ジェガン、IS世界に立つ!!   作:RABE

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25話 誕生日2

その後、取り敢えず水着を選び終えたオレ達は、どうせならとレゾナンス内にあるフードコートにて一緒に昼食を済ませる事になった

 

しかも道中で偶然に出会った、デートをしていたらしい一秋とラウラのペア、気が合うのか学年別トーナメント以降も一緒に行動する事が多くなったセシリアと鈴も合流してだ

 

そして結果として天災、ブリュンヒルデ、元代表候補生、加えて代表候補生含む専用機持ちが八人という大所帯となった

 

この場に居る人間だけで戦争が起こせるレベルである

 

「それにしても、こうまで集まるとはな」

 

「そうね。本当に偶然だわ」

 

「よく言いますわ。一夏さんとシャルロットさんの姿を見付けて尾行するように動き出したのは鈴さんではありませんか」

 

「ちょっとセシリア!?何言ってんのよ!私がそんな事する訳ないじゃない!」

 

「折角出し抜けたと思ったのになあ……」

 

「シャルロット、あんたは後でゆっくり話し合いましょうね」

 

「姉上達も一緒だったのだな。やはり水着を買いに来たのか?」

 

「そうなります。あと姉ではないです」

 

「大丈夫か、一秋。ラウラの奴、織斑先生の姿を見た途端にこっちに走ってきたが」

 

「大丈夫だ、そんなラウラも可愛いから」

 

「駄目だコイツ、早くなんとかしないと」

 

「お前達、今日の私は教師ではないがあまり騒ぎすぎて周りに迷惑を掛けるなよ」

 

「そういえば、こうしてちーちゃんと一緒に外でご飯食べるのって久し振りだね!」

 

「うぅ、最近お腹周りが……でも食べたい……ああでもカロリーが……」

 

等々、割りと賑やかな集団となっている、周囲も国際色豊かな面々に興味津々といった様子である

 

そして面々か料理を注文したところで篠ノ之博士が唐突に話を振ってきた

 

「あ、そうだこーくん。今度の臨海学校で二日目にISのテストやるって話だったよね。色々作ってるから、他の皆と片っ端から試していってね」

 

「以前に聞いた話だとデュノア社とも合同って話でしたよね?」

 

「あ、ボクもその話は聞いたよ。何でも、お父さんが直接篠ノ之博士と話し合って決めたって」

 

「そうそう、しゃるるんの言う通り、デュノア社と提携したからね。約束の時間より早く仕事をしてくれたし、ならちゃんと応えないとね。無人支援機のテストが合同試験の内容だよ」

 

「ああ、コスモグラスパーですか」

 

SEED世界のモビルスーツとISはエネルギーに限りがあるという共通点がある

 

その為、ストライカーシステムを採用したデュノア社は戦場にて大容量バッテリー内蔵のストライカーパックを換装する事でSEEDのように戦闘可能時間の延長が出来るようになる

 

試合では使えないだろうが、実戦にて使用するISとしてその機能は何処も欲しがる能力だ、何せISの弱点であるシールドエネルギーの問題を克服したような物なのだから

 

なおコスモグラスパーなのは人が乗り込むサイズではなく、無人機として製作したところでガラス張りキャノピーなんて必要ないのでカメラと保護の為の装甲を施した見た目からである、その為にエールストライカーも原作と同様に再設計してある

 

「私の方も本国が何とか狙ってたみたいだけど、そりゃ提携出来ればこうなるわよね」

 

「私は既にドイツ軍人ではないが近くで見てあの機体の利点は分かるぞ。あれは試合ではなく戦場に立つ事を想定している機体だ」

 

「全くですわ。お陰でイグニッション・プランでも私のブルー・ティアーズが選ばれる可能性が低くなってしまいましたもの」

 

「作ってはいないがドラグーン・ストライカーっていうブルー・ティアーズと同様の武装を積んだプランもあるぞ」

 

「その話、ちょっと本国に話をしておきますわ」

 

「ぶっちゃけ、ストライク・ラファールが採用されて各国で独自のストライカーパックを作製していく未来が見えるんだよな」

 

まだ実機が存在せずにシャルロットのラファールを改修しての試験段階でストライカーパックの有用性のテスト段階とはいえ、そのコンセプトから既にイグニッション・プランでの最有力候補となったフランスのデュノア社

 

それはまさに世界中が羨む程の逆転劇と言えるだろう、他の国の代表候補生であるセシリアや鈴が羨ましがるのも無理はない

 

「最初は男装して入学してきたっていうのに、あまり納得いかないわね……」

 

「確かに、不公平ですわ。私だって篠ノ之博士にブルー・ティアーズを見て頂きたいのに」

 

「まあ早とちりした挙げ句に産業スパイの真似事をしそうになり、寸での所で大どんでん返しだから無理はあるまい」

 

「あ、あはは……」

 

最早シャルロットは乾いた笑いしか出てこなかった

 

まあ確かにそうだよな、一手でも差し方が違っていればシャルロットは犯罪者だったのだ、それが巡り巡ってこのような形になっているのだからかなりの強運と言える

 

「それに、提携企業だから何かと一緒になる機会も多くなるわよね?誰と、とは言わないけど」

 

「その点は残念ながら、というべきか機体テストに関してはオレが一緒になる事の方が多い。これでもテストパイロットだからな」

 

なおもう一つの理由としてシャルロットと一夏と一緒にする事をアルベール・デュノアが避けたがっているという理由があったりする

 

今まで構ってやれなかった分の反動か、デュノア社長は少しばかりシャルロットに対して過保護になっている様である

 

そしてそんなオレの言葉に対して鈴は満足そうに頷いていた

 

「なら良いわね。康太、そのまま足止め頼むわ」

 

「別に誰の味方もしてないけどな」

 

「うぅ……お父さんの為にもテストは頑張らないと……でもアピールの場が……」

 

「お二人共、仮にも代表候補生なのですから、あまり恋愛にかまけてもいけませんわよ?」

 

代表候補生という立場は重いものである、だが時として恋愛の方を優先しようとする二人にセシリアから苦言が入る

 

「そういうアンタも恋すれば分かるわよ。というか、アンタは気になる相手とか居ないの?一秋とか、康太とか」

 

「私ですか?」

 

「そうよ。ちょっと聞いた事あるけど、アンタ始めは男を見下す発言してたみたいじゃない。どういう心境の変化があったのよ?その後の試合で康太に負けて惚れたとか?」

 

「た、確かにあの時の態度は私も酷かったと恥じ入っています!そして康太さんとの試合で男性の事を見直したのは事実ですわ。ですが!この私、セシリア・オルコットは負けたからと直ぐに相手に惚れ込む等、そんなチョロい女ではありませんわよ!」

 

しっかりと言い切るセシリア、まあ普通に考えてただ負けただけで相手に惚れ込むとか、そんな事があるわけないしな

 

「それと、その後で一対一で話してライバル宣言されたな」

 

「へぇ、それで今のところの勝率ってどんな割合なのよ?」

 

「種目によって違うな。機体性能の差もあるし、同じ射撃でも早撃ちはオレの方が上だが、狙撃はセシリアが上だ」

 

「そして近接では康太さんが上ですわ。ですが私もまた成長しています。今ではインターセプターもコールせずに呼び出せるようになり、不意の一撃を受ける事は少なくなりましたの」

 

「ふーん、それで試合形式だとどうなるの?」

 

「うっ……それは、康太さんが八割、ですわね。それというのも、ジェガンの装甲が硬すぎるのが原因です!私の攻撃で装甲が抜けませんのよ!」

 

「そういう機体だからな。あと、残りの二割はセシリアに頭部センサーを抜かれて負けた数だ。油断すると直ぐに抜かれるから割と気を抜けないんだ」

 

その点、装甲を抜かれる心配のない鈴とかが相手だと割りと楽に勝てる

 

食らえば殴り飛ばされるから警戒すべき双天牙月も間合いに入らなければ良いからな、遠距離から射撃すれば向こうは衝撃砲の威力も満足に発揮出来ずに完封可能だ、それも鈴が持ち前の勘で避けたり、一瞬でも油断すると直ぐに距離を詰められるから言うほど簡単ではないが

 

それとシャルロットに関しては能力やら機体性能やらが殆んど同等である為に五分五分である

 

向こうもSEED系のビーム兵器を装備してきた為にジェガンでも装甲が抜かれるのだ

 

おまけにオレと同じく高速切換(ラピッド・スイッチ)を使う事から間合いも関係ない、共にどちらかと言えば射撃が得意な為に射撃戦になるのだが、その時は絶え間なく火線の応酬となる

 

次にラウラに関してはまだ付き合いが短いからあまり戦っていない

 

それでも機体特性を直ぐに理解して堅実に戦ってくる為に手強いと感じさせる相手だ、今度の新型に慣れてきたら勝率が何割になるだろうか

 

なお一夏は未だに勝率十割である、クレセントムーンの威力が大きいのは分かるが射撃をいい加減に覚えろといいたい

 

そして最後に一秋だが、二次移行を果たした白式・刃風の能力が能力の為に、ビーム兵器が封じられた

 

それというのも機体バランスはオレの記憶にあったゲイルストライクをベースにしていたのだが、背部にアームで保持しているシールドとライフルがスタービルドストライクの物と同じ機能を備えていたのだ

 

つまりシールドがアブソーブシールドになっており、エネルギー兵器ならそれだけで吸収し自身のシールドエネルギーに変換するのだ、加えてスタービームライフルがベースらしいライフルもあるので遠距離にも対応してきた

 

そして肩部ブースターの追加により機動性は向上、実弾兵器による射撃も狙いを付けるのに苦労する

 

更に剣も雪片参型と刀身が延長されるだけでなくゲイルストライクのウイングソーと同様に此方の装甲に対して振動周波数を調整して切断するという能力が追加されていた

 

元からある零落白夜とはどちらか片方しか発動させられないが、そんな訳でオレは一秋との戦闘では損傷を受けて白式に装甲材を解析されないよう細心の注意を払っている

 

というより今のところ一番厄介な相手になるのは一秋だ、ISの二次移行という可能性の塊みたいな現象をまざまざと見せ付けられた

 

なのでオレも、自身の進化だけではなくジェガンの進化を目指している、条件は不明だから何とも言えないが、目標があるに越した事はない

 

と、そこまで考えた辺りで呼び出しがあった、オレは自分の料理を受け取りに番号札を持ってその場を離れるのだった

 

 

昼食を終えた後は全員がそれぞれに予定があるという事で解散となった

 

そんな中でオレとクロエは当初の予定通りに誕生日プレゼントを探す事にした

 

ショッピングモールの中でも贈り物として良さそうな小物が並ぶ中でオレはまず箒宛のプレゼントを選ぶ

 

「こういった時に何を贈れば良いのか、分からないです」

 

「相手にもよるけど、今回は箒のプレゼントだから和風の物が良いらしい。例えば、湯呑みとか手拭いとかな」

 

マグカップやハンカチを送るのも良いが、箒の趣味となると和風が良い

 

だが湯呑みは割れ物なので今回は省くか、そうなると実用性のある物も良いな

 

箒……和風……刀……あっ

 

「オレは包丁でも贈るか。日本刀と同じで関の包丁なら喜ばれるだろう」

 

箒は料理も上手いらしいし、良い道具を贈るのは悪くない筈だ

 

どうにも家に伝わる日本刀を持っているようなので、同じように日本刀をとも考えたがいくらレゾナンスとはいえ普通に売ってる訳がないので候補から外す

 

逆に探してみれば案の定というか包丁はあった、値段は少し張るがこのくらいの品を贈れば良いだろう

 

メッセージカードを同封可能なので一筆添えておく、『未来を切り開くという願いを込めて』と、だ

 

刃物を贈ると縁を切る、とネガティブに受け取られる事もあるので念押しだ、お袋からこの辺りは習った

 

昔から刃物を贈る事はあるらしい、さっきのような理由で『新たに切り開く』という意味で、例えば花嫁衣装での懐刀とか、七五三の守り刀とか

 

篠ノ之博士は箒にISを与えるらしい、ならばそのISパイロットとしての新たな門出にも相応しいだろうからな

 

使い勝手の良い三徳包丁を選び包装して貰い学園に郵送して貰う事にした

 

クロエも手拭いを選んでいたので、それもまた郵送して貰う事になる

 

「よし、それじゃあ次はクロエの番だな。何か欲しい物ってあるか?」

 

「私の、ですか?」

 

「ああ、前も言ったが誕生日もう過ぎてるから遅くなったけどな。希望がないなら色々見て回って、気になった物を選ぶ。そんな感じで良いんじゃないか?」

 

「分かりました。でも、私なんかがプレゼントなんて、良いんでしょうか?」

 

「良いんだよ。日頃、オレも世話になってるから、そのお礼としてもオレはお前に何か贈りたい。取り敢えずは適当な店に入ろう。意外な掘り出し物があるかもしれないからな」

 

どうにも希望する品が特にないらしいので、一緒に店を回りながら選んでいく

 

例えば、近くのぬいぐるみを主に扱う女子向けのファンシーショップでウサギのぬいぐるみを見てみた

 

「モフモフで気持ちいいです」

 

「抱き枕にもなるみたいだな。にしても、ウサギか」

 

「ウサギです」

 

クロエが抱えているのは大きな白いウサギのぬいぐるみである

 

そしてウサギとなると身近に居るとある人物を思い浮かべる、肉食獣くらい簡単に葬れるようなウサギを

 

クロエも同じ人物を思い浮かべたのか、小さく笑みを浮かべている

 

その後、ぬいぐるみは買わずに別の店を回っていくと、何軒か回った後でアクセサリーショップに辿り着く

 

そこにも多種多様なアクセサリーが並んでいる、ネックレスやブレスレット等のメジャーなジャンルだけでなく、スーツに使うカフスボタンまで揃えていた

 

普段、こういったアクセサリーをあまりつけないクロエも興味があるのか色々と視線を向けている(普段から目を閉じているからIS黒鍵のセンサーで見ているらしいが)

 

そして一つの品の前で止まると、それをジッと眺めている、今までにはない反応だな

 

「それが気に入ったのか?」

 

「はい、これが一番綺麗です」

 

クロエが見付けたのは一対の指輪だった

 

ショーウインドウの中にある黒と銀の大小の指輪、そこには三日月と月桂樹の葉が描かれている

 

一対の指輪、つまりはペアリングか

 

「ならこれにしようか?」

 

「良いんですか?」

 

「それが今までで一番の反応だったからな。そういう直感っていうのは大事だぞ」

 

オレもこれだ、と思った品物で外れた事は一度もない

 

だからクロエがこの指輪に惹かれたというのならば、それはクロエが理屈ではなく直感で良いと感じた事に他ならない

 

そんな訳でこのペアリングを購入する事にした、値段は先程の包丁よりも高いが問題ない、その程度の給料は貰っている

 

携帯端末で支払いを済ませた後、ペアリングを受け取ってクロエに渡す

 

「ありがとうございます、コウタさん」

 

「普段の礼だからな」

 

「そうですね。それとコウタさん、この黒の指輪はコウタさんにです」

 

「オレに?」

 

「はい。コウタさんからのプレゼントですけど、コウタさんと分かち合いたいんです」

 

「そうか。とはいっても、どの指でも少し大きいな」

 

大人用だったのだろう、指輪はまだオレの指には少しだけ大きく、親指でもすり抜けてしまう

 

折角のクロエから渡された指輪だけにそれだと勿体ない、なのでオレは首に掛けているドッグタグを外し、そのチェーンに指輪を通す

 

「コウタさん、それは」

 

「ああ、ジェガンの新しい待機形態だ」

 

どうにもオレのISはハロ以外の形にはなりたくなかったらしく、妥協に妥協を重ねてドッグタグの形に落ち着いたらしい

 

だがこれで嵩張る事がなくなった、ハロでやってた仕事は別に携帯端末を所持したのだが、それでもバスケットボールサイズのハロを持ち歩くよりは現実的である

 

そんなドッグタグを再び首に戻そうとしたが、上手く留め具が留まらない

 

まだ慣れていないからな、大人しく留めてから首に掛けるか、そうしようとした時、クロエが前から手を伸ばして留め具をつけてくれた

 

「助かった、ありが、とう……」

 

「あ……」

 

だがその体勢がまずい、クロエがオレの首に手を回すように持っていっている事から、互いの顔が直ぐ近くにあったのだ

 

それを認識した途端、オレもクロエも視線を逸らした、互いの吐息が分かるくらい近くに美少女であるクロエの顔がある、そう理解しただけで自分でも顔に熱があるのが分かる

 

「すまない……」

 

「いえ、私の方こそ……」

 

同時に謝りつつ素早く距離を取る、同じ部屋で過ごすようになって慣れていたつもりだったが、やはりそう簡単には慣れないものだな

 

「…………………………」

 

「…………………………あの、コウタさん」

 

暫く二人で無言になっていたが、やがてクロエの方から口を開いた

 

「あ、何だ?」

 

「その、私の分の指輪なんですが、コウタさんが付けてくれますか?」

 

「ぶっ……それは、どうして?」

 

「あんな形ですけど、コウタさんに指輪を付けたような形になったので、駄目でしょうか?」

 

「まあ良いが……どの指が良い?」

 

「上手く嵌まるのは薬指ですけど……その、右手にお願いします」

 

指輪を付けてあげるという行為と、右手の薬指と言われて心臓が跳ね上がるような感覚になったが、よく考えれば結婚式とかでやるのは左手の薬指だった

 

それでも似たような状況に心臓が鳴りっぱなしだったのだが、クロエの手を取り指輪を右手の薬指に通してやる

 

そして、それと同時に周囲から拍手が響いてきた、さっきのリングをチェーンに通した時から、此処がまだショップの中だとすっかり忘れてた

 

「お似合いですよ。折角なので、記念撮影はいかがですか?というか是非とも店頭に飾りたいのでお願いします一枚だけでも!」

 

「結構です」

 

そんな事を言ってカメラを持っている店員、というよりはこの場から即座に駆け出す

 

その時にクロエの手を引いて移動したのだが、その時にも周囲からは歓声が聞こえてくるのを無視して適当な場所で止まる

 

あー、顔から火が出そうだ

 

「ごめんなさい、コウタさん。私の我が儘で……」

 

「あ、いや。確かに恥ずかしかったのはあるけど、別に嫌な訳じゃないさ」

 

寧ろこういったデートみたいなシチュエーションは自分には縁のない物だと思っていたからな、色々と新鮮だった

 

「それより、クロエは大丈夫か?今日は色々と回ったけど、楽しめたか?」

 

「はい、こんな日は初めてだったので、全てが新鮮でした。それに、コウタさんから戴いたこのプレゼントも嬉しかったです」

 

そういって本当に嬉しそうに右手の薬指につけた指輪を撫でるクロエ、その笑顔には嘘など欠片も混じっていないものに見えた

 

「そうか」

 

ならばこの日の行動に無意味な事などなかったのだろう、目的は別にあった今日の買い物だが、こうしてクロエが笑ってくれたというのが一番の収穫かもしれない

 

その後は適当なカフェにて休憩してからオレ達もIS学園への帰路についた、こんな日も悪くない、そう感じながら




余談ですが、ドイツでは結婚指輪は右手薬指につけるそうですね

それでなくても日本とかだと右手薬指の指輪は婚約指輪になるんですが
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