ジェガン、IS世界に立つ!!   作:RABE

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本当なら会長との会話も完全に終わらせるつもりだったけど、新しい機体解説が予想以上に長くなってしまいました……でも語りたいから仕方ない(開き直り)


※最近思ってること『ドルフロやってみようかなあ』

なお先週くらいからCOD:WZ始めてます、FPSのオンライン参戦は初めてです(なお圧倒的有利な状況から撃ち負けるクソAIMである)


57話 小兎の短剣

授業の方は滞りなく終わり今は昼休み、昼食の時間という事でオレ達は学食を訪れていた

 

この場に居るのはオレとクロエにリナ、一夏、一秋、箒、セシリア、鈴、シャルロット、ラウラの一年生専用機持ちの殆んどだ

 

純粋に昼食を食べる為でもあるが、転入生として入ってきたばかりのリナと他の面々と改めて交流の場という理由もある、特に鈴はクラスも違うから初顔合わせだな

 

尤も、リナは『インフィニット・ストラトス』というアニメから一方的に知っているらしいが

 

「それにしても康太に幼馴染が居たなんて知らなかったわ。何で黙ってたのよ?」

 

「特に言う必要も無かったからな。というかオレも再会出来るなんて全く思ってなかったんだ、仕方ないだろう」

 

誰が違う世界に来たのに元の世界の人間に会えると思うのか、鈴の問いに軽く返しつつオレは昼食として購入したハンバーガーを食べる

 

「そういえば部屋割りってどうなってるんだ?康太とクロエってまだ相部屋だよな?」

 

「私は今はラボの方から登校してるわ。ええ、コウと相部屋が良いって主張したけど学園側に通らなかったわ」

 

「今のところ篠ノ之博士に一番近いのがオレとクロエだからな。学園としてもセキュリティを二つの部屋に分けるより纏めておいた方がリソースが少なくて済むんだろう。もうクロエとの生活も慣れてきたからな」

 

「私達は通常のパイロット扱いだからな。姉上は勿論、康太もテストパイロットという地位に居る事と、外部との取引の窓口だから当然だろう」

 

「それで大体合ってます。当然、私達の方でも独自のセキュリティを敷いてますが。あと姉ではないです」

 

オレとクロエが寮で同室だと聞いた時のリナは面倒だったからなあ、何とか自分も同じ部屋に住もうとしていたが元から寮の部屋は二人部屋として作られていたからそんなスペースはなかった、寝袋でも敷けば寝られるだろうが他がベッドでそれはキツい

 

「あとはまあ、その部屋割りには何処ぞのウサミミ研究者の圧力が学園側にあったとか無かったとか」

 

「姉さんが本当にすまない……」

 

「気にするな、最初は戸惑ったが今ではこれが日常だ。それに、こういうのも悪くない」

 

たまに仕事に熱中しているとクロエが休憩するように促してくれたり、コーヒーとかを淹れてくれるのだ、オレだけだったら今頃は体を壊していたかもしれないと思えばクロエには感謝しかない

 

「うぅぅぅぅぅ~」

 

あと何か身の危険を感じるからリナと同じ部屋になるのはちょっと……

 

「ところで、康太さんは最近何の仕事をしていますの?今日も授業中に油断するなんて、珍しい事ですわよね」

 

「そういえばそうね。アタシはクラス違うけど、そんなミスするなんて康太らしくないと思うわ」

 

何か唸り声を上げているリナから視線を外し、丁度良いタイミングで話し掛けてきたセシリアの話に乗っかる

 

今朝はレポートの作成だったが、それまでは別の仕事をしていた

 

丁度良いしシャルロットに話しておくか、他の面子も基幹技術は話さないでおけば大丈夫だろう、どうせ後から公表するし

 

「今朝のは兎も角、此処のところ忙しかったのはオレがMSの設計をしてたからだ」

 

「そうですの、MSの設計を……えっ」

 

『えぇっ!?』

 

が、話したら話したでとんでもない大声でクロエとリナ以外の全員から驚かれた

 

「声を落とせ、周りに迷惑だぞ」

 

「ご、ごめん……って、そうじゃないわ!何でMSの設計なんてやってるのよ!?」

 

「そ、そうですわ!康太さんもISパイロットではないですか!どうしてですの!?」

 

「いやいや、別にそこまで驚く事でもないだろう。確かにMSの登場でISパイロットが危機感を持つのは分かるが、オレとか篠ノ之博士からすれば宇宙開発が最優先なんだ。MSの利用価値に気付いたからには、それを使うのも当然だろう?」

 

篠ノ之博士にもMSの設計を軽くやって提出したら二つ返事で許可が降りたからな、本格的に組んでみたら思いの外上手く出来ていた

 

そんなオレが作った雛型に興味を示した篠ノ之博士が片手間で調整や最適化をしてくれたから、その性能ほG.I.W.のザクをも多少は上回るものとなった

 

「こ、康太。それ、どんな事をしていたの?」

 

「フレームに装甲貼り付けて動力にストライカーパック用のバッテリー積み込んで武装を設計して組み込んだら完成したんだ、動作だって基本は肉体の追従式、その辺りもISのプログラムを流用したから楽だったぞ。まあ、多少の粗があったから篠ノ之博士が最終調整をしてくれたけどな。これがそのデータだ」

 

シャルロットに見せたのは二機のMSのデータだ、まずはオレが作った『ダガー』の方になる

 

「機体名は『ダガー』、デュノア社に売り込んだストライクの簡易量産型ってところだ」

 

ストライクの方は新型ISとして売り込んだのだが、原作ではその量産型としてダガーが居る

 

「これ、もしかしてストライカーパックを使えるの?」

 

「そりゃあストライクの簡易量産型だからな。とはいえコイツはオレが設計したんだが、ぶっちゃけISとあんまりコストが変わらなかった。ISのパーツそのまま流用したからな」

 

寧ろ過剰性能だったからエネルギー消費も多くてバッテリーだと稼働時間がかなり制限されるという機体だったから出力を落として調整したんだが、それだとパーツの性能を完全に発揮出来なくて宝の持ち腐れ、おまけに装甲も対IS戦闘を前提にISの標準的なライフルにある程度は耐えられるようにしたからコストが嵩んだ

 

そこで色々簡略化したりしてなんとかコストを抑えにいったのだが、オレの技量では限界になった辺りで篠ノ之博士に提出したら色々と改良がされていき、結果として二機目のデータになった

 

「そしてコレが篠ノ之博士に手直しして貰った『ダガーL』だ」

 

過剰性能だった各パーツを見直し簡略化を進め、装甲を対歩兵携行火器まで落とし込む事で装甲を削減、燃費の改善と共にコストの大幅削減が可能となったのだ、値段としてはザクと同じくらいになった、大量生産すればもう少し下げられるだろう

 

その辺りの事を掻い摘まんで説明すると全員が感心したような反応を示す

 

とはいえ懐疑的な心情の人物も居る訳で

 

「康太は、この機体をどうするの?」

 

「デュノア社でまた生産して売り出して欲しいと思ってな」

 

「えっ?」

 

MS発表の当て馬にされたからかシャルロットはMSという兵器に対してあまり良い思いをしていない

 

自分の父親の将来も掛かっているから当然だが、オレの言葉に目を白黒とさせていた

 

「ストライク・ラファールの発注が減ったり、後回しになっているのは知っている。何処もMSの数を確保するのに予算を回そうとしているからな。だが、だからこそ早く設計して発表するべきだったんだ。コイツが何でストライカーパックを標準装備にしたか、分かるか?」

 

「えっと、開発期間の削減とか?」

 

「確かにそうだが、規格統一と汎用性の向上だ。ザクはベースこそ同じだが装備換装には時間が掛かる。対してダガーはストライカーパックを換装するだけで空中戦闘も砲撃支援も直ぐに、同じ機体で行う事が出来る。加えてISと装備も同じ、場合によってはダガーにランチャーストライカーを装備すればISにも通用する高火力をMSに持たせる事も可能だ、当てられるならという前提があるが。そして、このデータを見てくれ」

 

シャルロットに見せるのはストライク・ラファールを中心としてダガーLが複数で飛行しているデータだ

 

そこに敵ISを捉えるとストライク・ラファールが先行、それをダガーLが周囲から援護していく

 

更にストライク・ラファールのエネルギーが減少していくとダガーLが装備していたストライカーパックを外し、ストライク・ラファールが受け取って戦闘を継続していく

 

周囲のダガーLの射撃は正確であり、ザクの戦闘とは比較にならない程だ

 

「ダガー系列はストライク・ラファールとの連携を前提として設計した。露払い、援護、補給、そういった役割を担える。そしてストライク・ラファールはISのハイパーセンサーからの情報を味方のダガーLにデータリンクで共有、ISの演算によって高い連携力を発揮する事が可能となる」

 

具体的には、ストライク・ラファールから送られてくる敵機の予測進路を基に射撃する事で対IS戦闘でも高い命中率を発揮すると予想されているのだ

 

勿論ストライク・ラファールが居ない時もデュノア社のガンナーストライカーといった大型センサーを装備した機体を組み込む事で似たような事は出来る、ISという壁役が居ないから厳しい戦闘になるだろうが

 

「MSはISの代替品?まさか。共に長所を活かして連携する事でより高度な作戦行動を可能にする。それがオレの考案したMSの運用方法だよ」

 

互いに対立する事しか考えていないような連中に、一石を投じさせて貰った訳だ

 

「それと、新しいストライカーパックを二つ用意した。とは言っても構造はかなり簡単な物だ。飛行用のジェットストライカーに、砲撃支援用のドッペルホルン連装無反動砲だ。それぞれオレが使っていたI.W.S.P.の機能を分割したような物だと思ってくれればいい」

 

ジェットストライカーはそのまま空中戦闘用に、ドッペルホルン連装無反動砲は砲撃に、どちらも機能を絞ってある為に他のストライカーパックに比べてコストが安く済むというメリットがある、数を揃える必要のあるダガーLにはぴったりの装備だ

 

そしてドッペルホルン連装無反動砲等を装備したダガーLは飛べないので、前にラビットフット社で作ったがノッセラに取って替わられたベースジャバーをデュノア社でライセンス生産できるようにするつもりだ

 

「という訳で、オレはこの機体のプレゼンの為に明日またフランスに行く事になってる」

 

「康太、どうして此処まで……」

 

「デュノア社に倒れられるのは困るんだよ。ようやく見付けた信頼出来る提携先だからな。なに、MSの装甲材をラビットフット社から購入する事とライセンス料でうちにも十分に利益はある。その為に、このダガーLはストライク・ラファールを導入した所にしか売らないようにするつもりだ」

 

「えっ?それはどうして?」

 

「ストライカーパックシステムを採用してるからな、そもそもストライク・ラファールとの連携前提だし、そんな条件を付け加えればダガーL欲しさにストライク・ラファールを導入するところも出てくるだろう」

 

ザクは飛行用、索敵用、砲撃用の三種類をそれぞれ買い揃える必要があるが、ダガーLは何機か買っておけば後はストライカーパックを複数用意するだけで柔軟に対応出来る

 

機体のコストがあまり変わらず、ストライカーパックの分だけダガーLの方が費用が掛かるように見えて、戦場で状況に応じた換装能力というのはそれだけ魅力的なのだ、状況によってはザクが役に立たない状況でもダガーLなら装備換装で対処出来た、等と出来るからな

 

「後はG.I.W.のやり方にムカついたからだ。ウチが技術提供して完成したストライク・ラファールの披露式典を利用してきた事に対する意趣返しとでも思ってくれ」

 

「康太……本当に、ありがとう!」

 

「ラビットフット社の利益にもなるから、本当に気にするな。それと、あんまり兵器ばかり作っていると色々外部が煩いのと、宇宙開発を見越してこんな機体を設計した。どちらかと言えば此方が本命かもしれない」

 

シャルロットから感謝の言葉を伝えられる、悪い気はしないがオレも篠ノ之博士もG.I.W.に対する報復といった理由が割りと多かったので多少の罪悪感があった

 

だからという訳ではないが、デュノア社で委託生産するつもりのもう一機のデータを端末に表示する

 

「康太、これは、ガンダムか?」

 

「定義としてはそうなるな。機体名『シビリアンアストレイ』、完全な作業用、民間向けのMSだ」

 

「民間向け、ですの?」

 

一夏は表示されたMSの頭部形状からそう呼んだが、アストレイはガンダム顔の量産機という珍しい機体だからな

 

SEED系で言ってもM1アストレイのOSが『G.U.N.D.A.M.』だからガンダムと呼べなくもない

 

そしてシビリアンアストレイだが、これはJGカスタムと呼ばれるタイプになる

 

「オレと篠ノ之博士が目につけたMSの有用性っていうのが『装甲のある宇宙服』として使えるっていう点だ。宇宙だと小さな破片が弾丸のような威力で飛び回っている事がある。そこに今の宇宙服だと穴が空いた時に危険だし、なにより細かな作業が難しいからな。そこでこのシビリアンアストレイは破片から人体を守りつつ、作業をより簡単に行えるように考案した機体だ」

 

動きにくい現行の宇宙服よりは機敏に動ける、中にラビットフット社で使っている軽装ノーマルスーツを着込めば気密もバッチリ対応可能という訳だ

 

「後は背面にあるスラスターで宇宙空間でもある程度は自由に動ける。他には作業用のツールを持たせておけば内部のバッテリーからのエネルギー供給でトーチ等を使用可能だ。その他にも地上での土木作業への従事だな。人より力があるから重機の入れない場所での活動を想定している。更には消防関連への導入だ。燃え盛る炎の中でも消防士を保護しながら突入、要救助者の探索などで役に立てるだろう。ダガーLやザクでは過剰性能だから警察組織への導入も考慮してあるぞ」

 

使い道はそれこそ幾らでも考え付く、現にオレが挙げていった例に全員が頷いている

 

「成る程、確かに民間(シビリアン)という訳だな」

 

「アストレイというのも、MSとは兵器であるという今の考えから外れるという事ですわね」

 

「色々考えてるのね。確かに、災害救助とかでISだと数が足りなくても、これならその穴を埋められるわ」

 

「姉さんも、たまには人の役に立つ物を作るのだな」

 

そういった具合で概ね好評と言えるだろう、オレは端末を操作して更にデータを表示して説明を続ける

 

「他にもストライカーパックシステムのように独自規格の追加装備を背面に取り付ける事で様々な用途に使用可能だ。例えばこのフライトユニット『シュライク』だな。飛行能力を備える事で火災現場や山岳救助といったレスキュー用途での使用を想定している」

 

「あれ、ストライカーパックシステムじゃないのか?飛ぶだけならさっきのジェットストライカーとか言うのを使えば良くないか?」

 

「良い質問だな、一夏。確かに規格を合わせればそれで済むんだが、それはこのシビリアンアストレイを完全に民間向けにする為なんだ。フレームとか多くはダガーLと共有出来るようにしてるが、シビリアンアストレイには基本的に射撃プログラムといった戦闘に必要な物は全て排除してある。この機体はダガーLから戦闘に必要な物を削った事で更に軽量でコストを低く抑えてあるんだ。で、民間に広く普及させるつもりなんだが、その安さからゲリラやテロリストに渡る事を懸念している。だからこそ、ストライカーパックシステムを搭載すると兵器が使用可能になってしまう危険性が高くなる。だからシビリアンアストレイのバックパックはわざと規格を別にしているんだ」

 

加えて購入した組織に対してカスタマイズするが、相手によってはそういったオプションパーツにも販売に制限を掛けるつもりだ

 

警察や消防といった公共機関ならカスタマイズは無制限だが、一般企業などには多少の制限を掛けるといった具合にな

 

そうでないとテロリスト等に悪用される恐れがある、無くなりはしないだろうがその数は限りなく減らしたいのだ

 

「そんな訳でこれをデュノア社に売り込んでライセンス生産して貰うって訳だ。後は丁度良いデモンストレーションの場でもあれば、ってところだな」

 

食事を終えて話し込んでいたが、端末を見ていると昼休みの時間が終わりそうになっていた

 

まだ何分かあるが移動時間とかを含めると早めに行動するに限る

 

セシリアや鈴は代表候補生としてそれぞれの国にもさりげなく売り込みが出来ないかと思っていたからもう少し話したかったが、遅れると織斑教諭から出席簿が来るからオレ達は大人しく教室に戻るのだった

 

 

さて、午後からの授業も恙無く終わり、放課後となった

 

今日はミネッサが新しい装備を作ったとかでテストして欲しいと言われていたのでラボの方に向かおうかと思っていた時の事だった

 

「しどっち〜、今日ちょっと大丈夫〜?」

 

「のほほんさん、珍しいな。何かあったのか?」

 

「うん、しどっちに生徒会室に来て欲しいんだって〜、生徒会長から」

 

「ああ、なるほど。分かった、行くよ」

 

以前に会っていた更識楯無という名のIS学園の生徒会長であり日本の暗部でもある更識家の当主、その人からの呼び出しとなれば多少は優先した方が良い

 

テストは後でも出来るが更識という会長の本職を考えると火急の要件の可能性もある為に無視できない

 

夏休みの間は結局オレがあっちこっち動き回っていたからな、亡国機業の事でも話があるのかもしれない

 

なのでそういった理由を書いたメールをミネッサへと送り、オレは生徒会室に向かおうとした時だった

 

「その呼び出しはコウタさんだけなのですか?」

 

「コウが行くなら私も一緒に行くわ」

 

そこにのほほんさんからの話を聞いていたらしいクロエとリナが割り込んでくる

 

「リナ、遊びじゃないぞ?」

 

「分かってるわよ。でも、それこそ私の知識が役に立つかもしれないでしょう?」

 

「まあ、確かに」

 

アニメの知識があるリナが居れば亡国機業の企みに先手を打つ事が出来るから、確かに会長の要件が文化祭関連の事ならば役に立つかもしれない

 

そう言われては断る理由も無くなった為にのほほんさんに確認する

 

「そういう訳で、人数が増えても大丈夫か?」

 

「う〜ん、多分大丈夫だと思うよ〜」

 

「そうか。ならよろしく頼む」

 

「うん!それじゃあ三名様ご案内〜」

 

こうして、改めてオレとクロエとリナの三人はのほほんさんの先導で生徒会室へと向かうのだった

 

「ところで、何でクロエには何も聞かなかったの?」

 

「クロエとはこういった場は何度も一緒に行ってるからな。ぶっちゃけお前より頼りになる」

 

「私の評価低くない!?」

 

「お前はまだこういった場にあまり慣れてないんだから当たり前だろう」

 

なお、道中そんな会話をしていたりするが細かい部分は割愛させて貰おう

 

「ここが生徒会室だよ〜」

 

改めて、のほほんさんの案内で辿り着いた生徒会室、その扉を開けたのほほんさんはそのまま中へと入っていく

 

「ただいま〜」

 

『失礼します』

 

その後に続いて生徒会室の中に入ると、執務を行う机が部屋の奥の方にあり、その向こう側には会長が居り、その隣には初めて会う女生徒が控えていた

 

「どうしよう、知らない人が居たわ……」

 

「自信満々に言っててそれか……まあ本題に入ってからになるだろうさ。それと、あまり迂闊に口を開くなよ、相手はプロだ」

 

「分かったわ」

 

どうやらのほほんさんや会長の事は知っていても他の生徒会メンバーの事は知らなかったらしいリナと小声で話しつつ、オレはあらかじめ釘を刺しておいた

 

そして改めて対峙したオレ達だが、まずは会長が口を開く

 

「ようこそ、生徒会へ。私は以前に自己紹介してるから、今回は初顔合わせの人だけ名乗る事にしましょうか。生徒会会計の布仏虚よ」

 

「はじめまして、布仏虚と申します。生徒会では会計を担当しています。三年生なので貴方達の二つ上ですね」

 

「紫藤康太です」

 

「クロエ・クロニクルです」

 

「リナ・ゴールデンバーグです」

 

手短に挨拶を交わすオレ達、そこでオレは布仏先輩について気付いた事があった

 

「布仏先輩、布仏って事は―――」

 

「虚で良いですよ。それと、いつも妹がお世話になっています」

 

布仏先輩、もとい虚先輩はやはりのほほんさんの姉だったらしい

 

虚先輩は雰囲気からも真面目な性格だと分かる、少なくともおっとりとしたのほほんさんとは似ても似つかないと思えてしまう程だ

 

「こちらこそ、のほほんさんとは仲良くさせて貰ってます」

 

「えへへ〜、たまにしどっちにはかんちゃんのISの相談したりしてるんだ〜」

 

のほほんさんの言うように、たまに更識簪の専用機の事で質問をされる事がある

 

それに対して外に流しても問題のない程度の情報提供や機体構成に関して意見を出したりしている、開発は今のところ順調に進んでいるらしい、もう少しで推進系が完成しそうだと聞いた

 

「簪ちゃんの事もお世話になってるのね……今の私には言う資格が無いかもしれないけど、お礼を言わせて貰うわ。今後とも、簪ちゃんの力になってあげて」

 

「同じように機体開発が出来る同世代の人間なんて希少なので、此方こそ、ですよ。それより、オレが此処に呼ばれた理由って何ですか?」

 

更識簪の件で会長からお礼を言われ、それを受け取る

 

それから本格的に本題に入るように促す、挨拶としてはこの辺りで十分だろう

 

会長の方も同じように思っていたのか、顔を上げると単刀直入に切り出した

 

「更識として、生徒会長として、様々な立場からになるけど、簡単に纏めるわね。康太くん、生徒会に入らないかしら?」




唐突な機体解説、デュノア社MS編

ダガー……見た目、基本的な能力はSEED系の105ダガーと同じであり、コウタくんが基本的に全て設計した機体。

なおISのパーツを多用した為にコストが半端なく上がっている為に量産化は断念している。

ただし本人は気付いていないが、動力をバッテリーではなくISコアにすればそのままISとして運用可能となっている、新技術は組み込んでないとはいえたった一人で新型を構築している辺り、束さんは密かに感心していた


ダガーL……ダガーを基に徹底的にコストダウンに努めた機体、束さんの手を借りる事で完成した。

ストライカーパックの運用が可能であり、単独での行動も可能だが、ストライク・ラファールとの連携を基本運用としている

性能はG.I.W.のザクを多少上回る程度、とはいえストライカーパックの運用により一部の性能はストライク・ラファールと同等に押し上げる事が出来る(ランチャーストライカーのアグニといった火力面)

機体と共に連携用のプログラムがデュノア社に提供される事になる



※シビリアンアストレイは後日別の機会になります

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