ジェガン、IS世界に立つ!!   作:RABE

4 / 82
唐突にニュータイプ音がして閃いたので原作を改変していきます、コウタくん居る時点で改変も何もない気がするけど

模擬戦というサブタイでしたが、戦闘してなかったので変更しました


3話 翔べ!ジェガン

「ニュータイプに?オレが?」

 

「うん、まあ仮説を立てただけだから確証は無いんだけどね。それでもまあ、宇宙開発の片手間にも出来ることだよ」

 

「その仮説っていうのが何か分かりませんけど、教えて貰っても?」

 

「まあ当然だね。まず、人間って色々な事が解明されてるけど、脳の研究にはまだまだ分かってない事が多いんだけどさ、普段私達が使ってる脳は全力で動いてる訳じゃないんだよね」

 

―――私の脳はそうじゃないのかもしれないけど、と加えて続けられる

 

「それで、もしかしたらニュータイプっていうのは宇宙という過酷な環境において普段は使われていない脳の部分が解放された人類の事を指すと思うんだよね」

 

「その結果が予知やテレパシー能力だと?」

 

「そうだね。予知はそれこそ未来予測と間違える程に未来を演算して求めている、テレパシーも今までの会話パターンとかから相手の言いたい事を予測している。そんな風に普段はリミッターの掛かっている人間の脳が解放されてより強い力を発揮出来るようになった人間、それがニュータイプだと束さんは仮定したんだ」

 

一概に間違っているとは言えないがニュータイプの定義も明確なものはないので否定も出来ない、そもそもどうしてニュータイプが生まれるのかも分かってないのだからまず試してみない事には始まらない

 

ただ、一つ気になる点がある

 

「ニュータイプは宇宙に出た人間が進化した姿、という事ですが地上でも大丈夫なんですか?」

 

「多分、大丈夫じゃないかな。進化に必要なのは進化が必要だと本能が感じる程の極限状態だと思うよ。宇宙はその過酷な環境がそれを後押ししてるだけだと思うんだ。だからISでの戦闘はその極限状態にするには丁度良いと思うんだよね」

 

「成る程、取り敢えずはその方向で探ってみます」

 

それで進化可能なのかは一先ず置いといて、まずは実験だ

 

とはいえオレはまだ戦闘どころかアイエスすらまともに動かした事のない素人なのだが

 

「だからお昼を食べるまで実験場を使って練習をしても良いよ。私はそれが終わるまでにこーくんの勉強の準備をしておくからさ、お昼からはISとか、今のこの世界の事についてお勉強しよう!」

 

「分かりました、今から行ってきます」

 

「くーちゃん、こーくんのお手伝いをお願いしても良いかな?一人だと動かし方も手探りだろうからね」

 

「はい、ではお昼までには戻ります」

 

「うん、頑張ってね、二人とも!」

 

こうしてオレは新たな目標を持ちアイエスの訓練へと向かった

 

ハロはデータ収集が終わったので返却されており、昼までは凡そ一時間、軽く動いて慣れるくらいなら出来るだろう

 

クロエと共に実験場に来たオレは早速ハロを抱えた

 

「ISは使用者の意思で展開します。まずは機体を呼び出してみて下さい」

 

「了解。来い、ジェガン!」

 

どうなるか分からなかったが、一瞬の浮遊感の後に機体が展開されこの世界で目覚めた時と同じような視界になる

 

機体が大きめだからかいつもよりも視点が高いのだが、慣れるまで少し掛かるかもな

 

「それがコウタ様の機体なのですね」

 

「おう、ジェガンだ。それと、オレに様は付けなくていいよ。そんな偉い人間じゃないしな」

 

「では、何とお呼びすれば?」

 

「普通に呼び捨てで良いさ、オレもそうさせて貰ってるだろう」

 

「成る程、ではコウタさんで」

 

「応!さてと、取り敢えず機体は出したけど、次はどうすれば良いんだ?」

 

「まずは歩行からですね。その後走って、それが終われば飛行に移りましょう」

 

「よし、それくらいなら」

 

まず歩行だがこの世界で目覚めた時も無意識に歩いていたから別に意識せずとも出来た、なので走ってみたのだが歩幅の違いからバランスを崩し派手に転倒する

 

それでも立ち上がり再び、今度は少しペースを落として走り、慣れたら全力で走り出す

 

今度は転倒する事もなく実験場を一周する事が出来た

 

「正直、予測以上の習熟ペースです。普通なら歩かせるだけでも何日も訓練するものですよ」

 

「と言われても体の延長みたいな物だろう?なら歩幅とかの間合いを掴めればなんとかなるよ」

 

「それに至るまでが長いのですが、これなら予定を繰り上げて飛行訓練に移っても良さそうですね。ISはPIC、パシッブ・イナーシャル・キャンセラーというシステムにより飛行します。それだけではあまり速度は出ないので背面に存在するカスタム・ウィングのスラスターで速度を確保しますが、まずはPICのみでの飛行にしましょう」

 

「成る程、ところでどうやってそのPICを起動するんだ?」

 

「頭で飛行しているところをイメージするとISが脳波を読み取って自動的に飛行します。客観的に、自分がどのような姿で飛ぶかイメージすると尚安定します」

 

「成る程、成る程」

 

客観的に、つまりはアニメやゲームで見ているジェガンの動きをイメージすれば早い訳だろう?

 

ならばそうだな、まずは地面を蹴って五メートル程の位置で停止、そこから左右に方向転換、前後左右への移動を行ってみる

 

イメージしたのはゲームなんかで最初にやるチュートリアル時の様子、更に途中から動き方が宇宙マップとかの時の挙動に似ていた事からそっちをイメージの中核にして動く

 

それにより二次元的な動きから上昇下降も含めた三次元的な動きに変わり、PICが慣性を制御する物だと理解した辺りで瞬間的に宇宙と同じように慣性をゼロにした状態で足を蹴り上げて上下に反転、足を戻して反動を相殺して慣性を元に戻す事で重力のある地上でも擬似的にAMBAC機動を再現する事に成功した

 

「よし、やれるな!」

 

「普通は乗って一日目で飛行を、それも完全に使いこなすなんて真似は出来ません。それに最後の挙動、今までのISの稼働データに類似する物が存在しないです。どのような手品を使ったのですか?」

 

「PICを使って慣性を無くした上での機動だ。AMBACっていう、ガンダムシリーズに登場する宇宙での操作方法だな。現実でも宇宙飛行士とかがやる姿勢制御を発展させたとでも思ってくれ」

 

なお設定ではあっても作画の関係で本編に使われていない事も多い、それでもこうして使えたのだが

 

「コウタさんが普通でないのは分かりました。後はカスタム・ウィングを用いた飛行ですが、これは特に変化はありません。スラスターによってより速度が出た機動が可能になる点が異なります。使用されるスラスターはイメージによって読み取った挙動に応じて自動的に稼働しますが、その際に出力やどのスラスターを使用するかもイメージすると更に細かな機動も可能となります」

 

「分かった、やってみよう」

 

カスタム・ウィング、というよりはバックパックのメインブースターに点火して加速していく

 

まだ武装は使用していないのだが適当な場所に敵が居る事を想定してその周辺を飛行する

 

旋回、下降、上昇、腰のビームサーベルを使用している事を想定して腕を振るい、ビームライフルを持っている想定で腕を向ける

 

それなりの速さで動いてはいるが反応出来る、というよりもまるで周囲の全てが見えるかのように知覚出来ている

 

別にこれだけでニュータイプとして覚醒したとかではないのだろう、ならばISの能力だろか

 

そして動き回っている内に機体の挙動にも最適化してきた、通常のモビルスーツと違いPICという機能がある事からスラスターに関係ない動きを出来るというところから、ガンダムOOの太陽炉搭載型モビルスーツの動きに切り替えてイメージするとしっくりきた

 

付け加えると武装なんかのバランスも考えると近接やら狙撃やらの尖った性能のガンダムではなく量産型であるGN-X(ジンクス)の方が動きを想像しやすいか

 

GN-Xの動きをするジェガン、アイエスと化している事からも既にジェガンという機体からかなり解離してきているような気がするなあ……

 

「時間です。コウタさん、一度降りてきて下さい」

 

「了解」

 

と、夢中になって動かしていたらいつの間にか時間となっていたらしい

 

だが予想よりも動く事は出来た、イメージが大事だと言うが機体が同じだからな、アニメとゲームで見ていたのは大きかったようだ

 

そして別に同じ機体だけではなく、その気になれば他の機体、それこそエースやガンダムの動きまで再現可能なのだからより練習すればより動けるだろう

 

「取り敢えず、オレの動きってどのくらいのレベルなんだ?」

 

「少なくとも素人と言える物ではないです。今の状態でも代表候補生を相手に良いところまで食らいつけるかもしれません」

 

「代表候補生?」

 

「その名の通り国家代表、その候補生です。詳しくは午後からの座学で話しましょう。今から昼食です。準備をしてきますので、先にシャワーを使用してリフレッシュする事をオススメします。ISの操縦は心身にかなりの負担が掛かりますので」

 

「了解。そういえば、朝から何も食べてなかったのか……色々あってすっかり忘れてたな」

 

言われて空腹に気付いたし、体を動かそうとするとかなり足取りが重い

 

今は初めて機体を動かした事による興奮で気付かなかったのかもしれないが、体はしっかりと疲労している事を伝えてきている

 

う~む、これは少しオレ自身の体を鍛える必要もありそうだな、少なくともこれからは頻繁に機体を動かすのだから体力は必須だろう

 

オレは中学時代は帰宅部だったし基本家から出ずにアニメやガンプラといったガンダム関連の物に時間を使って部屋に籠っていたモヤシだ

 

取り敢えずはこれから毎日ランニングをするとしよう、以前なら億劫だと思っていたが今は体力の必要性を感じているだけに、気持ちの入り方も違う

 

そうして決心をつけたところでオレは居住スペースに向かう、シャワートイレは各個室に備え付けというホテルのような構造をしており、オレに割り当てられた部屋は既に完成していた

 

今日の訓練前に作業に取り掛かっていた筈なのだが既に完成している辺り、この世界の技術の高さを思い知らされる

 

尤もこれは篠ノ之博士が特別なのかもしれないが、例えそうだとしてもこんなレベルは前の世界ではないだろうし

 

「ベッド、机、クローゼットか。まあ、私服の類いは無いわな」

 

部屋に入り中を見ると白い部屋に必要最低限の物を置いてあるのが見えた、後々カスタマイズ出来るらしいのでその時は組み立てたガンプラを並べる棚でも貰おう

 

さて、それは兎も角としてクローゼットの中を確認する、そこにあったのは男性用のシャツとズボン、下着類だ

 

篠ノ之博士とクロエと二人とも女性なのに何故男物の衣類があるのかは不思議だが着替えという事だろう、有り難く使わせて貰おう

 

今の今まで着ていたパイロットスーツを脱ぎシャワーを浴びる

 

それが終われば用意されていた着替えを身に付けていく、黒色のシャツにカーキ色のカーゴパンツ、一緒に入っていた靴下とブーツも履いて着替え完了だ

 

何処かの軍隊の支給品みたいな印象を受けるが動きやすい格好なのは好都合だ、部屋から出て食堂に向かう

 

部屋には既に篠ノ之博士とクロエが待っており、湯気の立つ温かな料理が並んでいる

 

「待ってたよ、こーくん。どうかな、くーちゃんの作ったご飯は?」

 

「束様、全て冷凍食品です。私が作った訳ではありません」

 

「え~、そこは黙っていてこーくんをドキドキさせようよ。くーちゃんみたいな美少女の手作りだぞ~って」

 

「……私の料理は、その、束様だけの為ですので」

 

「そっか、嬉しいなあ!ごめんね、こーくん。そういう事だってさ」

 

「いやまあ、オレとしては食べ物を用意して貰えただけでも嬉しいんですが。訓練の後で手伝いとかも出来ませんでしたし。あ、片付けはオレがやります。皿洗いくらいなら出来るので」

 

「じゃあお願いするね。でもまずは早速食べようよ。いただきます!」

 

「いただきます」

 

クロエの料理とやらも気にはなるがまずは空腹を訴えている自分の胃を落ち着けたい

 

冷凍食品とは言うが味は申し分なく、空っぽの胃にどんどん入っていく

 

自分の前に並んだ料理を全て平らげ、最後のピザの一切れを腹の中へと収めた後、満足して息をつく

 

そして食後のお茶を飲んで少し経った時、篠ノ之博士から話を切り出した

 

「よし、それじゃあ真面目なお話をしようか。くーちゃん、こーくんのISの操縦はどうだった?」

 

「はい、少なくとも素人とは思えない動きでした。コウタさんにも伝えましたが、実力は既に代表候補生レベルはあります」

 

「おー、良かったね、こーくん!自分の事を凡人って言ってたけど国に数人のレベルだって!やったね凡人卒業だ!」

 

「正直に言えば実感が湧かないんですけど、それなりに動けたのであれば良かったです。これからも精進します」

 

「うんうん、向上心があるのは良いことだよ。それで、キミにはIS学園に通って貰おうと思うんだけど、何でか分かるかな?」

 

「う~ん、この世界の事についてまだあまり分かってないんですけど、ニュータイプとして覚醒する為に必要だから?」

 

「それもあるね。けど、後一つ理由があるんだよね。まずはこーくんの機体、ジェガンですが、量産して他にも売ろうと思います!」

 

「はあ、それはまた、何故?」

 

確かに量産型だけど、量産する意味があるのか疑問である

 

まあ量産されればオレの機体も損傷しても直ぐに予備パーツがあるのは助かるのだが、その真意が読めない

 

「深い理由はない、寧ろ俗物的な答えなんだけどね、一つはお金の為だね。私も今までこっそり少しずつ資材を買ったりしてたんだけど、コロニー建設とかHLVとか色々使うから一気に大量の資材を購入する必要が出てきたのです」

 

「成る程、それでも何でジェガンなんです?量産型機として優秀ではありますけど、突出して性能が高いって訳でもないですよね?」

 

「単純に私が楽、というか早く宇宙開発がしたくて余計な研究に時間を割きたくないって事だよ。それに、これはこーくんの為でもあるよ。何処の企業が開発したのかも分からない新型のIS、そんなの怪しさ満点じゃない?それが別の世界から来たなんて分かる人間はいないだろうし、殆んどの人間は私が後ろに居ると思うだろうね。だから企業を隠れ蓑にしてジェガンを量産するんだよ」

 

「ああ、そういう事か。でも、企業なんて即座に作れますか?幾らなんでも普通は設立一日目で機体を開発なんて真似は出来ませんよ」

 

「その辺は抜かりないよ!実は、束さんはIS関連の会社を持っているのです!元は第一世代機を作っていた会社なんだけど、第二世代機の開発でコケてね、倒産しそうになってたのを私がこっそり買い取ったんだ。勿論、他に社員は居ないし名義も私の名前じゃないから大丈夫だよ。細々と研究を続けて第三世代機を開発したとしても何も問題ないからね」

 

篠ノ之博士の説明に納得していく、確かにオレには社会的には何も後ろ楯がない状態であるが、それが企業に所属しているとなれば身分も出来る、オレにはメリットしかない

 

「そもそもは私の研究で使う資材を購入する為のカムフラージュだったんだけど、何が役に立つか分からないね。いっそのこと、心機一転ということで社名も変更しちゃおっと」

 

「ジェガンの開発元ってアナハイム・エレクトロニクスっていうんですけど、出来ますか?」

 

「残念ながら住所が東京だから難しいかな」

 

「なら仕方ないですね」

 

流石にアメリカのカリフォルニア州アナハイムに本社が無いのにアナハイム・エレクトロニクスは名乗れないか

 

仕方ないが此処は妥協するしかない、不審な点は可能な限り潰していかなくては

 

「それからジェガンの性能だけど、分類的には第二世代機だね。第二世代機の定義は『後付武装(イコライザ)によって戦闘での用途の多様化』という点に主眼を置かれた機体なんだ。ジェガンにぴったり当て嵌まるよね」

 

「成る程、確かに。そういえば今は第何世代機まであるんですか?」

 

「世界中で研究されてるのは第三世代機だね。『操縦者のイメージ・インターフェイスを用いた特殊武装の搭載』を目標とした機体だね。でも操縦者に適性を求められるから第二世代機以上に人を選ぶ機体になるよ」

 

「その中で第二世代機であるジェガンを売り出すんですか?」

 

「大丈夫だよ。分類が一つ前ってだけでジェガンは今の第三世代機に極端に劣るなんて事はないから。単に特殊武装がないだけで機体自体のスペックは優秀だからね、そこは安心して良いよ。既存の第二世代機なんて引き離している性能だからね」

 

そこは安心したというか、この世界のアイエス開発に少し疑問を抱いた

 

普通、兵器として使うなら万人に扱える物を作るものだ

 

だが各国は特殊武装の開発に躍起になって基礎の性能を高める事をしていない

 

ガンダムシリーズでもファンネルやらインコムといった武装からEXAMやHADESといったシステムによる特異な機体はあったがジム系統を始めとして量産型は大きく武装構成を変える事なく純粋な技術の発展として存在してきた

 

にも関わらず、既存の技術を高める事をせず最新鋭技術にのみ頼る姿はオレには単なる愚行としか思えない

 

「まあ、そんな訳でジェガンは第二・五世代機ってところかな。けど第三世代機を作れない国とかは第三世代機に対抗可能な第二世代機、しかもパイロットに特別な適性を求めない機体っていうのは好まれると思うから売れるよ、きっと」

 

「またアバウトな……」

 

「いつもなら束さんが適当な発明品を名前隠して売れば皆買っていくけど、今回は資材の量が量だからね。やっぱり単価の高いISを使うのが手っ取り早いよ。それに量産するとなれば必要素材を多少の水増ししてても怪しまれないしね。宇宙での資源の確保が出来るようになる、そこまでに必要な資材の確保。それが私達の当面の目的になるね。そして宇宙で集めた資源を使って月面に都市を作る。そこを拠点にコロニービルダーを建造してコロニー建設に着手する。月面都市が完成したら私も表舞台に出るよ。人類は既に宇宙に飛び立てるんだって、今度こそ世界に証明するんだから」

 

「分かりました。ならオレはジェガンが売れるよう、学園でその性能を示せば良い訳ですね」

 

「その通り!やっぱり人間って目に見える成果に飛び付くからね。極限状態による進化に至る為の他に、そういう目的も追加しよう。これでこーくんがIS学園に通う理由は理解出来たかな?」

 

「はい、大丈夫です」

 

よし、やってやろうじゃないか、オレとジェガンがこの世界に名を刻んでやる、量産型機とは万人に扱える、基本性能の追求にこそその真価があるのだということを

 

「じゃあ説明が終わったところでISの勉強に移るよ。でもその前にこーくんとくーちゃんに紹介したい人が居ます。今連れてくるね」

 

と言って手元の端末を操作した篠ノ之博士

 

すると少し経ってから食堂の扉が開きその奥から一機の黒いアイエスが現れた

 

やたらと腕が巨大なその機体だが、その手に一人の人間を捕まえており、食堂に到着すると無造作に手を離した

 

すると当然ながらその人物は落ち、床に盛大に腰を打ち付けていた

 

「いてぇっ!?」

 

「やっほー、いっくん!久し振りだね、私のこと覚えてるかな?」

 

「た、束さん!?どうして此処に、っていうかもしかして今のISは束さんの差し金ですか!?」

 

「ピンポーン!大正解!ご褒美に飴ちゃんあげるね」

 

「あ、どうも……じゃなくて、いきなり家にISが飛んできたと思ったら拉致するって何を考えてるんですか!?」

 

「いやぁ、実はいっくんにとても大事な用があってね。いっくんのこれからの事にとても重要な事なのです」

 

連れてこられた人物、オレとそう歳が変わらない男、黒髪で柔和そうな顔つきの彼は篠ノ之博士とも親しい仲のようだ

 

だがオレはそういった点にはあまり驚いていない、顔立ちが整っておりイケメン爆ぜろとは思ったが、問題はその声だ

 

「バナァァァジィィィィ!!」

 

「うおぁっ!?な、何だ!?」

 

「すまん、知ってるアニメキャラにとてつもなく声が似ていたから取り乱した」

 

まさに内山さんが中に入っているかのような声だった、弾みだ許せ

 

「よく分からないけど、アンタは?」

 

「そうそう、その件なんだよね。いっくん、この子はこーくんだよ。それと、あの子はくーちゃんです!束さんの娘だよ」

 

「紫藤康太だ。よろしく」

 

「クロエ・クロニクルです。よろしくお願いいたします」

 

「ああ、俺は織斑一夏だ。よろしくな、二人とも」

 

「うん、それじゃあお互いに名前が分かったところで話の続きをするね」

 

篠ノ之博士の説明だと名前すら正確に伝わらなかったのだが博士は続けた

 

「いっくん、こーくんはね、世界で二人目のISの男性操縦者なのです。そしてこーくん、いっくんはね、三人目の男性操縦者なんだよ」




唐突にバナージもとい一夏をユニコーンに乗せたくなってきたので思い付いたのですが、割りとしっくり来たのでこの調子で続きます
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。