いや本当、仕事増えたのに給料変わらないの悲しい、そして仕事の安み時間などにコツコツ書いてましたが、やっぱり一括で書けないから文が飛び飛びになっている感があります
いやあ、資格取得の為に数日間泊りがけになるわ、Wi-Fi止まるわで大変でした
次はもっと早く更新出来たら良いなあ……
「生徒会に、ですか?」
会長から言われた言葉をそのまま返す、それも様々な立場からという事を考えれば直ぐには理由が分からない
特に更識という立場だけでなく、生徒会長としての立場というのが分からなかった
「順を追って、まず生徒会長としての立場から説明するわね。康太くん、部活に入ってないわよね。この学園の校則では生徒は必ず何かしらの部活動をしなければならないの。それは知ってるかしら?」
「聞いてはいますけど、特に入る予定の部活が無くて、ですね……」
会長に言われた通り、この学園に居る男子の中でオレだけ部活動に入っていない、一夏は剣道部、一秋は料理部に入っている、ISの訓練があるから実際に部活動を行えているかは別として、所属ははっきりしていた
オレはそもそもラビットフット社のパイロットとして活動している事が多いから部活動に所属する選択をしていなかったのだ
「そうね。そもそも男子だから、既存の部活動に組み込もうとしても色々と問題があるのも確かだわ。文化系ならともかく、運動系の部活だとユニフォームへの着替えもあるから、更衣室の問題とかね。でも、康太くんが何処にも所属してないって知った子達から少しず〜つ要望が増えてるのよねぇ」
「はぁ、それはまたどんな?」
「自分達の部活動に加入させたいって要望ね。幽霊部員でも構わないっていう事なんだけど、同じような事を言ってる部活動も多いから大変なのよ」
「えぇ……」
そもそもオレを加入させるメリットが見えないのだが、何故そこまで拘るのか
「剣道部や料理部の様子を見て、羨ましくなったらしいわ。花の女子高生ですもの、男子生徒との青春を謳歌したいって子が居てもおかしくはないわ」
「なるほど」
ようは物珍しさからという事か、それで訓練の時間が削られるのは正直に言えば迷惑でしかない
「という訳で、康太くんには三つ選択肢があるわ。何処かの部活動に加入するか、生徒会に加入するか、それとも自分達で部活動を立ち上げるか、ね」
「何処かに入るのは論外として、自分達で立ち上げるっていうのは?」
「三人の部員と誰か顧問になる先生が居れば新しい部活動として申請出来るわ。康太くん達の場合、他にクロエちゃんとリナちゃんが居るから人数的には問題ないわね。それに加えて顧問にはあのエイフマン教授を迎えれば完全に身内だけで部活動を作れるって訳よ。けど、私としては生徒会に加入して欲しいとも思ってるわ」
「ふむ、生徒会に。何かメリットがあるんですか?」
「普通の生徒なら内申点とか有利になるけど、もう企業所属の康太くん達にはあまり関係ないわね。けど、生徒会に入れば部活動の件は解決よ。校則だと生徒会のメンバーは部活動への加入義務はなくなるから。それと、これが更識としての理由ね。私達はラビットフット社に、IS学園防衛に関するより綿密な連携を提案するわ」
その話を聞いてオレはなるほどと納得した、生徒会のメンバーは更識の人間だけしかいない
そんな生徒会に入る事になれば、それは更識と手を組んでいると事情を知っている人間であれば推測する事が出来るだろう
「IS学園は条約により他国からの干渉を受け付けない事になっている。けどそれは同様に、有事の際は外部からの応援を呼べない事と同義なの。多少は日本からの支援も期待出来るけど、政治的にあまり干渉したくない。だから私は此処で生徒会長として活動してるのよ。更識の長として、諜報関係を駆使して怪しげな動きを掴んでは先んじて潰す形でね。でも今年はイレギュラーが多過ぎたわ。クラス対抗戦の所属不明機という名のラビットフット社所属機の暴走事件に始まり、学年別トーナメントでのVTシステム暴走事件、臨海学校でのデビルガンダム襲撃事件と、立て続けに事件が起きている。おまけに、以前に康太くんが話していた亡国機業の件もあるわ。少なくとも、生半可な戦力では心許ないのよ。自分達で学園を中立という事にしたのに、何かあれば日本のせいとして世界各国から批難されるのだからやってられないわ」
確かに今年は色々とあった、去年までと比べてみた事があるのだが、まず今年あった事件のような事は一件もない
これによりIS学園のセキュリティが疑問視されるような状態であり、ISコアを狙った連中が襲撃してこないという保証もないのだ
そして、ラビットフット社に協力を要請している理由だが、ラビットフット社の主要な施設がIS学園敷地内にあるからだろう
本社はあったが既に世界に篠ノ之博士の存在が知られてからは利用していない、此処ならばIS学園のセキュリティにタダ乗りするような形で安全だったのだが、襲撃が来るようなら手伝えという事だな、何らかの形で学園が閉鎖になるようなら今後はセキュリティ関連を自前で整えなければならないというのは面倒だ
そう考えれば諜報面を更識に丸投げして、必要なら武力を提供するというのは此方への負担が少なくて済む、向こうは情報を、此方は武力をという事だ
「理解しました。とはいえ即答は出来ないの篠ノ之博士達とも話し合った後でまた明日回答します。良いですね?」
「勿論よ。良い返事が聞ける事を願ってるわ」
今日のところはこの辺りで話し合いを打ち切る事にして、オレ達はそのまま篠ノ之博士のラボの方に向かい今回の件を報告、今後について方針を定めた後、翌日に会長に伝えた
◆
そして、更にその翌日の事だ、SHRと一時限目を利用して行われた全校集会に於いて、会長の挨拶の後にオレは壇上へと登る
「新しく生徒会に庶務として入る事となった紫藤康太です。それと、同時に立ち上げた部活動、『戦略戦術技術研究会』の部長にもなりました」
結局、オレは生徒会に入る事に決めた、それと同時に折角だからと自分達の部活動も立ち上げている、長い名前になってはいるが通称で『戦技研』と呼ぶ事にした部活動だ
そしてその詳細だが、此処からは会長に丸投げで良いだろう
「康太くんが今話してくれた『戦略戦術技術研究会』、通称で『戦技研』だけど、色々と特殊な部活動になっているわ。活動内容はその名の通りにISを活用した戦略、戦術、操縦技術に機体開発といった物の研究。その為にラビットフット社のバックアップがあって、今学期から新たに導入されたISのシミュレーターの他、新規のISが五機、『戦技研』で使用される事になっているの」
会長の説明に生徒達どころか教員の方からも驚きの声が聞こえてくる
そりゃそうだろう、建前は部活動なのに内容は他の企業では絶対に揃えられないような代物なのだから
「『戦技研』の場所も場所ね。既存の建物では収まらないから新規で一棟、『戦技研』専用の建物が作られているわ。そこで各自の活動を行うの。その詳細に関しては実際に康太くんの方から説明して貰いましょうか」
まだまだ驚くべき内容は存在する、ラビットフット社は積極的に関わらないとはいえ機体開発も行えるからな、情報流出に備えてセキュリティの強化された建物が一棟学園の敷地内に追加されている
とはいえ幾らオレ達の立場が特殊とはいえ、これでは明らかな優遇に見えるだろう、なのでオレからは『戦技研』のより細かな活動内容と共に、請け負う責務に関して説明していく
「我々『戦技研』は前提として競技としてではなく、兵器としてのISの運用を研究していく事になる。その理由は明確であり、今年度で立て続けに起きている学園の襲撃事件などに対して独自の防衛能力を持つ事で備えるという理由だ。故に、有事の際は他の生徒を守る為にも率先して出撃する義務を負う事となる。シミュレーター、実機、予算、その全てはIS学園の防衛という目的の為に用意されているという事だ。よって、入部する際も厳正なる審査の下で行わせて貰う。とはいえ戦闘が苦手な人も居るように、全員が戦闘要員という訳でもない。次は簡単な具体例を挙げていくとしよう」
そう、学園の防衛に関してよりセキュリティの強化の為に立ち上げられた部活動なのである
教員部隊もいるにはいるが、正直練度が心許ない為にこのような方法を取った
無論、この部活動の目的はラビットフット社が大手を振って防衛に参加する為のものでもあるが、どうせならより高い質のパイロットを育成して戦力に加えようという思惑もある
そして次から発表するのが『戦技研』の内訳だ
「まずパイロット部門、これは基本的なパイロットとして技能の向上に努める事になる。ISの実機を用いた訓練、シミュレーターによる訓練、そういった物を磨いていく。また、成績優秀者は学園の敷地内や行事での移動先に限り『戦技研』のISを預けられる事になる。これは有事の際に機体を展開し、防衛に参加しなければならないという事でもあるが、『戦技研』での花形と言える役職だろうな」
まずは率先して敵と交戦する事になるパイロット部門の紹介だが、聞かされた内容とプロジェクターを使って映し出されている内容に今日一番の歓声が上がる
IS学園というISパイロットになる為に此処に来た者からすればその反応も無理はないだろう、学園に関連した場所でしか使えないとはいえ専用機持ちのような立場になれるのだから
なお預けるにしても三機だけの予定なので、その枠を勝ち取る為に一層の努力に期待するとしよう
「続いて戦闘指揮部門、防衛のみならず強襲、護衛、救出など様々な状況で全体を見通し的確な判断を下せるようになる事を目的としている。主に状況を考えてシミュレーターで対処法を見つけ出し、状況を切り抜ける。シミュレーターではそれぞれパイロット部門の者を指揮下に置いて他の指揮官と模擬戦、という事も出来る。目立たないかもしれないが重要な役割だ。それとパイロットに状況や指示を伝えるオペレーターも此処に含まれる。戦闘が苦手でも誰かを守りたいという人にオススメだな」
実際の戦闘では周りを見る余裕というのは余程でなければ無い、そこを指揮官やオペレーターが補うのだ、目立たずとも必須な役割、その重要性を理解してくれる人が集まってくれる事を願う
「そして最後に整備開発部門、パイロット部門が使用した実機の整備の他、機体のカスタマイズを行う部門だ。学園の機体は大きく形を変える事が出来ないが、此処では予算が許す限りは自由に機体を改造して貰って構わない。テストパイロットはパイロット部門の人間に頼む事になるだろう。自分の作りたいものを形にしたい人にオススメする」
これに驚いたのは主に整備課の生徒達だった
前述の通り、学園の機体は不特定多数の生徒が使う訓練機の為に基本の形から大きく変える事は出来ない、だが『戦技研』の機体はそのような制限はない
機体の数に限りがあるから全ては無理でも、自由に装甲の形状からスラスターの配置、武装を作り出してISに搭載する事が可能だ
仲間内で機体を設計して自分達で形にしていく、それは将来的にISの設計に関わる仕事を目指す者であれば破格の環境だろう
付け加えれば整備開発部門の方はエイフマン教授が監督する事になる場所だ、教授自身の研究もあるから必ず居る訳ではないが世界でも最高クラスの技術者の意見が貰えるというのは他では絶対に有り得ない場所だ
そんな訳で『戦技研』の紹介はそんなところだ、後の詳しい内容、主にどのような設備が揃えられているか等は別でパンフレットを配る事になっているからそちらを参照して貰うとしよう
「以上が『戦技研』の簡単な説明になる。詳しくは別にパンフレットを配布するので、そちらを参照して欲しい。それと、最後になるが『戦技研』が目指すのは最精鋭だ。生半可な気持ちで入ろうとするなら、覚悟しておいた方が良いと言っておこう」
授業とは違い訓練内容に制限がないのだ、加えて一般生徒を戦力に加えられるレベルまで鍛え上げるには半端な訓練では足りない
その意味を込めて告げたが、何人が選抜試験を突破出来るか楽しみだな
生徒達の反応はそれぞれだが、少なくとも自身を良く見せる為のファッション感覚なら合格は絶対にない、そう思いながらオレは下がり、再び壇上では会長が話を続けていた
「さて、今聞いたように『戦技研』は色々な意味で特別よ。兼部は認めてあげるから、是非とも入りたい人は多いんじゃないかしら。でも入るにはとても大変な努力が必要なの。だから『戦技研』の本格稼働の前にこの私からチャンスを与えるわ!」
当初の予定では『戦技研』の発表の後は軽く話し、学園祭の話題に移る筈だったが、会長が此処で事前の打ち合わせにはない行動に出た
「今度の学園祭、いつものように投票で一番多くの票を獲得したクラスや部活動には部費の特別助成金が出る仕組みだったけど、今年はそれだけでは終わらないわ。『戦技研』の正式な部員の応募は学園祭の後だけど、その前に試験運用を兼ねた一週間の体験入部を行える権利を追加する事にしたの。当然、部長である康太くんが手取り足取り、丁寧に教えながら訓練を行うし、その期間は自由にシミュレーターも使えるわ。つまり、色々な意味でリード出来るチャンスって事ね!」
待ってほしい、オレはそんな話など全く伝えられていない、勝手に決められるのも困る、と思っていたのだがよくよく考えれば悪い事でもなかった
そもそも具体例な『戦技研』の活動内容は話に聞くのと実際に見るのとでは印象も変わるし、オレが考案し織斑教諭に確認して貰った訓練内容に普通の生徒がどれだけ耐え切れるのか試しておく事にも使えるからだ
多少の修正は必要だがメリットの方が多いのでオレは会長の言葉に反論する事はなかった、そして生徒達の反応の方は―――
「うおおおおおっ!」
「素晴らしい、素晴らしいわ会長!」
「こうなったら、やってやる……やぁぁぁってやるわ!」
「今日からすぐに準備はじめるわよ!秋季大会?ほっとけ、あんなん!」
―――先程の今日一番の歓声というオレの感想をあっさりと超えていった大歓声と雄叫びが響く
熱意があるのは結構だが、会長の言い方だと別の方にも受け止められる……まあ、優勝したグループにはテスターとして参加して貰うのだから、今回だけは甘んじて受け入れるとしよう、正式に申請してきた人員は徹底的に扱き抜くつもりだがな
騒がしくなった生徒達の方を眺めながらオレは今後の流れを考えていくのだった
◆
全校集会の後は各教室に戻り学園祭の出し物を決める事となった
それぞれの意見を出し合い、メイド・執事喫茶へと決定した訳ではあるが、その準備を始める放課後、オレは生徒会室に来ていた
「それじゃあ、学園祭の警備体制と亡国機業に対する会議を始めるわよ。それぞれ当日の役割は認識してるわね?」
「私は受付で来場者の警戒ですね」
「私は学園祭の見回り〜」
「オレはエイフマン教授が表に出ている間の警護の他、遊撃だな」
「私は主にエイフマン教授の警護と、クラスでの出し物に参加ですね」
「私もクラスの出し物で、いざという時に応援ね」
そして会長の言葉に従いそれぞれの役割を確認する
学園祭だが、オレは『戦技研』として学園の警備に参加する事になっている、とはいえクラスの出し物も設営などの手伝いはするつもりだ
こうして生徒会のメンバーも同じように警備に参加するのだ、そこに不満はない
それから生徒会の方だがオレの他にもクロエとリナが庶務として参加している、将来的に会長が卒業した後も円滑に生徒会の運営が出来るように、との事らしい
そんなクロエ達も含めて布仏姉妹、オレ、クロエ、リナが順に当日の予定を述べていく
「皆大丈夫そうね。通常の警備は教員部隊にもそれぞれ訓練機の方を持たせるようにするけど、ISが過剰戦力になる場合はテーザーガン等で鎮圧する事。一応、康太くんには正式な帯銃許可が降りたから学園内でライフルの武装も可能よ。その場合はゴム弾を使用して良いわ」
「了解、室内戦用と狙撃用を拡張領域に備えておきますよ」
というよりは常に備えられている、会長も学園内での自衛は拳銃かサブマシンガンまでだったが、今後を見据えてオレにライフルの使用許可を出したのだろう
屋内でも取り回しが良いようにカスタムしたHK416と狙撃用にカスタムしたHK417、それがオレの持つライフルだ、主に訓練でしか使ってないが表でオレが活動する際にはその二つを、裏で活動する際にはソレスタルビーイングの装備を使っている
「今年の学園祭は間違いなくこれまでの年以上に余計な事を考える輩が増える筈よ。皆もその事に留意してね」
ISがMSに敗れた、その話が流れてから女尊男卑の流れが変わり、反動からか男尊女卑の動きも活発化してきている
そんな考えの人間から女尊男卑の風潮が広まった原因となったISを学ぶ為の場であるIS学園に入り込める機会が得られればどうなるか、考えるまでもないだろう
一応、学園祭に入れるのは企業の人間や生徒に配られるチケットを持っている者だけではあるが、モノレールでIS学園のある人工島までは来れるのだ、用心するに越した事はない
尤も人目のある学園祭でライフルが一般客に対する印象から過剰とは思うから拳銃に頼る事が多くなるだろう、以前ラウラが仕掛けてきた時の教訓から拳銃だけは制服の上着の下にショルダーホルスターで備えている、整備は怠っていないが念の為に後でもう一度見直しておくか
「さて、これで学園祭の通常の警備は以上よ。念には念を、学園祭のゲートに空港でも使う金属探知機を導入するから多少は改善されるとはいえ絶対とは限らないわ。各自、無理はしない事。何かあれば教員部隊を始め直ぐに応援を呼べるようにしておいて。良いわね」
『了解』
「よろしい。じゃあ次、ある意味で更識やラビットフット社としては本命とも言える事、亡国機業に対する会議を始めましょう」
通常の学園祭での警備に関しては終了、後日修正があれば適宜調整していくとしよう
そして今からは裏の顔を見せる時だ
「亡国機業に関してはこの場に居る全員が把握している事から省くわね。まず間違いなく今度の学園祭で仕掛けてくる筈。そしてその狙いだけど、私達が得た情報によれば最優先目標は康太くん、貴方よ」
「オレですか?篠ノ之博士やエイフマン教授ではなく?」
先程までも真面目に会議をしていたが、より緊張感を持った雰囲気で会長が告げた亡国機業の狙いは意外なものだった
世界中でISを強奪している亡国機業ならISコアを作り出せる篠ノ之博士やエイフマン教授が狙われるかと思っていたが、会長が言うにはオレが狙われているという
それとは別にアニメ知識を持つリナの話では白式が狙われると聞いていただけに、全く予測出来ない内容だったのだ
「私達も詳しい理由までは掴めていないのだけど、亡国機業に潜り込んでいた人員からの報告によれば全ての部隊に康太くんの捕縛命令が下されたんですって。しかも必ず生きて捕らえるよう厳命してね。それが最優先という事で理由を探っているけど、残念ながら今は不明ね」
「成る程、そうなるとオレの目の前に敵が来る、と。会長、もし会長が相手の立場だとして、確実にオレを捕らえる為にどんな手段を使いますか?」
理由は不明だがオレを狙ってくるのは確実、少なくとも狙いが分かっているから対処は簡単な様に思えて、実は難しい事になる可能性も高かった
「そうね、その日は学園祭であって一般人も多く集まっているから、その人達を人質にして康太くんに降伏するように呼び掛けるかしら。もしも康太くんが降伏せず、一般人に危害が加えられれば康太くんのパイロット生命やラビットフット社が世間からどんな突き上げを喰らうか、私達更識の力でも抑え切れないでしょうね」
「ですよねぇ」
少なくとも人質を助けられなければラビットフット社にも批判が押し寄せてくるだろう、それは宇宙開発にも大きく支障を来すかもしれない
だが何処に亡国機業の人間が潜んでいるかも分からないのだ、チケットの関係で人数は多くないにしても特定が出来なければ意味がない、民衆に紛れて突如としてISを展開され人質を取られれば詰みなのだ、狙撃で仕留めようにもシールドエネルギーがあるから直ぐに仕留められない、そのまま民衆に危害を加えられてお終いとなる
ならばどうするか、対策を練っていると意外な人物から手が上がった
「ねえ、コウが狙われる事は変わらないのよね?ならリスクはあるけど、コウを相手が食い付くような状態にすれば罠に誘導出来るんじゃないかな?例えばだけど―――」
そうしてリナの口から語られた策はオレのリスクがかなり大きいが、確かに有効であると言えそうなものであった
そこからはリナの策をより深く検討し、その実現の為には何が必要かを逆算し、策を完全なものとしていくのだった
コウタくんの拳銃……シグサワー社のGSRフルモデルのブラックモデル。GSRは傑作拳銃であるコルトM1911の製品特許が切れた1986年以後、幾つもの銃器メーカーがこぞって製作したクローンモデルの一種。その中でもGSRはシグサワー社の製品とM1911が融合したようなデザインで、最終的な組み立てはガンスミスが手作業で行っている事もあり量産品ながらカスタム銃並に精度が高い。因みに今はSIG SAUER1911という名称で統一されているが、私はGSRという呼び方が好きです。なので作品内ではGSRで統一されます。
コウタくんはそれを更に自分用にカスタマイズしており、アクセサリーだけでダットサイト、サプレッサー、LAMが装備されている。加えてグリップを自分の手に合わせた特注のフィンガーチャンネルのある物に変更、更にトリガープルを軽くし連射性を高めている。
普段はサプレッサーを外した状態で制服の上着の下にショルダーホルスターで左脇に装備している。なお右脇の方には予備のマガジン二つとサプレッサー、サバイバルナイフが備えられている。
やっぱり設定語るの楽しい、楽しい。あと当然ながらコウタくんのGSR、使用弾薬は.45ACP弾です。45口径は良いぞ、45口径を讃えよ、崇めよ。強盗に襲われた時、911に電話しても十分は掛かるのに1911なら2秒で済むんだ、最高だぜ!(米並感)