ARMORED CORE for Bidden【ACfb】アーマード・コア4 作:あきてくと
「君の名前は?」《私の名前は、ユナイト・モス》
「君が乗っていたネクストの名前は?」《タイラント》
「では、君は誰だ?」
《私は、GA所属のリンクス、ユナイト・モス。いや違う。私は誰だ? 俺は 私は 僕は わたしは ワタシハ……》
「定型的な質問なら答えられるが、少しでも抽象的な質問をするとこれだ。___これも失敗か」
「どうします?」
「とりあえず、002−Bに接続して動作実験だ」
私は誰だ。
私は、私の記憶情報と、私の記憶情報から抽出された
私の名前はユナイト・モス。アメリカミシシッピ州クラークスデールに生まれた。クラークスデールはサウスブルースの聖地だった。私はブルースを聞いて育った。
父は保安官だった。父もブルースが好きだった。母はブルースをあまり好まなかった。母は優しかった。私には3人の弟と1人の妹がいた。
省略
学生の頃は、仲間と徒党を組んだ。ギャングのように街を警邏して回った。幾多の暴力騒動を起こした。その度に保安官の父を困らせた。その度に母は泣いていた。私は家族や身内を守りたかった。
省略
クラークスデールの街はレイブン同士の戦闘に巻き込まれた。私が15歳のときだった。
真夜中の騒動だった。大勢の人間が死んだ。家々はつぶされた。街は炎で焼かれた。私の生家は流れ弾で跡形もなく吹き飛んだ。避難誘導に出ていた保安官の父も死んだ。流れ弾のグレネード弾に巻き込まれて避難民ごと吹き飛んだ。
私は仲間たちと郊外でたむろしていた。家族で私だけが難を逃れた。私は生きていることを呪った。急激な環境の変化だった。当時のことはよく覚えていなかった。しかし、深く記憶に残っていた。
省略
私は軍に入った。国家解体戦争が起こった。入隊してから数年後だった。国家や企業はレイヴンを雇った。レイヴンは味方側だった。多くのレイヴンはパックスのネクストに破壊された。私は気分が良かった。
省略
戦後はGAアメリカに所属した。わずかなAMS適正が認められた。ネクストのパイロットに抜擢された。少尉に昇格した。私は力を手に入れた。レイヴンに復讐したかった。しかし、レイヴンはすでに絶滅していた。
省略
敵新型ネクストの破壊命令を受けた。私はレイレナード・レヴァンティール基地へ派遣された。その地下で新型ネクストを見た___
非常に低い解像度で保管された、合計約20TBのイメージデータがユナイト・モスのすべての記憶だ。それらはユナイト・モス固有のアルゴリズムによって統合され、ユナイト・モスの人格を構成し、仮想メモリ上に展開された状態で、意識として稼働していた。
アメリカ・アリゾナのグランドキャニオンに近い位置に、レイレナードの所有するレヴァンティール基地はあった。この基地ではレイレナードが新型ネクストを開発しているとの情報があり、その撃破が今回の任務だ。
依頼主はいつものGA。ハイダ工場の一件では、俺はGAのネクストに殺されかけた。それなのに、性懲りもせず仕事を依頼してくる奴の気が知れない。もっとも、こちらも仕事のほとんどをGAに頼っているから強い態度に出られない。
同じ傭兵業でも、レイヴンと違って仕事は選べない。完全に足下を見透かされたうえで、単なる下請け仕事を淡々とこなすのがアナトリアの傭兵だ。
レヴァンティール基地で新型ネクスト開発の情報を得たGAは、数日前にネクストを基地に侵攻させたが、ネクストは帰ってこなかったそうだ。おそらく撃破されたのだろう。そうして、今度はアナトリアの傭兵にお鉢が回ってきたということだ。
レヴァンティール基地は、乾燥した平原のまっただ中にある。周囲には数十kmにわたって有刺鉄線の柵が張り巡らされ、さらにコンクリート壁で囲まれた敷地内に施設らしき建物が見える。とはいえ、それらは対人用の設備であり、ネクストにとってはなんの支障にもならない。
舞い上がる砂塵が視界を覆う。カメラを最大望遠にしても正確な様子はわからないが、人の活動のようなものは一切検知できない。建物は荒廃している様子はないが、人間だけがそっくり消え失せてしまったような薄気味悪さが漂っていた。
「こちらレイヴン。敵基地に動きはない。連中は足がついたと思って、すでにここを引き払ったのではないか。この2時間、人っ子一人確認できていない。どうぞ」
俺は基地から離れた位置にネクストを伏せさせたまま、作戦司令官のフィオナに定時連絡を入れる。もう2時間もこの格好のままで待機させられている。
《了解。地下に微弱な熱反応があるの。いま解析中なのだけれど》
「突入したGAネクストの反応か?」
《いいえ。地下の施設が稼働しているみたい》
「地上に敵の防衛部隊はいない。連中は地下にいる。俺が突入して、それを潰す。そして任務完了だ。それ以外にできることはない。ここのところ、出撃する度にネクストとぶつかる。さっさと仕事を終わらせて休みたい」
《う〜ん、わかった。突入タイミングは任せるわ。だだ、嫌な予感がするの。レイヴン、慎重にね》
「了解した。なにか気になるデータでもあるのか?」
《女の勘よ》
突入指示が出た。俺は基地を囲む有刺鉄線の柵と、コンクリートの壁を一足飛びで越え、基地内に侵入する。相変わらず基地内に変化はないし、警報の一つも上がらない。地上施設の建物内部を窓から覗いてみたが、やはりもぬけの空だった。
東側の一画に、ネクストがくぐれるほどの扉が設置された大きな建造物があった。他にネクスト運用規格に適合する建物はないため、おそらくここがターゲットへの入り口だろう。通電はしているようだ。横に設置された大型端末を操作し扉を開ける。
扉はしっかりとメンテナンスが行き届いているようで、スムースにスライドした。建物内は空っぽだったが、地下へ続く搬出用エレベーターがあった。エレベーターは起動しなかったため脇をすり抜け、エレベーターシャフトを通って地下へ向かった。
「フィオナ。これから地下へ向かう。通信状態は?」
《通信状態良好。問題ないわ。気をつけて》
俺はさらに地下へ降りていく。500mほど潜ったところで突き当たりが見えた。壁面にはさらに内部へ続くゲートがあり、さらに薄暗い通路が続いている。
通路には、まだ新しい弾痕や爆撃痕が残っていた。GAのネクストが戦闘した形跡だろうか。俺は通路を進んでいく。敵襲はない。敵の気配もない。
《コジマ粒子の濃度がどんどん高まってる。その奥よ》
暗い通路の向こうに出口が見えた。警戒しながら歩を進める。通路が終わると、そこは広いドーム状の空間だった。天井からはコジマ粒子が青白い光を発しながら吹き出している。
レイヴン同士が戦うアリーナを思わせる、スタジアムのように広大な閉鎖空間だ。床面は芝生ではなく砂に覆われ、4分の1ほどが水に浸かっている。その中央に新型ネクストはいた。それも同型機が3体。
敵はこちらに気づくとアイカメラを赤く点灯させ、すぐさま右手と一体化したエネルギーライフルを射かけてきた。こちらも迎撃体制に移る。
レイレナード機によく見られる、各部に突起が飛び出た形状。両肩には三角形の傘のようなシールド。いや、可動式の高機動ユニットといったところか。敵の回避行動を見て判断する。
機動性に特化した機体らしい。先ほどから素早い反応でこちらの攻撃を回避しては、正確にコックピットを狙って射撃をしてくる。よほどの訓練をうけたパイロットが乗っているようだ。
味方の援護射撃を受けながら、1機が長大なレーザーブレードを構えて急接近した。これまで対峙したどのネクストよりも速い動きで迫るが、機動が直線的すぎる。薙払われたブレードをしゃがんで回避。同時にこちらもブレードを発振して敵を下から切り上げる。プライマルアーマーの光の幕が敵機体を保護するが、レーザーブレードのプラズマはプライマルアーマーを貫き機体表面を焼く。
しかし、奴の反応がわずかに速く、後退して致命傷は避けられた。それでも奴の細身の胴体を深くえぐった。こちらの左腕は先日の破損で新品に交換されている。以前に比べてもレスポンスがよくなっているにも関わらず、あの一撃を回避されたことには驚きだった。
同時に妙な気持ち悪さを覚える。能力の高さに技術が伴っていないようなちぐはぐな感覚。まるで能力だけが上乗せされた強化人間のような。
離れた位置にいた残り2機の動きが止まり、右腕のライフルを構えた。ライフルが上下に開くように展開し、砲身にコジマ粒子の光が灯る。数ヶ月前のグリフォン解放戦で見せつけられたコジマ粒子砲とそっくりな光が収束していく。
俺はヒヤリとしながら回避行動をとる。その刹那、圧縮臨界に達したコジマ粒子の光条が、膨大な熱量を伴って、さっきまでいた場所を駆けていった。グリフォンの試験用ACが装備していたコジマ粒子砲より威力は低いようだが、直撃すればただではすまないだろう。
こちらの回避のスキをついて、ブレードを構えたもう1機が素早く突進してくる。クイックブーストでやり過ごすと、俺は後退して一度距離をとり、射かけてくる射撃を回避しながら、敵機の動きを分析し作戦を練る。
新型ネクストは、機動軌跡が気持ち悪いほどに直線的だ。そして動きに一切の迷いが見られない。ベテランの動きに近いものの、ときどきスキだらけになる素人の様な動きをする。こちらの攻撃を誘っているのだろうか。
だが、もっとも特徴的なのは、あらゆる動作の初動が鋭いことだ。ACであろうがネクストであろうが、中に乗っているのが人間である以上、重力加速度から身体を保護するために、無意識下で加減速量を調整しているものだ。だがコイツらはそういった癖がない。スイッチをオンオフするかのように急激な加減速をする。
また、人間特有の予備動作がないのも特徴だ。神経接続で動作するネクストは、人間の微細な予備動作までも機体で再現しようとする。そのため、ネクストの動作には人間の身体と同じように、動き出すまでにわずかな挙動とラグがある。それに対し、コイツらのブレードの振り出しは、動作プログラムを書き込まれたACのように機械的だ。
この動きは、以前にどこかで見たことがある。
そう、ホワイトグリント。初めて奴に出会ったときの違和感の正体はこれだった、奴の動きにも一切の無駄がなかった。
奴も、コイツらも強化人間か? それとも、人間らしさを徹底的に排除する格闘訓練をうけているのだろうか。
《苦戦しているようだな》
突然、ドーム内に備え付けられたスピーカーから声が響いた。
《はじめまして、アナトリアの傭兵。私は、レイレナードのリンクス、ベルリオーズだ。このステージは、君のために用意した。気に入っていただけたかな?》
レイレナードのNo.1リンクス。シュープリムを駆るベルリオーズの名前は資料を読んで知っていた。「そいつは、ありがた迷惑な話だ」俺はマイクを外部音声に切り替えて文句を返す。
《まぁ、そういわないでくれ。君ほどの戦士であれば、わずかな違和感に気づいているだろう。今、君が戦っているネクストを操作しているのは、人間のパイロットではなく、我々とアクアビットが開発した戦闘AIだ。判断速度や反応速度は人間を大きく上回る。肉体のしがらみもない。ただし、状況判断能力はまだまだ人間には遠く及ばない。
しかし、それを倒せなければ、私はおろか、今後ほかのリンクスにも太刀打ちできないだろう。かつて地上最強と呼ばれたレイヴン最後の生き残り。その機知と技術でAIを倒してみせてくれ。君はこのリンクス戦争の大事なゲストなのだから》
要するに、体のいいデータ取りか。そこへ敵AIネクストが会話に割り込んできた。その声は合成音声で再生された、まったく抑揚のない声だった。
《レイ……ヴン……レイヴン、れいヴん、レいヴん…………レイヴン、レイヴン、レイヴン、レイヴン、レイヴンレイヴンレイヴンレイヴンレイヴンレイヴンレイヴンレイヴンレイヴンレイヴンレイヴンレイヴンレイヴンレイヴンレイヴンレイヴンレイヴンレイヴンレイヴンレイヴンレイヴンレイヴンレイヴンレイヴンレイヴンレイヴンレイヴン___》
声を放ったAIネクストと思われる1機が、不自然に機体を振るわせて右手のコジマライフルを構える。同時にハウリングを何重にもしたような耳障りな電子音がドーム内に響き渡った。コジマライフルの砲口に粒子の収束が始まり、臨界に達すると強力な閃光が放たれる。しかし、砲身は身体とともに大きく震えたままで照準は定まらない。
そのまま無造作に砲身が薙払われると、放たれたコジマ粒子の光条は味方機である残りAIネクスト2機を巻き込み、どちらにも行動不能になるほどの損傷を与えた。俺の方は辛うじて不規則な射撃を回避する。
AIネクストが「レイヴン」と連呼しながら暴走した。予想外の事態に俺の頭は混乱した。唯一理解できたのは、AIネクストは味方からの攻撃には反応しないらしいことだけだ。
《___これは、おもしろい。人格移転型AIがレイヴンの名称に反応したのか。アナトリアの傭兵。彼はレイヴンに恨みがあるそうだ。相手をしてやってくれないか》
「俺には、AIに恨まれる覚えなどないが」
《本来は守秘項目だが教えてやろう。その1機だけは、実在する人間の人格を転移させた特別なAIを搭載している。彼は生前レイヴンに恨みをもっていた。もちろん、君への直接的な恨みではないのだろうが。
しかし、彼が恨むレイヴンへの感情と興奮が呼び水となって、AIの思考パターンに一定の方向性を与えたようだ。なるほど、A10神経領域のデータが大きく書き換わっている。これは重大発見だ。人格移転型AIが覚醒を果たしたのだよ》
「意味がわからない」興奮気味に話すベルリオーズの言葉に、ますます俺は混乱する。
《要するに、『このAIは彼の人格と融合した』あるいは、『彼の人格がAIの機能を支配した』ということだ。言うなれば、彼は神の器であるのと同時に、世界に終焉をもたらす破壊神となりうる。
さあ、レイヴン。彼と思う存分戦って見せてくれ。仮に君が撃破されてもAIは遠隔で停止できるため、世界が終わる心配はない。安心して戦ってくれたまえ》
そんな心配はしていない。強引な事の進め方に腹が立った。
AIネクストが、不快な電子音を発しながら突進してきた。もしかしたら、この電子音は人格移転型AIのうなり声か雄叫びなのかもしれない。
ライフルで迎撃するも、速力をほとんど落とさず回避される。確かに、人格移転型AIといわれれば、やや人間味が増したように感じられた。しかし、その機動は人間というよりは、まるで稲妻だ。弾道を完全に見切ったうえで、大気中を絶縁破壊しながらジグザグに進む稲光のように、弾道を縫うように肉薄する。ロックオンマーカーですらターゲットを補足しきれずに激しくブレた。
ゴンともドンとも似つかない、大質量の金属塊がぶつかる音が頭に響いた。AIネクストはラグビーのタックルよろしく俺を押し倒し、馬乗りになると、右腕と一体化したライフルを棒きれのように叩きつけてくる。衝撃で砲身がつぶれようが折れ曲がろうが関係なしに何度も叩き続ける。
その行動は、合理的判断をするために創られたAIとは思えないほど非合理的な行為だった。これは明らかに怒りの感情表現だ。無機的なはずのAIが、もっとも単純かつ非合理的な行動をもって、自らの感情を発散させる。
タックルの衝撃による軽い脳しんとうで頭が働かないなか、俺は背面のオーバードブーストを起動させる。マウントポジションをひっくり返すために大推力で押し返えそうとしたのだが、それとほぼ同時にAIネクストもオーバードブーストを起動させた。
オーバードブーストをオーバードブーストで押し返すつもりか!? 虚をつくつもりで打ったこちらの行動に対し、非常識的な速度で対応した。人間にはとうてい真似できないほど早い判断に背筋が凍る。同時にお互いの機体がぶつかり、バラバラになるのではないかとヒヤリとした。
刹那の時間差で二つのオーバードブーストが点火し、お互いの機体を強烈な加速で押し出す。加速初期とはいえ、ネクストを1000km/hまで加速させる力は強大だ。恐ろしいほどのエネルギー同士が、ずれたベクトルのまま密着した状態で衝突し、2機はビリヤード球のように弾かれた。
鈍い音が頭のなかを駆け回る。バイタルアラートが遠くで鳴っている。立て続けに起こる強烈な衝撃に、俺は気を失いかけており姿勢を制御できない。それでも、カメラから脳へ直接届けられる視覚だけははっきりとしていて、視界の端には砲身の歪んだライフルをこちらに向けている敵機が見えた。
肉体がないAIは脳しんとうを起こさない。あの激しい衝突のなかでも、適切に機体を制御し、敵に向けて照準をあわせることができる。朦朧とする意識のなかで、AIシンギュラリティが現実のものとなることを予感した。敵機のライフルに、圧縮されるコジマ粒子が輝く。しかし、回避したくとも身体が動かない。砲口はさらに輝度を上げ、青色から白色へと変化していった。
コジマ粒子圧縮が臨界に達すると白光が瞬いた。その瞬間、敵の右腕が爆発し、AIネクストが吹き飛んだ。ライフルは、俺を殴りつけた衝撃で破損し暴発を起こしたのだろう。それでもAIは優れたバランス制御で踏みとどまる。あの場だけ物理法則が働いていないように見えるほど素早く適切な制御だった。後には青白いコジマの光が粒状になって四散した。敵機の右腕肘から下はなくなっていた。
少し時間が稼げたおかげで意識を取り戻しつつあった。俺はフィオナに通信を入れる。
「フィオナ。ネクストとの神経接続を上げる。そちらからの遠隔で、俺の合図で変更してもらいたい」
《___ええ、わかったわ。けれど、コマンドの送信と実行完了までには合計で数秒のタイムラグがあるわ》
数秒か。奴と打ち合いになれば数秒の遅れは致命的となる。それでもこちらの手札はこれしかない。俺は「構わない」とフィオナに伝える。
《悪い予感が最悪の形で当たってしまったわね。大丈夫なの?》
勝算の心配だろうか。身体の心配だろうか。それとも精神負荷の心配だろうか。いずれにせよ俺のバイタルデータは常にフィオナがモニターしている。ネクストに乗っている俺よりも身体の状態がわかるはずだ。それでも聞かずにいられなかったのかもしれない。
とりあえず「問題ない」と答えておく。しかし、奴は右腕を失ったとはいえ、彼我の戦闘能力では、まだあらゆる面でこちらを上回っていた。それを打開するには、もはや直感に頼るしかなかった。
AIの予測演算は膨大な情報から最適解を選び出す。ビッグデータ予測という意味では、人間の勘や直感と呼ばれるものも同じだ。しかし、AIは膨大な数のシミュレート結果のなかから選択するボトムアップ式である対し、人間はトップダウン式に最適解を出せる。
これから俺が行うことを、AIがどのタイミングで予測できるかが勝負の分かれ目になる。と、俺は直感で判断した。