ルールに厳しいダイヤちゃんが、和の作法をここまで崩してまで1、2年生と仲良くしたいだなんて、よっぽど羨ましかったんだろうなぁ……

 

ダ「さ、準備が出来ましたわ。みなさん、どうぞゆっくりとくつろいでいってくださいませね……」

 

 

♪。.:*・゜♪。.:*・゜♪。.:*・゜

•*¨*•.¸¸♬•*¨*•.¸¸♪•*¨*•.¸¸♬•*¨*•.¸¸♪

・゜♪。.:*・゜:*・゜♪。.:*♪。.

 

 

俺たちはしばらくの間、ダイヤちゃんの奏でる琴の音色に心を奪われ、気づいた時にはせっかく出してもらったお抹茶がひんやりとしていた。

ダイヤちゃんを1、2年生と仲良くしちゃおう大作戦を企画していた俺と3年生の2人にルビィちゃんは、作戦のことをほとんど忘れて、ただ流れてくる音色に耳を澄ませていた。

ただ、それほどまでにダイヤちゃんの奏でた琴の音色は美しく、人々を魅了するものだった。

ここまでがっちりと心を掴んだのであれば、間違いなくダイヤちゃんとみんな仲良く――

 

千「さすがダイヤさん……尊、敬……♪」

 

花「すごすぎずら……マルがお茶菓子を食べられないほどに惹き付けられたずら……これはもう"すたんでぃんぐ・おべーしょん"ずら……」

 

あ、あれ……?

みんな……なんか仲良くなるっていうか……

……余計に尊敬して距離離れてない?

 

 

********************

 

 

千「仲良く……?」

 

柚「そ。ダイヤちゃんはもっとみんなと仲良くしたいんだ」

 

ダ「ちょっと柚希さん!!どうして皆さんにバラすんですの?!?!」

 

企画倒れを察した大作戦チームは臨時会議をすぐに行い、「事の全貌をみんなに話しちゃえば楽じゃない?」っていう果南参謀の発言。それに賛同する鞠莉曹長、ルビィ二等軍曹。そして俺、柚希総統閣下による承認を経て今に至る。

ダイヤちゃんには話をしてない、うん。

 

鞠「なんかもうダイヤ見てるとイライラしてくる……」

 

ダ「ただの悪口ですわ!!なんでですの?!」

 

鞠「そーやってうじうじしてないで、いつものダイヤらしくバシーンってみんなにぶつかってけばいいのよ!」

 

果「鞠莉の言う通りだね。こうして私たちと一緒にいるだけじゃ何も変わらない。自分から積極的に輪に溶け込んでいかないと。ほら、生徒会長さん♪」

 

ダ「くっ……そこで生徒会長を出してくるのはずるいですわ……」

 

我が校の生徒会長であるダイヤちゃんは、"真面目"、"お堅い"、"頭がいい"、"完璧主義者"なんて言われることがザラだ。

間違っていない、それもそのはず。

ダイヤちゃんは生徒との関わりが薄い生徒会長なのだ。

 

孤高の存在――

 

常に1人でなんでもこなし、生徒と馴れ合わないその姿はまるで、一匹狼。

そうさせたのは他でもない、ダイヤちゃんに向けられた周囲の目。

 

ここら一帯では有名な黒澤家。

網元の家の跡継ぎ候補である長女のダイヤちゃんは、幼い頃から跡取りとしての自覚を持つよう促されてきた。

常に周りに気を遣い、丁寧な言葉を使い、黒澤家の娘だということを常に自覚し、その名に恥じない行動を義務付けられてきた。

そしてそれを完璧にこなしてしまったダイヤちゃんへの期待値はうなぎのぼりだった。

期待値が上がれば上がるほどダイヤちゃんはその期待を裏切らないようにと努め、ダイヤちゃんの自由は、失われていった。

 

柚「ダイヤちゃん、ダイヤちゃんがみんなと仲良くしたい理由はよくわかる。やっと、少しだけでも、()()()()()()()()()()んだもんね」

 

ダ「……っ!!」

 

柚「最初はぎこちなくてもいい、ゆっくりでいいからみんなと仲良くしていこうよ。きっとみんな、どんなダイヤちゃんでも受け入れてくれるに決まってる」

 

ダ「柚希……さん……」

 

柚「でしょ?みんな」

 

花「もちろん!マルはもっとダイヤさんと仲良くしたいずら♪」

 

善「そうね。ダイヤだって立派な私のリトルデーモンなんですもの!」

 

曜「孤高の存在でどこか近寄り難いイメージあったけど、ダイヤさんが私たちと仲良くしたいって思ってたのが意外で……可愛い♡」

 

梨「ふふふっ。こちらから仲良くしたいってお願いしたいくらいよね♪」

 

千「私たちのこと、可愛い妹だと思って接してくれても……いいんですよ♡」

 

柚「……とまぁ、みんなこれだけ寛大なんで、ダイヤちゃんは臆することなくみんなと仲良くしちゃってくださいな♪」

 

ダ「みなさん……ありがとうございます!!」

 

ダイヤちゃんの目尻に光るものが見えた。

きっとそれは、今まで(くさび)として心に刺さっていた何かから開放された証なんだろう。

 

だってその時のダイヤちゃんの笑顔は、眩しいくらいに輝いていたから――

 

 

柚希side off

 

 

 

 

 

To be continued!




いかが果南でしたでしょうか?!笑笑

アンケート結果を見てこのお話に来たみなさん、いい感じに期待を裏切ったでしょう?笑笑
実はアンケート結果は、果南ちゃんと鞠莉ちゃんが同票でフィニッシュしたんです!
かなまりでお話を書くことをまず考えたんですけど、あえてダイヤちゃん1人に絞って書くのも乙かなと思いまして、今回こういったお話になりました笑

いやはや、アニメの内容を少しばかり模倣させていただいたんですけど、書いてるうちにほとんどオリジナルに笑笑
自己満足したらそれでいいと考えてる系SS作者のたか丸としてはもう大満足なんで言うことなしです笑笑

それでは次回はまた別のストーリーでお会いしましょう!
(・ω・)/ばいにー☆
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