ジェガン、IS世界に立つ!!   作:RABE

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原作第三巻の内容はこれにて終了です。

次回からは夏休み編、幾つかの短編を投稿していく予定になります。

そして今回、不穏な影が……


33話 暗雲

全ての戦闘が終結し、IS学園の作戦行動は終了となった

 

結果として全ての機体が少なくない損傷を負い、教員部隊の機体に関しては打鉄とラファール・リヴァイヴが全機大破、ジェガン・ライトアーマーに関しても中破という結果になった

 

他の専用機に関しても差はあれど損傷を負っている、中でもジェガンが一機、敵の侵食を受けて敵に回り撃墜された

 

それも世界最強のISを二十以上投入しての結果である、この結果は秘匿されたものの、関係者が受けた衝撃は大きい

 

そんな中、各専用機持ちは戦闘での疲労を癒やす為に温泉に浸かっていた

 

「はぁ~、生き返るわねえ~」

 

「今回ばかりは鈴さんに同意ですわ。こんな戦闘、これまで経験した事なんて世界を見ても有り得ませんわよ。それこそ、数だけなら白騎士くらいなものじゃないでしょうか?」

 

「そんな戦闘が初陣になったのだな、私は……」

 

「えっと、良い事じゃないかな?少なくとも、これから戦闘が行われても今回程大変じゃないって事だよ?」

 

「うむ、こういう時はポジティブに考えるべきだ。最悪を想定するのは大事だが、あまり過ぎると士気を落とすからな」

 

「そ、そうだな。それにしても、あの後で康太があっさり目覚めるとは……良い事ではあるが、少し頑丈過ぎやしないか、アイツ?」

 

箒の言葉に他の全員が無言で頷く、怪我をしてまた意識を失っていた康太だが治療用ポッドの中に放り込まれて一時間くらいで目覚めたのだ

 

それには先に投与されていたナノマシンの効果があったからなのだが、それでも目覚めて歩けるようになって事からその頑丈さが分かる

 

しかし後遺症が残るような怪我でなかった事が何よりだとも全員思っていたのである

 

「そういえば康太で思い出したけど、何者なのかしらね?」

 

「鈴さん、あまり他人のプライベートを詮索するものではありませんわよ」

 

「分かってるわよ。でも、色々予想するだけなら別に良いじゃない。ほら、何処か素人とは思えない所あるし、正体はあのデビルガンダムとかいう存在を追うエージェントとかじゃないの?」

 

「それなら、開発経緯を知ってたし、デビルガンダムを開発していた研究所とかに居たのかな?でもボク達と同い年だし、本人も研究者って感じじゃないか」

 

「なら両親が開発に関わっていた、と見るのが妥当だろう。同じ企業の所属とはいえ、私はまだ聞いていないからな」

 

「そういえば前に自分は孤児だと言っていたが、もしやそのような事が……」

 

今回の事件に於いて一番に事情を知っているであろう人物もまた康太である為、箒、鈴、セシリア、シャルロット、ラウラの会話は康太に事についてとなる

 

そんな康太の正体に関して色々と考察する五人、結果として康太の正体に関して『デビルガンダムを開発していた研究所に両親が勤めていて、暴走した際に両親が巻き込まれて他界。それを止める為に動いている』という結論になった

 

傍らで同じく温泉に浸かりながらそれを聞いていたクロエは内心で苦笑しつつ、しかし康太が話さないのなら自分から言うべき事はないと黙っている

 

「あら、面白そうな話をしているわね。私達も混ぜて貰っても良いかしら?」

 

「貴女方は……」

 

「ナターシャ・ファイルス、アメリカ軍のISパイロットよ。今回は本当に助かったわ。改めてお礼を言わせて頂戴」

 

「イーリス・コーリングだ。同じく、世話になったな」

 

そんな会話をしている中に二人、米軍のISパイロットのナターシャとイーリスが現れた

 

共にバスタオルを巻き体を隠しているが、それが余計に成熟した大人の色香を放っているようにも見える

 

そしてイーリスが温泉にそのまま入ろうとして、それをナターシャが捕まえた

 

「ダメよ、イーリス。温泉に入る時はまず体を洗うのがマナーなの」

 

「えー、面倒クセェなあ」

 

「そう言わないの。貴女だって同じような事をされて、そのお湯に浸かるなんて良い気はしないでしょう?」

 

「分かった分かった、本当にナタルは真面目だなあ」

 

「貴方が不真面目なだけよ。そういう訳だからちょっと体を洗って来るわね。それからまたお話に混ざらせて貰うわ」

 

「え、ええ……」

 

と、どうやらまずはお礼を言いたかっただけらしく、話に混ざるのはついでらしいナターシャがイーリスを連れてシャワーの前まで向かう

 

そして体を洗ってから改めて湯船に浸かりながら会話の中へと混ざってきた

 

「それで、今回の事なんだけど、IS学園では敵の正体について知っていたという事で良いのかしら?」

 

「それは……」

 

専用機持ちとなった五人は返答に詰まる、康太の事を学園とは無関係な人間に話して良いものかと

 

「少し意地悪だったかしら?正確には、アレに関する情報は学園側から提供されたわ。ただ、戦闘中に解析したにしては詳しいし、あの四天王っていう機体は出現していない機体の情報もあった。なら、誰か詳しい人が居たと見るのが普通ね」

 

根拠となる情報を挙げられて答えられない五人、がナターシャは一つ勘違いをしてくれていた

 

「あんな馬鹿げた代物、まず間違いなく篠ノ之博士が関与してるわよね。だから私が知りたいのは篠ノ之博士は敵か味方か、それだけよ。本当に篠ノ之博士は信用して良いのか、貴方達の目から見た答えを教えてくれないかしら?」

 

「え、ええ!姉さんは人としてはアレですが、今回に関しては味方です!」

 

「そうですわ!寧ろ止める為に動いていると言っても過言ではありませんもの!」

 

「そうね、あの人の事はあまり話した事ないけど、今回は大丈夫よ!」

 

「うんうん!ちゃんと自分の利益になる取引には応じる人だから大丈夫ですよ!」

 

「新参者ではあるが、社員として博士が関与している事は否定出来る。それだけは信じて欲しい」

 

勘違いしているならそのまま勘違いさせておこう、という事に全員の意思が統一された

 

その勢いに引っ掛かるものを感じつつも、取り敢えずは納得しておこうとナターシャが判断した事で一先ずはこの話は流れる

 

それからは話の流れを変えるという目的と、現役のISパイロットと話せるという貴重な体験からナターシャ、イーリスの二人との会話が続く

 

そんな中で出てきたのはIS学園の男性パイロット三人についての事だ

 

「三人とも良い子達よねえ。イチカ君は真っ直ぐで素直に好感が持てるし、カズアキ君も機体性能があったとはいえ最後まで敵と戦い続けた。そしてコウタ君はとてもタフね。あそこまで負傷して動けるISパイロットが他に何れだけ居るかしら」

 

「アレは、康太が特殊としか……」

 

「そうですわね。あの執念は何処から来るのでしょうか?」

 

「あの坊主か。狙撃の腕もあったけど、あのガッツは私も気に入ったぜ。さっきナタルと見舞いに行ってきたついでにウチ(米軍)に勧誘したしな!」

 

『なっ!?』

 

プロのISパイロットからの直々のスカウト、その事に全員が息を呑む

 

その中でも静かに、だが確かな怒りを放つ者が居た、クロエである

 

「ダメです。コウタさんは渡しません」

 

「あらあら、大丈夫よ、あっさり断られたから」

 

「そうそう、数年従軍すれば直ぐにアメリカ国籍も手に入るし、市民権も与えられる。おまけにパイロットとしてエリートコース間違い無しって勧誘したのに乗らなかったからな」

 

「当然です。コウタさんは私と同じく束様の元で宇宙開発をするんですから」

 

康太に対して恋心を抱いているクロエだが、康太がちゃんと断っていたと聞いて多少は機嫌を直す

 

しかしまだ敵愾心は残っており、そんなクロエを様子を見てナターシャはクスリと笑みを浮かべる

 

「ふふ、そうね。彼もそう言っていたわ。でも気を付けてね。あの子は目的の為なら自分の命を簡単に投げ出すような危うさがあるわ。一緒に居たいのなら、ちゃんと繋ぎ止めてあげるのよ」

 

「それは……はい、分かっています。でも、コウタさんの邪魔はしたくないんです。それがコウタさんの望みだから……」

 

「難しいわね。なら、あの子が無茶な事をしないように支えてあげるしかないわね。大丈夫よ、恋する乙女は強いもの。貴女もきっと強くなれるわ」

 

「はい……」

 

「私達はもう上がるわね。明日此処を発つから、それまではお世話になるわ。それじゃあ、またね」

 

「頑張れよ。でないとまた勧誘に行くからな」

 

「分かってます!」

 

大人な二人に諭されるクロエは自身の想いを見つめ直す

 

今のままではこれから先も康太は無茶をするだろう、その時に自分はどのような決断をすれば良いのか

 

夜空に浮かぶ月を眺めながらクロエはその答えを探して考え続けるのだった

 

 

「不思議な声のような物、か」

 

「そうなんだよ。俺だけじゃなくて、鈴とセシリアとシャルも聞いたんだ。康太は何か思い当たる事はないか?」

 

怪我から復帰したオレは部屋で一夏からオレが意識を失っていた時の事を聞いていた

 

そんな中で普通ではない現象が起きてそれまで見付からなかったオレを見付けたという

 

「それなんだけど、私が回収した侵食を受けたジェガンのISコアは破損が酷かったけど、実は最後の一瞬だけリンクが復活したんだよね。で、普通じゃない変化をしてたの」

 

「そうなんですか、束さん?」

 

「そうなんだよ。ISにはそれぞれに独自の人格を設定してるんだけど、普通は表に出てくる事はないの。けど、侵食を受けたジェガンは最後の最後にその人格が強く出てきた。その思考パターンもこーくんのデータを流用してるから似ていたんだよね。で、既存の通信プロトコルには当てはまらない何かでいっくん達にメッセージを送ったみたい」

 

「何かって……」

 

「思うんだけど、こーくん。あのジェガンのISコアがニュータイプとして覚醒していたって可能性はない?」

 

共に話を聞いている篠ノ之博士が限られた情報の中から仮説を立てる

 

擬似的な人格があるとはいえ機械であるISコアのニュータイプ化、それは―――

 

「絶対に有り得ない、なんて言えませんよ。あの世界ではバイオ脳と呼ばれる脳味噌と同じ生体部品を使った生体コンピューターが最強のニュータイプとも言われる人物の能力を再現してましたからね。DG細胞が何らかの作用を行って進化したとすれば、有り得なくはないと思います」

 

そもそも、猿がニュータイプ能力を持つ事さえあるのだから何でもありだろう、自己進化はDG細胞だけでなくISも行えるのだから

 

「そして、ニュータイプが心の声で仲間を無事に脱出させた事もありますし、それでオレの位置を把握して一夏達に教えたって事もおかしくはないと思いますよ」

 

「なるほどねえ。敵になったけど、助けてくれたのもあの子な訳かあ」

 

ニュータイプという種への進化の可能性、その一端でも知る事が出来たなら十分な収穫だろう

 

それがオレのデータを基にして生まれたのなら、オレもまたニュータイプになれる筈だから

 

知りたい事を知ったのか、篠ノ之博士はそのまま部屋から出て自分の部屋へと向かった

 

その後、同室である一夏と適当に話をして、そのまま時間が過ぎていくのだった

 

 

一夏からの話を聞き、康太からの情報を受け取った束は自室でモニターを眺めながら思考を続けていた

 

「やっぱり、こーくんにはニュータイプとしての素質がある。そして人と違うのは、やっぱりこのデータが示している」

 

そこに映るのは康太の脳波をモニタリングしたものであり、IS経由で入手したものだ

 

そのデータの中ではとある時間から一部の数値が跳ね上がっている、その時間は康太が負傷しながらも戦闘し、シラヌイのドラグーンを扱っている時である

 

「生存本能によって能力の底上げ。過去にも二度、実戦に於いて見られた事象。だけど、今回のはそれらとは桁違い」

 

比較として康太がブルーディスティニーとシュヴァルツェア・レーゲンとの戦闘データも出す

 

どちらも同じように数値の上昇は見られるが今回程の劇的な物は見られない

 

そして今現在のリアルタイムなデータ、その康太の脳波は戦闘時程ではないにしても以前よりも数値が大分上昇したまま維持されている

 

「この波形が感応波なんだね。これがサイコミュを動かしてドラグーンを操作した。そしてミノフスキー粒子にも反応している。此処まで来ると間違いないね、こーくんはニュータイプとして目覚めつつある」

 

そこまで言って、束は笑う、それは無邪気なようでいて、何処か歪んでいた

 

「くふふ~♪良いねえ、すっごく良い!天然物の私とも、人工的な天才であるちーちゃんとも違う、ただの人間の身でありながら私達とは違う方向へと進化している!私が一度は見限った人間という種に、新たな可能性を指し示してくれた!」

 

初めて会った頃はこんな事になるなんて思っても見なかった、ニュータイプを目指すというのも本気にはしていなかった、だが彼はそれをやってみせた、極限状態に於いて乗り越える為に進化してみせた

 

それがどうしようもなく彼女には楽しい、自分の予想を上回る人間なんて世界に何れだけ居るというのか

 

束の笑みは歪みながらも、彼女としては数少ない心の底からのものでもある

 

「もっともっと、その輝きを見たいなあ。あっと、そういえばちーちゃんからデビルガンダムに関するデータ提出を頼まれてたんだった。危ない危ない」

 

しかし彼女は多忙である、直ぐに自分が親友から頼まれていた仕事の事を思い出すと早速それに取り掛かる

 

「アレの危険性は私でも引くレベルだからねえ。あんなのに構って宇宙開発の邪魔されたくないし、凡人達が狩り出してくれるなら大助かりだよ。詳しいデータは今後の解析も加えるとして、基本的なデータはこーくんのが流用出来るね。ちゃんと執筆者のところにもこーくんの名前を入れておいてあげよっと!」

 

後日、世界各国の首脳陣に対してIS学園から警告としてデビルガンダムの存在が公表される事となる

 

その際に添付された資料にはデビルガンダム軍団の各機体の特性や対処方が盛り込まれており、各国の軍はこのレポートを基に戦術を組み立てる事になる

 

康太の用意したデータを多く流用したこれが俗に『シドウ・レポート』と呼ばれるようになり、それに康太が巻き込まれるのはもう少し先の話である

 

 

某所にて、一切の明かりがない部屋の中に光が灯される、暗闇よ中から浮かび上がるのは円卓であった

 

しかしその円卓には座席という物が存在せず、人の代わりに黒いモノリスが円卓を囲むように配置されていた

 

そんな中、モノリスの表面に数字が現れる、それは時間の差はあれど円卓に設置された六基のモノリス全てにそれぞれ『01』から『06』の数字が表記される

 

『集まったようだな。では臨時ではあるが幹部会を始めるとしよう』

 

『やっとかい?僕は早く結果を知りたくて堪らなかったんだ。ようやく報告されるんだね?』

 

『あら、せっかちな男は嫌われるわよ。それに、商人としても致命的ね』

 

『そういってやるな、03。今回の件に関しては02を責める事は出来ん。特に、男であるならば尚更な』

 

『04の言う通りだよ。私だって今回の作戦には期待していたんだから』

 

『その通り。要はそれが更なる金に繋がるかどうか、だ』

 

そんな中、01と書かれたモノリスから老人の声が聞こえると、02からは若い男性の声が、03からは女性の声、04から落ち着いた様子の男性の声、05からは少し幼さの残るような女性の声、06からはあまり感情が感じられない男性の声が聞こえてくる

 

しかし彼等はそれが本当の姿と結び付く訳ではない、機械によって作られた声を通じ、その役を演じている可能性もあると互いに知っているからである

 

『分かったわよ。それで今回の作戦、ギフトであるアルティメットガンダムと呼ばれる兵器の実戦運用だけど、予想以上ね。少なくとも余計な第三者の介入が無ければ確実に米軍の最新鋭機を二機とも撃墜出来ていたわ』

 

03からの報告に各モノリスから感嘆の声が漏れる

 

彼等にとってISとは金のなる木ではあるが、それだけで満足出来るような存在ではなかったからである

 

『素晴らしい!やはり理論に間違いは無かったという事だ!』

 

『その通りではあるな。が、03の言う余計な第三者とは何だ?』

 

声の聞こえる六人の中でも一番に喜びを表す02に対して賛同するが03の内容に気掛かりな事がある04は緊張感を持った声で問い掛ける

 

『かの天災と、その配下を含むIS学園による介入よ。第二段階として投入された四天王三機が全て撃破されたわ。しかも、入手した一部のログを確認したら四天王の名称も言い当てていた。これがどういう事か、分かるわね?』

 

03のその言葉に場が多少どよめく、予想はされていたが実際に耳にするとなるとやはり違う

 

『つまり向こうもギフトを確保してるって事だね!予想はしてたから、あまり驚きはないかな?』

 

『我々が確保出来なかったギフトの存在は確認されている。かの天災であれば、それに気付いても不思議ではあるまい』

 

しかし予想は出来ていただけに受け入れるのも早い、即座に状況に対応出来ないような愚者はこの場には存在しなかった

 

『それで、そのギフトがどんな系統なのかは確認出来たのかい?ギフトは複数の系統に別れてる。アルティメットガンダムとその傀儡達に精通してるって事は、その系統って事かな?』

 

『さあ?そこまでは掴めなかったわ。けど、一つ言えるわね。向こうが手に入れたギフトの中に、生きた人間が居る筈よ』

 

その報告に先程よりも大きなざわめきが起きる、生きた人間というギフトは未だ彼等も目にした事がないからである

 

『成る程。我等でもまだ見た事のない存在か。よろしい、03は引き続きその調査も進めると良い』

 

『了解したわ、議長。そういう訳で、IS学園側の素早い、そして的確な対処のせいで米軍ISの撃墜には至らなかった。でもその有効性ははっきりと示してみせた。詳しいデータはそちらにも転送しておくわ。一先ずは私からは以上よ』

 

03から他の五人に送られたデータは後で確認される事となるだろう

 

報告が終わった事で次なる議題は当然、今回の作戦の結果を踏まえてどのような手を打つか、である

 

『よろしい。全員、今回の作戦の結果は分かった事と思う。02、例のプロジェクトはどうなっている?』

 

『現在、ギフトから得た技術をフィードバックしているよ。アレは良いね、この世界を変える新たな力だ』

 

『ふむ、では後で進捗状況を纏めてデータを送れ。これより我々は本格的にプロジェクトを進める』

 

『了解した。これで、ようやくIS絶対論に終止符が打てるのだな』

 

『そうだよねえ。ISはISでお金になるけど、コアの数が限られてるのがネックだもん』

 

『当然、そこに投入される資金の額も決まってくる。それでは一定の利益しか見込めない』

 

『でも、このプロジェクトが成功すればそれも変わる。新たな概念は新たな争いの火種となり、経済を回すようになる。それこそ、私達の求めるべきもの』

 

『その通りだ。では改めてこの場で通達しよう。プロジェクトの第二段階への移行を開始する。概念検証用のアルティメットガンダムは封印処理を行い、その概念を受け継いだ新たな兵器開発の仕上げに入る。此処に、【Project:Fallen Angels】を開始する。ISによって歪んだこの世界を、あるべき姿へと戻すのだ』

 

議長とも呼ばれる01からの号令に各モノリスが応えていき、その表面に浮かんでいた数字が消えていく

 

こうして誰も知らない内に事態は動いていく、その影は確実に世界へと忍び寄っていくのであった

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