今回はヒーローはいても変身は無いです
【自宅】
オーガデデウム戦が終わり、十香は学校に行ってるので今家の中には俺だけとなった。
ナオヤ「神様...」
神《ん?なんじゃ?》
ナオヤ「俺ってさ...」
ナオヤ「『無職』だよね?」
俺はえらく溜めて神様に言った。
神《ん?お前にはスーパーライダーゼウスと言う立派な職業があるじゃろ?》
ナオヤ「あーいや...そんなブレイドみたいなのじゃなくてもっとさぁ...『世を忍ぶ仮の姿』的なヤツ」
俺が言うと神様は《あ〜》と言う。
神《確かに考えてみれば今のお前には、それらしい職業が無いのう》
ナオヤ「でしょ?だからバイトとかでも始めた方がいいのかなぁ〜て」
俺が部屋の天井を眺めながら言うと神様から《その必要は無い》と言われた。
ナオヤ「...なんで?」
神《今お前がスーパーライダーゼウスとして活動出来るように会社を作った。これでお前はちゃんとした正社員のヒーローだ!》
ナオヤ「...は?...はぁ!?」
【SMART SCRATCH 社】
ナオヤ「......でけぇ」
俺は会社の前で全体像を見ていた。
SMART SCRATCH 社は見ため的には、どこか飛電インテリジェンスみたいな大企業感があり、人通りも多すぎるくらいいた。
会社の中にはオシャレなカフェなども設立されていて俺にとっては場違い極まりない所だった。
すると会社の自動ドアが開いて中から1人の女性が出てきた。
ナオヤ「!?」
俺は驚いた。出てきた女性は【ONE PIECE】のボア・ハンコックだったからだ。
ハンコックがレディーススーツを着ている。
ヤバい...恐らく俺は想像してるよりも遥かに脂汗を垂らしているだろう。
ハンコック「明石直也くんね?」
ナオヤ「は、はい!」
ハンコック「ふふっ♪社長が中で待っているわ」
ナオヤ「はい!え?...社長?」
【社長室】
社長「や〜や〜待ってたよナオヤくん」
ナオヤ「ん?神様?」
社長は指をパチンと鳴らして、俺をゆびさす。
社長「いぐざくとり〜!」
ナオヤ「相変わらずの発音をしたExactlyですね」
社長「はははそう言うな言うな」
神様は一通り笑い終えて
社長「ようこそ!SMART SCRATCH 社へ!」
と言う。
『SMART SCRATCH 』通称SSは、神様が作った創業10年(らしい)と言う新しい会社だが、業績やら何やら色々デカいことをしている。
後日談になるが十香に伝えると。
十香『おぉ!シショーはそんな大企業の社員だったのか!!』
と言っていた。
それほどまでに凄い会社らしい。
社長「これからキミの活躍はウチでサポートするから存分に戦いなさい」
ナオヤ「は、はい!」
こうして俺、明石 直也は異世界でちゃんとした職を手に入れた。
しばらくして
ナオヤ「おはようございます!」
通行人のおじさん「はい、おはようね〜」
俺はSSのクリーンボランティア課に務めることになり、現在は挨拶運動がてらのゴミ拾いである。
クリーンボランティア課とは外に出てゴミ回収を行ったり、契約企業の清掃や修繕箇所などを見つけて国に報告した後、作業を行うと言う部署だ。
なぜ俺がココに配属になったかと言うと、パトロールも出来ていざネゲルビアやデデウムが現れても対処出来る職だからだそうだ。
ナオヤ(確かに自由だな)
ある意味バイトのような職業だが、これでちゃんとお金が貰える。
ちなみに怪人討伐をすると別途で貰える。
そんな時だった
??「ドロボウ!!」
と叫ぶ女性の声がした。
ナオヤ(マジか!)
俺はゴミ回収用のゴミ袋とゴミ拾い用トングを持って、急いで声のした方に向かう。
【声のした所】
俺は声のした方へ到着すると、ひったくりと思しき男性と
アスカ「人のものを盗んでんじゃないわよ!」
ブルーベル「そーだそーだ♪」(なんか楽しんでる)
残り4人『......』
妖精戦隊フェアリーズの6人が対峙していた。
男「っ!うるせぇ!そこをどけ!」
男は一括する。
アスカ「どかないわ!その人から盗んだものを返して警察に自首しなさい!」
さすがはアスカだ。一切怯む様子がない。
ひな子ちゃんは可愛くオロオロしてた。
男「くっ!女だからって知らねぇぞ!!」
男は逆上して懐からナイフを取り出して刺しに行った。
さすがにアスカ達も驚いた。
アスカ「やばっ」
俺はアスカと男の間に割り込んで前に立つ。
アスカ「え?」
男「んぁ?」
突然出てきた俺に、男は驚いた。
俺はその隙をついて、ゴミ回収用のトングで男の手を(バチンッ!)と叩いてナイフを叩き落とす。
男「いって!」
ナオヤ「人のモン盗むだけじゃなくて...女にまで手ぇ上げてんじゃねぇ!!」
俺は男に説教する。
男「っ!ざけあがって!」
ナイフを失っても男は襲いかかる。
男「おらっ!」
すると俺の心臓がドクン!と強く動き、頭の中に神様とは違った人の声が聞こえた。
??《お前の心意気...フンッ!実に泣けたでぇ!》
ナオヤ(今の声って)
すると俺は殴りかかってきた男の拳を掴んで(グイッ)と男を軽々と持ち上げた。
男「え?...う、うわっ!お、降ろせ!」
??『なんだぁ?落としてくれだって?』
男「い、言ってないだろ!降ろせっつったんだよ!!」
??『あ〜♪『投げ捨ててくれ』っつったんだな〜』
男「い、言ってねぇよ!!お願いだから助けて!!」
??『う〜ん...っ!そうや!ハンマー投げとかしてみんのもいいかもな〜』
男は青ざめる。
男「え、え...冗談だよな?」
??『ふふん...マジやで』
男は少し高く放り投げられた後に足を掴まれて、ハンマー投げ同様にグルグル回られる。
男「うわぁぁぁ!!!」
ナオヤ(ちょ、ちょっと!お前『キンタロス』だろ!?)
キンタロス《ん?なんや〜?お前さん俺のこと知ってんのか?》
ナオヤ(う、うん...電王のイマジン)
俺が言うとキンタロスは愉快そうに《そうや!》言って回転速度をあげる。
男は既に失神していた。
ナオヤ(ちょ!ストップ!ストップ!)
キンタロス《んぁ?》
キンタロスは大人しく止まってくれた。
体がだいぶふらついた。
そんなこんなでお巡りさんが来て事情聴取の末に男は窃盗及び銃刀法で逮捕された。
気が付くと俺に憑依してたと思われるキンタロスは、いなくなっていた。
ナオヤ「ふぅ〜」
アスカ「ね、ねぇ」
俺はアスカから声をかけられた。
ナオヤ「ん?」
アスカ「あの...さっきは、ありがとう...ございます」
そう言ってアスカはペコッと頭を下げる。
アスカに続いてフェアリーズのブルーベルを除いた皆んなが『ありがとうございます』と言って頭を下げてきた。
ナオヤ「いやいや!頭下げなくていいから!」
ブルーベル「みゅ〜アナタって強いのね!ね〜ね〜私とバトルしてよ♪」
リナリー「ちょっ!ブルーベル!」
ナオヤ「すみません...仕事中なので、自分はこれにて」
アスカ「あ、待って!せめてお互いの名前くらいは知っときましょ!私はアスカ・ラングレーよ!アスカって呼んでちょうだい!」
ナオヤ「あ〜はい」
ナオヤ(すんごい知ってる)
ナオヤ「宜しくお願いします。明石 直也です」
アスカ「ナオヤね♪ありがと♪」
そして青・黄・緑・ピンク・シルバーの順番で名前と呼び方を教えて貰った。
しばらくして
【自宅】
神《ふぉっふぉっふぉ〜♪ついに『知り合い』になれたの〜♪》
ナオヤ「...」
神《うん?黙ってどうした?》
ナオヤ「うぉー!!!」
俺は天高く両手を上げて叫ぶ。
神《な、ナオヤ?大丈夫か?病院いくか?》
ナオヤ「大丈夫です!俺は平気です!単純に嬉しいから叫んでんです!」
そんな時に十香が『シショー!ただいまだ!』と帰ってきた。
ナオヤ「おぉ!十香!おかえり!!」
十香「お、おう...シショーはいつにも増してご機嫌だな」
ナオヤ「おう!なんか色々行けそうな気がしてくるほど今の俺はご機嫌だぜ!」
十香が若干引きつつ『そ、そうか!シショーがご機嫌なのは弟子として私も嬉しいぞ!』と言ってくれた。ええ子や(泣)
俺は何となく水を飲む。
テレビ『次のニュースです。魔帝国ネゲルビアの幹部と思しき怪人が、別テレビ局をハイジャックしました。』
ナオヤ「ブフォー!!」
俺は盛大に吹き出した。